<山行報告>
御 前 山
日程  平成26年4月20日(日)

天候  曇り ・ 時々雨

メンバー  L梶村 ・ 岩井 ・ 外舘 ・ 村上 ・ 松尾(お試し) ・ 柳川(お試し) ・ 小森(記)

コースタイム  奥多摩湖発8:30 〜 サス沢山9:40 〜 惣岳山11:00 〜 御前山着11:20
         御前山発12:50 〜 惣岳山13:05 〜 奥多摩湖着15:00 〜 もえぎの湯へ

【報告】
 今回の楽しみは、自生するカタクリを愛でながらの登山だ。あの、優しい紫の花に出会えるだろうか?

 当日、奥多摩湖周辺の気温は4度。湖の堰堤から、山桜が新緑の里山に彩りを添えているのが臨める。「山笑う」とは春の季語だが、まどろみの中で微笑んでいるような気がした。しかし、目覚めたばかりの春の登山道は、決して甘いものではなかった。

 いきなりの急登で、寒さを忘れた。大ブナ尾根はきついが、一気に高度をかせげる。(帰りにここを下りたくないな〜)また、私の心配癖が頭をもたげる。そうでなくても、Lと若いメンバーから遅れだしている。休憩の時に奥多摩湖や周囲の山が見渡せたものの、登山道はきつく、長い。940mのサス沢山を過ぎ、はい回るような木の根にもうんざり・・・あれ、地面が白い。下ばかり見ていたので気づかなかったが、前方の木々が白い花をつけたように明るい。疲れもどこかに吹き飛んだような一瞬だった。足が軽くなった様に思えた。

 開けた尾根道に、黄色の花をつけたサンシュユが半分雪をかぶっている。全草猛毒というハシリドコロも雪の中では、けなげに思える。

 昨日避難小屋に泊まったという方とすれ違った。3cm位降った、とのこと。さすが奥多摩。

 足許にまだら模様の葉を見つけた。遅れ気味の熟年トリオは、文殊の知恵者?カタクリの葉に違いない!注意しながら行くと、あそこにも、ここにもつぼみが。天候がよくないせいか、うつむいて花びらを閉じていたものの、かえって楚々として美しい。風情を感じた。遅れついでにカタクリを撮ったが、狭い登山道の急な斜面に生えていた。あえぎながら気づくと惣岳山に来ていた。通過点の様な山で展望はなく、さらに一踏ん張りで御前山の頂上に着いた。

 頂上に着くと、御前山の環境を守ろうとする方たちがアンケート用紙を配っていた。トイレに関する内容だった。(携帯トイレを持たねばならないとしたら、もう来ないだろうな・・・)

 頂上に着いて昼食を取っていると、どんどんと人が増えてきた。ベンチの前で「あと、何分くらいで終わりますか?」と、すぐそばで待機されては早々にランチタイムも撤収である。コーヒーも半分は、雪を染めることになった。(もったいなかったが、さめるまで待てる感じではなかった)

 下山は雪解けもあり、どろどろぐちゃぐちゃの足許。急勾配でもあり注意して下る。Lと若手達はサクサクッと下りていく。まるで、直滑降のよう。熟年婦人トリオは、ルートファインディングで、安全第一。到着してみたら、コースタイム内。(負け惜しみかな〜?)ともあれ、ときに山は驚きと感動をくれる。名残の雪と、春の新鮮な息吹に抱かれ活力をもらった。次の山が待ち遠しい