<山行報告>
美 ヶ 原 (王ヶ頭)
【日 程】 2014年1月25日(土)
【天 候】 薄曇り
【メンバー】 L神田 ・ 小森 ・ 村上(記)
【コースタイム】 山本小屋11:05 〜 11:19美しの塔11:32
〜 12:32王ヶ頭(ランチ)13:58 〜 15:10山本小屋
【報告】
美ヶ原は長野県の中央に位置し360°の展望をのぞむことが出来る高原です。行きの関越道で事故渋滞にはまり、遅いスタートになりました。高原の積雪は1mくらい。地平線まで遮るもののない雪景色に人工物が点在しており、薄曇りの天気もあいまってシベリアみたい。犬橇が似合う風景です。
楽しみにしていたパノラマ。心配された日本海側のお天気も、厚い雲は山脈の向こう側に留まっていてくれて、峰々の神々しい姿を拝むことが出来ました。それにしても北アルプスの向こう側の雲が目視できるなんてすごい。さらに御嶽山、中央、南アルプス。浅間山。。。毎度おなじみ富士山も八ヶ岳のむこうにくっきり見えました。憧れの山々に囲まれ、電波塔が林立する丘陵のピーク、王ヶ頭を目指します。美しの塔で鐘を鳴らした後は、牧場をショートカットして、トレースのない斜面を歩くことになりました。雪の斜面にはおだやかな光が降り注ぎ、私はいけないことと知りつつ裸眼で歩きました。無数に刻まれたシュカブラ。雪面をながれる雪煙。きれいだな〜しかしながら、雪はいわゆるモナカ雪。先頭をゆくリーダーはズボズボはまりまくりで大変そうでした。
後半強風にあおられつつ王ヶ頭に到着。リーダーが厳かに神社に手を合わせ、記念写真をとり、あらためて全景を見渡しました。全方向メジャーな山々が鎮座し、黒い槍まではっきり見えます。と、ここで小森さんが「海のむこうに佐渡島が見えるよお!」と叫びました。指をさす北の地平線の彼方に、確かにうっすら島影のようなものがみえます。小森さんご自身も半信半疑のようでしたが、あとから地図で確認しましたら、ちゃんとその方角に佐渡島がありました。おふたりが山座同定している横で、初心者の私はむさしのの皆さんが一度は味わったのであろう感慨にひたっていました。今眺めている山、登ったことのない山ばかり。こんなにたくさんの山が私を待っている。いつかきっと登れる日がくる。なんて幸せな予感なのでしょうか。
そうこうしているうちに良い時間になり、ホテル前のテーブルに移動して昼食です。メニューはリーダーお手製ホワイトシチューとホットサンド、ホットワイン。ホットサンドは鶏の照り焼きと玉子をガーリックバターを塗ったパンにはさんであります。これが美味しかった〜。美しい山々に囲まれてあたたかいランチ。しあわせだ。朝は水も受けつけなかった二日酔いもすっかり回復し、シチューはおかわりしました。
お腹が満たされ時間も時間ですし茶臼岳にはやめました。赤い雪上車に追い抜かれながら、今度はハイキングコースで戻ります。途中、小森さんの足がつってしまい歩行が難しくなりました。リーダーが荷物を背負い、小森さんは根性で最後まで歩きぬかれました。気温0度のランチタイム。私とリーダーは建物側、小森さんは向い側に座っていらしたので、風にさらされ身体を冷やしてしまったものと思われます。気がつかず申し訳なかったです。さらにリーダーもお腹が怪しいのを我慢していたらしく、山本小屋が見えてくると先に行くと言葉を残して消えました。遅れて小屋に到着すると入り口にリュックが無造作に転がっており、その緊迫度合いをもの語っていた。
そうそう、山本小屋の裏で小鳥の群れを発見。まるまる小さくて雀みたいな鳥です。帰ってから調べるとハギマシコという渡り鳥で、シベリアから海を越えてくるらしい。もっと暖かいところで越冬すればいいのにと思いましたが、この異国の鳥達は、(・e・) (日本は険しい山とカラスのいる危険な町ばかり・・・) (あれ?このあたり故郷のシベリアに似ているよ) (そうだ、ここなら安全だ、ここでしよう!)等とやっていたのかもしれないなー。
帰りは温泉でビバノンノン。しっかり身体をあたためてから帰途につきました。神田さん、長時間の運転おつかれさまでした。美味しいランチに、ワカンやストックの握り方まで教えていただきありがとうございました。小森さん、いろいろお話して童心に返って楽しかったです!ありがとうございました。私にとって入会してはじめての山行。これからたくさん山に登ります。今後ともよろしくお願いいたします。
穂高連峰
槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳
五竜岳
美しの塔
王ヶ頭ホテル
王ヶ頭
ホワイトシチュー
照り焼きチキンと
卵のホットサンド