＜山行報告＞

２０１４年１０月１９日（日）　　快晴

メンバー：　神田リーダー、川浪（記録）

コースタイム　：　荒沢岳登山口5：55 〜 6：31前山 〜 7：31前�ｰ下 〜 8：17前�ｰ 〜
　　　　　　　　　 9：52荒沢岳10：14 〜 11：22前�ｰ 〜 13：24前山 〜 13：47荒沢岳登山口

　荒沢岳は神田リーダーが4年前から数度計画したものの、鎖が取り外されていたり天気が悪かったりで、登頂が実現しなかった山です。2年前の越後駒ケ岳への登山道から見えた荒沢岳の男性的な山容に登山意欲を掻き立てられましたが、前�ｰ（まえぐら）の長い鎖場を通過しなければならない（転落事故有）ので、今回の参加は躊躇しました。しかし、リーダーからの熱心な（執拗な）勧誘を受け、参加することにしました。
　前日は銀山平のキャンプ場にテント泊。標高は約750mなので気温が低く、フリースを着ました。キャンプ場からでも、鳥が両翼を広げ、山頂が頭のように見える荒沢岳が望めます。標高差は1200m程度ですが、山全体が屏風のように立ちはだかっていますので、標高以上に高く見えます。紅葉はまだ見頃でした。先週の谷川岳では見頃は終わっていましたので、こちらも終わっているに違いないと思っていたので、うれしい誤算でした。
　小宴会ののち午後8時にはおとなしく就寝し、翌朝4時に起床しました。テントには霜が張っていましたので、夜間の気温は氷点下だったのかもしれません。身支度してテントを仕舞いますが、冷たくて手がかじかんで思うように畳めません。
それでも登山口で日が昇るころには気温は上昇してきました。天気も快晴です。
　神田リーダーが「最初は体慣らしにゆっくり歩こう」といいながら、速足で進みます（話が違う）。登山口から前�ｰまでの標準時間は3時間30分のところ2時間20分で到着しました。問題の前�ｰですが、「く」の字の形のルートを鎖頼りに登っていきます。見た目は「く」の字の上部の方が難しそうですが、上部は地面が乾いており、またスタンス・ホールドも大きいのでそんなに難しくありません。これに対して、下部は湧水で地面は常に濡れており、スタンスも微妙なので難しいです（特に下り）。
　神田さんに着いていけたのも前�ｰまでで、かなりの体力を使ってしまった私は遅れがちになり、何度か登頂を諦めようと思いました。前�ｰから山頂までの標準時間は2時間ですが、山頂は遥か遠くに見えます。しかも、見た目にかなりの急登です。行けるところまでいこうと頑張り、稜線にたどり着きましたが、そこから山頂まで数か所の岩場のピークがあり、行く手に立ちふさがります。最後の力を振り絞ってなんとか山頂に到着しました。山頂は狭いですが、360度のパノラマで、越後地方はもちろん、尾瀬、日光の山々を見渡すことができました。
　山頂では少し休みましたが、疲労の残ったまま下りにかかります。普通の山ならばあとは下るだけとなりますが、荒沢岳の場合は前�ｰが再度待ち受けます。転落したらお陀仏なので、鎖をしっかりつかんで足場を確認しながらゆっくり下降しました。
　登山口に到着した時は、いつも以上にほっとしました。
　標準時間では登り5時間30分、下り4時間10分のところ、4時間で登り、3時間30分で下っていますので、時間的には合格点をつけてもいいと思いますが、バテてしまったことは残念で、体力アップしなければと痛感しました。
　神田リーダーには、同行アドバイスと車の運転で大変お世話になりました。