コラム 本文へジャンプ

妙観察智
2008・1・31

そのものにしかないものを妙といい、それを観じて察する心を妙観察智というそうだ。今の島の暮らしで妙を感じることがよくある。
 
近くにある貝工房の箸置きを愛用している。
巻貝の芯を磨きこんだそれは形も色も実に美しい。

初詣には、18名で三つのアブ(竪穴洞窟)に行き、上からのぞき、拝んだ。
深さ30〜40mの、50万年来の地球の深淵とも言うべきそこには、
さらに裂け目があり、大きいつづら岩があり・・・一堂、「おー」という言葉しか出ない。

毎朝、3km、20分海辺を走る事をしている。汗が出てきて、大気を感じる。
先日、ワイドーマラソン50kmに参加した。
30kmまでは快走。初体験の31kmで、足が重くなり、歩いた。
やがて、5km毎に口に入れていたローゼルと、エイドでいただいたゆし豆腐により力がたまり、沿道と、共に走る人の言葉かけにより心がよみがえり、35kmで再び走る事ができ・・・完走した。
これも、島によって与えられた、とぎすまされた体験だった。アロエベラ風呂で全身を癒した。


仕事では、バジル等のフレッシュな香りを最大限にいかしたペーストを作っている。
ローゼルのルビー色、歯応え、クエン酸を甘酸っぱく仕上げたコンフィチュール等も作っている。
これも妙の世界の追求だ。妻はハーブ染めもしている。
2月6日、一島一物語事業の視察で、料理家の岸朝子氏等が伊良部にも来島され、料理を食べていただく事になっている。

近頃、伊良部島ハーブベラ畑というHPとブログをはじめた。
こうした、島の、妙を感じる体験の幸いを表している。