深沢亮子後援会25周年に寄せて |
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深沢亮子さんとの半世紀 油井 浩二
後援会の25周年おめでとうございます。
深沢亮子さんとともに歩んできた後援会は、事務局の松尾さん、篠崎さんを中心とする有志の方々の、いつも変わらぬ献身的活動で、その根幹が確立されたと思います。その上、ピアニスト深沢亮子さんのお人柄に魅せられて、多くの生徒、友人、音楽好きの方々が寄り集まり、これが枝や葉をなして、後援会は栄えてきたのではないでしょうか。
深沢亮子さんご自身は、先年デビュー50周年を飾りましたが、その活動は演奏会のみにとどまらず、若い演奏家の育成に多年力を注いでこられました。指導を受けた多くの方々が、引き続き後援会員としても亮子さんとの交流を保たれている事実は、当の亮子さんの人間的魅力のあらわれなのでしょう。近年は、長くブリュッセル在住のヴァイオリニスト志田とみ子さんと意気投合されてか、ブリュッセル弦楽四重奏団との協演も多く、深沢さんがもともとお持ちの、室内楽分野における天分をも、私たちにたっぷり味わわせくれています。私は後援会発足後しばらくして、名目だけの会長としてお手伝いをしましたが、ご本人の深沢亮子さんとの出会いは昭和30年(1955年)、私が早大生のころにまでさかのぼります。ヤマハ・ホールでのデビュー・リサイタル、ラヴェル「道化師の朝の歌」や、上田仁指揮東京交響楽団とのウェーバー「小協奏曲へ短調」などが思い浮かびますが、これらの時系列関係や亮子さんの年齢などは、今さだかでありません。
ヨーロッパに会社設立、経営のため、一家でベルギーに住んだのは1970~75年で、私と志田とみ子さんとの交友はそれ以来です。亮子さんが、最初お母上の大野敏子さんと、次回お父上の大野桂氏と、それぞれお二人でブリュッセルの拙宅に来訪されました。たぶん亮子さんが、深沢朝幸氏と結婚間もないころかと思います。当時私の娘はブリュッセルのコンセルヴァトワールでピアノを学んでいましたし、このご来訪は家中で大歓迎でした。
亮子さんの演奏活動が半世紀を越え、後援会活動が四分の一世紀を超えたのですから、光陰矢のごとしを実感します。ブリュッセルの拙宅で、亮子さんを目の当たりに憧れた娘も今は2女の母、フランス語・ピアノの教師をしつつ油絵の修行中です。古参の後援会メンバーが体のあちこちに故障を抱えるのも当然で、例会のたびお互いを確認し、喜び合う最近なのです。でも、中心の亮子さんはお元気ですね。うれしいかぎりです。亮子さんのデビュー60、80周年まで、後援会もがんばらなくてはいけませんね。皆大丈夫ですか。(2007/01/08) |
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深沢亮子先生後援会設立25周年おめでとうございます。 |
上野 優子 |
深沢亮子先生後援会設立25周年おめでとうございます。また、昨年は先生の演奏活動が50周年を迎えられたということで、演奏活動を始められてからずっと第一線でご活躍されている先生のお姿に改めて偉大さを感じております。
幼稚園で仲が良かった同級生が先生の姪御さんであった縁で、レッスンを受講したのが小学生の時でした。幅広いレパートリー、ソロだけでなく室内楽でも魅せる素晴らしさ、音楽雑誌での執筆などのマルチな才能、どんな時代の作曲家の作品でも瞬時に理解してしまう分析力、コンサートホールの最後部まで響く美音を紡ぐ体の使い方、何より音楽を心から愛しておられるその姿勢と明朗で気さくなお人柄にすっかり虜になってしまい、現在まで本当にお世話になっております。
ピアニストとして駆け出したばかりの私にとって、先生は鑑です。私が初めてのリサイタルを開催させて頂く際には、その前に演奏する機会を与えて下さいました。演奏会前の心構えや立ち振る舞い、そして聴衆を大切にするお姿を見て、様々なことを学ばせて頂いています。また、後援会の方々にも演奏を聴いて頂いたり、助言を頂いたりと大変お世話になっております。先生と後援会の方々との懇親会はとても和やかな雰囲気で、楽しいお話を沢山伺うことが出来、また先生とお酒を飲めるのが私の密かな楽しみでもあります。私も先生の名に恥じないよう、これからも精進して参ろうと思っております。最後になりましたが、深沢亮子先生の益々のご活躍と後援会のご発展を心よりお祈り申し上げます。 |
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後援会25周年、誠におめでとうございます。 |
廣瀬 史佳 |
先生との出会いは、私が小学校2年生、地元山梨での公開レッスンの時でした。初めてお会いして強く印象に残ったのは、先生の瞳の美しさでした。小学校3年生の頃からご指導いただけることになり、当時は母も私も、ただただ無我夢中だったことを思い出します。先生が懸命に教えてくださるのに、なかなか消化できず、先生を困らせてばかりでした。しかし、先生は根気よく、愛情をもって導いてくださいました。また、先生の何気ない仕草や言葉遣いなどから、人としての心遣いや気配りなども学ばせていただき、いつも心地よい刺激を受けています。
先生の演奏会に伺って毎回感じますのは、和やかで温かな雰囲気です。そして、先生の演奏をお聴きすると幸せな気持ちになります。ステージ上から発せられる先生の素晴らしい音楽とオーラ、客席にいらっしゃる多くのファンや後援会の方々の温かな空気が一体となり、えも言われぬ幸福感に満たされるのだと思います。私が幼いながらに感じた先生の瞳の美しさは、先生の音楽への情熱の深さや歩んでこられた人生の豊かさが、その輝きを発しているのだと思います。
昨年11月、私はウィーンの名手の方々と初めてのコンサートに臨みました。
これも、先生に背中を押していただいたからこそ実現したのです。先生にはお忙しい中、初めての合わせやゲネプロにもお越しいただき、本当に心強い限りでした。そして、偶然にも共演者の一人であるチェリストのアダルベルト・スコチッチ氏が、深沢先生の留学時代の大親友だったことも幸いして、良い雰囲気の中で本番を迎えることができました。また、後援会の方々にも多数お運びいただき、皆様の温かい雰囲気に励まされて、楽しく伸び伸びと演奏することができました。先生の生徒であることを心から感謝しています。<BR>
先生の温かなお人柄や豊かな演奏に触れ、幸せの輪がさらに広がりますよう願っています。先生のますますのご活躍と後援会のご発展をお祈り申し上げます。 |
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