2016年9月
長い間ご無沙汰を致しましたが、皆様お元気でいらっしゃいましたか。
世界中あちこちでテロや民族紛争等大変な事が次々と起きている昨今ですが、
少しずつでも落ち着いた世の中になります様祈るばかりです。

私は十代の半ば、東京で初リサイタルをして以来殆ど毎年の様に自主リサイタルを
行って参りまして(数回出来ない年もありましたが)、今年は10月29日(土)・午後2時
より、東京文化会館小ホールに於いて、恒例の演奏会を致します。

以前より2曲、並べて弾きたいと考えておりましたモーツァルトと
ベートーヴェンの管楽器とのピアノ五重奏曲を、読響や新日フィル首席奏者
(オーボエの金子亜未さん、クラリネットの藤井洋子さん、ファゴットの吉田将さん、
ホルンの日橋辰朗さん)の蒼々たるメンバーの方々が御協力下さる事になり
心より感謝しております。

モーツァルトはK.452の曲を1784年4月、父(レオポルト)へ宛てた手紙の中で
「僕は今まで自分の書いた作品の中で、最高傑作だと考えています。」
と記しています。又、ベートーヴェンは先輩のモーツァルトを意識していたのでしょう。
同じ調性、同様の編成で「ピアノ五重奏曲」を作曲しました。彼自身それをとても
気に入っていた様で、後に「ピアノ四重奏曲」としても作曲しています。
私はこの作品を何度か演奏致しましたが、管楽器の方々とは初めてですので
楽しみです。

二つの曲の間には、助川敏弥さんのソナチネ「青の詩」を演奏致します。
私は助川さんの作品の多くを30代の初めから一昨年までの間初演
再演させて頂き、国の内外で演奏して参りました。
 助川さんは日本を代表する作曲家でいらっしゃいましたが、大変残念なことに
昨年9月、85才で逝去されました。

ソナチネは1975年6月、イイノホールに於いて「助川敏弥作品によるリサイタル」で
初演致しました。
作曲者は様々な青のイメージをもって曲を書かれたそうです。
透明でシンプルなこの美しい作品を、私のソロで助川さんへの追悼の意を込めて
弾かせて頂きます。

 この演奏会のすぐ後、11月5日(土)・午後2時より、鎌倉女子大学・二階堂学舎に
於いて 鎌倉女子大学生涯学習センター特別企画として、コンサートが行われます。
(前半は私の3人の生徒の演奏、後半は私のソロ) 
平成7年に建てられた素晴らしいホールです。

又、恒例の日本音楽舞踊会議主催のコンサートは、12月5日(月)・午後7時より
音楽の友ホールに於いて開催されます。

室内楽の夕べ ~深沢亮子と室内楽の仲間たち~と題して
恵藤久美子さん(Vn.)、中村静香さん(Vla.)、安田謙一郎さん(Vc.)との演奏会です。

すでに30数年続いておりますが、私が日本音楽舞踊会議代表理事になりました時
会の為に何かお役に立ちたいと考えこのコンサートを始めました。
 バリトンの名手、吉江忠男さん、中国の著名なヴァイオリニスト劉薇さんとの演奏会
が続きました後、室内楽のコンサートを始めたのでした。

中村静香さんはヴァイオリニスト、ヴィオリストで、ヴィオラの演奏でも何曲か
御一緒させて頂き、私はこの楽器の深々とした温かい音色に魅せられております。
中村さんとは最近二人が未だ弾いていなかったモーツァルトとベートーヴェンの
ソナタを幾つかとりあげ、新宿の「朝日カルチャーセンター」でシリーズとして
演奏しております。

皆様お忙しい中とは存じますが、これ等のコンサートへご来聴賜りましたら幸いです。


話題が変わりますが6月1日~15日まで、ロシア(モスクワ、サンクト・ペテルブルグ)と
ウィーンへ旅行を致しましたので、その時の事について少し書かせて頂きます。

私は6、7年前より毎年この時期に音楽祭や国際音楽コンクール等を聴きに
出かけております。
オペラや音楽会を聴いたり、美術館巡りをしたり、旧友に会ったりする事は
とても楽しく、リフレッシュされます。

自分へのご褒美とも言えるのでしょう。春頃から行く先を考え、忙しい中計画を練るの
も楽しみの一つです。今年は、以前から考えておりましたサンクト・ペテルブルグのエ
ルミタージュ美術館を是非観たいと言う事からロシア行きを決めました。

それに6,7年前から生徒の恵藤幸子さんがモスクワ音楽院に留学しておりますので
(ピアニストとして又、教育者として誉れの高いエリソ・ヴィルサラーゼ先生に師事)、
彼女と連絡をとり合いながら、オペラ劇場の券をとってもらう事になりました。

ロシアは広大な国ですので行きたい所は沢山ありますが、モスクワと
サンクト・ペテルブルグに、各々3日ずつ滞在致しました。
幸子さんはコンクールや勉強で忙しく今まで旅行をする事も余りなかった様で
とても喜んでくれまして、同門のピアニスト、佐藤彦大さんと二人にいろいろ
お世話になりました。


有名なボリショイ劇場では、プロコフィエフの音楽による見事なバレー
「イワン雷帝」を、サンクト・ペテルブルグではエルミタージュ劇場で、チャイコフスキー
の「白鳥の湖」を観る事ができました。

それにしても美術館、オペラ劇場等で入場前に手荷物検査があり驚きましたが、
テロのことを考え厳しくチェックしているのでしょう。

6月4日、3人でモスクワから新幹線に乗り、4時間で終点のサンクト・ペテルブルグに
到着。 若い頃から私はその街の美しさについて聞いておりました。
1703年、ピョートル大帝がモスクワからこの地に都を移し、エカテリーナ1世や
エリザベータ女帝、そしてエカテリーナ2世によって華麗で重要な文化都市、
経済や学問の街として大きく発展したのでした。

それは都市の造りや、エルミタージュ美術館、郊外の夏の離宮からもよく伝わって
きました。又、エルミタージュ美術館の規模の大きさ、立派な美術品収集の
膨大な数には度肝を抜かれる思いが致しました。
モスクワもそうでしたが、サンクト・ペテルブルグは多くの芸術家や文豪、作曲家等が
集まり優れた作品を残したのでした。
 



6月7日からの一週間はオーストリアのウィーンで過ごしました。
留学時代、そしてその後も度々コンサートやベートーヴェン国際ピアノコンクールの
審査で行っており、私の第2の故郷とも言える所です。

ウィーンは630数年も続いたハプスブルグ王家の歴史ある美しい伝統の街。
気品と音楽的な雰囲気をいつも感じます。

今年は、シェークスピア没後400年記念の年で、8日は国立オペラ劇場でヴェルディの
「マクベス」を観、翌日はリヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」を友人がチケットを
とってくれましたので、観ることができ幸せでした。

「ばらの騎士」の公演終了後は、ウィーンフィルのコンサートマスター、
ライナー・キュッヒルさんがステージから聴衆にご挨拶をされました。
彼は40年もの長い間、オーケストラのコンサートマスターを務められ、この度定年退職
をされたそうです。

私はオペラだけではなく朝夕コンサート通いもし、ポリー二のリサイタル 、
ウィーン・スィンフォニカー、指揮ザンダリング、ピアノ・S・フラダールとブラームスの
コンチェルトNr.2や、ロシアのE・Koroliovと言うピアニストのR・リゲッティの没後
10周年記念コンサート等興味深く聴きました。

又、好きな美術館巡り(美術史美術館、アルベルティーナ美術館、造形美術館、
アカデミー絵画館、他)も楽しみました。

連日石畳の道を沢山歩き足も痛くなりましたが、健康が許せば、
あと数回この様な旅行をしたいと考えております。

毎年6月の旅行につきましては「日本音楽舞踊会議」の編集部より原稿依頼を受け、
会から発行される季刊誌「音楽の世界」に日記風に書いております。
今回も10月号に載りますので、お読み下さいましたら幸いです。

先にもふれましたが、恵藤幸子さんも7月号にロシアでの生活やコンクールの事等
いろいろ書いております。彼女は努力家で光るものを持っており、昨年と今年、
ロシアとイタリアで4つの国際コンクールに入賞致しました。

また、佐藤彦大さんは私の生徒ではありませんが、素晴らしく優秀なピアニストで、
今春スペインの「マリア・カナルス・国際コンクール」でも1位グランプリ受賞に
輝きました。若いお二人の活躍を心よりお祈り致します。




最後に再び自分の事で恐縮ですが、昨年ハイドンとシューベルトの作品による
新しいCD「幻想」が「レコード芸術」で特選盤となりました。
アートユニオンから出ておりますが聴いて頂けましたら嬉しゅうございます。

時節柄どうぞくれぐれも御身おいとい下さいます様に。

 
  

 2014年1月
 
皆様良き新春をお迎えのことと御慶び申し上げます。
今年も御健康で御幸せなお年であります様、心よりお祈り致します。
 
昨年は何かとお世話になりまして誠に有難うございました。
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 日本、そして世界各地に諸問題が山積する中、今後どうなってゆくのかという
不安を感じることもありますが、落ちつきを持って音楽活動を続けて参りたいと
思っております。
 
 昨年は、デビュー60周年記念のコンサートを9月16日・浜離宮朝日ホールにて、
門下生達と連弾、2台ピアノによるプログラム(Mozart,Debussy,Fauré)を行いました
 当日は悪天候にもかかわりませず大勢の方がご来聴下さり、
お陰様で盛会のうちに終えることができまして深く感謝しております。
 
  今年の自主公演は 9月12日(金)・浜離宮朝日ホールにて午後7時より 
ウィーンの素晴らしい音楽家C・エーレンフェルナー(Vn)、H・ミューラー(Va.)、
我国の富岡廉太郎(Vc.)の諸氏をお招きしての開催です。
お忙しい中恐縮ですがご来場頂けましたら幸です。
 
 昨年暮れにはビクターエンタテイメント株式会社より、40年前に出して下さった
私のレコード「ソナチネ・アルバム」Ⅰ,Ⅱ巻のCDが、デザインも新しくリリース
されました。その間にも一度CD化されましたが、今回多くの方々の御要望により
再度出版とのお話で、とても嬉しく有難く思っております。
 又、昨年10月に久武麻子さん(Vc.)とCD録音を致しましたが、こちらは春頃に
‘アート・ユニオン’より発売予定です。
 
 ここ数年来、演奏会や公開レッスン等の合間をぬって6月に2週間程ヨーロッパへ
出かけております。 去年はオランダ、ベルギー、ウィーンへ行って参りました。
 子供の頃からレッスンにいらしていた2人の女性や、知人の岩田恵子さん
(長く名門のコンセルトヘボーでご活躍のヴァイオリニスト)達に大変御世話になり
リニューアルされたアムステルダム国立美術館、ゴッホ美術館、
クレラー・ミュラー美術館、他幾つもの素晴らしいミュジアムを訪れることが出来
幸せでした。 それ等は私の留学時代、50年も前に見たものでした。
 更に、長い間の念願が叶い、フェルメール生誕の地デルフトや、アントワープの
ルーベンスの家、そして彼の傑作、三連祭壇画のあるノートルダム大聖堂にも
参りまして大変感銘を受けました。
 
 ウィーンでは第14回目、50年余りの歴史を持つBeethoven国際ピアノ・コンクール
の第2次予選と本選を聴きました。
 以前に私も審査員として3回程招かれたコンクールですが、世界中から集まった
若い人達の真摯な演奏に接し、刺激を受けました。
 国立オペラ劇場ではバレー「ドン・キホーテ」を観、オーケストラと室内楽の
コンサートも聴き、又10代からの親友達にも会い、旧交を温めました。
 その上コンクール本選前日が空いておりましたので、一昨年9月、東京での
私のコンサートに御出演下さったF・Sebestyénさん(Vn.)のハンガリー、ケーセック
の御自宅に泊めて頂いたり、充実した日々を過ごしました。
 
 今年も 3月9日(日)午後3時開演 スタディオ・コンチェルティーノ(町田市玉川学
園)でTAMA音楽フォーラムレクチャーコンサート「MozartとWien」(演奏とお話)と
題したレクチャーコンサート・問合042-729-4648(TAMA音楽フォーラム)
 
3月21日(金)午後3時開演 後援会主催のサロンコンサート
問合03-3921-0895(深沢亮子後援会)・一般\3,000、会員\2,000
 B-tech (虎ノ門)のアットホームな会場で行われます。
 
3月28日(金)午後6時開演 久米美術館(目黒駅前)でのエール・カルテットとの
「ドヴォルザークのピアノ五重奏曲」他
問合03-3468-1244(日墺協会)・03-3491-1510(久米美術館)
 
4月16日(水)午後7時開演 東京文化会館小ホール(上野駅前)にて
草野明子さんのリサイタルでのシューベルトの連弾(Fantasie他)
 
4月22日(火)・朝日カルチャーセンターでのモーツァルトのピアノとヴァイオリン
(伊藤維さん)とのデュオ
 
5月19日(月) セントレホール(南麻布)で中村静香さん(Vn.Va.)と毛利伯郎(Vc.)さん
とのシューベルトの夕べがあり、私も即興曲を弾きます。
 
少し先になりますが、10月11日(土)午後3時より 岐阜県瑞浪市
‘ホワイトスクエアー’で公開レッスン、翌日12日(日)午後2時からは私のコンサート
 
12月5日(金)午後7時開演・音楽の友ホール(神楽坂駅前)にて
新しく会員になられた中村静香さん(Vn.Va.)のお披露目を兼ねての
‘室内楽の夕べ’・問合03-3369-7496(日本音楽舞踊会議)
他さまざまな形式の演奏会を行います。
 
 私こと、昨年4月より日本演奏連盟の理事を務めさせて頂いております。
以前からの日本音楽舞踊会議や国際開発救援財団(開発途上国の子供たちの
支援と緊急援助を行う国際協力NGO)、他幾つかのお役を微力ながら
御協力させて頂く所存でございます。それには健康維持が大切と考えますが
皆様もお寒い中呉々も御大事になさって下さいませ。
 
 
 
 
 
 

 2013年1月
 
明けましておめでとうございます。
皆様お健やかに新しい年をお迎えの事と存じます。
 
昨年は何かとお世話になり 温かいご支援を頂きまして誠にありがとうございました。
 
 今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 本年も皆様にとりまして幸多い御年になりますようお祈り致します。
 
 そして何よりも東北関東大震災、福島原発事故復興が早く良い方向へ進みますこと
を願いつつ、
私も微力ながら音楽を通じて支援を続けて行きたいと考えております。
 
 この冬は全国的にお寒さが厳しく、十四日は東京に初雪が降りました。
皆様には被害はおありになりませんでしたでしょうか。
思いがけなく十㎝近くも積もり、私は十代の頃初めてウィーンへ留学した
二月の冬を懐かしく思い出しました。
当時、連日マイナス25℃という日が続き、初めての経験でしたので
びっくり致しました。
すぐ、内側に毛皮の張ってある温かいブーツを買い求め、
雪の中を徒歩二十分の所にある大学へ通ったり、音楽会を聴きに
出かけたりしたものでした。
若かったので寒さは苦にならず元気一杯でしたが。

 ところで昨年は二月にブリュッセル弦楽四重奏団の十数回目の共演
(モーツァルトの二つのピアノカルテットと助川敏弥さんの新作“松雪草 ”
、ベルギーの作曲家 ブノワ・メルニエ氏  “蜂と蘭 ”)、そして九月八日には
ウィーンやミュンヒェンの素晴らしい音楽家の方々との演奏会、 
E ・セべスティアン(Vn)、H・パッシャー (Va)、 
A・スコチッチ(Vc) ー ウィーン国立音大の同級生 ― 、
Cbuの新人 吉田聖也の諸氏とモーツァルトのケーゲルシュタット・トリオ、
ベートーヴェンのピアノとチェロのためのソナタNo.4、
シューベルトの“鱒 ”五重奏曲)、その他日本の優れた若手の方々との
コンサートにも恵まれ、お蔭様でそのどれもが大変好評でした。

二月と九月のコンサートは両方共浜離宮朝日ホールで行われましたが、
ウィーンやミュヒェンの方々とのコンサートでは早くから札止めし、
それでもお客様で一杯になり、当日はウィーン等でのコンサートの様に
ステージに座席が設けられた程で、まさに嬉しい悲鳴でした。

六月には以前より行きたいと思っておりました、R・シューマンの生誕の地、
ドイツのツヴィッカウに出かけました。

そこでは一九五六年から四年に一度、ピアノと声楽のための
シューマン国際コンクールが行われております。
私は十二日に東京でコンサートがありその翌日出発致しましたので、
第二次予選の途中からしか聴く事ができませんでした。が、
シューマンゆかりの地ツヴィッカウで、才能豊かな若いピアニストや
歌手達の演奏に接し、シューマンの作品も沢山聴けましたので
とても幸せな気持ちでした。
ついでにドレスデンやライプツィッヒ、ウィーンにも立ち寄り、
親友達と会ったり、オペラや音楽会を聴いたり、幾つもの美術館めぐりをし、
好きな絵画に再びめぐり合いました。
(ドレスデンのツヴィンガー宮殿、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿等。)

ウィーンでは 市内のあちらこちらでG・クリムトの生誕百五十年記念の
展覧会が開催されており、それらを見るために歩きまわりました。

三日間の短い滞在でしたが非常に充実した時間でした。

旅は人に絶大な刺激を与える、とよく言いますが、時には日常の生活から離れて、
見事な絵画や彫刻、建築物等を見るのは大変楽しい事であり又、
大きな心の糧になるものです。
その感動やそこで得たものがピアノの演奏にも何らかの影響を与えるものと
思われます。

 今年一月二十七日(日)には私の郷里、千葉県東金市で
東金文化会館二十五周年記念の演奏会があり、ソロと室内楽を致します。
(この二、三年何度かコンサートやCD録音等でご一緒させて頂いております
優れたヴァイオリニストの中村静香さんと大型新人で今後益々楽しみな
チェリストの上村文乃さんとです)、

三月末日には銀座のヤマハホールで連弾のコンサートを草野明子さんと
行いますが、以前から弾きたいと思いながら中々機会が得なかった
シューベルトの繊細で、しみじみと心に訴えかけながらドラマティックな要素を
持つ幻想曲、へ短調を初めて演奏致します。
五月二十三日(木)小金井市民交流センターに於いて、読売交響楽団の
クラリネット主席奏者藤井洋子さん、ウィーン交響楽団の
H・ミュラー氏(Vaのトップ)との会もあり、きっと温かみのある会になると思います。
 
又、二月二十日(火)、三月十二日(火)、四月二十日(土)、七月九日(火)、
(火曜日は十三時より、土曜日は十四時より)には、
新宿住友ビル七階・朝日カルチャーセンターで若手の有望な弦楽奏者の方々
とのコンサートがあります。

私が十五歳の時、日本音楽コンクールで首位を頂き、翌年デビュー・リサイタルや
オーケストラとの協演を致しましてから早くも六十年の月日が経ちました。
その間にはいろいろな事がありましたが、いつもピアノが私の傍にあり、
又、多くの方々に支えて頂き、ここまで演奏活動を続けることができました。

その六十周年の記念コンサートを九月十六日(月)午後二時より
浜離宮朝日ホールに於いて開催致します。
野原みどりさんをはじめ、私の門下生との連弾や二台のピアノの会を
予定しており、モーツァルト、ドビュスィー、フォーレの作品を演奏致します。
皆様お忙しい中とは存じますが御来聴頂けましたら幸いに存じます。

十一月二十五日(日)には、モーツァルトの三台ピアノのための協奏曲
(文京シビックホール)、十二月六日(金)には恒例の日本音楽舞踊会議主催の
ピアノと室内楽のコンサート(音楽の友ホール)他、沢山の演奏会を控え、
新しいプログラムも多く、勉強の一年になりそうです。

CDは一昨年二枚(アートユニオン社より) “楽に寄す ”、
中村静香さんとの “シューベルティアーデ ”~ふたたび~が発売されましたが、
今年は又チェリスト、久武麻子さんとのCDを十月に録音する予定です。

健康に留意しながら、より高いものをめざし、いつも新鮮な気持ちで
音楽と向き合いたいと思っております。今後共どうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様お寒い中くれぐれもご自愛下さいませ。     
 
 
 
 
 

2012年1月
 
お健やかに良い新年をお迎えの事とお慶び申し上げます。
2012年が皆様にとりまして幸せお年となりますよう心よりお祈り致します。
 
昨年はいろいろとお世話になりまして有り難うございました。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
去年は東北関東大震災、更に原発事故、その他幾つかの自然災害に見舞われ辛く
悲しいことが次々と起き私達を震撼させました。
被災された方々の苦しみを思い、本年は少しでも良い方向へ向かいますよう
願わずにはいられません。
 
私も4月㈱カワイ楽器製作所関東支社の主催、又暮の岐阜県瑞浪市での
救援コンサート他、幾つかの演奏会で弾きます度に聴衆の方々に呼びかけ
御寄付をお願い致しました。
これからも微力ながら音楽を通じて支援を続けたいと思っております。
 
恒例のリサイタルは2月23日(木)、夕7時より浜離宮朝日ホールで
ブリュッセル弦楽四重奏団と共演致します。
 
彼等との共演はすでに10年となりますがベルギーを代表する大変素晴らしいカルテットです。
曲目はモーツァルトの美しい2曲のピアノカルテット(第1番は劇的で緊張感に溢れ
暗い情熱秘めた曲、第2番は優雅で明るく幸福感に満ちた曲)と、
作曲家、助川敏弥氏の作品で、2010年に書かれた「松雪草」を演奏致します
(この曲は12月に東京・音楽の友ホールで初演致しましたが、
助川作品を初演や内外のコンサート、CD等で演奏させていただくように
なりましてから早くも35年余りになります)。
そしてこのお花の曲に合わせてベルギーの作曲家、B ・メルニエ氏の作品
「蜂と蘭」と言う曲がブリュッセル・カルテットによって演奏されます。
 
9月8日(土)は午後2時より同ホールにて、ウィーンやミュンヒェンの音楽家達との
演奏会を予定しており、モーツァルトのケーゲル・シュタット・トリオ、
ベートーヴェンのピアノとチェロの為のソナタNo.4、
シューベルトの ピアノ五重奏曲 “鱒”と言うプログラムになると思います。
 
皆様お忙しい中とは存じますが是非ご来聴下さいます様宜しくお願い申し上げます。
(東京以外の所でもコンサートや公開レッスン等ありますので
皆様とのおめもじを楽しみとさせて頂きます)
 
昨年はアート・ユニオン社より「楽に寄す」
(読売交響楽団、トップの素晴らしいクラリネティスト藤井洋子さん、
ヴィオラの生沼晴嗣氏と私とで、モーツァルトのケーゲル・シュタット・トリオを、
そして私のソロでシューベルトの即興曲Op.142の全曲、
最後にかつてのウィーン留学時代のクラスメートで日本でもおなじみのチェリスト
アダルベルト・スコチッチさん、藤井さんと3人でベートーヴェンの「街の歌」が
入っております)と、名ヴァイオリニスト兼ヴィオラ奏者、中村静香さんとの
「シューベルティアーデ ふたたび」と言う2枚のCDが発売されました。
(シューベルトばかりのプログラムでソナタ・イ長調、華麗なるロンド、
私のソロで楽興の時より3曲、そしてヴィオラでのアルペジオーネ・ソナタが入って
おります)。
中村静香さんとは去る11月10日、
上野の東京文化会館小ホールで、シューベルト・ベートーヴェンによる
Duoリサイタルを行い、大きな反響がありました。
 
昨年は1年間で10曲程新しい曲を勉強しコンサートやCDの中で弾きましたが、
今年も健康に留意しながらフレッシュな気持ちで音楽に向き合い活動をしたいと存じます。
皆様もお寒い中どうぞくれぐれも御大切になさって下さいませ。
 
 
2011年1月
 
新年おめでとうございます。
皆様お健やかに良いお年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年は何かとお世話になり、又、温かいご支援を頂きまして誠にありがとうございま
した。今年も何卒よろしくお願い致します。                        
今や世界的な混乱状態が続いておりますが、今年こそ少しでもよい方向に向かいま
すよう、そして皆様のご健康、ご活躍、お幸せをお祈り申し上げます。 
 
私も多くの方々とのご期待に応えることが出来ます様、健康に気をつけ乍ら音楽道を
深めて参りたいと存じます。


2010年は公私共に多忙でしたが、素晴らしい音楽家達との出会いあり、
様々なコンサートやCD収録で共演させて頂き、お陰様で充実した1年でした。

特に昨年9月30日、世界的なチェリスト堤剛さんとお妹さんで30年来
お親しくしておりますヴァイオリニストの恵藤久美子さんとの東京・紀尾井ホールに
おけるリサイタル「シューベルトの夕べ」は大成功(自ら云うのもおかしいのですが)、
盛会のうちに終えることができました。
「音楽の友」をはじめ5紙の音楽雑誌に素晴らしい批評を頂き、今年1月号の
「ショパン」では大きく写真入りでとり上げて下さいました。


 私はこの2~3年、管楽器の方々との演奏会が度々あり、中でも
読売日本交響楽団のトップクラリネティストとしてご活躍の藤井洋子さん達との
CD収録も楽しいものでしたし(アート・ユニオン社より2月頃発売予定)、
12月15日モーツァルト協会主催、上野文化会館での2台のピアノのための
コンサートも緊張感に満ちた思い出に残るものとなりました。

プログラムは、モーツァルトのd-moll K.475の幻想曲でグリーグが2台目を自由に
書いたもの、ブゾーニのデュエッティーノ・コンチェルタンテ、R.レヴィンの補筆
ラルゲットとアレグロ、それとモーツァルトがお弟子のアウエルンハンマーと
初演したという輝かしいソナタでした。

それを幼少の頃から大学卒業までレッスンのお手伝いを致しました元生徒、
野原みどりさんとの共演でしたのでなかなか愉しいものでした。

 私は毎年何曲か弾いた事のない作品に挑戦しますが、先の2台ピアノの曲も
殆ど新しく勉強をし、その他室内楽曲や現代の曲も加わり、それが全て12月の
コンサートに集中しましたのでいつになく練習に励みました。
学生の時のような新鮮な気持ちで新しい曲と向かい合えたのは大きな喜びでした。


今年初のコンサートは1月30日午後2時・君津市民文化ホールでの
松本ピアノ3世代コンサート、そして2月9日(水)は私の自主公演
「ベートーヴェンの夕べ」が浜離宮朝日ホールで夕7時から開催されます。


2006年モーツァルト生誕250年の折、ブリュッセル・カルテットとモーツァルトの
作品のみで演奏会をし、昨年9月の「シューベルトの夕べ」、
そしてこの度「べートーヴェべン」というふうに1人の作曲家にしぼり、
ソロと室内楽のコンサートを行い、この度はウィーンからのヴァイオリ二スト 
C.エーレンフェルナー氏、チェリストのA.スコチッチさんをお迎えして
コンサートを致します。

 エーレンフェルナーさんはマーラー室内オーケストラの重要なメンバーで作曲家、
スコチッチ氏はその昔、ウィーン音楽大学での同級生、彼は後にウィーンフィルや
ウィーン室内合奏団でも活躍され、よく一緒にアンサンブルをしたものでした。

 ソナタ「スプリング」や私のソロで作品126「6つのバガテル」、モーツァルトの
「魔笛」の‘恋を知る男たちは’の主題による「7つの変奏曲」、ピアノ・トリオ
「街の歌」という大変親しみ易いプログラムですので、お忙しい中とは存じますが
お出かけ頂けましたら幸いです。


又、2月12日(土)はコトブキD.I.センターにてシューベルト協会主催、先の2人の
ウィーンの方々の他ヴァイオリ二ストのH.ミュラー氏、コントラバスの渡辺哲郎氏が
加わりシューベルトの「鱒」ピアノ5重奏曲他を演奏致します。


又3月29日(火)には目黒の久米美術館で中村静香さん(Vn.)、店村眞積氏(Va.)、
毛利伯郎氏(Vc.)、星秀樹氏 (Cb.)の方々との「鱒」、モーツァルトやシューベルトの
ピアノの入る室内楽のコンサートがございます。


5月末、中村静香さんとのシューベルトの作品によるCD収録がフィリア・ホールで
行われ、その前後には3月22日(火)・4月15日(金)に新宿の朝日カルチャーセンター
でのDuo、5月8日(日)「仙台ピアノ工房5周年記念コンサート」をはじめ幾つかの
コンサート、12月6日(火)は音楽の友ホールで恒例の音楽舞踊会議主催の
「ピアノと室内楽のコンサート」、12月10日(土)には津田ホールにて午後2時30分から
「緑の風」を応援するチャリティーコンサートがございます。

「緑の風の後援会は「麦の会」という名称で、私も役員の1人ですが、殆ど毎年
このコンサートに出演し、少しでも音楽を通してお役に立たせて頂ける幸せを
いつも感じております。

社会福祉法人の「緑の風」は親戚の武田和久理事長が山梨県北杜市で
運営しております知的障害者の方々の為の施設です。

 昨年6月に武田理事長とその関係者の方々と一緒にドイツのベーテルという
有名な医療と福祉の町を見学する機会を得ましたのでその事について
少し書いてみたいと思います。

ベーテルはハノーヴァーとデュッセルドルフの中間に位置するビーレフェルトの
郊外にあり、1993年に天皇皇后両陛下も御訪問されました。

その事を記念し日独が協力し合いドイツの人達の手による見事な日本庭園が
2003年、ベーテルのリンデンホーフに作られました。

「緑の風」の理事、湘南日独協会会長の織田正雄氏がご尽力下さりこの旅が
実現致しました。

私事で恐縮ですが、心理学者で私の最初のピアノの先生だった父・故大野桂と、
31才の若さで亡くなった弟が、東金市の山の中に就学前の知的障害のある
子供さん達の施設を作る構想をもっておりました。

40年近く前の事です。母も同様の気持ちでしたが弟没後の翌年59才の時、
突然くも膜下出血で亡くなりました。
当時度重なる悲しい出来事があり、私と一緒に下の弟も望んでベーテル行きに
参加したのでした。

6月15日、日本から来られる「緑の風」6人の方々とフランクフルトの飛行場で
合流する6日前、私達姉弟は成田を発ちウィーンへ直行。

弟にとっては初めてのウィーン行きでしたので私も張り切り、市内や市外にある
モーツァルトやベートーヴェン等の縁の地を訪ねたり、ちょうど音楽祭の最中でしたの
で楽友協会 (ヴェルディのレクイエム)や、コンツェルトハウスでの弦楽四重奏の
コンサート、国立オペラ劇場(蝶々夫人)やバスで1時間程の所にあるチェコの
ブラティスラバの歌劇場でのオペラ鑑賞(イル・トロヴァトーレ)、アルベァティーナ
美術館で現代絵画やディューラー等の古い時代の常設展を観たり、又私の10代から
の親友達とウィーンや郊外のホイリゲで食事をしたり誠に楽しい時間を過ごしました。

フランクフルト行きの飛行機に乗る前は、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、
J.シュトラウス他楽聖達の眠る中央墓地へのお墓参りも果たし思い残すことはな
いという気持ちでドイツへ向かったのでした。

その後私達の一行は8人と賑やかになり、電車で4時頃フランクフルトを発ちケルンで
乗り換え現地へ。

着いたのは夕方7時半頃でしたでしょうか、ベーテルのリンデンホーフで9代目の
施設長で牧師のU.ポール氏主催の食事会があり、次の日から3日間ベーテルの
様々な施設を見学。広々として、自然に恵まれた土地の中に幾つもの明るい色彩の
建物や教会が建てられており、垣根の様なものもあまり見当たらず、行き届いた
オープンな印象を受けました。

ベーテルはヘブライ語で「神の家」を意味し、130年余り前、貴族で牧師になられた
フリードリッヒ・フォン・ボーデルシュヴィング氏が身体障害や知的障害をもった人達の
為に作られた施設で、息子さんのフリッツ氏がその後を継がれました。

ナチスの安楽死政策に体を張って障害者達を守ったそうです。
私達には想像も出来ない程のご苦労をされたのだと思います。そこでは子供さんや
沢山の人々が手仕事等を学び、素晴らしい小物や部屋飾り、家具等を見ることが
出来ました。ボーデルシュヴィング氏のモットーは「施しよりも仕事を」でしたそうで
障害者の方々が働き、少しでも自立する事が大切なのでしょう。

施設にはクリーニングや切手販売、靴製造等5千にものぼる職種が人々によって
運営されているとのお話でした。
ベーテルだけではないのですが、施設に対する考え方も全てキリスト教が基盤に
なっております。「奉仕の精神」と「人々と共に悩む勇気が大切だ」という教えから、
教会関係者のみならず、一般の人達からの寄付等も多いと聞きました。

街全体が施設の中にとけ込んでいるという印象を受け、いろいろな意味で多くを
学ぶことができました。
障害を持った人々が他の人達の「愛」を受けながら自分達も出来る事をし、
のびのびとした生活が営まれるということは本当に素晴らしいと感じ入りました。

日本でもそのような方々を受け入れる施設が沢山あり、又多くの心ある人々が
存在するとは思いますが、一般的に考えた場合、全体としての人々の関心や
認識がもう少し高まるとよいのではないでしょうか。


皆様へのメッセージは久しぶりのことでしたので、あれもこれもお話をさせて頂き
少し長くなりました。
厳しいお寒さの折柄どうぞくれぐれもお大切になさって下さいませ。
  

2010年4月1日
 
早くも桜の季節となりました。
皆様にはお健やかにお過ごしの事とお慶び申し上げます。

少し前になりましたが、ヴァンクーヴァー冬季五輪も終わり、私も若い人達の
奮闘ぶりに胸を熱くし元気づけられました。国境を越えて芸術やスポーツ等のもつ
大きな力が世界の平和につながりますよう念じております。

昨年はお蔭様でデビュー55周年記念のコンサートを春秋東京にて、夏には郷里
東金市で友の会や市の文化会館が催して下さり、どちらも大変盛会のうちに
終える事ができまして本当に有難うございました。

春は紀尾井ホールで「思い出に残る曲を集めて」と言うタイトルで、モーツァルト、
ベートーヴェン、助川敏弥、ショパンを、秋は室内楽(ドビュッシーの前奏曲、
ドヴォルザークの五重奏曲)の夕べを浜離宮朝日ホールで行いましたが、
ブリュッセルSQの方々も「ステージの上でお互い非常に音楽的で高度な美しい
演奏ができた。」と喜ばれ、春の時もそうでしたが、幾つもの音楽雑誌に素晴らしい
内容の批評をいただきましたのも嬉しい事でした。 

今年の自主リサイタルは9月30日(木)午後7時より紀尾井ホールにて
「シューベルトの夕べ」を、日本を代表的するチェリストの堤剛さんと、お妹さんの
ヴァイオリニスト、恵藤久美子さんをお招きして行います。
堤さんは以前からご一緒させて頂きたかったチェリストでとても楽しみです。
お忙しい中恐縮ですが是非御来聴賜りますようお願い申し上げます。

昨秋はヴァイオリニストの恵藤久美子さん、チェリストの安田謙一郎さんとの
「深沢亮子と室内楽の仲間たち」Vol.ⅡのCDが発売され高評をいただいております。

今年は5月に読響のトップクラリネティスト、藤井洋子さん、そして元ウィーンフィル、
ウィーン室内合奏団のメンバーで私の学生時代からの友人のチェリスト、日本でも
おなじみのアーダルベルト・スコチッチさんと、モーツァルト、シューベルト、
ベートーヴェンの作品でCD収録が行われます。秋には発売の予定ですので
お聴き下さいましたら幸いです。(アートユニオン・横浜市緑区フィリアホール)

他にも4月10日(土)午後2時より習志野文化ホールにてヴァイオリニスト、
天満敦子さんとのジョイントコンサート、28日(水)午後6時(つくば市)より
ノーベル賞受賞者小林誠先生記念ホールオープニングコンサートが開催されます。

又、5月22日、10月30日にはいずれも土曜日午後1時から2時30分までですが、
朝日カルチャーセンターでの演奏、7月10日(土)午後2時より
フランツシューベルト・ソサエティ主催、日生劇場のロビーコンサートで
ヴァイオリニスト、中村静香さんとのDuo、
10月9日(土)午後2時より東金文化会館にてシューマン、ショパンのプログラムにより
トーク付演奏会、
12月3日(金)午後6時頃よりホテルオークラにて日墺協会主催のクリスマス例会で
若手の方々とシューベルトの「ます」を演奏、
12月15日(水)夕7時、モーツァルト協会主催、上野文化会館での2台ピアノ
(野原みどりさんと)のコンサート、
20日(月)午後7時には音楽の友ホールにて日本音楽舞踊会議主催第26回の
コンサート「ピアノとヴァイオリンとチェロの夕べ」、他各地でコンサートがございます。

その1回1回を大切に演奏したいと思っております。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

明けましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

今、世界中が大変な時期を迎えており、今後どの様な方向に進んで行くのか
誰もつかめない状況です。少しでも良い方向に向かいますことを祈念し、
又、皆々様の御健勝と御多幸をお祈り致します。

私ことお蔭様で今年はデビュー55周年を迎えます。この間にはいろいろなことが
ありましたが、いつも音楽が私を支えてくれました。

勿論ファンの方々、友人達の温かいお励ましがあったからこそと、いつも感謝致して
おります。すでに数箇所でコンサートのお話を頂いておりますが(カワイ表参道
コンサートサロンパウゼでは3月18日(水)19:00と10月9日(金)19:00、
これは昨年に引き続き今回も3回シリーズですがご来場いただけましたら幸いです)

先ず、4月15・16日にはヴァイオリニストの恵藤久美子さん、チェリストの
安田謙一郎さんと3人で室内楽とソロという内容でCD録音を
佐倉市民音楽ホールで行います。
曲目はSchubertのピアノとヴァイオリンの為のソナタNo.3とピアノ曲の小品、
助川敏弥のヴァイオリンとピアノの為の美しい作品を2曲、
Debussyの前奏曲集から3曲、安田氏のBachの無伴奏チェロ組曲No.1、
そして最後にBeethovenのトリオ「街の歌」で締めくくるというプログラムを
予定にしております。 発売は秋頃になると思いますが、多くの方々に
お聴き頂けましたら嬉しゅうございます。

又、私の記念リサイタルは5月21日(木)紀尾井ホールで19:00より開催致します。
「思い出に残る曲を集めて」という副題でMozart、Beethoven、助川敏弥、
Chopinの作品を演奏致します。

更に11月9日(月)にはお馴染みのBrüssel Quartettの皆さんとDvořákの
ピアノ5重奏曲を共演致します。このコンサートも私の55周年記念としてのものです。

皆様お忙しいと御中とは存知ますが、是非お出かけ下さいます様
よろしくお願い申し上げます。
音楽を通じて今年も又、多くの方々とのおめもじを楽しみにさせて頂きます。
                                2009年1月 深沢亮子

2008年9月 ヨーロッパ演奏旅行記
急にお寒くなりましたが、皆様おかわりございませんか。
私の方はお陰様で元気にしております。

9月1日‐13日まで7年ぶりにヨーロッパへでかけました。
私にとりまして第二の故郷とも云えるウィーン滞在は3日間のみでしたが
10代の頃からのあちらの友人達が大変喜んでくれまして旧交を温めました。
皆、各々おばぁ様顔になりましたが、心の内は娘の頃のように若々しく、
相変わらず音楽会やオペラをよく聴き、作曲家の展示会を催したり、
チャリティーコンサートを手がけたり充実した日々を過ごしている様子で
嬉しく思いました。彼等と一緒にホイリゲ(ベートーヴェンが“田園交響曲”を
書いた所が現在ワインハウスなっています)やモーツァルトやベートーヴェン等の
楽聖達ゆかりの地を訪ねたり、その教会付属のホールや知人宅で
練習をさせていただいたり(ピアノはBősendorfer)、美術館を訪れたり、
短くも楽しいひと時でした。

6日はデュッセルドルフでコンサートがあり、5日に現地へ到着、すぐに
「ノイエ ラインツァイトゥング」という新聞のインタビューがあり、
翌朝にはカラー写真入りでかなり大きく載っていたのには驚きました。
昨年末東京でご一緒にコンサートを行ったチェリストのT・ベックマンさんが
気を遣って下さったのでしょう。

そのベックマンさんとお友達でアブストラクトの画家としてかなり有名な方だという
U・アーノルドさんのお二人が共催で、私のコンサート開いて下さいました。
場所は彼女のアトリエで、85人程のお客様が招かれました。
楽器はRennという珍しいピアノでした。
(かつてベックマンさんは世界的なチェリストP・フルニエ氏に師事された方で
、ドイツのホームレスの人々の為に沢山のコンサートをしておられ、
デュッセルドルフ市から特別にシューマン夫妻の住んでいた家を提供された方です。
奥様は日本のピアニスト松下佳代子さんです。私はとても感慨深い思いで
そのお住まいを見せて頂きました。)

非常に温かい雰囲気の中、私はモーツァルトのソナタ、ドビュッシーの前奏曲集より
数曲、助川敏弥氏のピアノのための「3つの易しい小曲」、ショパンの作品を
幾つか弾きましたが、最後はスタンディング・オベーションとなり、
その後なごやかなパーティーが始まりました。

デュッセルドルフでは親しい親せきの夫妻も加わり、翌日は3人でクロアチアへ
旅立ちました。
ザグレブ郊外のASホテルに泊まりましたが、そこでも8日私のミニ・コンサートが
行われました。(ピアノはBechstein)

クロアチアではドブロヴニクやイストラ半島の美しい中世の町、青くきれいな海、

美味しい新鮮な魚料理を堪能致しました。
音楽を通じて、今回も又、多くの方との交流が出来ましたことは本当に有難く
幸せに思い、更にこの道を深めて参りたいと思っている所です。
                                        深沢亮子

2007年1月20日
皆様お健やかによいお年をお迎えになられましたでしょうか。
昨年はお世話様になりまして誠に有り難うございました。
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。皆様にとりまして、ご健康で
明るいお年になります様、そして世界中の混乱状態が少しでも良い方向へと
向かいますよう願っております。

本年の恒例のリサイタルは、3月2日(金) 夕7時より、ブリュッセル弦楽四重奏団を
お招きして東京の紀尾井ホールで行う事になりました。

昨年はモーツァルトの生誕250年でしたので、3月同ホールに於いて
ブリュッセル弦楽四重奏団の方々とモーツァルトの「室内楽の夕べ」、
5月にはソロの「リサイタル」を行いましたが、お蔭様で大変ご好評を頂きました。
カルテットのメンバーは、伝統あるベルギーの室内楽を代表する方々で、
第一ヴァイオリンがF.コッシュ、第2ヴァイオリンが志田とみ子さん、
ヴィオラはI.コルトヴリント、チェロはL.ドゥエーズさんの諸氏、
私もここ数年続けて、東京を始め各地で御一緒に演奏をさせて頂いております。
ヴァイオリンのお二人は、巨匠A.グリュミオーの高弟で、4人のアンサンブルは
本当に素晴らしく、是非多くの方にお聴き頂きたいと望んでおります。

丁度、私の後援会も今年で発足25周年を迎え、記念すべき年に当たりますので、
協賛と言う形でコンサートを行うことになりました。
会員の皆様やスタッフの方々のご協力のお陰で、毎年演奏会つき一泊旅行や
国の内外での節目のコンサート等、いろいろ楽しく、そして有意義なイヴェントを
続けることができましたことに心より感謝致しております。

4月17日、18日は佐倉市民音楽ホールで、ヴァイオリニストの恵藤久美子さん、
チェリストの安田鎌一郎さんと共に、室内楽のCD収録を致します。
(㈲ナミ・レコード) 「深沢亮子と仲間たち」と言うふうなタイトルになるかもしれません。
このCDでは、室内楽ばかりでなく、ブラームスのピアノ曲も幾つか弾く予定です。
完成致しましたら、皆様にお聴き頂きたいと思っております。乞うご期待!

早くも今年の12月末まで、東京を始め各地でのコンサートの予定が入っております。
その他、いろいろなコンクールの審査、恒例の蓼科高原音楽祭の仕事もあり、
多くの若い方々との出会いが楽しみです。

私は、30代の中頃から度々日本音楽コンクールの審査を勤めさせていただきました。
審査員は3年間継続しますと交代になります。
私は丁度3年のお役目を果たしましたので、今年はお休みとなります。
昨年、日本音楽コンクールは75回目をむかえました。
楽壇の登竜門と言われております様に、日本で一番難しく又、歴史と権威のある
コンクールです。
毎年才能ある若手の音楽家が各部門より選出され、海外での国際コンクールでも
入賞される方達が多くなりました。
審査員の一人として彼らを見守り演奏を聴けます事は、大変刺激的で勉強にもなり
ます。
もうずいぶん昔の思い出になりますが、私も15才の時にこのコンクールで賞を頂き、
とても励みになったものでした。
それ以来、新鮮な気持ちで音楽にたずさわり、ずっと演奏活動を続けてまいりました
が、これも多くの方々の温かいご協力やお支えがあったからこそ、
いつも感謝の気持ちで一杯です。

 私は以前から、多くの方々に音楽を身近に感じて頂けたら、という願いを込めて
演奏をしております。楽聖達の書き残した深く美しい作品や、同時代の音楽を通じて
皆様方と、心の会話、交流をさせて頂けたらどんなに素晴らしい事でしょう。
それにはより水準の高い演奏を心がけ、音楽を愛し、謙虚な気持ちを持ち続ける事が
大切だと考えます。
これからも私らしいコンサートに向けて、精進を続ける所存でおりますので、
どうぞよろしくご支援を賜ります様お願い申し上げます。

                                         深沢亮子
2006年 2月19日
この冬の寒さは格別ですが、皆様お変わりもございませんか。

雪の多い所にお住まいの方々は、さぞ毎日お大変のこととお察し致します。
どうぞくれぐれもご健康に注意されますようお祈りしております。
私はお蔭様で珍しく風邪もひかず、無事に過ごしておりますので
他事乍ら御休心くださいます様。

我が家の庭の梅の蕾も、いつの間にかふくらみはじめ、
春の気配が感じられるころとなりました。
いつもお心にかけて御支援を頂き誠に有り難うございます。心より感謝申し上げます。

今年はモーツァルト生誕250年。
彼の生れたザルツブルグや後に活躍したウィーンは勿論のこと、各地で記念コンサートが
行われております。
十代のころ、私がはじめてウィーンへ留学致しました年が生誕200年でした。
それから半世紀も経ってしまいましたことに驚いております。
ウィーンでは毎晩の様に音楽会やオペラを聴き、深い感銘を受けました。

少女時代に世界的なピアニスト、W.バックハウスやC.ハスキル等の演奏を間近で聴き
、また、B.ヴァルター指揮、ウィーンフィルの演奏でモーツァルトの「レクイエム」を聴いたりい
たしましたが、今考えますと、何と恵まれた貴重な“時”が与えられたのでしょうと
大きな幸せを感じます。

去る1月27日は皆様も御承知の様に、モーツァルトの生れた日でした。
私は佐倉市のユーカリCATV296ホールで、彼の子供時代からの作品や、
同時代に活躍したクレメンティー、大バッハの末息子、クリスティアン・バッハや
J・ハイドン等、モーツァルトが影響を受けた作曲家達の曲もお話をまじえながら演奏し
、聴衆の方々に大変喜んで頂きました。

3月2日(木)には、すでに度々共演させて頂いております素晴らしい
ブリュッセル・弦楽四重奏団の方々との室内楽の夕べ、(モーツァルトが“フィガロの結婚”や
前後して書いた大傑作のピアノ・コンチェルトK.466、467、488、491等の
いわば絶好調の時期に生れた2曲のピアノ・カルテット他) 
5月11日(木)は、ソロ・リサイタルで、モーツァルトの変奏曲に焦点をあてて演奏致します。
いずれも東京の紀尾井ホール、
夜7時からですので、御都合がおつきでいらっしゃいましたら是非御来場下さいませ。

モーツァルトの音楽は天衣無縫で、エレガントかつ生気にあふれ、豊かな即興性、
意外性、高度の遊び心に充ちています。その作品を演奏する場合、精神的、
技術的なコントロールがだいじで、全体の調和、自然さ、センスの良さ、
チャームが要求されます。
よくスィンプルなものほど難しいといわれますが、この事は、モーツァルトの音楽の本質
をついた言葉だと思います。
こうした事を大切にしながら、心をこめて演奏をしたいと願っております。

今年は幾つかのコンサートの他に、日本音楽コンクール等の審査、各地での講座や
公開レッスン等もあります。
その一つ一つを大切にし、少しでも多くの方によろこんで頂けますようにつとめたいと
思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

2005年 1月24日
皆様、お健やかに新年をお迎えの御事と御慶び申し上げます。
本年も何卒よろしくお願い致しますと共に、皆様の御健康と更なる御活躍を
お祈り申し上げます。
昨年は国の内外で次々と天災・人災による痛ましい事件が起きました。
新世紀に入るや否やテロや戦争が勃興し、今も不幸な混乱状態が続いております。

また中越の大地震に続きインド洋大津浪では多くの尊い人命が失われ、
まだまだ復興に長い時間がかかりそうです。

たくさんの国が経済的、人道支援等を行っておりますが、更に、北朝鮮の拉致問題、
犯罪やエイズ等のさまざまな病気、幼児虐待、連続放火等、
連日の様にテレビ・ラジオ・新聞等を通じて、悲しいニュースが飛び込んで参ります。

その一つ一つが今年こそ少しでも良い方向へ向かい、世界の人々に平和が訪れますよう
願わずにはいられません。

こうした中で、私達音楽家には何が出来るのかを考えてしまいますが、やはりそれは
音楽によって多くの人達に明日への希望や夢をもたらすことが出来るということを
信じたいと思います。

音楽は安らぎや勇気、慰め、癒しや人間の心を鼓舞する大きな力を持っているからです。

一昨年、昨年の春は私のデビュー50周年の自主コンサートを
東京オペラシティー・コンサートホールで行いましたが、沢山の方々が
ご来場下さいましたことに深く感謝しております。

私は室内楽が大好きで、今まで国の内外で優れた奏者の方々と共に
演奏する幸運にも恵まれました。
特に去年はウィーン・フィルの首席奏者によって作られ、リーダーであり、
若手コンサートマスターのV.シュトイデさんの名による「シュトイデ弦楽四重奏団」との共演で
モーツァルトのピアノ・クァルテットNo.2とシューベルトの「鱒」を致しました。
お互いに一つの上質の音楽を創り上げる喜びと室内楽の楽しみ、醍醐味を
久々に味わいました。
聴いて下さった方から「まるで天から舞い降りて来た様なピアノの音がした」という
嬉しいお手紙をいただきましたが、これは私の長年理想としている音、演奏であり、
今後もこの様に新鮮で温かく、聴衆の方々の心の内に深く残る音楽、
内容を求めて参りたいと存じます。

今年の自主リサイタルは、5月19日(木)午後7時より同じく
東京オペラシティー・コンサートホールにて開催致します。
また、3月26日(土)には午後2時よりすみだトリフォニーホールの大ホールにて
「がんの子供を守る会」第4回目のチャリティーコンサートを、今回はヴァイオリニスト
天満敦子さんと御一緒にいたします。

4月には 佐倉市 民音楽ホールで新しいCDの録音があり、Mozart、助川敏弥
Schönberg、Debussyの作品を収録する予定です。

その前後には、湯河原・檜ホールでの演奏会、各地での公開レッスンや講座があり、
夏には恒例の清里や蓼科での音楽祭、そして9月以降は昨年に引き続き
第74回日本音楽コンクールの審査ほか、いくつかの審査会があります。
また、12月3日(土)午後7時より津田ホールでの“緑の風”チャリティーコンサートや、
年末恒例の音楽舞踊会議主催(今年で20回目になります)のコンサートも
予定しておりますので、お忙しい御中とは存じますが
ご来聴いただけましたら嬉しゅうございます。

また、東京ばかりではなく、各地での演奏会等の折りに、
皆様とのおめもじを楽しみにさせていただきます。
                                  2005年1月24日 深沢亮子

2004年 2月15日
2004年、新しい年に入り早くも2ヶ月余の月日が経ちました。
お寒い中、皆様お元気でいらっしゃいますか?

国内外共に大変不安定な時代ですが、少しずつでも良い方向へ向かい、
世界の人々が安心して平和に暮らせる様、心より願っております。
又、音楽によって人々の気持ちがなごみ、勇気づけられ、明日への希望が得られます様に
微力ながらお役に立たせて頂けたら と、いつも考えております。

昨年は5月にデビュー50周年記念コンサートを行いましたが、今年も引き続き
パートⅡとして 4月22日(木) 夜7時 より 同じく 東京オペラシティーコンサートホールに
て「室内楽の夕べ」を催すことになりました。
ウィーンフィルの若手トップメンバーによる新進気鋭のカルテット
「フォルクハルト・シュトイデ弦楽四重奏団」との共演です。
以前、私は国の内外で、新旧ウィーン8重奏団や室内合奏団と度々共演致しましたが、
今回は次世代の方々とで、新しいウィーンの息吹きを、聴衆の皆様と共有させて頂ける
という喜びがあります。
お忙しいこととは存知ますが、多くの方々がご来聴下さいましたら本当に幸です。

私はソロやコンチェルトの演奏も好きですが、学生の頃より、音楽を共に作り上げる
室内楽や歌曲の伴奏をする事が大好きでした。
歌う事にも興味があり、ウィーン楽友協会付属の合唱団“ズィングフェライン”で、
カラヤンやベーム他の錚錚たる指揮者やソリスト・ウィーンフィルやウィーンスィンフォニカの
もとで、3年程、バッハのマタイ受難曲・ブラームスのドイツレクイエム‥
感動を胸に歌っておりました。
この様に、素晴しい音楽家との出会いが多く、音楽を多面的に吸収する機会に
恵まれたのは幸運でした。

こうしてさまざまな側面で教えを受けた方々や、
今までずっと私を支えて下さいました方々へ心から感謝を申し上げ、
これからも私なりに健康が許す限り、音楽の道を深めて参りたいと思っております。
今後共、何卒よろしくお願い申し上げます。

今年も皆様お健やかにご活躍下さいます様お祈りしております。
 
                              2004年2月15日 深沢亮子