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「砂村新田内割絵図」は首都大学東京図書情報センター（八王子）に「堀江家文書」の一部として保存されている。中野の旧家（代々名主の家）になぜ砂村新田の絵図が保存されていたのかは不明である。他の文書にも砂村新田のことを説明するものは見当たらない。
私は同センターに赴いて、実物を見せていただくとともにマイクロフィルムから部分拡大コピーを作成して、記載内容の解読に挑戦した。そして、その結果をパソコン上に再現してみた。
絵図を読んで分かったことは「この絵図も複製らしい」ということである。絵図の作成から330年以上が経過しており、おそらくぼろぼろになってしまったため、保存目的で複製されたものと思われる。一部に「不詳」の記載があったり、細かな部分で「未転記」と思われる部分がある。
この初期の所有区分・管理区分については著書の中で詳しく言及しているので、ここでは割愛する。また不鮮明なマイクロフィルムと小さな崩し字のため、解読は困難を極めたので、「正確度」は95%程度であろうか。
