〔選評〕 江口愼一氏
 
		
 
		得体の知れない生命体のようにも映る氷のモチーフです。
 
		緻密すぎるほど精巧にそのディテールが描写されています。
 
		画面全体としては、実際以上に迫力のある表情として捉えられ、小さな氷がとてつもなく巨大な物に見えるくらいのインパクトを放っています。それはもちろん、このモチーフに寄せる作者の熱意が、そのまま画面に投影されている結果でもあり、対象に向けた真摯な視線や意気込みがストレートに伝わってくるような気がします。
	
	
		〔DATA〕ペンタックス645N FA645 300_F5.6ED 絞り優先AE  f32
 
		+0.3EV C-PL RVP50 三脚使用
	
	
		氷衣を纏う
	
	
		福島県平田村 1月中旬
	
	
		2010年 隔月刊「風景写真」
 
		9-10月号 リバーサル部門
 
		準優秀作品賞