＜山行報告＞

＜日程＞平成25年11月16日（土）〜17日（日）
＜天候＞晴れ
＜メンバー＞L神田、清水（記録）
＜コースタイム＞　
　（11/16）　東日原バス停8：41 〜 9：07一石山神社 〜 10：04一石山 〜 10：55金袋山
　　　　　　　 〜 11：21篶坂ノ丸 〜 12：14ウトウノ頭 〜 13：28長沢背稜 〜 14：13
　　　　　　　 酉谷避難小屋 〜 14：38酉谷山 〜 14：55酉谷避難小屋
　（11/17）　酉谷避難小屋7：00 〜 8：33天目山 〜 10：10蕎麦粒山 〜 10：49日向沢ノ頭
　　　　　　　 〜 12：04川苔山 〜 12：35舟井戸 〜 13：41大根ノ山ノ神 〜 14：17鳩ノ巣駅

　酉谷山は奥多摩で最も山深い所に位置しているので、アプローチが難しく、なかなか登る機会に恵まれませんでした。　　今回は、タワ尾根を使って登ります。このタワ尾根も地図上では点線ルートです。ツウしか登らないこのルートを、酉谷避難小屋を利用して一泊二日で行きました。東日原のバス停から車道を歩き、一石山神社から山に入ります。一石山神社左側から登山道に入るのですが、そうそうに急登です。久しぶりのテント泊装備での急登に、朝からめまいがしそうな登りが続きます。所々、これが登山道？と思うほど、崩れている所もあり、さすがこれでは点線だよね! と納得しながら歩きます。ひたすら急登に耐えながら登ると、ミズナラの巨木に出ました。この巨木、ネット上のブログで見た時は、裂けていなかったのですが、今回、訪れてみると、真中から裂けて中が空洞になってだいぶ傷んでいる様子でした。台風か何かで折れてしまったのでしょうか。とても残念です。ミズナラの巨木を過ぎて、金袋山、篶坂ノ丸、ウトウノ頭と続きますが、少しなだらかになったかと思うとまた急登で、なかなかの登山者泣かせの尾根です。さすがにマイナーな急登コース、途中で一人下山して来る中年のおじさん以外、誰にも会う事無く静かな山でした。
　今日の宿は酉谷避難小屋です。ここの避難小屋は、数年前に新しくなった小屋で、ログハウス風でとてもきれいです。ただ、小さくて定員が5〜6名と言う事なので、早く着いた者勝ちです。酉谷避難小屋に続く道は、だいぶなだらかで歩き易くなって来ましたが、タワ尾根で力尽きた私は、足取りがだいぶ遅くなってしまいました。ここで神田さんのパワーが発揮されます。少しでも早く着いて場所を確保しようと、一人先を急いで下さいました。そのお陰で、小屋には一番乗り。荷物を広げ、寝る場所を確保したら空身で酉谷山を往復します。
　酉谷山からも戻ったら、もう一人、60代の男性が小屋に着いていました。今日はこの3人で終わりかと思ったら、もう一人30代の男性が来ました。ここまではよかったのですが・・・日が暮れて、暗くなってから4名のパーティーがヘッドランプを点けて入って来ました。小屋の定員は5〜6名なので、なんとか詰めて入れて欲しいと言う事で、床に2名寝てもらい、6名で板の間に寝ました。所が・・・いざ寝る段になった時、端に場所を取っていた男性と、最後に来たパーティーの女性が些細な事でバトルになってしまい、暫く私達は寝袋に入ったまま、そのバトルを聞く羽目になりました。バトルをしている人は自分の主張が正しいのだと、何とか自分の意見を押し通そうとするのですが、同じ空間でそのバトルを聞かされる他の登山者の迷惑を全く考えていないのです。本当にいい大人が、困ったチャンでした。そんなバトルを聞きながら、一日が終わりました。
（11/17）
　いつものテント泊よりかなり遅い朝です。5：30起床。小屋の中で雑炊を頂き、支度をして7：00出発。今日は快晴です。遠くに富士山が真っ白な頭を覗かせています。今日は、長沢背稜を歩き、川苔山を経由して鳩ノ巣駅へ下ります。かなりのロングコースです。昨日の急登を思えば、長沢背稜はとても歩き易い道です。風もなく、穏やかな登山日和。サクサクと長沢背稜を歩き蕎麦粒山まで来ました。この辺りまで来ると、山頂に登山者が2〜3人はいます。少しずつ、登山者もチラホラ見掛ける様になり、川苔山山頂に着くと、すごい賑わいでした。ちょうどランチタイムだった為か、川苔山の山頂ではバーナーでお湯を沸かしたり、ラーメンを作ったりしている人達が楽しそうに食事を取っていました。暖かかったせいで朝よりだいぶ景色が霞んでしまいましたが、川苔山の山頂からは、昨日から歩いて来た酉谷山を始め、長沢背稜、三ツドッケとずっと稜線が見え、良く歩いたなぁー! と感慨もひとしお。後は、気を付けて下山です。ここまで歩いて来た道とは違い、登山者と大勢すれ違います。やはり人気の山ですね。道に迷う事無く無事、鳩ノ巣駅まで下山しました。
　なかなか行けそうで行けなかった酉谷山。お天気にも恵まれ、二日間、奥多摩の秋を堪能させて頂きました。