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山口県〜金沢
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新オーナーは残波岬を一望する一等地に新居を構えご満悦、好意で恩納村近くのリゾートホテルに宿泊手配をしていただいた、私はすぐ山口にとんぼ返り金沢までの航海を継続しなければならない、今度は一人で曳航しなければならない手ごわい、これがなければ沖縄観光もできたが、5月4日早朝那覇空港に向かい福岡空港行きの空席を確保することが出来た、65歳以上になるとシニア割引で格安で搭乗できる片道14,000円だ大助かり、福岡博多から新幹線を乗り継ぎ山陰本線須佐駅に着いたころには午後5時を過ぎていた。
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須佐の奥まった入り江に係留したヨットに重い荷物を背負いたどり着いた
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丁度そのとき新艇ハンゼ43を購入して広島から回航途中の鳥取H氏が入港して合流した。そして次は温泉津に寄港予定とのこと
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萩港の夕日
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須佐から柴山まで約200マイル50時間のレグになる5ノットならば40時間、いずれにしろ長いレグである天気予報では柴山入港予定の午後から西の風が強くなる予報、間に合うだろうか、懸念した通り柴山港入口近くに来たときは波高2mは超えていたが何とか入港できた。
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柴山港に入れば天然の良港風は強いが波が立たない、地元ヨットの付近でアンカーリング、岸から海上保安官が大声で呼んでいる、マストのないヨットが入港していると不審に思ったのだろう、そのうち電話番号を聞かれて、一通りの質問を受けた。
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柴山港のぬしY氏に電話したところ早速駆けつけていただき、近くの温泉旅館で入浴のお世話になった、好天で夕日がとても綺麗だ。そしてカエル岩のシルエット
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翌朝出港のため湾内を移動していると、なんと湾内入口から朝日が上がっていた、まれにみるシャッターチャンス、後金沢まで130マイル、金沢港に入港すると待っていたように海上保安官が来ていろいろ質問されたが違法を指摘されることは何もない、早々に引き揚げていった。
それにしても時間のかかった航海であった、平均速度3, 5ノットまさに日本近海漂流記である。
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終わり
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