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「内川新田絵図」は横須賀市自然人文博物館に「旧山内家文書」の一部として保存されている。山内氏は宮井家文書を譲り受けて保存した後、横須賀市に寄贈した。
宮井家は新四郎家を継ぐ形で内川新田の半分を支配した。新四郎家を譲り受ける際、この絵図も譲渡された。宮井家は当時既に古くなって毀損の進んでいた絵図の写しも作成し保存した。
私は絵図の写真の画像を入手し、これを解読して複製を作成した。絵図の劣化が進んでいたので、絵図写しの撮影を許可されてその画像も作成した。複製の作成に当たっては原図と写しを見比べながら作業した。
砂村新田の絵図では所有者や面積の記述があるが、内川新田の場合は見当たらない。当時、内川新田の所有者は新三郎家と新四郎家に限定されていたので、色の塗り分けだけで用は足りたのだ。面積の記述がないのも所有者が限られていたかもしれない。ところが享保十七年の文書において、絵図の塗り分けを否定するようなものがある。この文書に関しては別掲する。
