2007年1月20日
皆様お健やかによいお年をお迎えになられましたでしょうか。昨年はお世話様になりまして誠に有り難うございました。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。皆様にとりまして、ご健康で明るいお年になります様、そして世界中の混乱状態が少しでも良い方向へと向かいますよう願っております。

本年の恒例のリサイタルは、3月2日(金) 夕7時より、ブリュッセル弦楽四重奏団をお招きして東京の紀尾井ホールで行う事になりました。

昨年はモーツァルトの生誕250年でしたので、3月同ホールに於いてブリュッセル弦楽四重奏団の方々とモーツァルトの「室内楽の夕べ」、5月にはソロの「リサイタル」を行いましたが、お蔭様で大変ご好評を頂きました。カルテットのメンバーは、伝統あるベルギーの室内楽を代表する方々で、第一ヴァイオリンがF.コッシュ、第2ヴァイオリンが志田とみ子さん、ヴィオラはI.コルトヴリント、チェロはL.ドゥエーズさんの諸氏、私もここ数年続けて、東京を始め各地で御一緒に演奏をさせて頂いております。ヴァイオリンのお二人は、巨匠A.グリュミオーの高弟で、4人のアンサンブルは本当に素晴らしく、是非多くの方にお聴き頂きたいと望んでおります。

丁度、私の後援会も今年で発足25周年を迎え、記念すべき年に当たりますので、協賛と言う形でコンサートを行うことになりました。会員の皆様やスタッフの方々のご協力のお陰で、毎年演奏会つき一泊旅行や国の内外での節目のコンサート等、いろいろ楽しく、そして有意義なイヴェントを続けることができましたことに心より感謝致しております。

4月17日、18日は佐倉市民音楽ホールで、ヴァイオリニストの恵藤久美子さん、チェリストの安田鎌一郎さんと共に、室内楽のCD収録を致します。(㈲ナミ・レコード) 「深沢亮子と仲間たち」と言うふうなタイトルになるかもしれません。このCDでは、室内楽ばかりでなく、ブラームスのピアノ曲も幾つか弾く予定です。
完成致しましたら、皆様にお聴き頂きたいと思っております。乞うご期待!

早くも今年の12月末まで、東京を始め各地でのコンサートの予定が入っております。その他、いろいろなコンクールの審査、恒例の蓼科高原音楽祭の仕事もあり、多くの若い方々との出会いが楽しみです。

私は、30代の中頃から度々日本音楽コンクールの審査を勤めさせていただきました。審査員は3年間継続しますと交代になります。私は丁度3年のお役目を果たしましたので、今年はお休みとなります。昨年、日本音楽コンクールは75回目をむかえました。楽壇の登竜門と言われております様に、日本で一番難しく又、歴史と権威のあるコンクールです。毎年才能ある若手の音楽家が各部門より選出され、海外での国際コンクールでも入賞される方達が多くなりました。審査員の一人として彼らを見守り演奏を聴けます事は、大変刺激的で勉強にもなります。もうずいぶん昔の思い出になりますが、私も15才の時にこのコンクールで賞を頂き、とても励みになったものでした。それ以来、新鮮な気持ちで音楽にたずさわり、ずっと演奏活動を続けてまいりましたが、これも多くの方々の温かいご協力やお支えがあったからこそ、いつも感謝の気持ちで一杯です。

 私は以前から、多くの方々に音楽を身近に感じて頂けたら、という願いを込めて演奏をしております。楽聖達の書き残した深く美しい作品や、同時代の音楽を通じて皆様方と、心の会話、交流をさせて頂けたらどんなに素晴らしい事でしょう。それにはより水準の高い演奏を心がけ、音楽を愛し、謙虚な気持ちを持ち続ける事が大切だと考えます。これからも私らしいコンサートに向けて、精進を続ける所存でおりますので、どうぞよろしくご支援を賜ります様お願い申し上げます。
深沢 亮子

2006年 2月19日
この冬の寒さは格別ですが、皆様お変わりもございませんか。

雪の多い所にお住まいの方々は、さぞ毎日お大変のこととお察し致します。どうぞくれぐれもご健康に注意されますようお祈りしております。私はお蔭様で珍しく風邪もひかず、無事に過ごしておりますので他事乍ら御休心くださいます様。

我が家の庭の梅の蕾も、いつの間にかふくらみはじめ、春の気配が感じられるころとなりました。いつもお心にかけて御支援を頂き誠に有り難うございます。心より感謝申し上げます。

今年はモーツァルト生誕250年。彼の生れたザルツブルグや後に活躍したウィーンは勿論のこと、各地で記念コンサートが行われております。十代のころ、私がはじめてウィーンへ留学致しました年が生誕200年でした。それから半世紀も経ってしまいましたことに驚いております。ウィーンでは毎晩の様に音楽会やオペラを聴き、深い感銘を受けました。

少女時代に世界的なピアニスト、W.バックハウスやC.ハスキル等の演奏を間近で聴き、また、B.ヴァルター指揮、ウィーンフィルの演奏でモーツァルトの「レクイエム」を聴いたりいたしましたが、今考えますと、何と恵まれた貴重な“時”が与えられたのでしょうと大きな幸せを感じます。

去る1月27日は皆様も御承知の様に、モーツァルトの生れた日でした。私は佐倉市のユーカリCATV296ホールで、彼の子供時代からの作品や、同時代に活躍したクレメンティー、大バッハの末息子、クリスティアン・バッハやJ・ハイドン等、モーツァルトが影響を受けた作曲家達の曲もお話をまじえながら演奏し、聴衆の方々に大変喜んで頂きました。

3月2日(木)には、すでに度々共演させて頂いております素晴らしいブリュッセル・弦楽四重奏団の方々との室内楽の夕べ、(モーツァルトが“フィガロの結婚”や前後して書いた大傑作のピアノ・コンチェルトK.466、467、488、491等のいわば絶好調の時期に生れた2曲のピアノ・カルテット他) 5月11日(木)は、ソロ・リサイタルで、モーツァルトの変奏曲に焦点をあてて演奏致します。いずれも東京の紀尾井ホール、夜7時からですので、御都合がおつきでいらっしゃいましたら是非御来場下さいませ。

モーツァルトの音楽は天衣無縫で、エレガントかつ生気にあふれ、豊かな即興性、意外性、高度の遊び心に充ちています。その作品を演奏する場合、精神的、技術的なコントロールがだいじで、全体の調和、自然さ、センスの良さ、チャームが要求されます。よくスィンプルなものほど難しいといわれますが、この事は、モーツァルトの音楽の本質をついた言葉だと思います。こうした事を大切にしながら、心をこめて演奏をしたいと願っております。

今年は幾つかのコンサートの他に、日本音楽コンクール等の審査、各地での講座や公開レッスン等もあります。その一つ一つを大切にし、少しでも多くの方によろこんで頂けますようにつとめたいと思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

2005年 1月24日
皆様、お健やかに新年をお迎えの御事と御慶び申し上げます。本年も何卒よろしくお願い致しますと共に、皆様の御健康と更なる御活躍をお祈り申し上げます。
昨年は国の内外で次々と天災・人災による痛ましい事件が起きました。新世紀に入るや否やテロや戦争が勃興し、今も不幸な混乱状態が続いております。また中越の大地震に続きインド洋大津浪では多くの尊い人命が失われ、まだまだ復興に長い時間がかかりそうです。たくさんの国が経済的、人道支援等を行っておりますが。更に、北朝鮮の拉致問題、犯罪やエイズ等のさまざまな病気、幼児虐待、連続放火等、連日の様にテレビ・ラジオ・新聞等を通じて、悲しいニュースが飛び込んで参ります。その一つ一つが今年こそ少しでも良い方向へ向かい、世界の人々に平和が訪れますよう願わずにはいられません。こうした中で、私達音楽家には何が出来るのかを考えてしまいますが、やはりそれは音楽によって多くの人達に明日への希望や夢をもたらすことが出来るということを信じたいと思います。音楽は安らぎや勇気、慰め、癒しや人間の心を鼓舞する大きな力を持っているからです。
一昨年、昨年の春は私のデビュー50周年の自主コンサートを東京オペラシティー・コンサートホールで行いましたが、沢山の方々がご来場下さいましたことに深く感謝しております。

私は室内楽が大好きで、今まで国の内外で優れた奏者の方々と共に演奏する幸運にも恵まれました。特に去年はウィーン・フィルの首席奏者によって作られ、リーダーであり、若手コンサートマスターのV.シュトイデさんの名による「シュトイデ弦楽四重奏団」との共演でモーツァルトのピアノ・クァルテットNo.2とシューベルトの「鱒」を致しました。お互いに一つの上質の音楽を創り上げる喜びと室内楽の楽しみ、醍醐味を久々に味わいました。聴いて下さった方から「まるで天から舞い降りて来た様なピアノの音がした」という嬉しいお手紙をいただきましたが、これは私の長年理想としている音、演奏であり、今後もこの様に新鮮で温かく、聴衆の方々の心の内に深く残る音楽、内容を求めて参りたいと存じます。

今年の自主リサイタルは、5月19日(木)午後7時より同じく東京オペラシティー・コンサートホールにて開催致します。また、3月26日(土)には午後2時よりすみだトリフォニーホールの大ホールにて「がんの子供を守る会」第4回目のチャリティーコンサートを、今回はヴァイオリニスト天満敦子さんと御一緒にいたします。
4月には 佐倉市 民音楽ホールで新しいCDの録音があり、Mozart、助川敏弥、Schönberg、Debussyの作品を収録する予定です。その前後には、湯河原・檜ホールでの演奏会、各地での公開レッスンや講座があり、夏には恒例の清里や蓼科での音楽祭、そして9月以降は昨年に引き続き第74回日本音楽コンクールの審査ほか、いくつかの審査会があります。また、12月3日(土)午後7時より津田ホールでの“緑の風”チャリティーコンサートや、年末恒例の音楽舞踊会議主催(今年で20回目になります)のコンサートも予定しておりますので、お忙しい御中とは存じますがご来聴いただけましたら嬉しゅうございます。また、東京ばかりではなく、各地での演奏会等の折りに、皆様とのおめもじを楽しみにさせていただきます。
2005年1月24日 深沢亮子

2004年 2月15日
2004年、新しい年に入り早くも2ヶ月余の月日が経ちました。
お寒い中、皆様お元気でいらっしゃいますか?
国内外共に大変不安定な時代ですが、少しずつでも良い方向へ向かい、世界の人々が安心して平和に暮らせる様、心より願っております。又、音楽によって人々の気持ちがなごみ、勇気づけられ、明日への希望が得られます様に微力ながらお役に立たせて頂けたら と、いつも考えております。

昨年は5月にデビュー50周年記念コンサートを行いましたが、今年も引き続きパートⅡとして 4月22日(木) 夜7時 より 同じく 東京オペラシティーコンサートホールにて「室内楽の夕べ」を催すことになりました。ウィーンフィルの若手トップメンバーによる新進気鋭のカルテット「フォルクハルト・シュトイデ弦楽四重奏団」との共演です。 以前、私は国の内外で、新旧ウィーン8重奏団や室内合奏団と度々共演致しましたが、今回は次世代の方々とで、新しいウィーンの息吹きを、聴衆の皆様と共有させて頂けるという喜びがあります。
お忙しいこととは存知ますが、多くの方々がご来聴下さいましたら本当に幸です。

私はソロやコンチェルトの演奏も好きですが、学生の頃より、音楽を共に作り上げる室内楽や歌曲の伴奏をする事が大好きでした。
歌う事にも興味があり、ウィーン楽友協会付属の合唱団“ズィングフェライン”で、カラヤンやベーム他の錚錚たる指揮者やソリスト・ウィーンフィルやウィーンスィンフォニカのもとで、3年程、バッハのマタイ受難曲・ブラームスのドイツレクイエム‥感動を胸に歌っておりました。この様に、素晴しい音楽家との出会いが多く、音楽を多面的に吸収する機会に恵まれたのは幸運でした。
こうしてさまざまな側面で教えを受けた方々や、今までずっと私を支えて下さいました方々へ心から感謝を申し上げ、これからも私なりに健康が許す限り、音楽の道を深めて参りたいと思っております。
今後共、何卒よろしくお願い申し上げます。

今年も皆様お健やかにご活躍下さいます様お祈りしております。
 
                              2004年2月15日 深沢亮子