2　博多港〜壱岐

5月22日5:30下関出港波0,5ｍ風ＮＷ2〜3ｍ 博多漁港迄45マイル筑前大島の水道をぬけても海は穏やか機帆走10時間　15:00博多漁港に入港かもめ公園横に係留した、しばらくすると漁港管理人がお見えになる、ここでフルノ支所から故障したレーダの部品を受け取るために入港した事を告げて係留の了解をもらった。 　この旅には妻は乗り気でなかったが兄弟や姉に諭され、空路福岡に来る事になっており23日13:30の便を空港まで妻を迎えに行った。博多漁港はとても便利で大濠公園などを散歩、これから壱岐対馬と向かうため買出しもしなければならない、この前陸路来た時はかもめ公園は工事中であったが今は立派な住民の憩いの場との感じである、しかし、ベンチに寝転び昼から酒をあおりごみを散らかす浮浪者と見られるやからがたむろうする、おそらくリストラに合い仕事もなく世間から見放された気の毒な人たちと思うが、日本は一体どの方向に向かって進むのか一抹の不安感がよぎる。   5月24日晴れ6:00出港、博多湾を抜け玄海島あたりから風はswきつい上りである、玄界灘はやはり厳しい妻はクォーターバースで寝たふり、ピッチングを繰り返しながら2時間の我慢であった、後は風波ともに治まり12:00壱岐松浦港多賀丸専用岸壁に舫を取った、多賀丸は北上するスルメイカを追って毎年5月頃から金沢港を基地として稼動するイカ釣り船団の一艘である、ここ10年位前からの付き合いになる、杯を交わすうち壱岐の名物名所の話をよく聞いていたので、早速近くの「はらぼけ地蔵」を見た後近くの食堂でうに丼を食した。亀次さんの実家を訪ね雲丹剥きをしておられたおばぁちゃんと嫁さんに会い、その後車で島内の名所を案内しても貰った。あっ忘れてはいけない、電話で厳原税関、入管支所に明日出国審査の御願いをする事を。

壱岐松浦港

猿岩

「はらぼけ地蔵」満潮時には海水に浸かる