<山行報告>
平成26年7月12(土)〜13日(日)
(八ヶ岳)2,899m 真教寺尾根〜県界尾根
赤 岳
〈メンバー〉 神田L、渡辺、小松田(記)

〈コースタイム〉 たかね荘4:50 〜 5:44賽ノ河原 〜 7:07牛首山 〜 9:02鎖場の始まり
          〜 10:04赤岳頂上10:39 〜 12:00大天狗 〜 12:50小天狗 〜
         13:23登山道入口 〜 14:23たかね荘

〈天気〉曇りのち雨

 真教寺尾根(シンキョウジオネ)ってなんだか響きがかっこいい!山梨側の南東に伸びる長大な尾根。八ヶ岳は様々なルートがとれるがこの尾根から登る人は多くはない。コースタイム9時間半!さらに山頂直下は斜度が70度もあるような岩場が続き、鎖での登下降を余儀なくされる。とはいえここは「一般ルートだからねぇ」と神田Lの言。
先は長いが楽しんでこようと気持ちが高まる。

 前日の夜八時過ぎに美し森駐車場に到着。すったもんだしながらテントを設営。各自持ち寄った簡単な食事&お酒でプチ宴会。十時半頃就寝。

 朝三時起床、朝食、テント撤収、車両をたかね荘に移動。支度を整えて出発。整備された階段を緩やかに登ると羽衣池に到着。池と言うより湿原のようだ。低い笹原が続く道をゆるゆると歩く。なかなか高度が上がらない。根元から1mくらいカバーがしてある木が沢山あり、渡辺さんに鹿対策と教わる。しばらく歩くと視界が開け、編笠山、権現岳が見えてくる。賽の河原に到着した。赤岳山頂が見えた。両側がかなり切り立っているように見える。しばしの休憩。お天気はまあまあだ。遠くに南アルプスも見える。ここからは本格的な登りに入る。

 まずは第一のピーク、牛首山。ゆっくりだが、確実に一歩一歩踏みしめて登っていく。森の中はスミレやゴゼンタチバナなどが咲いている。牛首山を越え程なく扇山。だんだん雲行きが怪しくなってくる。雨が本降りになる前にレインウエアの下とザックカバーを装着。さらに登ってしばらくすると鎖場出現。神田Lに岩場での注意、特に浮き石はよく確認してつかむこと、落石にも細心の注意をとの指示。鎖を両手つかみで慎重に登る。ここまで四時間近く歩いている、結構疲れているのに…岩場、超楽しい、ハクサンイチゲ、イワベンケイ、コイワガガミ、ミヤマキンポウゲかな、間違えていたらすみません、とにかく沢山のお花!難しい岩でも鎖とか梯子が整備されているので、私のようなヘナチョコでもなんとか登れる。心配された雨はまだ降ってこない。山頂直下の分岐に着くとお花畑と阿弥陀岳の絶景。ふう、あと一息。岩をトラバースして進み上がっていくと赤岳山頂に到着!!ここは雲の上、残念ながら遠くの山々は何も見えず。途中で雨なら撤退と言っていたのにここまでこれてよかったと一同安堵。

 しばしの休憩の後、頂上山荘でトイレを借りて県界尾根を下る。ゴロゴロとした石と鎖場が続く。途中で大きなザックを担いだ大学生のグループに追いつく。この尾根の最後の大きな岩場の下りで一人の女の子がかなり時間がかかって足止めをくらう。きけば歩荷訓練とのこと。雨が降り出してきていたので、岩も鎖も滑りやすい。大丈夫かなと見守りながらすごいなあと感心する。下降しながらトラバース気味に移動するのはちょっと難しい。何とか通過。ここから先は雨が本降りになってきた。でも岩場通過後で良かった。ときおり風雨が強まるなかを長い尾根道を下り、ふもとの林道に出る。もう雨は止んでいた。

 帰りは清里丘の公園にある天女の湯で汗を流して、帰途についた。
 神田さん、渡辺さん大変お世話になりました。ありがとうございました。
赤岳頂上
赤岳頂上
主稜線上のお花畑
赤岳頂上直下
県界尾根は鎖場の連続
雨に濡れた岩場を慎重に下りました
真教寺尾根上部は岩場の連続
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