慢性動脈閉塞症に対する新治療のご紹介
バージャー氏病、閉塞性動脈硬化症の患者さんへ
血管は血液を流し、酸素や栄養を体の各部分に分配する管です。血管が狭くなったり、無
くなってしまった場所では体を形成する細胞が死んでしまい、皮膚がなくなってしまったり、体の
部分が真っ黒になってミイラのようになります。動脈硬化や血栓、あるいは糖尿病、膠原病な
どのために血管の壁が傷害され、手足の動脈が次第に閉塞する状態を慢性動脈閉塞症と
呼びます。とくに、ヘビースモーカーに発症する閉塞性血栓血管炎(バージャー氏病)では、手
術による治療が不可能な末梢の動脈で多発性の閉塞が起こり、四肢が急速に壊死に陥りま
す。内科的治療で改善が見られなくなった難治例に対してペインクリニック科では、硬膜外ブ
ロックや、腰部および胸部交感神経節ブロックによる選択的交感神経遮断治療を行っていま
す。交感神経遮断によって得られる末梢の血管拡張は、虚血部の酸素化促進のために、他
の治療と平行して施行しています。
神経ブロックや高気圧酸素治療により病変の進行を遅らせることはある程度可能ですが、
既存の全ての治療を駆使しても、虚血肢の切断を余儀なくされる例は少なくありません。
もっぱら難治例の診療を行っているペインクリニック領域では、実にバージャー氏病患者さんの
されており、複数回の切断を余儀なくされている症例も少
なくありません。
約3分の1で手足の切断術が施行
こうした場所で血液の流れを再開
させるためには、新しい血管ができな
ければなりません。細い血管を移植
する技術はまだありませんので、その
代わりに、
たり、そうした
治療が最近
開発されました。
壊死した指