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平和の力   2005・4・23


 

3月18日、自衛隊駐屯誘致が決定的になった日、これからは爆音に抗議する日々になるのか、そんな中で、希望をもって子どもを背負い有機野菜を作ったり、ハーブアロエ料理体験や草木染め体験を作ったりしていけるのか……落ちこんでしまった。
爆音は殺し合いの波動を持つからたまらない。

の夜、下空労の総会に出た。
一人の青年が「おじーからもらって、子どもに引き継ぐべき島を軍事基地にしていいのか…それを自分達からお願いするなんて恥ずかしい…」とうめくように叫んだ。
それが始まりだった。
20日夕方、青年たちがビラを配っているのを観てびっくりした。
翌日の住民集会にわらわら人が集まるのを観た時、心が震えた。熱い平和への思いが、老若男女のすべての眼差しから感じられた。
24日の説明会への住民の結集と議員全員の参加をある人は「純粋な人たち」と言った。
部活を終えて歩いて会場にきた中学生たちもいた。
ありのままの意見の交換があった。
オトーリをつなぐように一人一人が重い発言をした。
そして、翌日、自衛隊要請反対決議が圧倒的多数で成った。
4年前の訓練機誘致も撤回された。

会う人は、みな目を輝かし、「やる時はやるねー」と言いあっている。
陽射しがしみじみとありがたい。
空港の利用策の一つに、「国際緊急災害救助隊センター」というのがある。地震津波台風等の自然災害こそ、人類共通の脅威である。
今回観た若者たちの正義感や行動力、建設業等の人たちの機動力と団結力がいかされたら、すばらしい救助の働きになると感じる。
ここが国内外に向けた、市民の平和な暮しを守る拠点になるのだ。
これは、永久の仕事である。
島には人を魅了する自然がある。
農業も漁業も自然相手の永久の仕事である。
上等な加工工場も欲しい。本当においしいものを作るのだ。
「そうかー島が好きかー」よくおじーに言われる。
何よりもここには島を愛する熱い人たちがいる。
国の中には侵略した反省も出来ずに起こった反日行動を軍備強化の理由にしようとする人がいる。
この島は軍事化を選ばない。
平和こそ、この島が世界に発する熱いエネルギーなのだ。