基板の銅パターンが黒ずんでいる時には、スチールウールやナイロンタワシなどで軽く磨いて下さい。
最初は背の低い部品からハンダ付けしていきます。
ジャンパー線という部品から付けていきますが、ジャンパー線はキットに入っていません。抵抗に付いているリード線を切り取って使います。
抵抗には十分な長さのリード線が付いていますが、くれぐれも切り過ぎには注意して下さい。切り過ぎるとあとで抵抗が付けにくくなります。
ジャンパー線が付いたら、次に抵抗をハンダ付けします。
写真が良くないので抵抗の色(抵抗値識別用)がはっきりしませんが、色だけの判断ではなく、抵抗値を測りながら取り付けたほうが
間違いありません。
その他の部品は特に取り付け順番はありませんが、ジャンパー線の上に他の部品が付く場合には、部品の裏にジャンパー線の逃げ
(カッターで削るなど)加工が必要な場合があります。
電解コンデンサーには極性がありますので注意して下さい。他のコンデンサーに極性はありません。
プラスチックパーツに熱を加えすぎると、パーツ自体が変形したり、端子が取れたりしますので、熱の加え過ぎに注意して下さい。
ICソケット類は、ICを取り付けておいてハンダ付けするとプラスチックが溶けにくくなりますが、IC自体に熱が加わりますので、これにも注意
が必要です。
配線を基板の穴に入れる時、基板のバリが邪魔になる場合には、カッターなどでバリを取って下さい。配線は先をネジり、ハンダを薄く付け先
端を少しカットすると入れやすくなります。ハンダを付けすぎると配線が太くなって基板の穴に入らなくなりますので注意して下さい。
構造上、基板の上にモニターが付く、二階建てになっていますので、モニター周りの加工が多いです。
上部にモニター(LCDディスプレーモジュール)が付きますので、電解コンデンサーを直付けにせず、足を曲げて寝かせて取り付けます。
同じく、3端子レギュレーターもモニターに当たらないように足を曲げて付けます。
LEDには極性があります。LED下部フランジの切り欠きがある方を上側(LCD側)にします。
デップスイッチとモニター裏のツメが当たりますので、モニター裏のツメを曲げて当たらないようにします。
モジュラージャックとモニターが当たりますので、モニターの基板をカッターなどで削り逃げ加工を施します。
モニターはケースに入れる時に、左右幅も削る必要があります。
裏側に配線を追加(3本)する必要がありますので忘れないで下さい。
ロム取り付け用のICソケットは16ピン用を使い、8ピンのロムを2個取り付けます。
LCD表示部分をVFD(蛍光表示管)に変える事
も可能です。
文字が明るくみやすい為、特に夜間の視認性は
良さそうです。
ただ、サイズが(特に縦サイズ)が大きい為、ケース
は大きい物が必要になりますし、電流を多く消費
しますので、データーロガーの3端子レギュレーター
がかなり発熱する為、放熱の対策もする必要が
あります。
色付きのフィルター(アクリル板など)を使うと、表示
色が変わるようです。(下写真)
モニター&ロム部使用部品一覧
部品名  個数  参考単価
 モジュラージャック6極  1  50
 ボリューム(10kΩ)  1  180
 LED(赤)  8   26
 LEDスペーサー  8  25
 1MビットシリアルEEPROM AT24C1024  2  600
 5V 3端子レギュレーター低損失タイプ  1  100
 ICソケット14ピン  2  10
 ICソケット16ピン  2  10
 ICソケット18ピン  1  10
 2極ディップスイッチ  2  94
 抵抗2.2kΩ  10  1
 抵抗10kΩ  7  1
 抵抗120Ω  2  1
 RS232C用IC ADM3202AN  1  100
 20MHzレゾネーター  2  40
 セラミックコンデンサー0.1μF  9  10
 PICマイコン 628A  1  200
 PICマイコン 876  1  600
 電解コンデンサー25V47μF程度のもの  1  10
 電解コンデンサー16V33μF程度のもの  1  10
 ケース  1  260
 スイッチ  1  70
 20×4液晶モジュール  1  2000
 スペーサー(3mm)  4  20
 スペーサー(17mm)3mmネジ穴付き  2  50
 配線(1.5m)  1  50
 ネジ 3mm×8mm  4  50
 ネジ 3mm×15mm  4  150
 スイッチ用延長棒  1  30
その他に使用する物
 ハンダ (0.8mmがお勧め)
 ハンダごて(先端が細い物が使いやすい)
 ドライバー
 ニッパ
 ラジオペンチ(ロングノーズブライヤー)
 カッター、彫刻刀など
 電工ペンチ
 ピンセット(あると便利)
 ヤスリ
 RS232Cストレートケーブル(パソコンとの通信用)
 USBシリアル変換アダプター(USBで使う場合)
 ドリル
 接着剤
 モジュラーコード6芯タイプ(本体&パソコンとの通信) 〔キットに入っています〕
 モジュラ-、シリアル変換アダプタ(パソコンとの通信用) 〔キットに入っています〕
 DCジャック(パソコンとの通信電源用) 〔キットに入っています〕
 ACアダプター 6ボルト〜12ボルトの物
 データーロガー本体(モニター&ロム部単体では使用できません)
 パソコン
 デジタルテスター(ハンダ付け確認用)
使用部品や個数は変更になる場合があります。
使用する物は、必ず必要な物もありますし、なくても
すむ物もあります。また、場合によって他に必要な物
もでてきますので、参考として掲げています。
マイコンはプログラムを書き込む必要があります。
(キットではプログラム書き込み済みです)
キットには完成基板が入っています。
キットに入っている電解コンデンサーは値が違う場合があります。
(16V33μFは所定の場所へお願いします)
キットで使うACアダプタのサイズは標準タイプです。使
える電圧範囲も6V〜12Vまでと範囲が広く、持って
いる方も多いと思われますので、ACアダプターはキット
には含みませんでした。別売品(630円)となります。
モニター&ロム部をパソコンに接続する時に必要になる
アダプターを作ります。
モニター&ロム部に電源が必要な為に、アダプターにDC
ジャックを内臓します。
配線は左図の通りですが、アダプターにDCジャック用の
穴を開ける時に、配線にキズをつけないように気をつけ
て下さい。
モジュラーに付いている黒色線と茶色線を切断し、Dサブ
9ピンのFとGの接続に使います。
下写真で配線の色が青っぽく写っているのは、実際には緑
線です。
DCジャックに付いているプラスチックのナットは、スペーサー
として使いますので、1度取り外してから、表裏を逆に取
り付け、平らなフランジ面をアダプター側にします。
ナットをスペーサー代わりに使わないと、DCジャックの端子
がアダプター底面に当たり、うまく収まりません。
DCジャックは、アダプターに接着、または圧入します。
モニター&ロム部に電源を繋ぐ時には、ハンダブリッジ(ショ
ート)を目視だけではなく、テスターで調べてからにして下さ
い。3端子レギュレーターの発熱に注意しますが、LCDモ
ニターが付いていると3端子レギュレーターを触る事が出来
ませんので、最初はLCDモニターを外して電源を繋いでみ
て下さい。発熱がなければLCDモニターを付けて、再度
電源を入れます。LCDモニターに何も表示されない時に
は、コントラストボリューム(青くて四角)を左右に回してみ
て下さい。それでも表示されない時には速やかに電源を抜
き、3端子レギュレーターの発熱を点検してみて下さい。
その後、ショートがないかテスターで点検します。
左の基板と若干パターンが違っていますが、キットには上写真の
基板が入っていて、2極デップスイッチ、配線3本、抵抗2本が
追加されます。(ICソケットは比較の為に付いています)
上写真の液晶取り付け用
ネジの頭が、ケース上蓋の
裏に若干当たります。
ケース上蓋の裏を削って下
さい。面倒な場合はネジを
取り付けしなくても上蓋を
閉めれば液晶が固定され
ますので、問題はありません
が・・(スペーサーは必要)
小型化のために、とにかくい
ろいろな場所が当たります
ので、ひとつひとつ加工して
いって下さい。プラスチックな
ので、削るのは簡単ですか
ら・・



左図
ケース加工の参考寸法図
です。
実際の寸法を測ってから
ケース加工をして下さい。
スイッチ延長棒は、スイッチに瞬間接着剤
などで接着します。スイッチ内部に接着剤
が入り込まないように注意して下さい。
スイッチを延長する事で、スイッチは横から
の力に弱くなりますので、スイッチ延長棒に
横向きの力を与えないようにして下さい。
液晶基板の固定のしかたは右写真のよう
にし、スペーサーを使います。
ケース寸法がギリギリですので、あたる部分
がでてきますが、削って対処して下さい。
左写真、液晶(LCD)パネルのバックライトの配線です。
配線といっても、ただ抵抗を取り付けるだけです。
液晶裏側の赤丸で囲んだ部分に注目して下さい。
R8と書いてある部分に抵抗(100Ω)2本を並列にハ
ンダ付けします。
J2と書いてある部分をハンダでショートさせます。
抵抗を3本にすれば、電流が多く流れるぶんバックライト
は明るくなりますが、3端子レギュレーター(モニター部と
本体)の発熱も増えますので、発熱に注意して下さい。