なかなかよくならない 腰や足の痛み
手術にはまだ踏み切れない時に
硬膜外腔内視鏡による難治性腰下肢痛治療
難治性の腰下肢痛症例に対して内視鏡を用いて診断・治療を
行うのが、硬膜外内視鏡(エピドラスコピー)治療です。硬膜外注
射で薬を入れるスペースに直径0.8ミリメートルの軟らかい内視鏡
を入れ、神経周囲の癒着をはがし、痛みの原因物質を洗い流し
ます。手術に踏み切る前の、あるいは手術が適応とならない腰や
足の痛みに効果があるといわれています.すべての腰下肢痛に効
く訳ではありませんが、米国や日本を中心に臨床・検査・治療へ
の応用が急速に拡大しつつある方法です。
硬膜外腔内視鏡の特徴は低侵襲であること、硬膜外腔の肉
眼的観察所見が得られること,直視下のかん流・洗浄・癒着剥
離が行えること、病変部位への確実な薬剤投与が期待できること、
本法施行後に硬膜外ブロック注射の効果が広がることなどです。
本法は先進的な診断治療法として、平成16年に自治医科大学
病院に対して先進医療の認定がなされています。群馬ペインク
リニック病院では群馬大学医学部附属病院と共同でこの治療法
の効果を研究しています。
尚、頻度は低いですが、副作用として、硬膜刺激による頭痛、悪心、嘔吐、神経根や脊髄の物理的圧迫
によるよ腰下肢痛悪化、新規の神経症状、硬膜穿孔による症状(頭痛、めまい、ふらつき等)、施用した医薬
品の添付書に記載された範囲の副作用、などが報告されています。
挿入する内視鏡
腰の硬膜外腔に造影剤を注入後
癒着のない、健康な硬膜外腔
炎症で血管が拡張した硬膜外腔
炎症後、高度に癒着した硬膜外腔
内視鏡はここから挿入します