夏休み

セミを採る少年の
ライバルは
鳥だ
少年がやっとさがし出したセミを
空からやってきて
たちまち奪い取っていく
白亜紀の頃からそうやってオレ達は
セミを取ってきたのだ と
するどく鳥が鳴く
ある暑い夏休みの日の午後
セミ採りに疲れて迷い込んだ
知らない町の神社の境内で
神主ののりとが
永遠に流れていた
  

  夢に出てくる場所

この写真は今年の夏、いなかに帰省した時に
行ってはいけない所へ行って撮ってしまった写真です
その場所とはボクの夢によく出てくる場所です
小学校の頃、友達のいなかったボクは
長い夏休みをどうやって過ごすかで
頭をいためていました
そこで思いついたのが、セミ採りでした
一人で出来るし夏休みの自由研究も兼ねられます
しかし、なかなかセミはつかまえられませんでした
小学生でもつかまえられる低い位置にいるセミは
意外と少なかったのです
そして何度もかよったのがこの写真の場所でした
遊ぶ相手もなくセミもつかまえられず
苦しい夏休みの思い出が出来上がりました
今でも夢でこの場所が出てくることがあります
その夢の中でボクは
四十年前の夏休みの中にいて
孤独なセミ採りを続けていました

2007.8.13