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2010年3月10日
ヴェルディ『アッティラ』ムーティ・メトロポリタン歌劇場(その2)

ジュゼッペ・ヴェルディ:歌劇『アッティラ』
Attila: Ilder Abdrazakov
Uldino: Russell Thomas
Odabella: Violeta Ulmana
Ezio:Giovanni Meoni
Foresto:Ramon Vargas
Leone:Samuel Ramay

リッカルド・ムーティ指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団
2010年3月9日 メトロポリタン歌劇場

 
オーケストラとの掛け合いは前回よりも今回の方がしっくり来ている気もしたが(前回は時々管が遅れている?と思わせるところもあった)、歌手はアブドラザコフが3幕に入ってやや声量が落ちてきたかと思う様なところもあり、あまり本調子ではなかったのかも。とはいえ、ネトレプコ主演の「ルチア」にも起用されたりとMETでの露出は多くなってきているイケメン歌手ということで、今後への期待も大きいとは思うが。宣伝用の写真はかなり良くできているが、実際の舞台ではそれほど派手な印象はない。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
METの舞台は、それにしても大掛かりなセットが少なくなってきたのか、このアッティラでも舞台そのものは華やかではあるけれども奥行きの広さを生かした舞台ではなかった感じだ。

演出に関しては、先日のカルメンでもゲオルギューの代役でカルメンを演じたガランチャがフィナーレでドン・ホセに刺殺される場面で、カルメンが指環を投げつけたことに逆上して、ホセがカルメンを刺してしまう、というところで、刺殺したあとのカルメンの指にホセが指環をはめるというシーンを加えて、微妙な情感を出そうとしている演出もあったけれども、ここでは部族闘争という背景の中であっさりとアッティラがオダベッラに刺殺されてしまう中でオダベッラが復讐と位置付けている感情とローマ人であるエッツィオのフン族(アッティラ)に対する殺意とが同じベクトルを向いていないような部分もあり、これがまだ若書きだったヴェルディの力量によるものなのか、演出がそれを分かりにくくさせていたのかは、不明(ちなみに演出はピエール・アウディ。レバノン、ベイルート出身の異色な演出家だ)。
 
終演後、楽屋口でサミュエル・レイミーとラモン・ヴァルガスに会ったが、レイミーがこの年齢でもまだ若々しい舞台に立っているのには驚きだ。カラヤンがザルツブルグ音楽祭で「ドン・ジョヴァンニ」を上演した時のタイトルロールを歌っていたのがレイミーで、あれから25年以上も経過しているので当然と言えば当然でもあるが、今シーズンのMETでは「トゥランドット」でティムール、「セビリャの理髪師」ではドン・バシリオも歌うのだから。

しかし、体力という点ではムーティも3月3日にアッティラの第3夜、4日は早朝からニューヨーク・フィルのオープンリハーサルとコンサート、5日もニューヨーク・フィル、6日にアッティラの第4回、8日にニューヨーク・フィル、9日がアッティラの第5夜、10日早朝がニューヨーク・フィルとのオープンリハーサル、10、11日とニューヨーク・フィルでコンサートを受け持ち、12日に再びアッティラへ。普通の体力ではない精力的な仕事ぶりは凄いとしかいいようがない。

この日の公演では聴衆のマナーの問題はあったが、これに懲りずに今後もMETへの出演は継続してほしいもの(当のムーティ本人はスケジュールの過密さを理由に色よい返事はしていないようだけれども)。

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2010年3月6日
ヴェルディ『アッティラ』ムーティ・メトロポリタン歌劇場(その1)

2010年3月6日
ジュゼッペ・ヴェルディ:歌劇『アッティラ』

Odabella:Violeta Urmana
Foresto:Ramon Vargas
Ezio: Giovanni Meoni
Attila: Ildar Abdrazakov
Uldino Russell Thomas
Leone: Samuel Ramay

リッカルド・ムーティ指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団
2010年3月6日 (13:00〜):メトロポリタン歌劇場
 
この公演は新企画ということで、プラダが舞台デザインを担当したことでも話題になっている作品で、さすがにイタリアコネクションの人脈の広さを感じさせるような斬新な舞台。
 
フン族とローマ帝国の間に起こった実在の戦いをもとに作られているヴェルディ初期の作品で、『シチリア島の夕べの祈り』もその類だけれどヴェルディの史実を題材にしたオペラ作品はその意味でもリアルな感じがある。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
多忙のムーティがアメリカ滞在を絞り込んで、ニューヨーク・フィルハーモニックとのスケジュール調整をしながら今季メトロポリタン歌劇場に初めて登場となった。意外な感じがしないわけでもないが、長年ミラノスカラ座の監督をやっていれば、メトへの客演がないというのも納得できる話ではある。オーケストラピットで動き回るムーティの様子はこれまでスカラ座で何度も映像に映るはつらつとした姿でエネルギッシュな様子は変わらない。
 
キャストの中ではやはりタイトルロールを歌うアブドラザコフが素晴らしく、ルックスからも悲劇の王に相応しい様な出で立ち。オペラはかくあるべし、という見本のような演出も音楽も十分に楽しめる内容だった。上演時間が休憩を挟んでも2時間半少々というのも、時間を感じさせない一つの理由ではあるだろうが。
 
この日のマチネはムーティのMET初登場の『アッティラ』、そして夜の上演がアンナ・ネトレプコ主演の古典派王道のフランコ・ゼフィレリ演出による『ラ・ボエーム』という贅沢さ。客層もご高齢の方を多く見かける状況には変わらないものの、それでも平均年齢は少しばかりは下がっているような印象を受けた。
 
さて、ほぼ1年振りのニューヨークになるがその景色は少なからず変わっていた。一番大きいのはブロードウェイの交通制限が強化されて47丁目以南は車両進入禁止になり、車線も削減されて歩行者の枠が増えているということだろうか。
 
地下鉄はつい先日まで均一料金で2ドルだったが、2ドル25セントに値上げされていた。日々続く地下鉄の改修工事を考えるとこれは止むを得ない値上げかも知れないが。

そして、CDショップとしては最後の砦だったVirgin Mega Storeもついに閉店に追い込まれていた。地下鉄の車内を見渡してもCDを使っている人の数の方が少なく、最早アメリカにおいてはCD文化というものも廃れてしまっているのかと実感させられるような光景だった。

Posted by kakkun89 at 18:01 | Comments (0) | TrackBack (0)


2010年2月24日
2010年シーズンのMET

2010〜2011年シーズンのプログラムが発表になった。
 
今季、ムーティが初めてMETのオーケストラピットに入ることで話題になったMETの来年の目玉はドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」をサイモン・ラトルが指揮するほか、今シーズンのアンジェラ・ゲオルギューの代役で一段とブレイクしたエリーナ・ガランチャが引き続きカルメンを受けるほか、そのゲオルギューが1995年以来のグノーの「ロミオとジュリエット」に出演するなど、相変わらず話題は盛りだくさんだ。
 
その中で、確実にプロダクションは変わりつつあり、欧州で主流となりつつあるコンテンポラリーな演出がMETにもじわじわ浸透し始めている、そんな感じだ。
METは比較的オーソドックスな、しかし費用のかさむ正統派の舞台が多かったがこれからはコンテンポラリーな演出が主力になっていくのかと少し懸念がないわけでもない。
 
その中にあって、オープニング・ガラは新演出による「ラインの黄金」に決まった様だ。
これまでずっと続いて来た、オットー・シェンクの手によるリングの演出はMETの広い舞台を十二分に生かした壮大な歴史絵巻そのものだったが、これも昨シーズンのリング・チクルスで見納め。2010〜2011年シーズンで新しいプロダクションになることは昨シーズンの時点で既に発表になっていたし、新しい舞台の構図もオープンになっていた。個人的には、演奏だけをとった場合には未完には終わったが、ドホナーニがクリーヴランド管弦楽団とスタジオセッションで細かく音を積み上げて作ったラインの黄金とワルキューレの2作はその力の入れ方はレヴァインの指揮を遥かに凌駕した出来で、METの素晴らしさはワーグナーが目指した本筋である音楽と舞台が一体となった総合芸術としての高い完成度にあると思っているのだが、この演出で、今後どうなっていくのか、期待半分不安半分。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一つひとつが緻密に設計されてこそのリングという基本とでもいうべき演奏。
ワルキューレもバランス感覚いい演奏だった。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昨シーズンで一つの時代に区切りを付けたMETのニーベルングの指輪はそこで映像になったヒルデガード・ベーレンスの迫真の演技が光るブリュンヒルデが圧倒的な存在感だったが、そのベーレンスもこの時代の終わりを見届けるかのように半年前に急逝し、時代そのものが変わっていくそんな流れを強く感じた今回のMETのプログラムだった。
ベーレンスはワーグナー、R・シュトラウスでの歌は絶品だった。

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2010年1月23日
新演出『カルメン』 at メトロポリタン・オペラ

今シーズンから、カルメンまでも新しい演出に変わった。
正確には映像に残っているこれまでのプロダクションでも微妙に背景など舞台装置はマイナーチェンジを繰り返して来ているのだけれども。Opera Newsに掲載されているスケッチや写真を見る限りにはリチャード・アイル(Richard Eyre)による新しいプロダクションは奇抜なものというよりはやや保守的なテイストを残しつつこれまでよりはやや舞台を狭く使い、ライティングで色彩感を際立たせた演出になっているようだ。
 
今回のカルメンの目玉は当初、タイトルロールをアンジェラ・ゲオルギューが歌うということだったし、プロダクションもその機会にと一新された(あるいはプロダクションが一新される企画にゲオルギューが起用されたのかも知れないが)が、最初の6回の出演をキャンセルしてその代役に抜擢されたのが、33歳のラトビア出身のエリーナ・ガランチャだった。
 
ゲオルギューのキャンセルは急なものではなくシーズン当初から予定されていたことだったから、体調不良という理由も考え難いし、録音も2種類(正確には最初の録音はジュゼッペ・シノーポリとバイエルン国立歌劇場との共演で、ミカエラを歌ったものだけど)あるほどなので準備不足というのも考え難いということから色々と憶測を呼んでいたものだった。この辺りのいきさつはOpera Newsに詳しく、昨年夏頃から表面化していたゲオルギューとロベルト・アラーニャの離婚調停の影響があったらしい。
確かに、当初の発表ではこのカルメンはゲオルギューとアラーニャの共演で企画が進んでおり、ドン・ホセをアラーニャが歌う(演じる)ことになっていた訳だから、このオペラの結末を考えるとホセに刺殺されるカルメンをゲオルギューとアラーニャが演じるとなるとかなり生々しく、プロだから舞台では私情を挟むべきではない・・・とは言ったとしても、それにも無理があるように思うし、それで全て納得は行く。
 
それにしても、そのために幸運が巡ってきたのがガランチャということになるのだろうか。2008年シーズンでセビリャの理髪師でのロジーナ役でMETデビューしシンデレラストーリーと騒がれた超新星もその時に欧州では有望な若手の一人として名は知られていたし、メトでの成功があって、今シーズンは既にホフマン物語のミューズ(指揮はレヴァインで、アントニアはアンナ・ネトレプコ!)への起用も決まっていた。まさに順風満帆といった感じか。
 
もともと、エリーナ・ガランチャはその才能をマリス・ヤンソンスが高く評価しており、実力としては申し分ないのだろうが、声域がメゾソプラノであるということからは、カルメンにはうってつけと言えるのかもしれない。それにしても、メゾのガランチャとソプラノのゲオルギューをダブルキャストに据えるあたりが、メトも随分と欲張ったことをするものだと思ったものだが。
 
それにしても、(自らが捲いた種であるとはいえ)ミラノスカラ座からは出入り禁止にされプライベートでもごたごたとアラーニャはご難続き。

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2009年5月2日
メトロポリタン歌劇場【神々の黄昏】

リヒャルト・ワーグナー:「ニーベルングの指環」〜第3 楽劇「神々の黄昏」

Conductor: James Levine
Brünnhilde:
Katarina Dalayman
Gutrune:
Margaret Jane Wray
Waltraute:
Yvonne Naef
Siegfried:
Christian Franz
Gunther:
Iain Paterson
Alberich:
Tom Fox
Hagen:
John Tomlinson

 

200952 180024:15 メトロポリタン歌劇場

 

ブリュンヒルデのカタリナ・ダライマンは1999年に「トリスタンとイゾルデ」でMETデビュー、この演奏はDVD にもなっており、2002年の準メルクル指揮バイエルン国立歌劇場では「スペードの女王」を、2006年のバレンボイムとベルリン国立歌劇場でも「トリスタンとイゾルデ」のタイトルロールを歌っておりイゾルデはレパートリーとなっているとのこと。ただ、今年のMETでのバレンボイムとのトリスタンとイゾルデでは急病で出演をキャンセルしている(代わりに呼ばれたのがワルトラウト・マイヤーだった!とのこと)。

 

今年のザルツブルグ・イースター音楽祭では44日と13日にサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニーの演奏で「ジークフリート」が取り上げられているはずで、ベン・ヘップナーがジークフリート、ブリュンヒルデをこのカタリナ・ダライマンが歌っているはず。そのコンサートの後にラトルはフィラデルフィア管弦楽団でベルリオーズの「ファウストの劫罰」を、ダライマンはMETに移って引き続きブリュンヒルデを歌う、という多忙ぶり(同音楽祭の来年の「神々の黄昏」でもラトルとベルリン・フィルハーモニーとの共演でブリュンヒルデを歌う予定)。

 

それにしても、この日のダライマンのブリュンヒルデは勢いがあり、声量でもジークフリートのフランツを圧倒していた(ブラボーに若干のブーイングも交じっていたがそれはこの辺りに起因するのだろうか)。声量のある分だけ息継ぎの回数が増えるわけだけれども、これはアンナ・ネトレプコも同様の歌い方をするので特には気にならない。

 

歌以外の要素、というと演技力になるが「実際にオペラを観る」以上、演技力は必要不可欠な要素に。少々注文をつけるとすればフランツ(ジークフリート)。「ジークフリート」の時もやや気になったのだけれど、ジークフリートの強さは恐れを知らない無邪気さというのがベースにあると思うので(故に初めてブリュンヒルデとあった時点で恐れとは何かを知る)お調子者では違和感を覚える場面がいくつかあった。例えば、第3幕でハーゲンに急所を槍で一突きされるときの動作が緩慢な割にはハーゲンが指環を奪おうとする際の動きは逆に急。初期スタッフのジークフリート・イェルサレムが非常に上手かったので、どうしても同じ劇場の同じ演出ということでは比較してしまうけれど、事前にイェルサレムの演技を見ていなければさして気にはならなかったのかも知れない。

 

演出では以前(1993年)に観た時には最後の舞台落としのところがもう少し劇的であったところが、今回はやや控えめに、プロダクションとしては同じだが上演内容は微妙に変化をつけているのがわかる。

 

この大掛かりな演出も今回が最後というのはいかにも勿体ない。

第三クールもそうだがこの指環の上演は月曜日と火曜日が連日で「ラインの黄金」ト「ワルキューレ」、木曜日に「ジークフリート」で土曜日が「神々の黄昏」という構成。土曜日はマチネと夜の部が連続してあり、ともに第一クールと今回の第二クールでは同じ日にヴェルディの「トロヴァトーレ」とこの「神々の黄昏」の両方が上演される。マチネと夜の部では指揮者は変われどオーケストラは同じなので気力体力集中力いずれもが要求される。このモチベーションの維持には頭が下がるばかりだ。

 

そしてレヴァイン。神々の黄昏は単独上演される機会が少ない中でも20年間この演出で振り続けているだけのことはあって、安定した音楽づくりは顕在。オーケストラピットへの登場とともに大歓声のブラヴォーの応酬、もはやカリスマ性の域へは十二分に達している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日の同じ時間帯の演奏会はニューヨーク・フィルハーモニックが前日に引き続きアラン・ギルバートとジョシュア・ベルの共演、そしてカーネギーホールは前日のフィラデルフィア管弦楽団と入れ替わりでベルナルト・ハイティンク指揮のシカゴ交響楽団(ブルックナーの交響曲第8番ハ短調)

 

 

                   1988-1989 Season                    

                                      4/22/1989          4/29/1989              5/6/1989

Brunnhilde                 Hildegard Behrens   Hildegard Behrens   Hildegard Behrens

Siegfried                     Toni Kraemer             Toni Kraemer             Toni Kraemer

Gunther                       Anthony Raffaell       Anthony Raffaell       Anthony Raffaell

Gutrune                       Kathryn Harries         Kathryn Harries         Kathryn Harries

Hagen                         Matti Salminen          Matti Salminen          Matti Salminen

Waltraute                    Christa Ludwig          Helga Dernesch        Helga Dernesch

Alberich                      Ekkehard Wlaschiha  Franz Mazura           Franz Mazura

1st Norn                      Gwynetth Bean          Gwynetth Bean          Gwynetth Bean

2nd Norn                     Helga Dernesch        Hanna Schwarz        Hanna Schwarz

3rd Norn                      Marita Napier             Marita Napier             Marita Napier

Woglinde                    Kaaren Erickson       Kaaren Erickson       Kaaren Erickson

Wellgunde                  Diane Kesling            Diane Kesling            Diane Kesling

Flosshlinde                Meredith Parsons     Meredith Parsons     Meredith Parsons

                                                       

                   1989-1990 Season                    

                                4/21/1990                4/28/1990               5/5/1990

Brunnhilde                 Hildegard Behrens   Hildegard Behrens   Gudrun Volkert

Siegfried                   Siegfried Jerusalem   William Johns        Siegfried Jerusalem

Gunther                       Anthony Raffaell       Anthony Raffaell       Anthony Raffaell

Gutrune                       Hanna Lisowska       Hanna Lisowska       Hanna Lisowska

Hagen                         Matti Salminen          Matti Salminen          Matti Salminen

Waltraute                    Christa Ludwig          Christa Ludwig          Christa Ludwig

Alberich                      Ekkehard Wlaschiha  Julian Patrick           Ekkehard Wlaschiha

1st Norn                      Gwynetth Bean          Gwynetth Bean          Gwynetth Bean

2nd Norn                     Joyce Castle              Joyce Castle              Joyce Castle

3rd Norn                      Andrea Gruber          Andrea Gruber          Andrea Gruber

Woglinde                    Kaaren Erickson       Kaaren Erickson       Kaaren Erickson

Wellgunde                  Diane Kesling            Diane Kesling            Diane Kesling

Flosshlinde                Meredith Parsons     Meredith Parsons     Meredith Parsons

                                                       

                   1992-1993 Season                    

                         4/17/1993                 4/24/1993                 5/1/1993

Brunnhilde                 Gwyneth Jones         Gwyneth Jones         Gwyneth Jones

Siegfried                     William Johns            Wolfgang Schmidt    Wolfgang Schmidt

Gunther                       Alan Held                    Alan Held                    Alan Held

Gutrune                       Marie Plette                Marie Plette                Marie Plette

Hagen                         Matti Salminen          Matti Salminen          Matti Salminen

Waltraute                    Tatiana Troyanos      Tatiana Troyanos      Tatiana Troyanos

Alberich                      Ekkehard Wlaschiha  Ekkehard Wlaschiha  Tom Fox

1st Norn                      Mignon Dunn             Mignon Dunn             Mignon Dunn

2nd Norn                     Hanna Schwarz        Hanna Schwarz        Hanna Schwarz

3rd Norn                      Susan Neves             Susan Neves             Susan Neves

Woglinde                    Joyce Guyer               Joyce Guyer               Joyce Guyer

Wellgunde                  Jane Bunnell             Jane Bunnell             Jane Bunnell

Flosshlinde                Wendy White             Wendy White             Wendy White

                                                       

                   1996-1997 Season                    

                                4/26/1997                5/3/1997                  5/10/1997

Brunnhilde                 Hildegard Behrens   Gabriele Schnaut      Hildegard Behrens

Siegfried                     Wolfgang Schmidt    Wolfgang Schmidt    Siegfried Jerusalem

Gunther                       Alan Held                    Alan Held                    Alan Held

Gutrune                       Marie Plette                Marie Plette                Marie Plette

Hagen                         Matti Salminen          Matti Salminen          Eric Halfvarson

Waltraute                    Hanna Schwarz        Hanna Schwarz        Hanna Schwarz

Alberich                      Ekkehard Wlaschiha  Ekkehard Wlaschiha  Ekkehard Wlaschiha

1st Norn                      Brigitta Svenden       Brigitta Svenden       Brigitta Svenden

2nd Norn                     Michelle DeYoung    Michelle DeYoung    Michelle DeYoung

3rd Norn                      Frances Ginzer          Frances Ginzer          Frances Ginzer

Woglinde                    Joyce Guyer               Joyce Guyer               Joyce Guyer

Wellgunde                  Jane Bunnell             Jane Bunnell             Jane Bunnell

Flosshlinde                Wendy White             Wendy White             Wendy White

                                                       

                   1999-2000 Season                    

                                4/22/2000                  4/29/2000                  5/6/2000

Brunnhilde                 Jane Eaglen              Jane Eaglen              Jane Eaglen

Siegfried                     Stig Anderson          Wolfgang Neumann    Stig Anderson

Gunther                       Alan Held                    Alan Held                    Alan Held

Gutrune                       Sondra Radvanovsky              Sondra Radvanovsky       Sondra Radvanovsky

Hagen                         Eric Halfvarson         Eric Halfvarson         Eric Halfvarson

Waltraute                    Felicity Palmer          Felicity Palmer          Felicity Palmer

Alberich                       Ekkehard Wlaschiha  Ekkehard Wlaschiha  Richard Paul Fink

1st Norn                      Brigitta Svenden       Brigitta Svenden       Brigitta Svenden

2nd Norn                     Wendy White             Wendy White             Wendy White

3rd Norn                      Christine Goerke       Christine Goerke       Christine Goerke

Woglinde                    Joyce Guyer               Joyce Guyer               Joyce Guyer

Wellgunde                  Kristine Jepson         Kristine Jepson         Kristine Jepson

Flosshlinde                Jane Bunnell             Jane Bunnell             Jane Bunnell

                                                       

                   2003-2004 Season                    

                                4/24/2004                  5/1/2004                  5/8/2004

Brunnhilde                 Jane Eaglen              Gabriele Schnaut      Gabriele Schnaut

Siegfried                     Jon Frederic West     Jon Frederic West     Jon Frederic West

Gunther                       Alan Held                    Alan Held                    Alan Held

Gutrune                       Margaret Jane Wray   Margaret Jane Wray   Margaret Jane Wray

Hagen                         Matti Salminen          Matti Salminen          Matti Salminen

Waltraute                    Yvonne Naef              Yvonne Naef              Yvonne Naef

Alberich                       Richard Paul Fink     Richard Paul Fink     Richard Paul Fink

1st Norn                      Elena Zaremba         Elena Zaremba         Elena Zaremba

2nd Norn                     Yvonne Naef              Yvonne Naef              Yvonne Naef

3rd Norn                      Christine Goerke       Margaret Jane Wray Christine Goerke

Woglinde                    Lyubov Petrova         Lyubov Petrova         Lyubov Petrova

Wellgunde                  Maria Zifchak             Maria Zifchak             Maria Zifchak

Flosshlinde                Jane Bunnell             Jane Bunnell             Jane Bunnell

                                                       

                   2008-2009 Season                    

                               4/25/2009                 5/2/2009                 5/9/2009

Brunnhilde                 Katarina Dalayman  Katarina Dalayman  Linda Watson

Siegfried                     Christian Franz          Christian Franz          Jon Frederic West

Gunther                       Iain Paterson             Iain Paterson             Iain Paterson

Gutrune                       Margaret Jane Wray   Margaret Jane Wray   Margaret Jane Wray

Hagen                         John Tomlinson        John Tomlinson        John Tomlinson

Waltraute                    Yvonne Naef              Yvonne Naef              Yvonne Naef

Alberich                       Richard Paul Fink     Tom Fox   Richard Paul Fink

1st Norn                      Wendy White             Wendy White             Wendy White

2nd Norn                     Elizabeth Bishop       Elizabeth Bishop       Elizabeth Bishop

3rd Norn                      Wendy Bryn Harmer   Wendy Bryn Harmer   Wendy Bryn Harmer

Woglinde                    Lisette Oropesa         Lisette Oropesa         Lisette Oropesa

Wellgunde                  Kate Lindsay              Kate Lindsay              Kate Lindsay

Flosshlinde                Tamara Mumford      Tamara Mumford      Tamara Mumford
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2009年4月30日
メトロポリタン歌劇場【ジークフリート】

リヒャルト・ワーグナー:「ニーベルングの指環」〜第2 楽劇「ジークフリート」

Conductor: James Levine
Brünnhilde: Linda Watson
Erda:     Wendy White
Siegfried: Christian Franz
Mime:    Robert Brubaker
Wanderer: Albert Dohmen

2009430 180023:35 メトロポリタン歌劇場

 

ジークフリートのクリスティアン・フランツは今シーズンよりMET出演でジークフリートをレパートリーにしている。バレンボイムが2001年にベルリン国立歌劇場でヴェルディの「オテロ」を指揮した際のタイトルロールを歌っていたのがフランツで(DVD化されている)で、2002年のバレンボイムとベルリン国立歌劇場の来日公演でニーベルングの指環が上演された時の来日スタッフにも入っていた。また、20102月に新国立劇場で再演されるダン・エッティンガー指揮の「ジークフリート」でもタイトルロールを歌うことが決定している!

この日だけブリュンヒルデがリンダ・ワトソンに交代(このシリーズのブリュンヒルデは2キャスト制で、第3クールはワルキューレから神々の黄昏まで通しでワトソンがブリュンヒルデを歌う)。2003年にパルジファルでデビューしておりレパートリーはトリスタンとイゾルデでのイゾルデ、それにブリュンヒルデもレパートリーとのこと。2006年のバイロイト音楽祭でもティーレマンの指揮で、ブリュンヒルデを歌っている。

 

この日の上演では登場人物がかなり限られる中キャストへの負担が大きい状況で余裕ある舞台が展開されたけれど、最初の森の風景からMETの強みである舞台奥行きの深さが十分に生かされてファーナーは新国立劇場での「魔弾の射手」の様な拡声器を通した声も併せ演出の素晴らしさが、強烈な印象を残す。

それにしても、第3幕のジークフリートとのブリュンヒルデの二重唱。ワーグナーはここまで引っ張らなくてもいいのに、と思うがそれはこの作品全体が聴き手にも長い時間の集中力を課すからなのだろうか。

 

                   1988-1989 Season                    

                                      4/15/1989                                      4/27/1989                                      5/4/1989

Siegfried                     William Johns            Toni Kraemer             William Johns

Brunnhilde                 Hildegard Behrens   Hildegard Behrens   Gwyneth Jones

Wanderer                    Hans Sotin                 James Morris             Hans Sotin

Erda                             Gweneth Bean          Brigitta Svenden       Gweneth Bean

Mime                           Horst Hiestermann   Graham Clark            Horst Hiestermann

Alberich                       Ekkehard Wlaschiha                   Franz Mazura            Franz Mazura

Fafner                          Matti Salminen          Matti Salminen          John Macurdy

Forest bird                  Joyce Guyer               Dawn Upshaw           Dawn Upshaw

                                                       

                   1989-1990 Season                    

                                      4/13/1990                                      4/26/1990                                      5/3/1990

Siegfried                     Siegfried Jerusalem                   Siegfried Jerusalem                   William Johns

Brunnhilde                 Hildegard Behrens   Hildegard Behrens   Gudrun Volkert

Wanderer                    James Morris             James Morris             James Morris

Erda                             Brigitta Svenden       Brigitta Svenden       Anne Gjevang

Mime                           Heinz Zednik             Heinz Zednik             Horst Hiestermann

Alberich                       Ekkehard Wlaschiha                   Ekkehard Wlaschiha                   Julian Patrick

Fafner                          Matti Salminen          Matti Salminen          John Macurdy

Forest bird                  Joyce Guyer               Dawn Upshaw           Dawn Upshaw

                                                       

                   1992-1993 Season                    

                                      4/10/1993                                      4/22/1993                                      4/29/1993

Siegfried                     William Johns            Wolfgang Schmidt    Jones/Schmidt

Brunnhilde                 Gwyneth Jones         Gwyneth Jones         Gwyneth Jones

Wanderer                    James Morris             Robert Hale                Robert Hale

Erda                             Anne Gjevang           Hitomi Katagiri          Hitomi Katagiri

Mime                           Heinz Zednik             Heinz Zednik             Heinz Zednik

Alberich                       Ekkehard Wlaschiha                   Ekkehard Wlaschiha                   Tom Fox

Fafner                          Matti Salminen          Matti Salminen          Matti Salminen

Forest bird                  Heidi Grant Murphy  Dawn Upshaw           Dawn Upshaw

                                                       

                   1996-1997 Season                    

                                      4/19/1997                                      4/30/1997                                      5/8/1997

Siegfried                     Wolfgang Schmidt    Siegfried Jerusalem                   Siegfried Jerusalem

Brunnhilde                 Hildegard Behrens   Gabriele Schnaut      Penelope Daner

Wanderer                    James Morris             James Morris             James Morris

Erda                             Brigitta Svenden       Brigitta Svenden       Brigitta Svenden

Mime                           Graham Clark            Graham Clark            Graham Clark

Alberich                       Ekkehard Wlaschiha                   Ekkehard Wlaschiha                   Ekkehard Wlaschiha

Fafner                          Matti Salminen          Matti Salminen          John Macurdy

Forest bird                  Heidi Grant Murphy  Heidi Grant Murphy  Heidi Grant Murphy

                                                       

                   1999-2000 Season                    

                                      4/15/2000                                      4/27/2000                                      5/4/2000

Siegfried                     Stig Andersen            Wolfgang Neumann                   Stig Andersen

Brunnhilde                 Jane Eaglen              Jane Eaglen              Jane Eaglen

Wanderer                    James Morris             James Morris             James Morris

Erda                             Brigitta Svenden       Brigitta Svenden       Brigitta Svenden

Mime                           Graham Clark            Graham Clark            Graham Clark

Alberich                       Ekkehard Wlaschiha                   Ekkehard Wlaschiha                   Richard Paul Fink

Fafner                          Eric Halfvarson         Eric Halfvarson         Richard Vernon

Forest bird                  Heidi Grant Murphy  Heidi Grant Murphy  Joyce Guyer

                                                       

                   2003-2004 Season                    

                                      4/17/2004                                      4/29/2004                                      5/6/2004

Siegfried                     John Frederic West  John Frederic West  John Frederic West

Brunnhilde                 Jane Eaglen              Gabriele Schnaut      Gabriele Schnaut

Wanderer                    James Morris             James Morris             James Morris

Erda                             Elena Zaremba         Elena Zaremba         Jill Grove

Mime                           Gerhard Siegel          Gerhard Siegel          Gerhard Siegel

Alberich                       Richard Paul Fink     Richard Paul Fink     Richard Paul Fink

Fafner                          Matti Salminen          Matti Salminen          Matti Salminen

Forest bird                  Joyce Guyer               Joyce Guyer               Joyce Guyer

                                                       

                   2008-2009 Season                    

                                      4/18/2009                                      4/30/2009                                      5/7/2009

Siegfried                     Christian Franz          Christian Franz          John Frederic West

Brunnhilde                 Irene Theorin             Linda Watson            Linda Watson

Wanderer                    James Morris             Albert Dohmen          James Morris

Erda                             Wendy White             Wendy White             Wendy White

Mime                           Robert Brubaker        Robert Brubaker        Robert Brubaker

Alberich                       Richard Paul Fink     Tom Fox   Richard Paul Fink

Fafner                          John Tomlinson        John Tomlinson        John Tomlinson

Forest bird                  Lisette Oropesa         Lisette Oropesa         Lisette Oropesa
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2009年4月28日
メトロポリタン歌劇場【ワルキューレ】

リヒャルト・ワーグナー:「ニーベルングの指環」〜第一夜 楽劇「ワルキューレ」

Conductor: James Levine
Brünnhilde:
Katarina Dalayman
Sieglinde:
Adrianne Pieczonka
Fricka:
Yvonne Naef
Siegmund:
Plácido Domingo
Wotan:
Albert Dohmen
Hunding:
René Pape

 

メトロポリタン歌劇場(管弦楽団)

2009428 18:30〜23:30

 

キャスト的にはこの日が一番豪華

ジークムントのドミンゴは昨年は精彩を欠いていた様に思うがMETデビューが1966年、今年で勤続44年目で、偉大な金字塔を打ち立てている中、歌っている姿が見れるだけでも御の字なのかも知れない、と控えめな期待をしていたがこの日の公演では声量も前回の比ではなく素晴らしい歌唱でレネ・パーペに負けじ劣らず名演。今回のリング・サイクルに賭ける意気込みが相当なものなのか。第一幕が圧巻で第二幕にかけてやや疲れの見え始めたところもあったけれど、多くを望まなくともドミンゴに対するこの夜の聴衆の賛辞は最大級のものだったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても、Rene Papeはラインの黄金におけるFasoltに引き続き、ワルキューレではフンディングと連夜の出演。体力には感動する(そしてこのサイクルに入る直前にはカーネギーホールでソロリサイタルも開催したほどのタフネス振り。カーネギーホールでのリサイタルはワルキューレからはちょっと想像しがたいシューマンの「詩人の恋」作品48を主体としたプログラム。ニューヨーク・フィルハーモニックとスケジュールが重なっていたのは残念。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリュンヒルデとフリッカも、とにかく素晴らしいの一言で、ヴォータンが最後は疲労困憊してしまうほど集中した舞台だった。

 

指環4部作の全作上演のキャストを見ると、大きな変化は1999/2000シーズンにあり、ブリュンヒルデのベーレンスやジークフリートのイェルサレムなど、主要キャストが交代している。シェンクのプロダクションから10年、そして今年はさらに10年、ちょうど折り返し地点にあったことが分かる。

 

単独公演を除く、指環4部作上演に関して、オットー・シェンクのプロダクションでのキャストは以下のとおり。

 

              1988-1989 Season              

                            4/8/1989                4/25/1989              5/2/1989

Brunnhilde             Hildegard Behrens Hildegard Behrens Hildegard Behrens

Siegmund             Gary Lakes           Robert Schunk      Robert Schunk

Sieglinde               Jessye Norman     Ellen Shade          Mechthild Gessendorf

Wotan                   James Morris        James Morris        James Morris

Fricka                   Christa Ludwig      Helga Dernesch     Helga Dernesch

Hunding                Kurt Moll               Kurt Moll               Kurt Moll

Gerhilde                Pyramid Sellers     Pyramid Sellers     Pyramid Sellers

Grimgerde             Wendy Hillhouse   Meredith Parsons  Wendy Hillhouse

Helmwige              Katarina Ikonomu  Marita Napier         Marita Napier

Ortlinde                 Martha Thigpen     Adriana La Ganke  Adriana La Ganke

Rossweisse          Jacalyn Bower       Jacalyn Bower       Judith Christin

Schwetleite           Sondra Kelly         Sondra Kelly         Sondra Kelly

Siegrune               Diane Kesling        Diane Kesling        Diane Kesling

Waltraute              Joyce Castle         Joyce Castle         Joyce Castle

                                         

              1989-1990 Season              

                            4/7/1990                4/24/1990              5/1/1990

Brunnhilde             Hildegard Behrens Hildegard Behrens Gudrun Volkert

Siegmund             Gary Lakes           Gary Lakes           Gary Lakes

Sieglinde               Jessye Norman     Jessye Norman     Hanna Lisowska

Wotan                   James Morris        James Morris        James Morris

Fricka                   Ruthild Engert-Ely Christa Ludwig      Christa Ludwig

Hunding                Kurt Moll               Matti Salminen      Matti Salminen

Gerhilde                Pyramid Sellers     Pyramid Sellers     Pyramid Sellers

Grimgerde             Wendy Hillhouse   Wendy Hillhouse   Wendy Hillhouse

Helmwige              Margaret Jane Way  Margaret Jane Way  Margaret Jane Way

Ortlinde                 Adriana La Ganke    Adriana La Ganke    Adriana La Ganke

Rossweisse          Jacalyn Bower       Jacalyn Bower       Jacalyn Bower

Schwetleite           Sondra Kelly         Sondra Kelly         Sondra Kelly

Siegrune               Diane Kesling        Diane Kesling        Diane Kesling

Waltraute              Joyce Castle         Joyce Castle         Joyce Castle

                                         

              1992-1993 Season              

                            4/3/1993                4/20/1993              4/27/1993

Brunnhilde             Gyneth Jones        Gyneth Jones        Gyneth Jones

Siegmund             Gary Lakes           Gary Lakes           Gary Lakes

Sieglinde               Mechthild Gessendorf         Jessye Norman     Jessye Norman

Wotan                   James Morris        James Morris        Robert Hale

Fricka                   Christa Ludwig      Hanna Schwarz      Hanna Schwarz

Hunding                Matti Salminen      Matti Salminen      John Macurdy

Gerhilde                Nina Warren          Nina Warren          Nina Warren

Grimgerde             Jane Shaulis         Jane Shaulis         Jane Shaulis

Helmwige              Susan Neves         Susan Neves         Susan Neves

Ortlinde                 Elizabeth Byrne     Elizabeth Byrne     Elizabeth Byrne

Rossweisse          Judith Christin       Judith Christin       Judith Christin

Schwetleite           Sondra Kelly         Sondra Kelly         Sondra Kelly

Siegrune               Barbara Dever       Barbara Dever       Barbara Dever

Waltraute              Joyce Castle         Joyce Castle         Joyce Castle

                                         

              1996-1997 Season              

                            4/12/1997              4/28/1997              5/6/1997

Brunnhilde             Hildegard Behrens Gabriele Schnaut   Hildegard Behrens

Siegmund             Placido Doming    Placido Doming    Placido Doming

Sieglinde               Deborah Voigt      Deborah Voigt      Deborah Voigt

Wotan                   James Morris        James Morris        James Morris

Fricka                   Hanna Schwarz      Hanna Schwarz      Hanna Schwarz

Hunding                John Macurdy       Matti Salminen      Matti Salminen

Gerhilde                Emily Pulley          Emily Pulley          Emily Pulley

Grimgerde             Jane Shaulis         Jane Shaulis         Jane Shaulis

Helmwige              Frances Ginzer      Frances Ginzer      Frances Ginzer

Ortlinde                 Janet Hopkins       Janet Hopkins       Janet Hopkins

Rossweisse          Judith Christin       Judith Christin       Judith Christin

Schwetleite           Brigitta Svenden    Brigitta Svenden    Brigitta Svenden

Siegrune               Michelle DeYoung    Michelle DeYoung    Michelle DeYoung

Waltraute              Victoria Livengood   Victoria Livengood   Victoria Livengood

                                         

              1999-2000 Season              

                            4/1/2000                4/25/2000              5/2/2000

Brunnhilde             Jane Eaglen          Jane Eaglen          Jane Eaglen

Siegmund             Placido Doming    Placido Doming    Placido Doming

Sieglinde               Deborah Voigt      Deborah Voigt      Deborah Voigt

Wotan                   James Morris        James Morris        James Morris

Fricka                   Hanna Schwarz      Felicity Palmer      Felicity Palmer

Hunding                Eric Halfvarson     Kristinn Signundsson           Kristinn Signundsson

Gerhilde                Marjorie Elinor Dix Marjorie Elinor Dix Marjorie Elinor Dix

Grimgerde             Mary Ann McCormick Mary Ann McCormick Mary Ann McCormick

Helmwige              Adrienne Dugger   Adrienne Dugger   Adrienne Dugger

Ortlinde                 Janet Hopkins       Janet Hopkins       Janet Hopkins

Rossweisse          Jill Grove               Jill Grove              Jill Grove

Schwetleite           Brigitta Svenden    Brigitta Svenden    Brigitta Svenden

Siegrune               Jane Bunnel          Jane Bunnel          Jane Bunnel

Waltraute              Victoria Livengood   Victoria Livengood   Victoria Livengood

                                         

              2003-2004 Season              

                            4/3/204                 4/27/2004              5/4/2004

Brunnhilde             Jane Eaglen          Gabriele Schnaut   Gabriele Schnaut

Siegmund             Placido Doming    Placido Doming    Placido Doming

Sieglinde               Deborah Voigt      Lisa Gasteen         Lisa Gasteen

Wotan                   James Morris        James Morris        James Morris

Fricka                   Yvonne Naef         Yvonne Naef         Yvonne Naef

Hunding                Sergei Koptchak   Matti Salminen      Matti Salminen

Gerhilde                Rebecca Copley    Rebecca Copley    Rebecca Copley

Grimgerde             Mary Ann McCormick Mary Ann McCormick Mary Ann McCormick

Helmwige              Claudia Waite        Claudia Waite        Claudia Waite

Ortlinde                 Janet Hopkins       Janet Hopkins       Janet Hopkins

Rossweisse          Jill Grove              Jill Grove              Jill Grove

Schwetleite           Ellen Rabiner         Ellen Rabiner         Ellen Rabiner

Siegrune               Jane Bunnel          Jane Bunnel          Jane Bunnel

Waltraute              Victoria Livengood   Victoria Livengood   Victoria Livengood

                                         

              2008-2009 Season              

                            4/11/2009              4/28/2009              5/5/2009

Brunnhilde             Irena Theorin             Katarina Dalayman  Linda Watson

Siegmund             Gary Lehman         Placido Doming    Placido Doming

Sieglinde               Waltraud Meier      Adrianne Pieczonka Adrianne Pieczonka

Wotan                   James Morris        Albert Dohmen      James Morris

Fricka                   Yvonne Naef         Yvonne Naef         Yvonne Naef

Hunding                John Tomlinson     Pene Pape            Pene Pape

Gerhilde                Kelly Cae Hogan   Kelly Cae Hogan   Kelly Cae Hogan

Grimgerde             Mary Ann McCormick Mary Ann McCormick Mary Ann McCormick

Helmwige              Claudia Waite        Claudia Waite        Claudia Waite

Ortlinde                 Wendy Bryn Harmer   Wendy Bryn Harmer   Wendy Bryn Harmer

Rossweisse          Teresa S. Herold   Teresa S. Herold   Teresa S. Herold

Schwetleite           Jane Bunnel          Jane Bunnel          Jane Bunnel

Siegrune               Leann Sandlel-Pantaleo   Leann Sandlel-Pantaleo   Leann Sandlel-Pantaleo

Waltraute              Laura Vlasak Nolen   Laura Vlasak Nolen   Laura Vlasak Nolen

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2009年4月27日
メトロポリタン歌劇場【ラインの黄金】

リヒャルト・ワーグナー:「ニーベルングの指環」〜楽劇「ラインの黄金」

2009年4月27日 20:00〜22:35

Conductor: James Levine
Freia:
Wendy Bryn Harmer
Fricka:
Yvonne Naef
Erda:
Wendy White
Loge:
Kim Begley
Mime: Dennis Petersen
Wotan:
Albert Dohmen
Alberich:
Richard Paul Fink
Fasolt:
René Pape
Fafner:
John Tomlinson

メトロポリタン歌劇場(管弦楽団)

 

4部作がまとめて上演されるサイクル3回のうち第2回目。

2012年のリング再演では演出にカナダ・ケベック出身のロベルト・ルパージュ(Robert Lepage)を起用すると発表された。

もともとがPolygramConfessionalといったフランス映画も撮っていた(俳優でもあり)監督のようだが、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」の演出が評判となり、次回のリングの演出に大抜擢された様だ。ファウストの劫罰は演奏会形式で取り上げられることが多く、オペラ形式での上演のありえるという点では演出に自由度があると思うのだが(これはバルトークの「青ひげ公の城」でも同じだけれど)リングは演出も大きなウェートを占める作品であり、ファウストの劫罰とは状況が違うのでは?と思ったが昨年はロンドンにおいて9時間に及ぶ舞台の演出を細かな作業で乗り切ったという話もあり、実績は十分のようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということでオットー・シェンクのプロダクションとしての「ニーベルングの指環」全曲公演は今回が最終回。2009/2010シーズンでは独立した上演はないため、このプロダクションでの上演自体が今回で最後になる可能性もある。シェンクの舞台は実によくできているもので古典的かつダイナミックな演出としては最高峰にあげられるものと思う。METの舞台の奥行きの深さを十分に生かした臨場感や、神々の黄昏における壮大な舞台落としの妙は他の劇場においては実現不可能な極致にまで高められており、引っ越し公演でも比較的小さな舞台設計が出来るワルキューレのみが出されるケースがほとんどだったと思われる。

 

欧州でも古典的な演出からモダンな演出家の個性が求められるコンテンポラリーな演出へと変わっていく中で古典的な中にダイナミックスを併せ持つような演出としてはMETが最後の砦のような印象も持っていたが、METでのリニューアル作品のどれもがその傾向を示しているのも世の流れなのだろうか。

指揮は初演の時からジェームス・レヴァインで新しいプロダクションでもそのまま指揮をすることが決定している。モーツァルトとワーグナーはレヴァインの牙城といった風に2番手3番手の指揮者に委ねることをしなかったレヴァインも最近のモーツァルトでは全作品の指揮を執ることから離れつつあったが、まだまだワーグナー(特に指環)は他人には渡さないという強い意志の表れか。

 

6年前(2003/4シーズン)でもフリッカを歌い、その上に神々の黄昏でワルトラウテ、第2のノルンと一人三役の大活躍だったイヴォンヌ・ネーフは今回もフリッカとワルトラウテを兼任することになっている。フリッカだけでも結構な役回りだと言うに。

ヴォータンはこのサイクルだけ、アルベルト・ドーメン(Albert Dohmen)だが、第1回、第3回のサイクルではジェームス・モリスが担当している。オットー・シェンクのプロダクションによるリングでは1988/9年シーズンの登場からモリスは長きにわたりヴォータンを歌い続けており、このプロダクションでは唯一の生き残り。本当にお疲れ様、といったところだ。

 

既に、ビデオ、レーザーディスクからDVDまで映像化されているこの指環4部作だけれど、実際の舞台は光の具合で例えばフライアがファゾルト・ファーナー兄弟に連れ去られるとやや赤み掛った舞台が色を失ったような無機蒼白な色へと変わったり間奏部分(例えば鍛冶の動機など)で舞台装置の入れ替えが行われているときの幕(緞帳)の動きにも光の揺れの効果が細かく反映されていたり、カメラワークで収まりきらないのがこのシェンクの素晴らしい計算で、今回限りというのは非常にもったいない気がする。出来れば、改めてハイビジョン録画で残しておいてもらいたいほど。

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2008年2月10日
今季、今後のMET演目

2008210

 

METに横断幕が張られ力が入っている演目がブリテンの「ピーター・グリムス」そのあとに、METで初演されたタン・ドゥンの「始皇帝(First Emperor)」、フィリップ・グラスの「サチャグラハ(Satyagraha)」、プロコフィエフの「ギャンブラー」と続く。総支配人が代わった影響かは知らないけれども、METの演目が斬新になりつつあることだけは確かな様で、Satyagrahaは、インドのガンジーがモデルになっている作品

METに出掛けていつも思っていたことは、歌手の高齢化とともに聴衆の高齢化、である。今後のMETの在り方を巡っては若い聴衆の確保についても新総支配人のPeter Gelbも言及していた。

これも一つの試み、ということだろう。あまりやりすぎると、ミュージカルとの線引きがなくなる可能性もあるが(実際にブロードウェイ演出を取り入れている)。

 

椿姫で評判をとったアンジェラ・ゲオルギューはプッチーニの「ラ・ボエーム」、アンア・ネトレプコは「ロメオとジュリエット」(指揮はプラシド・ドミンゴ)と押さえるところはしっかり押さえているという感もあるが。新しいスターとしては、ニューヨークタイムズで絶賛されたElina Garancaが一気に出てくるかも知れない。

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2008年2月9日
メトロポリタン歌劇場:<ワルキューレ>(第2夜)

200829

リヒャルト・ワーグナー:楽劇<ワルキューレ>3

ドナルド・ルニクルス指揮 メトロポリタン歌劇場

 

今シーズン最後の<ワルキューレ>

 

指揮者がDonald Runniclesに、ジークムントがSimon O’Neilにそれぞれ交代している。全体的にはマゼールより30分近く早く全曲が上がっていた。

この日が518回目のワルキューレの公演になるが、舞台も実によく出来ている。

METでの初演は1885年、レオポルド・ダムロッシュの指揮による(カルメンのMET初演と1年しか違わない!)もの。METでのラジオ放送が始まった後、最初にブリュンヒルデを歌ったのがキルステン・フラグスタートで、ヘルベルト・フォン・カラヤンのMETデビュー(1967)で取り上げられたプログラムもまたワルキューレだったとのことで、この時には歌手としてブリギット・ニルソン、G・ヤノヴィッツ、C・ルードヴィッヒらが脇を固めた。現在のオットー・シェンクの舞台演出は1986年からで、指揮者はレヴァイン。ヒルデガード・ベーレンスのブリュンヒルデが印象的。

METのワルキューレに関しては舞台上での躍動感が求められているようだ。となると全体的に若い歌手が採用される。それがメリハリ感を出していて長い舞台が気にならない。

 

Siegmund: Simon O’Neill                  Sieglinde: Deborah Voigt

Hunding: Mikhail Petrenko               Wotan: James Morrins

Brunnhilde: Lisa Gasteen                Frica: Michaelle DeYoung

映像で残っているMETの現在のプロダクションによるワルキューレではフリッカをC・ルードウィッヒが演じている。Michaelle DeYoungMETでの役回りが広い歌手だが、一気に若返るとある意味新鮮な感じがする。今季はトリスタンとイゾルデにもMET、スカラ座両方で出演するほか、バルトークの「青ひげ公の城」のソリストとしてもロンドン交響楽団、クリーヴランド管弦楽団に招かれている様だ。

そのMETの「トリスタンとイゾルデ」でイゾルデを演じるのが、「ワルキューレ」でジークリンデを歌ったDeborah Voigtで、ウィーン国立歌劇場で上演される「ジークフリート」ではブリュンヒルデを演じるそうである。

この「ワルキューレ」で熱演だったLisa Gasteenはロンドンの英国国立歌劇場(コヴェントガーデン)での「ニーベルングの指環」全曲演奏でもブリュンヒルデを演じるほか、ハンブルグ国立歌劇場ではR・シュトラウスの「影のない女」への出演が決まっているとのこと。なるほど、納得。

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2008年2月8日
メトロポリタン歌劇場:歌劇<カルメン>

200828

ジョルジュ・ビゼー:歌劇<カルメン>4

この日のカルメンは安定していた。タイトルロールを含めて、今日のキャストはほとんど無名に近いと思うが、指揮も含めてこれだけ安定していると、さすがにMETの層の厚さを感じさせる。舞台は観る度に基本的な舞台設定は統一しつつ細かい演出の変化が感じられるが、今回も第2幕のズニガとホセがやりあう部屋の設定が前回から変わっていて、このあたりもマンネリ化しない工夫を感じさせた。

 

ただ、一昨日のワルキューレでは気にならなかったが、しっかりと聞くにはFamily Circle席はかなり舞台から遠いので音が混在することがある(料金は15ドルと格安だが)。

 

Production: Franco Zeffirelli

Morales: Stephen Gaetner               Michaela: Maija Kovalevska

Don Jose: Marcelo Alvarez                            Zuniga: Jeffrey Wells

Carmen: Olga Borodina                    Frasqita: Rachelle Durkin

Mercedes: Edyta Kulczak                 Escamillo: Lucio Gallo

エマニュエル・ヴィラーメ(Emmanuel Villaume)指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団

200828日、200023:35Family Circle I-236

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2008年2月6日
メトロポリタン歌劇場:楽劇<ワルキューレ>

200826

リヒャルト・ワーグナー:楽劇<ワルキューレ>3

 

今まで見た中での最高のワルキューレだった。

そもそも<ワルキューレ>に関してはレヴァイン、ゲルギエフとこれまでも一級品の演奏にあたっていたけれどもレヴァインが疲れていたり、ジークムントを歌っていたドミンゴが不調だったり、残念と思えるところがあった。今シーズンの<ワルキューレ>は同じ演出ながら、パワーアップしていて最後の炎の音楽などは、見ごたえのある徹底したものだった。

指揮は22日と同様、ロリン・マゼール

特に22日はこの5時間の大曲をこなしたあとニューヨークフィルに移動してコンサートを指揮している訳だから、信じられないくらいの元気さ。

録音で分からないこと=その場の音量だと思うが、この日のMETオーケストラもよく鳴っていた。このあたりの巧さもまたマゼールの持ち味なのだろう。マゼールは最近録音がめっきり少ないものの、演奏スタイルはここ10年ほど前の録音とは違っていると思う。これは世に問うてもいい内容だと思うのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリュンヒルデはこと最近の演奏家の中では断然にベーレンスが最も適役だと思うのだが、今日のガスティーンは動き、声量ともに申し分がなかった。終演時に周囲で目を潤ませている観客が非常に多かったことからも熱演だったことがよく分かると思う。

Siegmund: Clifton Forbis                 Sieglinde: Deborah Voigt

Hunding: Mikhail Petrenko               Wotan: James Morrins

Brunnhilde: Lisa Gasteen                 Frica: Michaelle Deyoung

 

この公演はマゼールのメトロポリタン歌劇場への45年ぶり出演と評判をとっているが、その45年前がメトロポリタン歌劇場デビューの年で<ドン・ジョヴァンニ><バラの騎士>を指揮したのだそうだ。
公演がワルキューレだと開始時刻も早く、630開演となる。終演はほぼ12時近くになるのだが、この日は暖かく、開演前は17℃近くまで気温が上がったが、終演時には2℃まで下がっていた。
2008年2月6日、18:30〜23:15 Family Circle I-114

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2006年12月16日
ニーベルングの指環(メトロポリタン歌劇場)

昨シーズンはMETの首席【兼】ボストン交響楽団音楽監督のジェームス・レヴァインが舞台から転落して大騒ぎだったけれど、今シーズンは無事に復帰して何より、である。
ただ、皮肉なことに首席にアクシデントがあって急に副指揮者に出番が回ってくるとき、その副指揮者の実力にまた驚かされ、一流オケの層の厚さを思い知ることになるのであるが。
 
そのMETはある一定のレパートリーの持ち回りでとにかく演目は豊富である。その中でニーベルングの指環に関しては一番取り上げられるのがワルキューレで、それ以外は数年に一度のサイクルで『限定』上演されるニーベルングの指環全曲演奏に限られる。ということで、この公演は気がつくと売り切れの山である。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これらは映像でもしっかり残されているが、特に神々の黄昏のフィナーレのワルハラの城が崩れ落ちていく様は舞台そのものが奈落へと沈んで行き、かつ、セットが瓦解していく渾身の演出は映像の中には納まりきらない。
 
METの演出はゼフィレリなどが担当して豪華絢爛であるとよく言われるが、特に欧州でコンテンポラリーな演出が多くなって来ている昨今、むしろMETの演出はある意味保守的とも言えるものが多かった。
逆に言えば安心して見ていられる、ということで
舞台装置の簡素化を前衛という言葉で片付ける演出があるとするならば、そこはMETを見習ってほしいという気がする。
 
ニーベルングの指環の演奏そのもので言えば、カール・ベーム指揮のバイロイト祝祭管弦楽団あるいはピエール・ブーレーズ指揮のバイロイト管弦楽団などの方が上を行っていると思うけれども、この舞台ありきでMETの作品は極上の旨さに仕上がっている、
 
と思う。
 
それにしても、METは劇場らしい劇場だ。これは欧州の真似ではない計算された空間でもある。

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2006年2月27日
メトロポリタン歌劇場(椿姫)

2006227

ジュゼッペ・ヴェルディ

<歌劇>椿姫

メトロポリタン歌劇場(管弦楽団及び合唱団)

 

一つ前の公演は飛ばしたようだが(理由不明)、アンジェラ・ゲオルギューがヴィオレッタに復帰していた。来期の椿姫では歌わないようなので、今年が限定のチャンスである。印象は前回聞いたものと変わらず、相変わらず表情のつけ方がゲオルギューは上手い。アルフレドのカウフマンは若く表情も豊かで周囲の評判も非常に良かった。

 

アンナ・ネトレプコの公演と日程が重なることで、近くのタワーレコードにはネトレプコのヴィオレッタを収録したサンプルDVDが山と積まれていて、これも見たがネトレプコのヴィオレッタには勢いに近い力強さがあったがゲオルギューは安定した演技力に歌唱力も抜群だったと思う。

 

3幕は病床から階下の様子を伺いに降りてくるシーンでMETお得意の舞台移動があり階下が奈落からせり上がってくる見事な演出だった。

 

なお翌日はMETのギフトショップにゲオルギューが来るとのことで、たまたま休暇を取っていたために2時間近く列に並んでゲオルギューのサインをゲット。

 

※MIKKYのリクエストによる舞台鑑賞

 

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2006年2月25日
メトロポリタン歌劇場(サムソンとデリラ)

2006225

カミーユ・サン=サーンス

<歌劇>サムソンとデリラ

メトロポリタン歌劇場(管弦楽団及び合唱団)

 

本来はサムソン役にはプラシド・ドミンゴが配置されていたはずの公演だったが、全ての公演をドミンゴはキャンセルしていた。リゴレットの指揮台には立っているので体調不良というわけではない。声楽家としてのドミンゴの引退の時期が近いのかもしれない。昨年の<ワルキューレ>ではジークムントを歌っていたが、完全に食われていた。あれは間違いなく不調ではなくあれが限界だったとそのとき思った。

 

第2幕は広いMETの舞台を限りなく小さく使った演出で、どちらかというと正統的な演出の多いMETにおいては比較的斬新な演出だった。最近、リニューアルされる<ドン・ジョヴァンニ>や<魔笛>がコンテンポラリーな欧州的な演出へとシフトしている中、その両方の折衷のような舞台で、色使いもあでやかで目が痛くなるような赤が強烈なインパクトを示す舞台だった。

Posted by kakkun89 at 23:51 | Comments (0) | TrackBack (0)


2006年2月18日
メトロポリタン歌劇場(リゴレット)

2006218

リゴレット(Rigoletto)

プラシド・ドミンゴ指揮 メトロポリタン歌劇場(管弦楽団・合唱団)

舞台監督:オットー・シェンク(Otto Schenk)

The Duke of Mantua: Rolando Villazon

Borsa: Michael Forest

Countess Ceprano: Edyta kulczak

Rigoletto: Carlo Guelfi

Marullo: Sebastian Catana

Count Ceprano: Andrew Gangestad

Monterone: Stephen West

Gilda: Anna Netrebko

Maddalena: Nancy Fabiola Herrera

 

第1幕からネトレプコは全開、これほど声量のある歌手だとは思わなかった。椿姫では息継ぎのタイミングが気になったが一気に歌うこの声量であれば確かに息が長くは続かないのかとも納得した。逆にいえばそれだけ集中している高い完成度になるのだろう。

 

ネトレプコの歌は最後まで落ちることがなく、容姿のみならず歌の実力も抜群であることを証明したと思う。リゴレットだけでなく公爵までもしっかり食われて、ほぼジルダの独壇場。ネトレプコはよく声質の良さが評価されるが、演技力も絶品。女優志望が思わぬところから歌手で成功してしまった感があり、第3幕は特に素晴らしい。

 

女心を歌う公爵は椿姫同様ヴェラゾン。この辺り息が合うと言うか呼吸の合わせ方も抜群なのだろう。ヴェラゾンも想像以上に声量のあるインパクトの強い歌手である。

 

ドミンゴの指揮を見ていると、イタリアオペラは歌手がしっかりしていれば管弦楽は誰が振ってもそれほど出来に差はないのかと思わせるものだった。この辺りは本職の指揮者ではないのだが、それでも何シーズンかMETを振っていることもあり、指揮者稼業も板についている印象を受けた。

 

Posted by kakkun89 at 22:17 | Comments (1) | TrackBack (0)


2006年2月4日
メトロポリタン歌劇場(椿姫)

200624

メトロポリタン歌劇場

ジュゼッペ・ヴェルディ

<椿姫>(La Traviata)

Marco Armiliato指揮

Franco Zeffirelli(演出)

Violetta Valery:               Angela Gheorghiu

Flora Bervoix:               Leann Pantaleo

Marquis D’Obigny: Earle Patriarco

Baron Douphol:               John Hancock

Doctor Grenvil:              LeRoy Lehr

Gastone:              Eduardo Valdes

Alfredo Germont:              Jonas Kaufmann

 

この日は今シーズンの椿姫のプレミア上演ということもあり大盛況。土曜日のMETは唯でさえ直ぐ満席になる盛況ぶりだが、ゲオルギューも乗り乗りの熱演で第一幕から拍手喝采の大嵐。日本公演でのヴィオレッタはレニー・フレミングに交代だがMETでゲオルギューが聴けるのは幸運。

 

アルフレド役のカウフマンは若手のイケメンで、これがMETデビューだった。

 

Posted by kakkun89 at 22:01 | Comments (0) | TrackBack (0)


2005年12月17日
メトロポリタン歌劇場<カルメン>

20051217

ジョルジュ・ビゼー: 歌劇<カルメン>

フィリップ・ジョルダン指揮 メトロポリタン歌劇場(管弦楽団・合唱団)

舞台製作:フランコ・ゼフィレリ

Denyce Graves: Carmen

Ana Maria Martinez: Michaela

Marcelo Giordani: Don Jose

Erwin Schrott: Escamillo

 

前回と同じスタッフによる再演でグラヴェスのカルメンがどこまで修正しているかに注目したが管弦楽から遅れる傾向は直っていない。ジョルダンはグラヴェスに合わせてオケを上手くつけていたが、第2幕開幕直後のシャンソン、ここのテンポアップだけはオケとしても譲ることは出来なかったと思う。グラヴェスは声が続かなくなり更には舞台に蹴躓いた。これだけでも評価は厳しいと思うがメトの聴衆は年配の方が多いせいか非常に温和で出演者もありがたいだろうと思う。

 

ゼフィレリの演出は少年たちの行進やホセの取調室など前回に比べて若干変更が加えられていた
Posted by kakkun89 at 21:27 | Comments (0) | TrackBack (0)


2005年11月19日
メトロポリタン歌劇場(カルメン)

20051119

ジョルジュ・ビゼー: 歌劇<カルメン>

フィリップ・ジョルダン指揮 メトロポリタン歌劇場(管弦楽団・合唱団)

舞台製作:フランコ・ゼフィレリ

Denyce Graves: Carmen

Ana Maria Martinez: Michaela

Marcelo Giordani: Don Jose

Erwin Schrott: Escamillo

 

ジョルダンはオッターをカルメンに配したライブDVDを出しているがこの日の演奏はそれよりもやや遅め。グラヴェスのカルメンに大きな問題あり。マイペースで歌うとオケにどんどん遅れる。ハバネラの美味しいところもこれだけ管弦楽から遅れたら興ざめ。ジョルダンはグラヴェスに合わせる素振りも無く両者は殆ど喧嘩状態で改善の余地を感じた。エスカミーリョは上手い。

 

グラヴェスはアグネス・バルツァの後カルメンをやっているようだが、ここではかなり差があるようで不満が残った。

 

 

Posted by kakkun89 at 07:00 | Comments (0) | TrackBack (0)


2005年11月12日
メトロポリタン歌劇場(アイーダ)

20051112

ジュゼッペ・ヴェルディ:歌劇<アイーダ>

ジェームス・コンロン指揮 メトロポリタン歌劇場(管弦楽団・合唱団)

舞台製作:ソニア・フリセル

Hasmik Papian: Aida

Yvonne Naef: Amneris

Franco Farina: Radames

Mark Delavan: Amonasro

Paata Burchuladze: Ramfis

Morris Robinson: The King

 

この日は年間チケットとして購入していた公演の一つとしてバルコニー席からの鑑賞。

やはり1階オーケストラ席は圧巻だったという印象を新たにした。

Posted by kakkun89 at 06:58 | Comments (0) | TrackBack (0)


2005年11月11日
メトロポリタン歌劇場(フィガロの結婚)

20051111

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:歌劇<フィガロの結婚>

マーク・ウィグレスウォース指揮 メトロポリタン歌劇場(管弦楽団・合唱団)

舞台製作:ジョナサン・ミラー

Hei-Kyung Hong: Countess Almaviva

Lisa Milne; Susanna

Joyce DiDonate: Cherubino

Peter Mattei: Count Almaviva

Luca Pisaroni: Figaro

 

何度見てもフィガロとこうもりは歌唱以外での演技力の要求されるオペラだなと思う。その意味ではこの日の演技は最高に近かったと思う。必要以上にコミカルなスザンナと伯爵は喝采ものだったと思う。ケルビーノは当代きっての歌い手はブルギッテ・ファスベンダーだと思って疑っていないが、ディドナートはどこかつんつんした我がままさを上手く演じていたし、キャストに物足りなさを感じることはなかった。

 

メトの演出は見せることに主眼が置かれているので、オケはあくまでも伴奏程度、音の表情厚みはオケ特有のものとしてもテンポ設定やいわゆる芸術性、音楽の解釈など踏み込んだ満足度は特に望まなくてもいいように思えた(つまりスタジオ録音されたCDでのフィガロとは異質の文化と考えてよいということで)。

 

Posted by kakkun89 at 06:56 | Comments (0) | TrackBack (0)


2005年11月5日
メトロポリタン歌劇場(アイーダ)

2005115

ジュゼッペ・ヴェルディ:歌劇<アイーダ>

ジェームス・コンロン指揮 メトロポリタン歌劇場(管弦楽団・合唱団)

舞台製作:ソニア・フリセル

Hasmik Papian: Aida

Yvonne Naef: Amneris

Franco Farina: Radames

Mark Delavan: Amonasro

Paata Burchuladze: Ramfis

Morris Robinson: The King

 

この様なグランドオペラは1階オーケストラ席で見るとやはり迫力が全然違う。

大掛かりな舞台装置を広く見せるという点では通路を奥と手前と2箇所にして荷駄や騎馬を上手く通す演出は絶妙だろうし、メトの舞台の奥行きの深さがあればこそその様な舞台配置も可能だったろうと思う。歌手は全般的に纏まっていたし、ドミンゴなどが歌っていた頃に比べると小粒になった印象はあるもののメトの層の厚さはさすが。

 

※この公演もGoGoNYの皆様との鑑賞会

 

Posted by kakkun89 at 06:53 | Comments (0) | TrackBack (0)


2005年11月4日
メトロポリタン歌劇場(コジ・ファン・トゥッテ)

2005114

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:歌劇<コジ・ファン・トゥッテ>

ジェームス・レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場(管弦楽団・合唱団)

舞台製作:レスリー・ケーニッヒ

Barbara Frittoli

Maria Zifchak

Nuccia Focille

Matthew Polenzani

Mariusz Kweiecien

Julien Robbins

 

モーツァルトの中でもどちらかというと苦手な作品。モーツァルトのオペラは全般的にもともと筋が単純なものが多い割りに舞台の動きが少ないので積極的に聴く機会は少ない。メトにおいてはモーツァルト、新作、大曲(ワーグナー)はレヴァインが振る傾向があるが、今シーズンはモーツァルトの中でレヴァインが振るのはこれだけである。個人的にはこの手の作品は大物歌手を起用して欲しいと思う。そういう意味では第2クールにはコジーナが使われたのは正解だったと思うのだが。

 

※この演目もGoGoNYの方々との鑑賞会です

 

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2005年10月22日
メトロポリタン歌劇場(ファルスタッフ)

20051022

ジュゼッペ・ヴェルディ:歌劇<ファルスタッフ>

ジェームス・レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場(管弦楽団・合唱団)

Heidi Grant Murphy

Patricia Racette

Stephanie Blythe

Maria Zifchak

Matthew Polenzani

Bryn Terfel

Roberto Frontani

 

レヴァインだと気合の入り方が違うのか舞台なしでも音だけで十分に満足できる出来だった。この作品はストーリーがヴェルディの他の作品に比べて平坦に感じることもあり、正直なところあまり得意ではないが、もう少し勉強してみようかと思わせるような緊張感があった。

 

勉強不足でこれ以上のコメントが・・・

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