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2006年11月11日
ニューヨーク・フィルハーモニック 日本公演2006(第6日目)

ヴェルディ:<シチリア島の夕べの祈り>序曲
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ長調作品33
ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番ニ短調作品47<革命>
 
ニュースで、折りしも来日中のウィーンフィルの演奏会に日本国皇太子が来られていたと報道されていた。
ニューヨークフィルの人たちは日本の皇太子がどのような容姿かご存知なのだろうか。
 
チャイコフスキーのロココは意外と演奏会で取り上げられる機会の多い曲だ。
昨シーズンはフィラデルフィア管弦楽団でもプログラムに入っており、エッシェンバッハは颯爽と振っていたけれど、マゼールはやはり一癖二癖は付ける。この人の場合もう普通に振るほうがセンセーションなのかもしれない。
 
ある意味幾何学的というか
 
作品の本質というのは誰にも分からないもの、といいたいのか
 
かゆいところに手が届くというべきか重箱の隅々まできっちりと処理するというのか
有り体に言えば変幻自在だけれど、ここまで徹底して文句の言われない指揮者はバーンスタインとマゼールくらいなのかもしれない。
 
その意味ではショスタコーヴィッチの5番は独特の域を超えたかなり自由なテンポ設定だった様に思う。もともとニューヨークフィルはこの曲は得意なのだろう、1979年の来日時のバーンスタインのライブは今でもこの曲のベストの演奏だと思うし、この時のバーンスタインは勢いで押し切る演奏だったので、ニューヨークフィルとしてはどの様なスタイルでもござれという感じだろうか。
楽しく聴けたショスタコーヴィッチだった。
 
アンコール曲はドヴォルザークのスラブ舞曲第9番(作品72-1)、ビゼーのアルルの女〜ファランドールだった。ファランドールは第1〜3日のアンコールでもそうだったが、これが鳴るとアンコールも含めて全ての演奏がこれにて終了、そういう合図のようなアンコールである。
スラブ舞曲の8,9,10番はこの作品集の中でも特に好きな曲で、最初の1音でもうハッピーな気分になった。
 
これで東京のプログラムは終わったが総じてニューヨークフィルは器用なオーケストラだと改めて認識した。
実際にそう思う。マゼールは2008/9年シーズンでニューヨークフィルを退任すると明言しているが、きっと音楽監督が代わったとしてもこのレベルは維持されるのだろうと思った。
フィラデルフィア管弦楽団もあと1年で任期の切れるエッシェンバッハが契約延長をしない意向と聞くし、これからアメリカのオーケストラの音楽監督のポストはどう推移していくのか興味はある。C・デイヴィス、ハイティンク、ムーティ、ビッグネームでフリーな立場にいる人たちはまだそこそこ残っているけれども。
 
この1週間は濃厚だった。
インターミッションや終演後にVaパートのVivek、第1VnのJuliaやLisa.G(Kim)と話すチャンスがあったが、ニューヨークを出てからもう暫く経つのにしっかり覚えていてくれたことには感謝の気持ちでいっぱいである。
 

Posted by kakkun89 at 15:23 | Comments (2) | TrackBack (0)
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Comments
あっという間に、NYPの東京公演が終わってしまい、寂しい気持ちが一杯です。結果として、2008/9年シーズンを待たずに、早くマゼールには、退任してもらいたいですね。当団には、マゼールでは、似合わないと思います。シカゴ響の監督は、ハイティンクに決まり、フィラデルフィア管には、驚くような監督人事があると聞いています。当団には、ムティが有力視されているとのことです。ウィーンフィルのメンバーと昨夜、飲んだときに世界の指揮者人事について、いろいろ話がでっており、Takebeさんの息子さんのアラン・ギルバートが来年にはウィーンフィルを振るとのことでした。ヨーロッパでの活動が中心のようです。2年後には、当団の来日について、つめられていると聞いています。決まるとよいのですが・・。

  Posted by: mizu at 2006/11/12 22:10:45
プログラムもたくさん用意されていましたし(ライブラリアンは大変だったと思いますが)、見所の多い1週間のツアーだったと思います。あっと言う間で確かに残念と言えば残念でしたね。
シカゴの話は私も耳にしました。ハイティンクは首席指揮者で名誉指揮者にブーレーズだそうですね。音楽監督そのものは空席になる、ということでハイティンクの指揮はシーズンのうち4〜6週になるらしいのです。
納得出来るところもあり、ハイティンクはコンセルトヘボウ時代に客演でコリン・デイヴィスを呼んでいましたし、ロンドン響の監督にコリン・デイヴィスが就任するとハイティンクが客演、その他にもシュターツカペレ・ドレスデンにバイエルン放送交響楽団とデイヴィスとハイティンクの繋がりは深いのでアメリカではニューヨークフィルとの結びつきが強いデイヴィスがシカゴに引っ張られる?と思ったのですが、ハイティンクが首席であればデイヴィスは暫くニューヨークの客演で安泰でしょうか。

アラン・ギルバートは昨シーズンあたり(代役ですが)ベルリンフィルを振っていましたね。若手の有望株の一人なのでしょうか。
  Posted by: kakkun89 at 2006/11/13 22:57:53


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