遺訓 
 新左衛門が死の2年前と1年前に子孫に遺した遺訓にタイトルはない。新三郎と新四郎に平等に継がせたことから推察すると二つあったかもしれない。神奈川県立公文書館に所蔵されるものは、戦前までは新四郎家を継いだ宮井(与兵衛)家にあった。新三郎家にあったものは(砂村)善六家にあったはずだが、近年における目撃者はいない。(久里浜)天神社に残る写しは2種類あって、一つは宮井家の遺訓を写したことが明記されているが、もう一つには写し間違いとは思えない差異があって新三郎家の遺訓であったと思われる。ただし大筋における違いはない。以下は神奈川県立公文書館に所蔵される遺訓であり、翻刻については書籍の本文に記載したので、ここでは写真のみを紹介する。
s1_top_on.gif