2012年3月12日
ニューヨーク・フィルハーモニック 2012-2013 シーズン

ニューヨーク・フィルハーモニック 2012-2013 シーズン

2月に通常発表となり3月にはパンフレットが出来あがってくる。
 
特徴として
・ブラームスは交響曲4曲全曲にヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、二重協奏曲
・ストラヴィンスキーは3大バレエ全曲に管弦楽曲集
・逆にマーラーは交響曲第1番をブルゴスが指揮するのみ。
・作曲家企画は、J.S.バッハ
また、途中にツアーを挟みながらの6月末までの長丁場シーズンとなっている。

 
【1】2012年9月19〜22日
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
ストラヴィンスキー:『春の祭典』
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ) アラン・ギルバート(指揮)

 
【2】2012年9月28、29日、10月2日
ムソルグスキー:『はげ山の一夜』
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
リムスキー=コルサコフ:『シェエラザード』
ダリル・トリフォノフ(ピアノ)、アラン・ギルバート(指揮)
(9月29日はマチネにブラームスのクラリネット五重奏曲とシェエラザードがあわせて演奏される)

 
【3】2012年10月4〜6日
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲 ニ短調
シェーンベルク:ピアノ協奏曲
モーツァルト:交響曲第36番『リンツ』
エマニュエル・アックス(ピアノ)、アラン・ギルバート(指揮)

 
【4】2012年10月10、11、12、13日
ニールセン:フルート協奏曲(10、12日のみ)
ニールセン:クラリネット協奏曲(11、13日のみ)
ニールセン:ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー:交響曲第2番『小ロシア』
ロバート・ランゲヴィン(フルート)、リカルド・モラレス(クラリネット)、ニコライ・ズナイダー(ヴァイオリン)、アラン・ギルバート(指揮)

 
【5】2012年10月18、19、20、23日
ラロ:スペイン交響曲
ベルリオーズ:幻想交響曲
アウグスティン・ヘイドリッチ(ヴァイオリン)、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮)

 
【6】2012年10月26、27、28日
モーツァルト:セレナーデ第6番ニ長調 『セレナータ・ノットゥルナ』
モーツァルト:ホルン協奏曲第3番
マーラー:交響曲第1番ニ長調
フィリップ・マイヤーズ(ホルン)、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮)

 
【7】2012年11月1〜3日
ドビュッシー:交響的断片
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
エルガー:エニグマ変奏曲
ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)、シャルル・デュトワ(指揮)

 
【8】2012年11月8、9、10、13日
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
ブラームス:交響曲第2番
グレン・ディクテロー(ヴァイオリン)、カーター・ブレイ(チェロ)、クルト・マズア(指揮)

 
【9】2012年11月15〜17日
ブラームス:交響曲第3番
ブラームス:交響曲第4番
クルト・マズア(指揮)

 
【10】2012年11月20、23、24、27日
ショスタコーヴィッチ:ピアノ協奏曲第1番
ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界から』
エマニュエル・アックス(ピアノ)、アンドレイ・ボレイコ(指揮)
(11月24日はマチネにブラームスのピアノ五重奏曲とドヴォルザークの交響曲第9番が合わせて演奏される)

 
【11】2012年11月29、30日、12月1日
スティーヴン・スタッキー:ニューヨーク
バーバー:ヴァイオリン協奏曲
ラフマニノフ:シンフォニックダンス
ギル・シャハム(ヴァイオリン)、アラン・ギルバート指揮

 
【12】2012年12月5、6、8、11日
ウェーバー:『オベロン』序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
リヒャルト・シュトラウス:『影のない女』〜幻想曲
リヒャルト・シュトラウス:『薔薇の騎士』組曲
アンドレ・ワッツ(ピアノ)、ジュライ・ヴァルキューハ(指揮)

 
【13】2012年12月13、14、15日
シベリウス:交響曲第3番
シューマン:ピアノ協奏曲
シベリウス:交響曲第7番
ジャン・リシエッキ(ピアノ)、ダニエル・ハーディング(指揮)

 
【14】2012年12月18〜22日
ヘンデル:『メサイヤ』
ニューヨーク・コラール・アーチスツ他、エマニュエル・ヘイム(指揮)

 
【15】2013年1月3〜5日
ブラウンフェルズ:ベルリオーズの主題による組曲
グリーグ:ピアノ協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第7番
ジャン-イヴ・ティボーデ(ピアノ)、マンフレッド・ホーネック(指揮)

 
【16】2013年1月9〜12日
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲
ブルックナー:交響曲第6番
ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)、クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)

 
【17】2013年1月16〜19日
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
シベリウス:交響曲第2番
イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)、ロリン・マゼール(指揮)

 
【18】2013年1月24〜26日
チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』
ルトワフスキ:チェイン2(ヴァイオリンとオーケストラのためのダイアログ)
ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番
ジェニファー・コー(ヴァイオリン)、ロリン・マゼール(指揮)

 
【19】2013年1月31日、2月1、2日
ベートーヴェン:『プロメテウスの創造物』序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ベートーヴェン:交響曲第5番
ラドゥ・ルプー(ピアノ)、クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
(2月2日はマチネにブラームスの弦楽六重奏曲第2番にベートーヴェンの交響曲第5番を加えたプログラムも実施される)

 
【20】2013年2月6、7、8、9日
ドヴォルザーク:序曲『真昼の魔女』
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)、アンドリス・ネルソンズ(指揮)

 
【21】2013年2月14、15、16日
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
チャイコフスキー:』交響曲第6番『悲愴』
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)、アラン・ギルバート(指揮)

 
【22】2013年2月22、23日
クリストファー・ルース(Christopher Rouse):ファンタスマタ(Phantasmata)
ブロッホ:『シェロモ』
ブラームス:交響曲第1番
ヤン・フォーグラー(チェロ)、アラン・ギルバート(指揮)

 
※【23】2013年3月6、7、8、9日
J.S.バッハ:モテット第1番
J.S.バッハ:マグニフィカト
メンデルスゾーン:クリスタス
メンデルスゾーン:マグニフィカト
バッハ・コレギウム・ジャパンほか、鈴木雅明(指揮)
(BCJだけで演奏するのか、ニューヨークフィルが加わるのか詳細は不明)

 
【24】2013年3月13、14、15、16日
J.S.バッハ:ロ短調ミサ
ドロテア・レーシュマン/アンネ・ソフィー・フォン・オッター/
スティーヴ・ダヴィスリム/エリック・オーウェンズ
ニューヨーク・コラール・アーチスツ、アラン・ギルバート(指揮)

 
【25】2013年3月21、22、23日
J.S.バッハ:管弦楽組曲第4番
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲ホ長調
J.S.バッハ:カンタータ第42番よりシンフォニア
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲イ短調
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)、ベルナルト・ラバディエ(指揮)

 
【26】2013年4月3、4、5、6日
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲ヘ短調
メンデルスゾーン:弦楽合奏のための交響曲第9番
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲ニ長調
シューマン:交響曲第4番
アンドラーシュ・シフ(ピアノ、指揮)

 
【27】2013年4月11、12、13日
メシアン:
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
トリスタン・ムレイル:ピアノ協奏曲(アメリカ初演)
ベートーヴェン:交響曲第2番
ピエール・ルーラン・エマール(ピアノ)、ダヴィッド・ロバートソン(指揮)

 
【28】2013年4月17、18、19、20日
クリストファー・ルース:(新作、世界初演)
バーンスタイン:セレナーデ
アイヴス:交響曲第4番
ジョシュア・ベル(ヴァイオリン)、アラン・ギルバート(指揮)

 
【29】2013年4月24、25、27日
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番
ブルックナー:交響曲第3番
エマニュエル・アックス(ピアノ)、アラン・ギルバート(指揮)

(ツアー期間):2011〜2012年シーズンはアメリカ西海岸への演奏旅行
 
【30】2013年5月31日、6月1日
ストラヴィンスキー:ラグタイム
ショスタコーヴィッチ:タヒチ・トロット
ウィントン・マルサリス:交響曲第3番(スウィング交響曲)
ケース・スケーグリオーネ(指揮、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィッチ)
※スケーグリオーネはニューヨーク・フィルハーモニックの補助指揮者
アラン・ギルバート(指揮、マルサリス)

 
【31】2013年6月6、8、11日
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ダラピッコラ(Dallapiccola):イル・プリジオニエロ(Il Prigioniero)
リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)、アラン・ギルバート(指揮)

 
【32】2013年6月8日
ブラームス:弦楽五重奏曲ト長調
チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』
リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)、アラン・ギルバート(指揮)

 
【33】2013年6月13、14、15、18日
デュカス:『魔法使いの弟子』
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番
コダーイ:ガランタ舞曲
ストラヴィンスキー:『火の鳥』組曲(1919)
レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)、ライオネル・ブリンギア(指揮)

 
【34】2013年6月20、21、22日
クリストファー・ルース:ピアノと管弦楽のための『展望』
ワーグナー(ラインスドルフ構成):ニーベルングの指環〜管弦楽曲集
エマニュエル・アックス(ピアノ)、アラン・ギルバート(指揮)

 
【35】2013年6月27、28、29日
ストラヴィンスキー:妖精の口づけ
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ
アラン・ギルバート(指揮)

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2012年3月10日
ジンマン、ニューヨークフィルのベートーヴェン交響曲4番、8番(第2夜)

ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第8番作品93
サミュエル・バーバー:チェロ協奏曲作品22
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第4番作品60


アリッサ・ワイラーシュタイン(Vc)
デヴィッド・ジンマン(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック


2012年3月10日 エイブリー・フィッシャーホール

 
 
演奏会は3月8日のプログラムの再演。
第1夜:
交響曲第8番:第1楽章:8:56、第2楽章:3:59、第3楽章:4:26、第4楽章:7:08
交響曲第4番:第1楽章:10:43、第2楽章:8:36、第3楽章:5:26、第4楽章:6:27

第2夜:
交響曲第8番:第1楽章:9:05、第2楽章:4:04、第3楽章:4:27、第4楽章:7:09
交響曲第4番:第1楽章:10:38、第2楽章:8:56、第3楽章:5:25、第4楽章:6:25

ジンマンはわりと即興的要素も併せ持っている指揮者なのかなと思わせるばらつき。この日はマイクロホンが設置されていない演奏会。(昨シーズンまでなら)通常ならプログラムの最終日のみマイクを外すので初日の演奏で十分と判断したのか。
 
バーバーの協奏曲はスタンディングオベーションが出るほど(1日目もそうだが聴衆の熱狂するポイントはどこにあるのだろうか)。演奏時間は28分51秒。初日よりも遅くなった雰囲気は感じなかったが演奏時間は30秒ほど長め。
 
最近のニューヨーク・フィルハーモニック(および本拠地であるエイブリー・フィッシャーホール)の取り組みとしては、今シーズンよりコンサート毎に配布されるプログラムに添付される栞に、その演奏会に際しての寄付者名簿が印刷されている。チケットを事前予約する際には必ずフィルハーモニックの方からはいくらか寄付を頂けますかとの確認が来るのだけれど、そこで寄付を承諾した全ての人の名前を掲載することで経緯を払っているという次第。

日本でも年間を通しての協賛会員の氏名を月次プログラムに掲載するなどのシステムは取られているがここまで細かなことは行われていない。これも、寄付金が大きな財源となっているアメリカのシステムそのものとも言えるものでもあるが。
 
またエイブリー・フィッシャーホールによるチケットレスシステムも定着しつつあるようで、ネット予約した際に自分で予約票を印刷して持っていくと予約票に添付されたバーコードを読み取って入場できるというシステムでホールとしては先行投資は必要ではあるけれども、経費削減への試みとしては面白い発想といえるかも知れない。

ニューヨークという街自体がベッドタウンの拡張とともに地下鉄7号線の8番街から11番街までの進遠工事に着手したり、これまで地下鉄の通っていなかった2番街への新設や郊外列車のターミナル駅路線延長によるアクセス向上など、これまで一切手をつけられていなかった新しい工事が進められている。既にニューヨークの近代的な都市形成から100年以上が経過して修復必要なものも多かったが、耐震性をさほど神経質に考慮しなくてもよい自由なデザイン発想のビルや、インフラの整備を含めてニューヨークの活気は、まさに同時多発テロを契機に進んできた感もあって、一方でニューヨーク・フィルの様な伝統も(比較的新しい伝統とも言えるとは思うけれど)共存している街に変わりつつある印象を受ける。

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2012年3月9日
デニューヴ、ボストン交響楽団のショスタコーヴィッチ交響曲第5番

モーリス・ラヴェル:マ・メール・ロワ
イーゴリ・ストラヴィンスキー:ピアノと管楽器のための協奏曲
ディミトリ・ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番ニ短調作品47

ピーター・ゼルキン(ピアノ)
ステファン・デニューヴ(Stefane Deneve)指揮 ボストン交響楽団

2012年3月9日 カーネギーホール
 
 
ピーター・ゼルキンはニューヨーク・フィルへの客演でカプリッツィオを弾いてからの続けてのストラヴィンスキーをボストン交響楽団と。リズミカルな曲に対する強みはルドルフ・ゼルキンとは対極的な個性かなとも思うけれども、きっと本人は父ルドルフと比較されるのは好んでいない様に思う。

ただ、立て続けにニューヨークとボストンに招聘されるのは重要なポジションにあるピアニストの一人であるという評価なのだろう。ストラヴィンスキーはあまり聞くタイプの作曲家ではないものの録音と実演は雰囲気も全く違って、とにかく実演でこの様なリズミカルな演奏を聴けるのは非常に楽しい。

ショスタコーヴィッチも管が鳴る演奏がこれだけ迫力があるという実演ならではの楽しみで、まさにマゼールやインバルの様に音量はここまであげても団員がしっかり他の音を聞いて乱れのない演奏に仕上げることを得意とする指揮者にはうってつけのプログラムかなと。ボストン交響楽団の演奏は第3楽章が特に綺麗だった。

カーネギーホールの壁の薄さは致命的で、外が静かな馬車道時代なら問題なかったけれども、これだけの喧騒になると外からの音が入り込んでくる構造はまさに大音量のオーケストラ向きかと。座席の狭さも含めて今の日本の設計よりも窮屈な状況はそろそろ改善してもいいのではないかと思う。ただ、これがカーネギーホールの個性でステータスであれば、いくらニューヨークに新しいホールを造ったとしてもカーネギーホールに代わるものにはならないだろうけれども。

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2012年3月8日
ジンマン、ニューヨークフィルのベートーヴェン交響曲4番、8番

ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第8番作品93
サミュエル・バーバー:チェロ協奏曲作品22
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第4番作品60


アリッサ・ワイラーシュタイン(Vc)
デヴィッド・ジンマン(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック

2012年3月8日 エイブリー・フィッシャーホール

 
この日はリハーサルから参加。ベートーヴェンの交響曲については幾つかの指示事項が出されたくらいで第8番で2か所ほど第1楽章の展開部をさらった程度で、第4番は一通り流した後の楽譜チェックのみで終了だった。

リハーサルに一番時間をかけたのがソリストとのテンポ設定が難しいバーバーの協奏曲。アリッサ・ワイラーシュタインはマゼールが才能を見出して音楽監督マゼールとニューヨーク・フィルハーモニックとしては最後の日本公演に同行したチェリストで、ドホナーニの音楽監督時代だった1995年に13歳でクリーヴランド管弦楽団デビューとのこと。今シーズンもフランクフルト放送交響楽団のレジデンス演奏家に指名されてクリーヴランド管弦楽団、ミネソタ管弦楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニー、ハンブルグ・フィルハーモニーとの共演と活躍の幅を広げていて、バーバーの協奏曲も自由奔放に難なく弾きこなして演奏としてはジンマンが合わせるというよりジンマンに合わせて絶妙な演奏を組み立てる印象を持った。ニューヨーク・フィルのメンバーとも随分と緊密な関係を築いている様に見受けられたが、今シーズンのニューヨーク・フィルの陣容にアラン・ギルバートのアシスタントとしてジョシュア・ワイラーシュタインの名前が連なっていて、彼が実兄という話を聞くと妙に納得。

リハーサルでは、ジンマンがアクセントの付け方について指示を出していたが、これも音を揃えるための提案だったのかも知れない。
演奏時間は28分28秒

 
ベートーヴェンはボウイングが独特で基本的にこのやり方は第2番、第7番で採用していたものと全く同じ。アップボウ、ダウンボウのみ繰り返すところであのスピードは結構速いんだよねとは団員の談。それでも難なく合わせているあたりはさすがだけれども。
リハーサル時:
交響曲第8番:第1楽章:8:53、第2楽章:3:55、第3楽章:4:28、第4楽章:7:08
交響曲第4番:第1楽章:10:31、第2楽章:8:33、第3楽章:5:26、第4楽章:6:23

 
第1夜:
交響曲第8番:第1楽章:8:56、第2楽章:3:59、第3楽章:4:26、第4楽章:7:08
交響曲第4番:第1楽章:10:43、第2楽章:8:36、第3楽章:5:26、第4楽章:6:27

この日のコンサートマスターはシェリル・ステイプル。ニューヨーク・フィルからは素晴らしい奏者が別のオーケストラに移籍もしているけれど、シェリルの様にクリーヴランド管弦楽団から移ってきたりグレン・ディクテローもメータと同じくしてロサンゼルス・フィルの第2コンサートマスターからの転身でもあったし、ステップアップして自分の実力を発揮するシステムがよく回っていると思う。
 
録音データ(チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団)
交響曲第8番:第1楽章:8:13、第2楽章:3:50、第3楽章:4:15、第4楽章:6:35
交響曲第4番:第1楽章:10:01、第2楽章:8:15、第3楽章:5:18、第4楽章:6:15


 
楽器配置は交響曲第7番と同様に弦が平面に広がり左から第1ヴァイオリン、その後ろから中央に掛けてヴィオラ、中央右にチェロ、その後ろにコントラバスで、右前面に第2ヴァイオリン、管もほぼ一列に近い配置。
 
それにしても、エイブリーフィッシャーホール周辺はかなり綺麗に整備され、ホール地下入り口近くの車止めやホール裏手などは新設されたり綺麗に再構築されたりしているが、残念ながらエイブリー・フィッシャーホール自体はステージの上もホール最前列の床板も痛みが激しく、ホール自体の改善はギルバートが音楽監督就任の時に計画として持ち上がったものの実現には至っていない様子。

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2012年3月7日
エッシェンバッハ、ボストン響の『幻想交響曲』ほか

モーリス・ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
エクトル・ベルリオーズ:『幻想交響曲』作品14

セドリック・ティベルギエン(Cedric Tiberghien):ピアノ
クリストフ・エッシェンバッハ指揮 ボストン交響楽団


2012年3月7日 カーネギーホール
 
幻想交響曲はエッシェンバッハの得意としているプログラム。正確にはフィラデルフィア管弦楽団の監督時代も兼任していたパリ管弦楽団とも録音しているお気に入りのプログラムという方が正確かも。
ピアニストは指揮者になるための通過点と本人が語る様に、ピアニストとしての一定の評価をまさに棒に振って今では遊戯程度に弾き振りをやったり伴奏や室内楽でピアノをたしなむ以外は指揮活動に完全に軸足を移してしまったエッシェンバッハではあるけれども、限られた録音以外に実演で何度もこの人の演奏を聴いたけれども非常に感動したという記憶がない。
きっちりと正確にオーケストラから音を引き出せば曲が人を感動させてくれるというなら話は簡単かも知れないけれどそこに個性を反映させるとなった段でエッシェンバッハの特徴は説明しにくい。この演奏もまさにその様な感じだった。

ボストン交響楽団は数年前はアメリカのビッグ5と言われたオーケストラの中でも比較的平均年齢が高く、若返りが遅れていたオーケストラだったけれど、まだ平均年齢は高い印象。

今回のツアーにはレヴァインの姿がなく、メトロポリタン歌劇場も最近発表された来季の演目はこれまでレヴァインが持っていた演目のほとんどをファビオ・ルイージが受け持ち、音楽監督としての肩書は残るものの何か一つの時代の終わりを感じさせる出来事。
 
なお前日の3月6日はボストン交響楽団のニューヨーク公演の初日で、ニューヨーク・フィルの方に行ったが、ボストン交響楽団の演目はベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』をクルト・マズアが指揮する予定だったが病気降板。マズアのキャンセルは最近多く健康面は心配(来年のニューヨーク・フィルハーモニックへの凱旋公演ではオール・ブラームスプログラムが予定されていて期待も大きい)。
ニューヨーク・フィルにとっては桂冠指揮者を称したのはバーンスタインと、マズア。それだけニューヨーク・フィルに対しての貢献度が高かったということなのだろう。

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2012年3月6日
ジンマン、ニューヨークフィルのベートーヴェン交響曲2番、7番

ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第2番
イーゴリ・ストラヴィンスキー:ピアノと管弦楽のためのカプリツィオ
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92


ピーター・ゼルキン(ピアノ)
デヴィッド・ジンマン(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック

2012年3月6日 エイブリー・フィッシャーホール

 
毎年特定の作曲家を対象とした纏まったプログラムを企画するこのシリーズは昨年のバルトークから今年はモダン・ベートーヴェンと称したプログラムをジンマンが指揮。

ジンマンのベートーヴェンはチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団との一連の録音が評判を取ったもののニューヨークでの再演。ベートーヴェンの2番はステージ中心にオーケストラを集めて管を横一列に配置するスタイルで(ヴァイオリンは対向配置)、演奏は導入部をゆっくり目に、展開部で一気に加速する。音響のよいトーンハレと違いエイブリーフィシャーホールではアンサンブルが乱れないかが憂慮されたが、オーケストラをこじんまりと纏めることでリスクは回避出来た模様。

この日のコンサートマスターはグレン・ディクテロー
演奏時間は32分程度

 
ストラヴィンスキーのカプリツィオはピアノの周囲をヴァイオリンソロのディクテローとチェロのカーター・ブレイが挟む様な配置でコンサートマスターは実質はアシスタント・コンサートマスターのミシェル・キム。曲調のためかピアノが比較的軽妙でリズミカルな曲合わせでピーター・ゼルキンとジンマンの呼吸がぴったり。

ゼルキンはニューヨーク・フィルの次は同じ時期にニューヨーク公演実施中のボストン交響楽団に合流して、同じくストラヴィンスキーのピアノと管楽器のための協奏曲を演奏する予定とのこと。
フルートは第2奏者が参加。新たにニューヨーク・フィルハーモニックに加わったフルート奏者はシカゴ交響楽団からの移籍とのこと。
演奏時間は18分42秒

 
ベートーヴェンの交響曲第7番はヴァイオリンを左右ともにやや広げて管弦楽全体をどちらかというと2番よりは平面的に配置したスタイル。このあたりの計算は何度もジンマンは演奏しているだろうしお手の物といった感じ。弦はアップボウだけ、あるいはダウンボウだけの繰り返しでヴィヴラートは掛けるものの一気に引くことで音のまとまりを出しており特別にピリオド楽器を使用したり弓を変えたりという細工は施していない。
録音同様、第2楽章のオーボエパートがベーレンライターの新版を使用した特徴的な節回しになっている。反復は全て忠実に実施。
第1楽章:13分41秒、第2楽章:7分37秒、第3楽章:8分45秒、第4楽章:8分27秒

 
なお、このプログラムはニューヨーク・フィルが欧州ツアーから帰国してからの2週目にあたるプログラムだけれど、今回の欧州ツアーでは48名もの団員が体調不良を訴えたとのこと。食事が原因であることを疑った様だけれども、この冬の欧州の寒さもあり原因を確定するにまでは至らなかったとのこと。症状としては重度ではなかった様子だけれども、今週まで体調不良を持続している団員もいたとのこと。先週の『展覧会の絵』はその様に出演をキャンセルする団員もいる中で行われた演奏会だったようだ。

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2012年3月4日
マゼール、ウィーンフィルのシュトラウス管弦楽集

R・シュトラウス:『死と変容』
R・シュトラウス:『薔薇の騎士』組曲
J・シュトラウス:喜歌劇『こうもり』序曲、チャルダッシュ、ロシア行進曲幻想曲
E・シュトラウス:『プラハへようこそ』ポルカ
J・シュトラウス:『ウィーンの森の物語』


ロリン・マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

2012年3月4日 カーネギーホール

 
日曜の午後に設定した軽めの選曲を意識したマゼールのコンサート。
シュトラウスといってもリヒャルト・シュトラウスを混ぜているのでマゼールの独壇場で自分の演奏したい曲をそのまま構成し直して配列しましたといった雰囲気の演奏。
例年、ニューイヤーコンサートで披露されるウィンナワルツは選曲に指揮者の個性が出るほかは比較的同じようなスタイルを踏襲する感じがあるけれど、マゼールも特に力を入れて自分の個性を主張するよりはウィーンフィルにかなり任せた演奏をしていたが、その頃のスタイルとこの一連の演奏はあまり印象が変わらない。

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2012年3月3日
マゼール、ウィーンフィルのモーツァルト40番ほか

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550
リヒャルト・ワーグナー:『ニーベルングの指環』管弦楽集

ロリン・マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

2012年3月3日 カーネギーホール
 
今年は、マゼールがウィーンフィルに初めて客演してから50周年の節目に当たるのだそうで、現在マゼールは82歳だから最初にウィーンフィルを指揮したのが1962年の32歳の時ということになる。ニューヨークフィルの音楽監督を退任した後は比較的自由度高く幾つものオーケストラを客演する生活に入っている様だけれど、このモーツァルトとワーグナーのプログラムの前日は、シベリウス・プログラムで交響曲第1番、第5番、第7番を演奏している。2012-13年シーズンではニューヨーク・フィルとシベリウスの交響曲第2番を演奏することが既に発表されているから、ウィーンフィルとピッツバーグ交響楽団とでそれぞれシベリウスの交響曲全集を2回させているマゼールの最近の感心あるプログラムがシベリウスということなのかも知れない。
 
モーツァルトは先日ニューヨーク・フィルとは交響曲38番を再演したところであったので交響曲第40番はも同様に、ただ管弦楽がニューヨーク・フィルからウィーンフィルに代わったというところで、解釈そのものは一番顕著に分かる第3楽章を筆頭に6年前のモーツァルト生誕250年の際の演奏とほとんど変わらない。

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2012年3月2日
ギルバート、ニューヨークフィルのマーラー9番

トーマス・エーデス:ポラリス
グスタフ・マーラー:交響曲第9番ニ長調


アラン・ギルバート(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック

2012年1月5、7、10日、エイブリー・フィッシャーホール

『事件』として日本でも大きく報道されたコンサート。
1月5日のコンサートにおいて最終楽章の途中で客席から携帯電話のマリンバの着信音が断続的に続き、アラン・ギルバートがついに演奏を中断し、携帯電話を止める様に指示したのちに中断した箇所から演奏を再開し、拍手喝采となったコンサート。その聴衆は長くフィルハーモニックの会員となっている方で、最前列で聴かれているファンだったということで演奏者側もよく知った顔ということもあり、後味も悪かったんだよとのことだった。その2日後には直接謝罪に見えたとのことだったが、日本でもアバドがベルリンフィルの音楽監督時代にサントリーホールで着信音がなったことにアバド自身が苦言を呈していたこともあり、聴衆側のマナーとして考えさせられる一件だった。
 
中断時間は7分に及んだようで。
その間ステージ上でただ、演奏再開を待つだけの団員には長く感じられた時間だったと思うとのこと。
 
編集された音源は別の日のテイクが使われているが、それだけの注意を払ったギルバートのマーラーの第9番の演奏は素晴らしいの一言。第3楽章のテンポの激しい動きは、楽譜上にめっきり指示の少なくなったマーラーの曲をどう再現するかで、指揮者の振り方がかなり変わってくるがギルバートの激しさは、ニューヨーク・フィルがよくぞついてこれるものと感心する様な音の操り方。マーラーの意図した3楽章、4楽章は混沌とした中の音楽の整合性を求めるという点においてこのギルバートの演奏にかなり説得力があるのではないかと思った次第。
 
アラン・ギルバートはニューヨーク・フィルの音楽監督就任前まではほとんどマーラーの楽曲を取り上げることはなかったはずで、つまりはニューヨーク・フィルの新たな伝統とでも言うべく、音楽監督にはマーラーの演奏を求められるということか。比較的マーラーの演奏が少なかったマズアですらも幾つかのマーラーの録音を残している。その中での第9番は堅実な演奏だったしそれ以外の楽曲については客演指揮者に割り当てを増やして対応している。

そのマーラーも手堅く纏めてしまうあたり、ギルバートがニューヨーク・フィルに収まったのはまさに絶妙な判断だったのかも。
 
ムーティもフィラデルフィア時代に交響曲1番の録音とザルツブルグ音楽祭でのウィーンフィルとの再演などマーラーの録音は皆無ではないけれども、他のイタリア系指揮者のマーラー依存度が高いのとは対照に極めて独自路線を進んでいる。
 
第1楽章:27:35、第2楽章:15:21、第3楽章:13:05、第4楽章:25:25
 
ニューヨーク・フィルハーモニック :2011-12シーズン
【1】2011年9月22、24、27日 グスタフ・マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
アラン・ギルバート(指揮)、ミア・パーソン(S)、リリ・パーシキヴィ(MS)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ(ジョセフ・フリュマーフェルト合唱指揮)

 
【2】2011年9月30日、10月1、4日
ジョン・コリグリアーノ:ワン・スイート・メモリー
  アントニン・ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 作品70
アラン・ギルバート(指揮)、ステファニー・ブライト(MS)

 
【3】2011年10月5、6、7日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ヨハネス・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 作品90
アラン・ギルバート(第2ヴァイオリン(バッハ)、指揮)、フランク・ペーター・ツインマーマン(ヴァイオリン)

 
【4】2011年10月13、14、15、18日
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調K504『プラハ』
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
クロード・ドビュッシー:『遊戯』
クロード・ドビュッシー:管弦楽のための『映像』から第2曲『イベリア』
ロリン・マゼール(指揮)、ナンシー・アレン(Nancy Allen):ハープ、ロバート・ランゲヴィン(Robert Langevin):フルート

 
【5】2011年10月21、22、23日
リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲作品64
リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調作品11
リヒャルト・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯作品28
ロリン・マゼール(指揮)、フィリップ・マイヤーズ(ホルン)

 
【6】2011年10月27、28、29日
フランツ・シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調D.759『未完成』
ドミトリー・ショスタコーヴィッチ:交響曲第13番変ロ短調作品113『バビ・ヤール』
クルト・マズア(指揮) セルゲイ・レイフェルカス(Br)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ

 
【7】2011年11月10、11、12、15日
リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』作品35
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』
ベルナルト・ハイティンク(指揮)、シンシア・フェルプス(Va)、カーター・ブレイ(Vc)

 
【8】2011年11月17、18、19日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第96番ニ長調HobI-96『奇跡』
アントン・ブルックナー;交響曲第7番ホ長調WAV107
ベルナルト・ハイティンク(指揮)

 
【9】2011年11月22、25、26、29日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第33番
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ジェフリー・カヘイン(ピアノ、指揮)、シェリル・ステイプル(Vn)、リャン・ワン(オーボエ)

 
【10】2011年12月1、2、3日
グスタフ・マーラー:交響曲第10番(クック補完版)
ダニエル・ハーディング

 
【11】2011年12月7、8、9、10日
ロベルト・シューマン:マンフレッド序曲
ピョートル・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
イーゴリ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
ダニエル・ハーディング(指揮)、ジョシュア・ベル(Vn)

 
【12】2011年12月13、14、15、16、17日
ヘンデル:『メサイア』
ペーター・シュライアー(指揮)、ウテ・セルビッヒ(S)、ナタリー・シュトゥトマン(C)、スティーヴ・デヴィスリム(T)、ペーター・ローズ(B)、ウェストミンスター合唱団(合唱指揮:ジョー・ミラー)

 
【13】2011年12月28、29、30日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第88番
フランツ・シューベルト:管弦楽付き歌曲
モーリス・ラヴェル:『マザーグース』
モーリス・ラヴェル:『ラ・ヴァルス』
アラン・ギルバート(指揮)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(MS)

 
【14】2012年1月5、7、10日
トーマス・エーデス:ポラリス(北極星)
グスタフ・マーラー:交響曲第9番ニ長調
アラン・ギルバート(指揮)

 
【15】2012年1月12、13、14日
アントン・ブルックナー:交響曲第8番
ズビン・メータ(指揮)

 
【16】2012年1月18、19、20、21日
マグナス・リンドベルイ:フェリア
ベラ・バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
セルゲイ・プロコフィエフ:交響曲第5番
アラン・ギルバート(指揮)、ラン・ラン(ピアノ)

 
【17】2012年1月26、27、28日
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
イーゴリ・ストラヴィンスキー:3章の交響曲
モーリス・ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
アラン・ギルバート(指揮)、フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)

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2012年3月1日
メータ、ニューヨークフィルのブルックナー8番

アントン・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調

ズビン・メータ(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック


2012年1月12、13、14日、エイブリー・フィッシャーホール
 
メータの指揮するブルックナーやマーラーのレパートリーは実は限られていてマーラーも第1番や第5番は何度となく再録音しているものの後期交響曲はさっぱりで、ブルックナーに関しても8番は数少ない録音経験のある曲になる。

演奏は丁寧だけれども、マゼールのブルックナー8番の様な異様さは感じさせない。
一方でニューヨーク・フィルハーモニックにとっては、同じシーズンにブルックナーの後期交響曲が続けてプログラムに入るのは少々珍しいことかもしれない。

ニューヨークフィルのプログラムを見ると、現在のニューヨークフィルの支配人のザリン・メータと兄弟で写っている写真が掲載されているがメータも着実に年齢を重ねてきているということなのだろう。ロサンゼルス・フィル時代の鬼の様な形相はすっかり影をひそめた感じか。
 
第1楽章:15:57、第2楽章14:52、第3楽章27:25、第4楽章22:42
 
 
ニューヨーク・フィルハーモニック :2011-12シーズン
【1】2011年9月22、24、27日 グスタフ・マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
アラン・ギルバート(指揮)、ミア・パーソン(S)、リリ・パーシキヴィ(MS)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ(ジョセフ・フリュマーフェルト合唱指揮)

 
【2】2011年9月30日、10月1、4日
ジョン・コリグリアーノ:ワン・スイート・メモリー
  アントニン・ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 作品70
アラン・ギルバート(指揮)、ステファニー・ブライト(MS)

 
【3】2011年10月5、6、7日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ヨハネス・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 作品90
アラン・ギルバート(第2ヴァイオリン(バッハ)、指揮)、フランク・ペーター・ツインマーマン(ヴァイオリン)

 
【4】2011年10月13、14、15、18日
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調K504『プラハ』
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
クロード・ドビュッシー:『遊戯』
クロード・ドビュッシー:管弦楽のための『映像』から第2曲『イベリア』
ロリン・マゼール(指揮)、ナンシー・アレン(Nancy Allen):ハープ、ロバート・ランゲヴィン(Robert Langevin):フルート

 
【5】2011年10月21、22、23日
リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲作品64
リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調作品11
リヒャルト・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯作品28
ロリン・マゼール(指揮)、フィリップ・マイヤーズ(ホルン)

 
【6】2011年10月27、28、29日
フランツ・シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調D.759『未完成』
ドミトリー・ショスタコーヴィッチ:交響曲第13番変ロ短調作品113『バビ・ヤール』
クルト・マズア(指揮) セルゲイ・レイフェルカス(Br)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ

 
【7】2011年11月10、11、12、15日
リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』作品35
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』
ベルナルト・ハイティンク(指揮)、シンシア・フェルプス(Va)、カーター・ブレイ(Vc)

 
【8】2011年11月17、18、19日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第96番ニ長調HobI-96『奇跡』
アントン・ブルックナー;交響曲第7番ホ長調WAV107
ベルナルト・ハイティンク(指揮)

 
【9】2011年11月22、25、26、29日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第33番
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ジェフリー・カヘイン(ピアノ、指揮)、シェリル・ステイプル(Vn)、リャン・ワン(オーボエ)

 
【10】2011年12月1、2、3日
グスタフ・マーラー:交響曲第10番(クック補完版)
ダニエル・ハーディング

 
【11】2011年12月7、8、9、10日
ロベルト・シューマン:マンフレッド序曲
ピョートル・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
イーゴリ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
ダニエル・ハーディング(指揮)、ジョシュア・ベル(Vn)

 
【12】2011年12月13、14、15、16、17日
ヘンデル:『メサイア』
ペーター・シュライアー(指揮)、ウテ・セルビッヒ(S)、ナタリー・シュトゥトマン(C)、スティーヴ・デヴィスリム(T)、ペーター・ローズ(B)、ウェストミンスター合唱団(合唱指揮:ジョー・ミラー)

 
【13】2011年12月28、29、30日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第88番
フランツ・シューベルト:管弦楽付き歌曲
モーリス・ラヴェル:『マザーグース』
モーリス・ラヴェル:『ラ・ヴァルス』
アラン・ギルバート(指揮)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(MS)

 
【14】2012年1月5、7、10日
トーマス・エーデス:ポラリス(北極星)
グスタフ・マーラー:交響曲第9番ニ長調
アラン・ギルバート(指揮)

 
【15】2012年1月12、13、14日
アントン・ブルックナー:交響曲第8番
ズビン・メータ(指揮)

 
【16】2012年1月18、19、20、21日
マグナス・リンドベルイ:フェリア
ベラ・バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
セルゲイ・プロコフィエフ:交響曲第5番
アラン・ギルバート(指揮)、ラン・ラン(ピアノ)

 
【17】2012年1月26、27、28日
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
イーゴリ・ストラヴィンスキー:3章の交響曲
モーリス・ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
アラン・ギルバート(指揮)、フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)

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2012年2月28日
ハイティンク、ニューヨークフィルの『奇跡』、ブルックナー7番

ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第96番ニ長調HobI-96『奇跡』
アントン・ブルックナー;交響曲第7番ホ長調WAV107

 
ベルナルト・ハイティンク(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック

2011年11月17、18、19日 エイブリー・フィッシャーホール
 
今シーズンはニューヨーク・フィルハーモニックのシェフだったクルト・マズアがシカゴ交響楽団を指揮、また、シカゴのシェフだったハイティンクが逆にニューヨーク・フィルハーモニックを指揮してブルックナーを演奏するシーズン。アメリカに演奏拠点の幅を広げて音楽監督の経験の有無にかかわらず広く活動出来る一つの要因としてはアメリカの中でも知名度が上がって集客力が期待できるというのも理由の一つとしてあげられるのだろう。
 
ハイティンクのブルックナーはいい意味で堅実、どちらかというとインテンポでじっくりと聴かせるタイプの演奏で奇をてらうことなく粛々と音楽が進んでいく感じ。弦の音がやや弱いあるいは静かに感じたけれども、ニューヨーク・フィルハーモニックの弦はこの数年若手は入っているけれども基本的にメンバーの入れ替えはほとんどなく平均年齢としてもほとんど変わらないので、ハイティンクも指示による音がこの様な作り方になっているということだろうか。
 
第1楽章20:27、第2楽章20:51、第3楽章10:05、第4楽章12:55

 
ニューヨーク・フィルハーモニック :2011-12シーズン
【1】2011年9月22、24、27日 グスタフ・マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
アラン・ギルバート(指揮)、ミア・パーソン(S)、リリ・パーシキヴィ(MS)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ(ジョセフ・フリュマーフェルト合唱指揮)

 
【2】2011年9月30日、10月1、4日
ジョン・コリグリアーノ:ワン・スイート・メモリー
  アントニン・ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 作品70
アラン・ギルバート(指揮)、ステファニー・ブライト(MS)

 
【3】2011年10月5、6、7日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ヨハネス・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 作品90
アラン・ギルバート(第2ヴァイオリン(バッハ)、指揮)、フランク・ペーター・ツインマーマン(ヴァイオリン)

 
【4】2011年10月13、14、15、18日
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調K504『プラハ』
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
クロード・ドビュッシー:『遊戯』
クロード・ドビュッシー:管弦楽のための『映像』から第2曲『イベリア』
ロリン・マゼール(指揮)、ナンシー・アレン(Nancy Allen):ハープ、ロバート・ランゲヴィン(Robert Langevin):フルート

 
【5】2011年10月21、22、23日
リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲作品64
リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調作品11
リヒャルト・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯作品28
ロリン・マゼール(指揮)、フィリップ・マイヤーズ(ホルン)

 
【6】2011年10月27、28、29日
フランツ・シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調D.759『未完成』
ドミトリー・ショスタコーヴィッチ:交響曲第13番変ロ短調作品113『バビ・ヤール』
クルト・マズア(指揮) セルゲイ・レイフェルカス(Br)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ

 
【7】2011年11月10、11、12、15日
リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』作品35
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』
ベルナルト・ハイティンク(指揮)、シンシア・フェルプス(Va)、カーター・ブレイ(Vc)

 
【8】2011年11月17、18、19日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第96番ニ長調HobI-96『奇跡』
アントン・ブルックナー;交響曲第7番ホ長調WAV107
ベルナルト・ハイティンク(指揮)

 
【9】2011年11月22、25、26、29日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第33番
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ジェフリー・カヘイン(ピアノ、指揮)、シェリル・ステイプル(Vn)、リャン・ワン(オーボエ)

 
【10】2011年12月1、2、3日
グスタフ・マーラー:交響曲第10番(クック補完版)
ダニエル・ハーディング

 
【11】2011年12月7、8、9、10日
ロベルト・シューマン:マンフレッド序曲
ピョートル・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
イーゴリ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
ダニエル・ハーディング(指揮)、ジョシュア・ベル(Vn)

 
【12】2011年12月13、14、15、16、17日
ヘンデル:『メサイア』
ペーター・シュライアー(指揮)、ウテ・セルビッヒ(S)、ナタリー・シュトゥトマン(C)、スティーヴ・デヴィスリム(T)、ペーター・ローズ(B)、ウェストミンスター合唱団(合唱指揮:ジョー・ミラー)

 
【13】2011年12月28、29、30日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第88番
フランツ・シューベルト:管弦楽付き歌曲
モーリス・ラヴェル:『マザーグース』
モーリス・ラヴェル:『ラ・ヴァルス』
アラン・ギルバート(指揮)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(MS)

 
【14】2012年1月5、7、10日
トーマス・エーデス:ポラリス(北極星)
グスタフ・マーラー:交響曲第9番ニ長調
アラン・ギルバート(指揮)

 
【15】2012年1月12、13、14日
アントン・ブルックナー:交響曲第8番
ズビン・メータ(指揮)

 
【16】2012年1月18、19、20、21日
マグナス・リンドベルイ:フェリア
ベラ・バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
セルゲイ・プロコフィエフ:交響曲第5番
アラン・ギルバート(指揮)、ラン・ラン(ピアノ)

 
【17】2012年1月26、27、28日
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
イーゴリ・ストラヴィンスキー:3章の交響曲
モーリス・ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
アラン・ギルバート(指揮)、フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)

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2012年2月27日
ハイティンク、ニューヨークフィルのベートーヴェン『田園』

リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』作品35
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』

 
(シンシア・フェルプス(Va)、カーター・ブレイ(Vc))
ベルナルト・ハイティンク(指揮)、 ニューヨーク・フィルハーモニック

2011年11月10、11、12、15日 エイブリー・フィッシャーホール
 
アムステルダム時代のハイティンクがどうも好きになれない演奏が多かった中でベートーヴェンは格別だった。ロンドン交響楽団とも全曲録音を完成し、その後シカゴ交響楽団でも頻繁にベートーヴェンをプログラムに取り上げ、そしてニューヨーク・フィルハーモニックへの客演にも第6番を持ってきた。
 
アムステルダムを離れた後の独特な雰囲気の演奏を続けていた時代から比べるとオーソドックスな演奏スタイルに戻ってきた様子。音のバランスとしては弦の低音域をやや抑え気味にしてヴァイオリンパートを比較的強く出してくる演奏なので第5楽章の響き方がやや厚みに欠けている。
 
チェロとコントラバスはオーケストラの右側に固めて配置しているので音自体は明確に聞こえてくるが所々で左側のバランスが強く感じることがある、そして、これだけ静かに消えていくようにフィナーレに向かう演奏はそう滅多にお目に掛かることはないかも知れない。

第1楽章11:51、第2楽章11:48、第3楽章5:11、第4楽章3:21、第5楽章:11:06

なお、今シーズンのニューヨークフィルの一連演奏会の作曲家はベートーヴェン。ジンマンが3週に渡って交響曲第1、2、3、4、7、8番を指揮する。6番がここに入っていないのはハイティンクがこの週のプログラムで取り上げているため。
 

ニューヨーク・フィルハーモニック :2011-12シーズン
【1】2011年9月22、24、27日 グスタフ・マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
アラン・ギルバート(指揮)、ミア・パーソン(S)、リリ・パーシキヴィ(MS)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ(ジョセフ・フリュマーフェルト合唱指揮)

 
【2】2011年9月30日、10月1、4日
ジョン・コリグリアーノ:ワン・スイート・メモリー
  アントニン・ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 作品70
アラン・ギルバート(指揮)、ステファニー・ブライト(MS)

 
【3】2011年10月5、6、7日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ヨハネス・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 作品90
アラン・ギルバート(第2ヴァイオリン(バッハ)、指揮)、フランク・ペーター・ツインマーマン(ヴァイオリン)

 
【4】2011年10月13、14、15、18日
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調K504『プラハ』
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
クロード・ドビュッシー:『遊戯』
クロード・ドビュッシー:管弦楽のための『映像』から第2曲『イベリア』
ロリン・マゼール(指揮)、ナンシー・アレン(Nancy Allen):ハープ、ロバート・ランゲヴィン(Robert Langevin):フルート

 
【5】2011年10月21、22、23日
リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲作品64
リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調作品11
リヒャルト・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯作品28
ロリン・マゼール(指揮)、フィリップ・マイヤーズ(ホルン)

 
【6】2011年10月27、28、29日
フランツ・シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調D.759『未完成』
ドミトリー・ショスタコーヴィッチ:交響曲第13番変ロ短調作品113『バビ・ヤール』
クルト・マズア(指揮) セルゲイ・レイフェルカス(Br)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ

 
【7】2011年11月10、11、12、15日
リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』作品35
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』
ベルナルト・ハイティンク(指揮)、シンシア・フェルプス(Va)、カーター・ブレイ(Vc)

 
【8】2011年11月17、18、19日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第96番ニ長調HobI-96『奇跡』
アントン・ブルックナー;交響曲第7番ホ長調WAV107
ベルナルト・ハイティンク(指揮)

 
【9】2011年11月22、25、26、29日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第33番
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ジェフリー・カヘイン(ピアノ、指揮)、シェリル・ステイプル(Vn)、リャン・ワン(オーボエ)

 
【10】2011年12月1、2、3日
グスタフ・マーラー:交響曲第10番(クック補完版)
ダニエル・ハーディング

 
【11】2011年12月7、8、9、10日
ロベルト・シューマン:マンフレッド序曲
ピョートル・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
イーゴリ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
ダニエル・ハーディング(指揮)、ジョシュア・ベル(Vn)

 
【12】2011年12月13、14、15、16、17日
ヘンデル:『メサイア』
ペーター・シュライアー(指揮)、ウテ・セルビッヒ(S)、ナタリー・シュトゥトマン(C)、スティーヴ・デヴィスリム(T)、ペーター・ローズ(B)、ウェストミンスター合唱団(合唱指揮:ジョー・ミラー)

 
【13】2011年12月28、29、30日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第88番
フランツ・シューベルト:管弦楽付き歌曲
モーリス・ラヴェル:『マザーグース』
モーリス・ラヴェル:『ラ・ヴァルス』
アラン・ギルバート(指揮)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(MS)

 
【14】2012年1月5、7、10日
トーマス・エーデス:ポラリス(北極星)
グスタフ・マーラー:交響曲第9番ニ長調
アラン・ギルバート(指揮)

 
【15】2012年1月12、13、14日
アントン・ブルックナー:交響曲第8番
ズビン・メータ(指揮)

 
【16】2012年1月18、19、20、21日
マグナス・リンドベルイ:フェリア
ベラ・バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
セルゲイ・プロコフィエフ:交響曲第5番
アラン・ギルバート(指揮)、ラン・ラン(ピアノ)

 
【17】2012年1月26、27、28日
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
イーゴリ・ストラヴィンスキー:3章の交響曲
モーリス・ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
アラン・ギルバート(指揮)、フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)

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2012年2月1日
マズア、ニューヨークフィルのシューベルト『未完成』、ショスタコーヴィッチ13

シューベルト:交響曲第8(7)番 ロ短調『未完成』
ショスタコーヴィッチ:交響曲第13番『バビ・ヤール』

セルゲイ・レイファカス(Sergei Leiferkus):バリトン
クルト・マズア指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック、ニューヨーク・コラール・アーチスツ


2011年10月27〜29日 エイブリー・フィッシャーホール

音響の悪いエイブリーフィシャーホールでニューヨーク・フィルハーモニックの負う最大の弱点はピアニッシモの音が聴きとり難いことではないかということ。未完成交響曲の第2楽章のアダージョのピアニッシモはよほど的確な指示が出ないと弦が揃わないことがあり、ドホナーニが指揮した演奏会では弦のアンサンブルが乱れた。その点、マズアは長年ニューヨーク・フィルハーモニックと演奏してきたためかアンサンブルの正確さは絶妙。
 
録音としても1997年の演奏がCDになっているけれど、マズアのCDの特徴は実演で聴くものと録音との差が大きいことで、録音になったものを聴き比べて初めてマズアの意図が分かって来る点。これがエイブリー・フィッシャーホールの音響による響きの感じ方の違いになっている気もする。この演奏でも絶妙のバランスの上に淡々と音楽が流れていく感じ。第1楽章提示部は従来の演奏同様反復を実施。

 
第1楽章:15分05秒、第2楽章:10分58秒
 
 
ニューヨーク・フィルハーモニック :2011-12シーズン
【1】2011年9月22、24、27日 グスタフ・マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
アラン・ギルバート(指揮)、ミア・パーソン(S)、リリ・パーシキヴィ(MS)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ(ジョセフ・フリュマーフェルト合唱指揮)

 
【2】2011年9月30日、10月1、4日
ジョン・コリグリアーノ:ワン・スイート・メモリー
  アントニン・ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 作品70
アラン・ギルバート(指揮)、ステファニー・ブライト(MS)

 
【3】2011年10月5、6、7日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ヨハネス・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 作品90
アラン・ギルバート(第2ヴァイオリン(バッハ)、指揮)、フランク・ペーター・ツインマーマン(ヴァイオリン)

 
【4】2011年10月13、14、15、18日
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調K504『プラハ』
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
クロード・ドビュッシー:『遊戯』
クロード・ドビュッシー:管弦楽のための『映像』から第2曲『イベリア』
ロリン・マゼール(指揮)、ナンシー・アレン(Nancy Allen):ハープ、ロバート・ランゲヴィン(Robert Langevin):フルート

 
【5】2011年10月21、22、23日
リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲作品64
リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調作品11
リヒャルト・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯作品28
ロリン・マゼール(指揮)、フィリップ・マイヤーズ(ホルン)

 
【6】2011年10月27、28、29日
フランツ・シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調D.759『未完成』
ドミトリー・ショスタコーヴィッチ:交響曲第13番変ロ短調作品113『バビ・ヤール』
クルト・マズア(指揮) セルゲイ・レイフェルカス(Br)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ

 
【7】2011年11月10、11、12、15日
リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』作品35
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』
ベルナルト・ハイティンク(指揮)、シンシア・フェルプス(Va)、カーター・ブレイ(Vc)

 
【8】2011年11月17、18、19日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第96番ニ長調HobI-96『奇跡』
アントン・ブルックナー;交響曲第7番ホ長調WAV107
ベルナルト・ハイティンク(指揮)

 
【9】2011年11月22、25、26、29日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第33番
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ジェフリー・カヘイン(ピアノ、指揮)、シェリル・ステイプル(Vn)、リャン・ワン(オーボエ)

 
【10】2011年12月1、2、3日
グスタフ・マーラー:交響曲第10番(クック補完版)
ダニエル・ハーディング

 
【11】2011年12月7、8、9、10日
ロベルト・シューマン:マンフレッド序曲
ピョートル・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
イーゴリ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
ダニエル・ハーディング(指揮)、ジョシュア・ベル(Vn)

 
【12】2011年12月13、14、15、16、17日
ヘンデル:『メサイア』
ペーター・シュライアー(指揮)、ウテ・セルビッヒ(S)、ナタリー・シュトゥトマン(C)、スティーヴ・デヴィスリム(T)、ペーター・ローズ(B)、ウェストミンスター合唱団(合唱指揮:ジョー・ミラー)

 
【13】2011年12月28、29、30日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第88番
フランツ・シューベルト:管弦楽付き歌曲
モーリス・ラヴェル:『マザーグース』
モーリス・ラヴェル:『ラ・ヴァルス』
アラン・ギルバート(指揮)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(MS)

 
【14】2012年1月5、7、10日
トーマス・エーデス:ポラリス(北極星)
グスタフ・マーラー:交響曲第9番ニ長調
アラン・ギルバート(指揮)

 
【15】2012年1月12、13、14日
アントン・ブルックナー:交響曲第8番
ズビン・メータ(指揮)

 
【16】2012年1月18、19、20、21日
マグナス・リンドベルイ:フェリア
ベラ・バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
セルゲイ・プロコフィエフ:交響曲第5番
アラン・ギルバート(指揮)、ラン・ラン(ピアノ)

 
【17】2012年1月26、27、28日
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
イーゴリ・ストラヴィンスキー:3章の交響曲
モーリス・ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
アラン・ギルバート(指揮)、フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)

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2012年1月31日
マゼール、ニューヨークフィルのモーツァルト38番『プラハ』ほか

モーツァルト:交響曲第38番ニ長調 K.504『プラハ』
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
ドビュッシー:『遊戯』
ドビュッシー:管弦楽のための『映像』から第2曲『イベリア』

 
ナンシー・アレン(Nancy Allen):ハープ
ロバート・ランゲヴィン(Robert Langevin):フルート
ロリン・マゼール指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック

2011年10月21〜23日 エイブリー・フィッシャー・ホール
 
 
ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督を退任したロリン・マゼールが予告通りに2シーズン振りに客演指揮者としてニューヨークに戻って来た。この間にもシカゴ交響楽団などへの客演もあり演奏家だけなく指揮者の交流も頻回の様で。

マゼールはニューヨーク時代にとかくよく聴いた指揮者で、多分全ての演奏会の中で最も回数の多い特定の演奏家。その様なバックグラウンドがあるのでマゼールの演奏スタイルは何となく読める様になってきた。これは毎日の様に付き合ってきたニューヨーク・フィルハーモニックの奏者達なら尚更のことではないかと推察される。杓子定規の枠に収まらないほどにオーケストラが大きく鳴り、特にマーラーでは地響きがする様な強い音がホール全体を支配するのだけれど、モーツァルトの時代のシンフォニーに特有の導入部があって展開部へ移行するスタイルの曲で非常に丁寧に、言いかえれば極めて遅く演奏するのがマゼール流。マゼール自身の録音がバイエルン放送交響楽団の監督時代で一定の区切りをつけられているためか、市販のマゼールとニューヨーク・フィルハーモニックとの録音はさほど外には出ていない(出ていても現代ものが多いので古典派のものはまずない)が演奏スタイルはバイエルン時代とニューヨーク時代ではかなり違う。共通しているのはごく普通の正統的な解釈はしないということくらいかもしれないけれど、マゼール自身が考える正統派の定義は世間一般で言われる「ある曲の」「権威的名盤の」「演奏スタイル」が正統派という考え方とは違う次元にあるようだ。

このプラハは展開部へ進むと一気に加速して軽快な音楽が創造されていたが、このメリハリもまたマゼールらしいスタイルと言えるかも知れない。

第1楽章:11分34秒、第2楽章:9分54秒、第3楽章:3分57秒
 
近いところでは2011年1月6〜8日にアラン・ギルバートが交響曲第40番を取り上げているけれど、インテンポで淡々と演奏されるモーツァルトの交響曲の演奏はこのところニューヨーク・フィルハーモニックではほとんどない。逆に言えば指揮者の指示でテンポもパウゼも自由に再現する器用さが今のニューヨーク・フィルハーモニックの特徴でもあるのだろうけれども。
 
 
ニューヨーク・フィルハーモニック :2011-12シーズン
【1】2011年9月22、24、27日 グスタフ・マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
アラン・ギルバート(指揮)、ミア・パーソン(S)、リリ・パーシキヴィ(MS)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ(ジョセフ・フリュマーフェルト合唱指揮)

 
【2】2011年9月30日、10月1、4日
ジョン・コリグリアーノ:ワン・スイート・メモリー
  アントニン・ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 作品70
アラン・ギルバート(指揮)、ステファニー・ブライト(MS)

 
【3】2011年10月5、6、7日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ヨハネス・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 作品90
アラン・ギルバート(第2ヴァイオリン(バッハ)、指揮)、フランク・ペーター・ツインマーマン(ヴァイオリン)

 
【4】2011年10月13、14、15、18日
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調K504『プラハ』
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
クロード・ドビュッシー:『遊戯』
クロード・ドビュッシー:管弦楽のための『映像』から第2曲『イベリア』
ロリン・マゼール(指揮)、ナンシー・アレン(Nancy Allen):ハープ、ロバート・ランゲヴィン(Robert Langevin):フルート

 
【5】2011年10月21、22、23日
リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲作品64
リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調作品11
リヒャルト・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯作品28
ロリン・マゼール(指揮)、フィリップ・マイヤーズ(ホルン)

 
【6】2011年10月27、28、29日
フランツ・シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調D.759『未完成』
ドミトリー・ショスタコーヴィッチ:交響曲第13番変ロ短調作品113『バビ・ヤール』
クルト・マズア(指揮) セルゲイ・レイフェルカス(Br)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ

 
【7】2011年11月10、11、12、15日
リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』作品35
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』
ベルナルト・ハイティンク(指揮)、シンシア・フェルプス(Va)、カーター・ブレイ(Vc)

 
【8】2011年11月17、18、19日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第96番ニ長調HobI-96『奇跡』
アントン・ブルックナー;交響曲第7番ホ長調WAV107
ベルナルト・ハイティンク(指揮)

 
【9】2011年11月22、25、26、29日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第33番
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ジェフリー・カヘイン(ピアノ、指揮)、シェリル・ステイプル(Vn)、リャン・ワン(オーボエ)

 
【10】2011年12月1、2、3日
グスタフ・マーラー:交響曲第10番(クック補完版)
ダニエル・ハーディング

 
【11】2011年12月7、8、9、10日
ロベルト・シューマン:マンフレッド序曲
ピョートル・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
イーゴリ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
ダニエル・ハーディング(指揮)、ジョシュア・ベル(Vn)

 
【12】2011年12月13、14、15、16、17日
ヘンデル:『メサイア』
ペーター・シュライアー(指揮)、ウテ・セルビッヒ(S)、ナタリー・シュトゥトマン(C)、スティーヴ・デヴィスリム(T)、ペーター・ローズ(B)、ウェストミンスター合唱団(合唱指揮:ジョー・ミラー)

 
【13】2011年12月28、29、30日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第88番
フランツ・シューベルト:管弦楽付き歌曲
モーリス・ラヴェル:『マザーグース』
モーリス・ラヴェル:『ラ・ヴァルス』
アラン・ギルバート(指揮)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(MS)

 
【14】2012年1月5、7、10日
トーマス・エーデス:ポラリス(北極星)
グスタフ・マーラー:交響曲第9番ニ長調
アラン・ギルバート(指揮)

 
【15】2012年1月12、13、14日
アントン・ブルックナー:交響曲第8番
ズビン・メータ(指揮)

 
【16】2012年1月18、19、20、21日
マグナス・リンドベルイ:フェリア
ベラ・バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
セルゲイ・プロコフィエフ:交響曲第5番
アラン・ギルバート(指揮)、ラン・ラン(ピアノ)

 
【17】2012年1月26、27、28日
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
イーゴリ・ストラヴィンスキー:3章の交響曲
モーリス・ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
アラン・ギルバート(指揮)、フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)

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2012年1月30日
ツィンマーマン、ギルバート、ニューヨークフィルのベルク協奏曲、ブラームス3番

J.Sバッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043
ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90

 
フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
アラン・ギルバート指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック


2012年10月5,6日 エイブリー・フィッシャーホール
 
ベルクの協奏曲とブラームスの交響曲の組み合わせはツィンマーマンとアラン・ギルバートが来日して都響と演奏したプログラム。但しブラームスの交響曲は第1番から今回は第3番に代わっている。

都響の時と異なり、ニューヨーク・フィルハーモニックでは一貫してギルバートは対向配置を取っているためブラームスの交響曲第3番は第1楽章から左右からの弦の音の揺れ具合が絶妙なバランスで更に音が広がっていくような雰囲気。例えばカラヤンの晩年の演奏は逆に弦が混濁する様な混沌とする中で分厚い弦の響きが一本強く響いて来るような統一感があったけれどもギルバートの演奏はパート毎の音が分離して聴こえるので組み合わせ前の音の一つ一つが明確に理解出来る不思議な演奏。提示部の反復は忠実に実行されている。全体として非常に音の作り方が分かり易くなっている演奏。

演奏時間は、
第1楽章:13分54秒、第2楽章:8分36秒、第3楽章:6分26秒、第4楽章:8分48秒

 
バッハの二重協奏曲は軽快で非常に速いテンポ。モダン楽器でこれだけ速い第1楽章はヒラリー・ハーンで聴いて以来かも知れない。第1ヴァイオリンをツィンマーマン、第2ヴァイオリンをギルバート自身が担当した楽しい演奏。エイブリー・フィッシャーホールでこの小編成プログラムは音の通り具合を考えると非常にチャレンジな選曲とも言えるけれども、力の抜けている柔らかい音だしが特徴的。第1楽章の速さから比べると第2楽章は極めて普通のテンポでこれが第3楽章になるとまた速いテンポに戻るといった具合。前任のマゼールもウィーンフィルとのニューイヤーコンサートなどで自身のヴァイオリンソロを盛り込むケースも多々あったけれど、ギルバート自身が弦楽奏者出身だったことを再認識させる様な器用さ。

演奏時間は、
第1楽章:3分14秒、第2楽章:6分7秒、第3楽章:4分21秒

 
 
 
ニューヨーク・フィルハーモニック :2011-12シーズン
【1】2011年9月22、24、27日 グスタフ・マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
アラン・ギルバート(指揮)、ミア・パーソン(S)、リリ・パーシキヴィ(MS)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ(ジョセフ・フリュマーフェルト合唱指揮)

 
【2】2011年9月30日、10月1、4日
ジョン・コリグリアーノ:ワン・スイート・メモリー
  アントニン・ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 作品70
アラン・ギルバート(指揮)、ステファニー・ブライト(MS)

 
【3】2011年10月5、6、7日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ヨハネス・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 作品90
アラン・ギルバート(第2ヴァイオリン(バッハ)、指揮)、フランク・ペーター・ツインマーマン(ヴァイオリン)

 
【4】2011年10月13、14、15、18日
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調K504『プラハ』
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
クロード・ドビュッシー:『遊戯』
クロード・ドビュッシー:管弦楽のための『映像』から第2曲『イベリア』
ロリン・マゼール(指揮)、ナンシー・アレン(Nancy Allen):ハープ、ロバート・ランゲヴィン(Robert Langevin):フルート

 
【5】2011年10月21、22、23日
リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲作品64
リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調作品11
リヒャルト・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯作品28
ロリン・マゼール(指揮)、フィリップ・マイヤーズ(ホルン)

 
【6】2011年10月27、28、29日
フランツ・シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調D.759『未完成』
ドミトリー・ショスタコーヴィッチ:交響曲第13番変ロ短調作品113『バビ・ヤール』
クルト・マズア(指揮) セルゲイ・レイフェルカス(Br)、ニューヨーク・コラール・アーチスツ

 
【7】2011年11月10、11、12、15日
リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』作品35
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』
ベルナルト・ハイティンク(指揮)、シンシア・フェルプス(Va)、カーター・ブレイ(Vc)

 
【8】2011年11月17、18、19日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第96番ニ長調HobI-96『奇跡』
アントン・ブルックナー;交響曲第7番ホ長調WAV107
ベルナルト・ハイティンク(指揮)

 
【9】2011年11月22、25、26、29日
ヨハン・セバスティアン・バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:交響曲第33番
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ジェフリー・カヘイン(ピアノ、指揮)、シェリル・ステイプル(Vn)、リャン・ワン(オーボエ)

 
【10】2011年12月1、2、3日
グスタフ・マーラー:交響曲第10番(クック補完版)
ダニエル・ハーディング

 
【11】2011年12月7、8、9、10日
ロベルト・シューマン:マンフレッド序曲
ピョートル・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
イーゴリ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
ダニエル・ハーディング(指揮)、ジョシュア・ベル(Vn)

 
【12】2011年12月13、14、15、16、17日
ヘンデル:『メサイア』
ペーター・シュライアー(指揮)、ウテ・セルビッヒ(S)、ナタリー・シュトゥトマン(C)、スティーヴ・デヴィスリム(T)、ペーター・ローズ(B)、ウェストミンスター合唱団(合唱指揮:ジョー・ミラー)

 
【13】2011年12月28、29、30日
ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第88番
フランツ・シューベルト:管弦楽付き歌曲
モーリス・ラヴェル:『マザーグース』
モーリス・ラヴェル:『ラ・ヴァルス』
アラン・ギルバート(指揮)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(MS)

 
【14】2012年1月5、7、10日
トーマス・エーデス:ポラリス(北極星)
グスタフ・マーラー:交響曲第9番ニ長調
アラン・ギルバート(指揮)

 
【15】2012年1月12、13、14日
アントン・ブルックナー:交響曲第8番
ズビン・メータ(指揮)

 
【16】2012年1月18、19、20、21日
マグナス・リンドベルイ:フェリア
ベラ・バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
セルゲイ・プロコフィエフ:交響曲第5番
アラン・ギルバート(指揮)、ラン・ラン(ピアノ)

 
【17】2012年1月26、27、28日
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
イーゴリ・ストラヴィンスキー:3章の交響曲
モーリス・ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
アラン・ギルバート(指揮)、フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)

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2012年1月29日
スラットキン、N響のチャイコフスキー、交響曲第6番ほか

アルヴォ・ペルト:フラトレス(1977/1991改訂)
サミュエル・バーバー:ヴァイオリン協奏曲作品14
ピョートル・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74『悲愴』

 
ナージャ・サレルノ・ソネンバーグ(ヴァイオリン)
レナード・スラットキン指揮 NHK交響楽団


2012年1月29日 NHKホール

 
ナージャは久し振りに見たがバーバーの協奏曲は全身を揺らしてリズムを取るにはうってつけの協奏曲の様で一時期は不調も伝えられていたけれどハッピーな演奏ぶりには安心。アンコールはガーシュウィンのポーギーとべスより。
 
チャイコフスキーの交響曲第6番の演奏時間は、
第1楽章:19分50秒強/第2楽章:7分50秒弱/第3楽章:9分10秒強/第4楽章:12分50秒弱

演奏スタイルは基本的に22年前の録音と変わりなし。
特に第1楽章、第4楽章は他の演奏に比べて比較的遅め。

 
ただ、全体的におとなしい感じがしたのは第1楽章の10分過ぎの爆発的に管弦楽がフォルテッシモで鳴らす個所の一撃でしかティンパニが強く鋭く打ち込まないのと特にトロンボーン、チューバといったあたりの管が若干遠く聴こえたためか(楽器配置はマゼールの場合と全く同じで、かつ音響もニューヨークのエイブリー・フィッシャーホールよりはNHKホールの方がやや纏まった響きになっているはずだけれども)。この印象は以前のスラットキンの録音を聴いた時の印象とそれほど変わるものではなかった。
 
第4楽章も同様で重厚さを管の厚みで表現するカラヤンやムーティとは一線を画する演奏で逆に打楽器が激しさを鋭く打ち込んで表現するタイプの演奏。特にスラットキンの場合、録音セッションで管の厚みを力とする音作りにはしないので実演での印象もあまり変わらない。第4楽章の遅さは、群を抜いて遅いバーンスタインとニューヨーク・フィルハーモニックの晩年の名演奏を除くと、最も遅い演奏の一つかと。
 
なお、第4楽章の冒頭で地震らしき揺れを感じ館内の設備がミシミシ音を立てていたけれども特に大きな揺れではなかった。NHKホールでは地震に際しと称した館内放送が演奏前に入るが、サントリーホールではいつしか地震に備える案内は流さない様になった。
 
【参照】
レナード・スラットキン指揮 セントルイス交響楽団
19:40/7:57/8:51/12:57(全体で49分35秒)
1990年3月7,8,10日 セントルイス・パウウェル・シンフォニーホール

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2012年1月28日
山田和樹、都響のラフマニノフ交響曲第番ほか

ピョートル・チャイコフスキー:歌劇『エウゲニー・オネーギン』〜ポロネーズ
アレクサンドル・アルチュニアン:トランペット協奏曲 変イ長調
セルゲイ・ラフマニノフ:交響曲第2番ハ短調作品27


トランペット:マティアス・ヘフス
山田和樹指揮 東京都交響楽団


2012年1月28日 サントリーホール
 
トランペット協奏曲は20世紀の楽曲というよりは映画音楽に近い様な雰囲気も持たせた聴きやすい旋律でトランペットの技巧が十分に楽しめる一曲で、アンコールは急遽決まったのか第2楽章の再演。
 
ラフマニノフの交響曲第2番は第3楽章のアダージョの間の取り方がやや変わった演奏。
第4楽章は特に大音量とまでは行かないバランスを重視した様な演奏。スタイルとしてはオーマンディがフィラデルフィア管弦楽団と録音した演奏に近い感じ。指揮棒といい最初の構え方といい(指揮をしているときの全身から出る大きなアクションは別物だけれど)師匠のコバケンにどこか似ている様なところもあり。主観的に演奏する指揮者では第3楽章にはパウゼを挟みその次の音をクレッシェンドするなどの細かな技を挟んだりするけれども、どちらかというと山田和樹は正統的というか余分な音は出さずに指定された音を厳密に出していくといった感じ。

前回聴く機会のあった日本フィルとのベートーヴェンの交響曲第7番の散々たる演奏から打って変わりこの日の演奏ならば本人の面目躍如たる出来栄えだったのではないだろうか。

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2011年12月10日
リサ・バティアシュヴィリ、デュトワ、N響のブラームス協奏曲、『青ひげ公の城』(2日目)

ヨハネス・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
ベラ・バルトーク:歌劇『青ひげ公の城』 作品11(演奏会形式)

ヴァイオリン|リサ・バティアシュヴィリ
青ひげ|バリント・ザボ
ユディット|アンドレア・メラース


シャルル・デュトワ指揮 NHK交響楽団

 
2011年12月10日 NHKホール
 
リサの衣装は前日と打って変わり白いドレス。昨日のブラームスは堅実というかあまり冒険をしないやや抑え気味の演奏だったけれど、今日の演奏は冒頭からかなり突っ込んできた感じの演奏で音が安定してきたのは第2楽章からかな、といった印象を持った。突っ込んでペースを掴むまでにやや時間を要したためなのか昨日よりはゆっくりした演奏の様にも感じたものの第3楽章は昨日の演奏の再現といった正確無比なピッチで淡々と仕上げていくブラームスだったかと。
 
ヴァイオリン協奏曲:第1楽章:22分50秒程度、第2楽章:9分40秒程度、第3楽章:7分55秒程度
バルトーク:『青ひげ公の城』:57分00秒程度

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2011年12月9日
リサ・バティアシュヴィリ、デュトワ、N響のブラームス協奏曲、『青ひげ公の城』

ヨハネス・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
ベラ・バルトーク:歌劇『青ひげ公の城』 作品11(演奏会形式)


ヴァイオリン|リサ・バティアシュヴィリ
青ひげ|バリント・ザボ
ユディット|アンドレア・メラース

シャルル・デュトワ指揮 NHK交響楽団

2011年12月9日 NHKホール
 
リサの衣装は赤いドレス。
「エリザベス」として演奏していた頃はほとんど無名に近かったけれども成功し始めるととんとん拍子に行くということか。デュトワとの演奏は先日シカゴ交響楽団の定期でプロコフィエフを演奏したばかりだから呼吸もぴったりということか。

ヴァイオリン協奏曲:第1楽章:22分40秒程度、第2楽章:9分25秒程度、第3楽章:7分55秒程度
 
 
昨シーズンから今シーズンに掛けて、都響とN響のコンサートプログラムが比較的重なることが多い。青ひげ公の城は都響ではインバルが取り上げる予定だったが3月に予定されていたプログラムが震災の影響で取りやめになったため、やはり3月にサロネンとニューヨーク・フィルの演奏会以来の青ひげ公の城。ニューヨーク・フィルは最近ではドホナーニ(ソリストはフォン・オッターとゲルネ)で取り上げるなど本格的に力を入れた演奏が多かったけれど、今回のN響もデュトワが取り上げるあたり興味は尽きなかった。このところのデュトワのプログラムはレパートリー以外の作品を取り上げることが多いので意外な一面が見られる楽しさもまたある。
 
バルトーク:『青ひげ公の城』:57分10秒程度

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2011年12月8日
オランダ・バッハ協会の「ロ短調ミサ」

ヨハン・セバスティアン・バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV.232
  
ドロテー・ミールズ(S)、

ヨハネッテ・ゾマー(S)、
マルゴット・オイツィンガー(A)、
チャールズ・ダニエルズ(T)、

ピーター・ハーヴェイ(Bs)

ヨス・ファン・フェルトホーヴェン指揮 オランダ・バッハ協会管弦楽団
合唱 オランダ・バッハ協会合唱団

 
2011年12月8日 東京文化会館
 
楽器配置は中央にオルガン
指揮者の左側に全ての弦を集め、第1ヴァイオリン3人、第2ヴァイオリン2人、Vnパートにヴィオラ奏者が2人加わり、通奏低音が3名(チェロ2、コントラバス1)、第1Vnの後ろにホルンが配置されその後方にハープシーコード
指揮者右側に客席側からフルート、オーボエその奥に打楽器、金管は木管の後方、そして合唱が後方に横一列。


指揮者は合唱指揮者の出身といった指揮振り。
テノールの調子が万全ではなかった様だけれども、通奏低音が安定していて流れの速い古楽器ならではという趣の演奏。管弦楽合奏の時にはオルガン、合唱付きの時にはハープシーコードといった使い分けはされていなかったため、オルガンとハープシーコードが同時に演奏される時の意図が分りにくいものはあったが、とても楽しめた。

ただ、この編成で東京文化会館の大ホールは些か広い気がしないこともないけれども。

途中20分の休憩を挟み、前半55分50秒程度、後半55分20秒程度。
 
 

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2011年12月7日
フルシャ・都響のドヴォルザーク『スターバト・マーテル』

アントニン・ドヴォルザーク:『スターバト・マーテル』 作品58
 
 ソプラノ:シモナ・シャトゥロヴァー
 メゾソプラノ:ヤナ・ヴァリンゲロヴァー
 テノール:トマシュ・ユハース
 バス:ぺテル・ミクラーシュ
  晋友会合唱団

ヤクブ・フルシャ指揮 東京都交響楽団

2011年12月7日 サントリーホール
 
独唱者4人は舞台前方に指揮台のフルシャを挟んで右側にベースとテノール、左側にメゾソプラノとソプラノ
合唱団はP席中央、コンサートマスターは矢部さん、ヴィオラのトップには今回は店村さん。

 
第1曲の「スターバト・マーテル」で合唱が入るまでの管弦楽の導入から速い演奏であることを予感させる。数年前の日本フィルで演奏されたスターバト・マーテルも同様に速い演奏だったけれども荘厳な宗教音楽としてに音楽を引っ張るといった感じではなさそう。小編成のペルゴレージのスターバトマーテルをこの曲の最高峰と言う人も多い様だけれども、個人的にはこれにヴィヴァルディ、ロッシーニ、ドヴォルザークの作品を加えた4曲は甲乙つける必要がないと思うほど多様性に富んでいて素晴らしい作品だと思うけれども。
 
楽曲はヴィヴァルディやロッシーニ同様、20節からなるセクエンツイァの最初の10節に対して曲がつけられているもの。ヴィヴァルディ―が1節の中に様々な要素を取り込んで一つの曲として纏めあげたものに対して1節1テーマで音楽を構築していくスタイルはロッシーニに同様。
 
演奏時間は
第1曲 悲しみに沈める聖母は (Stabat Mater dolorosa): 19分35秒程度
第2曲 誰が涙を流さぬものがあろうか (Quis est homo, qui non fleret): 9分55秒程度
第3曲 いざ、愛の泉である聖母よ (Eja, Mater, fons amoris) : 6分50秒程度
第4曲 わが心をして (Fac, ut ardeat cor meum) : 8分35秒程度
第5曲 わがためにかく傷つけられ (Tui nati vulnerati) : 5分15秒程度
第6曲 我にも汝とともに涙を流させ (Fac me vere tecum flere) : 6分00秒程度
第7曲 処女のうちもっとも輝ける処女 (Virgo virginum praeclara) : 6分25秒程度
第8曲 キリストの死に思いを巡らし (Fac, ut portem Christi mortem): 5分20秒程度
第9曲 焼かれ、焚かれるとはいえ (Inflammatus et accensus) : 5分55秒程度
第10曲 肉体は死して朽ち果てるとも (Quando corpus morietur) : 8分5秒程度

 
今期の都響の演奏では7月のギルバートの客演演奏を一番の出来と言われる方が周囲には多かったけれども、この演奏はそれ以上と個人的には思えるほどの清々しさを感じた。
 
【参照】
ラファエル・クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団/合唱団
エディト・マティス/アンア・レイノルズ/ヴィエスワフ・オフマン/ジョン・シャーリー=カーク
18:30/11:18/7:24/8:10/5:14/7:39/6:34/5:31/6:31/7:21
1976年9月1-3日、ミュンヘン
 
ジュゼッペ・シノーポリ指揮 シュターツカペレ・ドレスデン/ドレスデン国立歌劇場合唱団
マリアナ・ズヴェトコヴァ/ルクサンドラ・ドノーセ/ヨハン・ボータ/ロベルタ・スカンディウッチ
20:36/11:27/7:49/9:45/4:50/6:49/6:35/4:42/6:16/8:45
2000年4月、ドレスデン
 
ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、プラハフィルハーモニー合唱団
22:55/11:00/7:50/9:09/7:04/6:55/7:06/5:34/6:48/8:16
1961年12月、プラハ
 
ニコラウス・アーノンクール指揮 バイエルン放送交響楽団・合唱団
ルーバ・オルゴナソヴァ/ブリギット・レンメルト/ピョートル・ベクゾラ/フランツ・ハウラータ
20:32/11:29/7:05/9:14/5:11/6:55/6:46/5:25/6:05/7:40
2007年6月24-26日、ミュンヘン・ヘラクレスザール
 
なお1876年初版による演奏はアクセンタスが録音しているがこちらは7曲構成で5曲目〜7曲目がない。
 
Takahiko Kaku

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2011年12月6日
遠藤真理 チェロリサイタル

遠藤真理 チェロリサイタル
 
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
・ドビュッシー:チェロとピアノのためのソナタ *
・デュティユー:ザッハーの名による3つのストローフ(1976)
・藤倉 大:Dolphins(2010/2011、チェロ・バージョン) **
・ウェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品 op.11 *
・ウェーベルン:チェロとピアノのための2つの小品 *
・R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 op.6 *

[アンコール]
・R.シュトラウス:《8つの歌》より「万霊節」op.10-8

 
遠藤真理(Vc)、三浦友理枝(Pf)*、中木健二(Vc)**

2011年12月6日 東京オペラシティ・リサイタルホール
 
バッハからコンテンポラリー(B→C)へと題した一連のリサイタルシリーズ
バッハの無伴奏チェロ組曲第2番は全体を通じて18分45秒程度で間を保ちながら丁寧に弾いて行くスタイル。
ドビュッシーはどちらかというとピアノの三浦友理枝さんの方が自由奔放なテンポ設定をする感じの演奏。10分15秒程度
リヒャルト・シュトラウスのチェロソナタは27分55秒程度。導入からのピアノ伴奏が短くスタッカートを掛けて鋭く音を刻んでいくのでテンポが非常に分かりやすく、チェロがうねる様に強弱の波を明確につけていく様子が手に取る用意に分かった。

 

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2011年11月28日
ギルバート、ニューヨーク・フィルのドヴォルザーク・交響曲第7番

ジョン・コリグリアーノ:ワン・スウィート・メモリー
アントニン・ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 作品70

 
ステファニー・ブライト(Stephanie Blythe):メゾソプラノ
アラン・ギルバート指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック

 
2011年9月30日、10月1,3日 エイブリー・フィッシャーホール
 
 
アラン・ギルバートはニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督就任前にシカゴ交響楽団へ客演した2006年1月に、ドヴォルザークの交響曲第7番はプログラムに載せていた。また、プログラムの前半に近代、現代の作曲家の作品を持ってきて後半に古典派を中心とする有名なプログラムを持ってくる手法はマズアのやり方そのもので近代都市ニューヨークならではの前衛作品への寛容さが聴衆にも伝わっているかのような感じだ。
 
ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏するドヴォルザークの交響曲第7番は久々で前回聴いたのは前監督のマゼールの時。マズアは8番と9番のみをプログラムに載せたため首席客演指揮者として毎年指揮していたコリン・ディヴィスがこの10年ほどの間には取り上げたくらいか。

アラン・ギルバートの演奏は音のバランスと強弱のメリハリが明確に表現されている演奏で、第1楽章やスケルツォは同じ小節の中の音の微妙な強弱も全体への表情につながって来る指示の出し方が的確。管が無機的に吹くところもなくかなり目配り気配りがされている印象。スケルツォのリズムはチェコ系の指揮者、クーベリックやノイマンなどはティンパニで刻むことが多くマリナーなどは弦のアクセントで表情を出しているけれどもギルバートは均等に全てがコントロールされたバランスで各パートの自己主張もさりげなく盛り込まれている。

今回のニューヨーク・フィルハーモニックとの演奏
第1楽章:11分7秒、第2楽章:10分55秒、第3楽章:7分39秒、第4楽章:9分27秒

 
シカゴ交響楽団との演奏:
第1楽章:10分54秒、第2楽章:10分07秒、第3楽章:7分34秒、第4楽章:9分05秒

これはニューヨーク・フィルとの演奏が遅いというよりも、より歌わせた緻密な演奏になっているという表現の方が的確かも知れない。ニューヨーク・フィルでは対向配置を取るギルバートが客演では全く違う楽器配置を取り、多分正確には通常個別のオーケストラが一番取るであろうそれぞれのオーケストラのシェフが採用している楽器配置を踏襲しているのだと思うけれど、このシカゴ交響楽団の演奏よりもニューヨークの方が弦のアンサンブルの良さ、綺麗さは上を行っている様に思う。それだけギルバートのスタイルがこの5年で更に洗練されたのか、別なところに理由があるのか、興味深い。個人的には音の玉手箱を開けた様なたくさんの種類の音が次から次に繋がって出てきて聴く方を飽きさせない今回のニューヨーク・フィルハーモニックの演奏の方がこのみかな、と。

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2011年11月26日
上原彩子 ピアノリサイタル

上原彩子 ピアノリサイタル
ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」
リスト:「詩的で宗教的な調べ」より第3曲「孤独の中の神の祝福」
リスト:リゴレット・パラフレーズ
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」作品39
リスト:愛の夢第3番(アンコール)
チャイコフスキー:「四季」〜11月(アンコール)

 
上原彩子(ピアノ)
2011年11月26日 八ヶ岳高原音楽堂

 
ベートーヴェンの悲愴ソナタは18分程度で安全運転をしている感じ。どちらかというと勢いに乗って演奏していたのが後半のラフマニノフで圧巻の演奏。ただ、同じ八ヶ岳高原音楽堂で前日のブーニンとの連日の演奏会になったためか、観客数が少なかったのがもったいないというべきか。
逆にゆったりと音の豊潤な流れをゆったりと聴くことが出来たのは幸いだった。

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2011年11月25日
スタニスラフ・ブーニン ピアノリサイタル


スタニスラフ・ブーニン ピアノリサイタル
J.S.バッハ:「主よ人の望みの喜びよ」BWV147(ヘス編)
J.S.バッハ:コラール前奏曲(ケンプ編)
    「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV.659a
    「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV645
    「われ汝に呼ばわる主イエス・キリストよ」BWV.639
J.S.バッハ:フランス組曲第6番ホ長調 BWV817
ドビュッシー:版画(パゴダ、グラナダの夕、雨の庭)
ショパン:マズルカ イ短調 Op.67-4
ショパン:練習曲 ハ短調 Op.10-12「革命」
ショパン:ポロネーズ 変イ長調 Op.61「幻想ポロネーズ」
シューマン:アラベスク Op.18(アンコール)

 
スタニスラス・ブーニン(ピアノ)
2011年11月25日 八ヶ岳高原音楽堂

 
ブーニン体調不良のために延期となっていた演奏会。
以前の様に激しく技術を前面に出してくるような演奏ではなく、余裕を持たせたゆったりとした演奏。表現が丸くなったとか深みが増したと表現されるものよりはむしろ体力的にこれがこなせる100%の中で演奏を組み立てたといった感じの演奏。

結果はともかく、ゆったりと構える革命のエチュードは、前日に聴いたルイサダの演奏スタイルを思い起こさせる様な独特なものだった。
アンコールに比較的長めのアラベスクを持ってきたが実際の演奏時間は1時間そこそこ。それでもブーニン人気は不滅というべき盛況ぶりだった。
演奏会のマナーは、これまで聴いた八ヶ岳高原音楽堂のリサイタルの中では一番残念だった。

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2011年11月24日
ジャン・マルク・ルイサダ ピアノリサイタル

ジャン・マルク・ルイサダ ピアノリサイタル
2011年11月24日 浜離宮朝日ホール


今回の来日公演6回のうちBプログラムとしては最終日
Aプログラム:
ベートーヴェン:6つのバガテル 作品126
シューベルト:ピアノソナタ第15番ハ長調 D.840 遺作『レリーク』
ショパン:夜想曲第13番 ハ短調 作品48-1
リスト:ピアノソナタ ロ短調

 
Bプログラム
ベートーヴェン:6つのバガテル 作品126
シューベルト:ピアノソナタ第15番ハ長調 D.840 遺作『レリーク』
モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調 K.331『トルコ行進曲つき』
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27-2『月光』

どちらも前半が共通で後半のプログラムが短く終わるのでここでアンコールとして数曲が用意されているといったところ。この日のプログラムで演奏されたのはバッハの『主よ人の望みの喜びよ』、ショパンの夜想曲に「ベートーヴェンの別のバガテル(ルイサダ自身の説明)」すなわち『エリーゼのために』WoO59
 
そして、今回のツアーは
11月19日:《兵庫》川西みつなかホール【B】
11月21日:《新潟》りゅーとぴあ新潟市芸術文化会館コンサートホール【B】
11月24日:《東京》浜離宮朝日ホール【B】
11月25日:《東京》紀尾井ホール【A】
11月27日:《福岡》北九州市立響ホール【A】
12月02日:《大阪》いずみホール【A】

 
リストのピアノソナタは録音があるので、全く新しいプログラムを並べてきたのは今回のBプログラム。モーツァルトのソナタに関しては割とオーソドックスな演奏で全体的にはゆっくり目と言えるのかも(17分55秒程度)。

ベートーヴェンのソナタは第1楽章が比較的速いテンポで進み、全楽章が切れ目なく演奏された。(第1楽章が5分10秒程度、第2楽章が2分40秒程度、第3楽章が7分20秒程度で全体としては15分10秒程度)ベートーヴェンもオーソドックスに纏めた感じもあったけれどもどちらかというとペダルの使い方はやや抑え気味に鍵盤の叩き方が神経質な位に強弱の付け方を微妙に変えていたのが印象的だった。

そして相変わらずのサービス精神の旺盛さ。
演奏会が終了しても聴衆が幸せな気持ちで帰路に就くことが出来るという術を心得ているかの様な配慮だ。

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2011年11月20日
ドヴォルザーク・交響曲第7番

Antonin Dvorak: Symphony No.7(2) in D minor Op.70
 
Chung's former recording with Gothenburg Symphony, Rostropovich's complete recoding with London Philharmonic and Dorati's recording at Mercury are atleast missing from this list.
 
(Abbreviation: D:Digital recording, S:Stereo, M:Mono)
1 Alsop, Marin 
Baltimore Symphony Orchestra 
10:14 10:08 7:40 9:01 
2009/3/19-22 D Joseph Meyerhoff Symphony Hall naxos


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2 Askenazy, Vladimir 
Czech Philharmonic Orchestra 
10:53 9:31 7:17 8:58 
1998/4/21-23 D Rudolfinum, Dvorakova, Prague CANYON


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
3 Barbirolli, Sir John 
Halle Orchestra 
9:58 9:48 7:04 8:42 
1957/8/8 S Manchester PRT


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
4 Barbirolli, Sir John 
Royal Concertgebouw Orchestra Amsterdam 
10:52 10:10 7:40 9:47 
1969/1/22 S Concertgebouw, Amsterdam TESTAMENT

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
5 Bernstein, Leonard 
New York Philharmonic 
11:40 11:05 8:04 9:25 
1963/1/28 S Avery Fisher Hall, New York CBS


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
6 Chung, Myung-Whung 
Vienna Philharmonic Orchestra 
11:05 10:00 7:02 8:56 
1995/2/ D Musikverein saal, Vienna DG


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
7 Davis, Sir Colin 
Royal Concertgebouw Orchestra Amsterdam 
10:01 10:11 7:03 9:00 
1975/11/10-11 S Concertgebouw, Amsterdam Philips

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
8 Davis, Sir Colin 
London Symphony Orchestra 
11:06 11:18 7:40 9:53 
2001/3/21 D Barbican Center, London LSO

 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
9 Dohnany, Christoph von 
Cleveland Orchestra 
10:38 9:39 7:20 8:48 
1985/10/ D Masonic Auditorium, Cleveland DECCA

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
10 Fisher, Ivan 
Budapest Festival Orchestra 
11:18 10:04 7:44 9:28 
2009/7/ D Palace of Arts, Budapest Channel


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
11 Giulini, Carlo Maria 
London Philharmonic Orchestra 
11:34 11:33 7:58 9:40 
1976/4/ S Abbey Road Studio, London EMI

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
12 Giulini, Carlo Maria 
New Philharmonia Orchestra 
11:20 9:53 7:40 9:18 
1969/11/30 S Royal Festival Hall BBC

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
13 Giulini, Carlo Maria 
Royal Concertgebouw Orchestra Amsterdam 
12:45 12:10 8:36 10:13 
1993/2/10-12 D Concertgebouw, Amsterdam SONY


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
14 Haitink, Bernald 
Royal Concertgebouw Orchestra Amsterdam 
10:42 9:24 6:48 8:57 
1959/9/ S Concertgebouw, Amsterdam DECCA

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
15 Harnoncourt, Nikolaus 
Royal Concertgebouw Orchestra Amsterdam 
11:52 9:37 7:55 9:25 
1998/3/ D Concertgebouw, Amsterdam TELDEC

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
16 Inbal, Eliahu 
Philharmonia Orchestra 
11:11 10:43 7:34 9:35 
1990/10/ D St Augustine's Kilburn TELDEC

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
17 Isserstedt, Hans Schumidt- 
NDR Symphony Orchestra 
10:24 10:26 7:16 9:14 
1953/3/23-25 M Kingsway Hall, London DECCA

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
18 Isserstedt, Hans Schumidt- 
NDR Symphony Orchestra 
10:29 9:45 7:28 9:17 
1970/6/8 S Toningenger, Hamburg EMI

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
19 Jansons, Marris 
Oslo Philharmonic Orchestra 
10:37 9:58 7:32 8:56 
1992/1/ D Konserthaus, Oslo EMI

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
20 Jarvi, Neeme 
Scottish National Orchestra 
10:47 9:24 7:47 8:36 
1986/5/8-9 D SNO Center, Glasgow Chandos


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
21 Kertez, Istvan 
London Symphony Orchestra 
10:17 10:08 7:21 9:14 
1964/ S Kingsway Hall, London DECCA

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
22 Kubelik, Rafael 
Philharmonia Orchestra 
11:20 9:27 7:06 8:59 
1951/9/1-2 M Abbey Road Studio, London EMI/Testament

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
23 Kubelik, Rafael 
Vienna Philharmonic Orchestra 
11:11 9:09 6:56 8:50 
1956/10/ S Sofien Saal, Vienna DECCA

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
24 Kubelik, Rafael 
Berlin Philharmonic Orchestra 
11:18 9:42 7:26 9:18 
1971/1/ S Jesus-Christus Kirche, Berlin DG

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
25 Kubelik, Rafael 
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks 
11:06 9:26 7:20 9:45 
1978/4/2 S Herklessaal, Muenchen ORFEO

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
26 Levine, James 
Chicago Symphony Orchestra 
10:52 9:56 8:14 9:16 
1984/7/16 D Symphony Hall, Chicago BMG

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
27 Maazel, Lorin 
Vienna Philharmonic Orchestra 
11:18 11:26 7:41 8:55 
1984/ D  DG

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
28 Macal, Zdenik 
Czech Philharmonic Orchestra 
10:08 8:49 7:07 8:37 
2004/8/30-31,9/1-2 D Rudolfinum, Dvorakova, Prague EXTON

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
29 Mackerras, Charles 
London Philharmonic Orchestra 
10:27 10:23 7:29 8:50 
1991/5/21-23 D St Augustine's Kilburn EMI

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
30 Mackerras, Charles 
Philharmonia Orchestra 
10:25 9:42 7:31 9:18 
2008/10/9 D Royal Festival Hall Signam

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
31 Marriner, Sir Neville 
Minnesota Symphony Orchestra 
10:51 9:51 7:30 8:26 
1984/3/21 D Minnesota Symphony Hall Philips

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
32 Marriner, Sir Neville 
Academy of St-Martin-in-the-fields 
10:49 10:42 7:37 8:57 
1990/10/15-16 D St Jude's, London Capriccio

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
33 Mehta, Zubin 
Islael Philharmonic Orchestra 
11:30 9:35 7:25 8:55 
1968/5/31-6/1 S Kingsway Hall, London DECCA

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
34 Monteux, Pierre 
London Symphony Orchestra 
10:42 10:34 7:23 8:42 
1959/10/19-20 S Kingsway Hall, London DECCA

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
35 Neumann, Vaclav 
Czech Philharmonic Orchestra 
10:50 9:10 7:25 9:13 
1981/10/ D Rudolfinum, Dvorakova, Prague DENON

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
36 Neumann, Vaclav 
Czech Philharmonic Orchestra 
11:00 9:30 7:36 9:06 
1972/6/8,28,31 S Rudolfinum, Dvorakova, Prague DENON

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
37 Neumann, Vaclav 
Czech Philharmonic Orchestra 
11:37 9:36 7:54 9:59 
1991/11/12-13 D Tokyo Metropolitan Art Space CANYON

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
38 Norrington, Roger 
RadioSinfonieorchester Stuttgart des SWD 
10:47 9:54 7:42 9:33 
2010/4/20,24 D Liederhall, Beethovensaal  SWR

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
39 Ormandy, Eugene 
Philadelphia Orchestra 
11:07 10:58 8:17 9:54 
1976/10/19 S Scottish Rite Cathedral, Philadelphia BMG

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
40 Pesek, Libor 
Royal Liverpool Philharmonic Orchestra 
11:12 9:45 7:23 9:20 
1987/ D Philharmonic Hall, Liverpool EMI

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
41 Previn, Andre 
Los Angeles Philharmonic Orchestra 
10:24 10:27 7:42 9:02 
1988/5/4 D Royce Hall, UCLA, Calofornia TELARC

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
42 Rowicki, Witold 
London Symphony Orchestra 
10:39 10:15 7:43 9:22 
1971/11/29,-12/4 S Wembley Town Hall, London DECCA

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
43 Sawallisch, Wolfgang 
Philadelphia Orchestra 
10:45 10:07 7:20 8:57 
1989/4/ D Memorial Hall, Philadelphia EMI

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
44 Suitner, Otmar 
Staatskapelle Berlin 
10:45 9:00 7:40 9:22 
1981/2/ S Jesus-Christus Kirche, Berlin Berlin Classics

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
45 Szell, George 
Cleveland Orchestra 
10:14 9:27 7:33 8:24 
1960/3/18-19 S Severance Hall, Cleveland SONY

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
46 Talich, Vaclav 
Czech Philharmonic Orchestra 
10:21 9:53 7:23 8:23 
1938/ M Abbey Road Studio, London Opus

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
47. Davis, Sir Andrew
Philharmonia Orchestra, The detailed data will be updated after pick it up at the storage room

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
This discography has prepared by Takahiko Kaku, 加来恭彦

 

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2011年11月19日
ラザレフ・日本フィルのブラームス・交響曲第4番(みなとみらい)

アントニン・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
ヨハネス・ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98

 
チェロ:ピーター・ウィスペルウェイ
アレクサンドル・ラザレフ指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
 
2011年11月19日 みなとみらいホール
 
音楽の起伏の大きさは今日の方が大きかったことに加えてアンサンブルの緻密さも今日の方が良かったのではないかと。
 
ウィスペルウェイのチェロは音量がやや足りない様にも感じるのだけれどもその分軽妙で、編成をやや絞ったオーケストラの響きにおいては過不足ないバランスなのかも。
演奏時間は、昨日の杉並公会堂における演奏が
第1楽章:15分40秒程度、第2楽章:12分20秒程度、第3楽章:13分15秒程度
本日のみなとみらいホールでの演奏が
第1楽章:15分55秒程度、第2楽章:12分40秒程度、第3楽章:13分35秒程度
結果的には今日の方が心持ちゆったり目の間を取ったということか。演奏には全く差は感じられなかった。
 
ブラームスの交響曲第4番は弦全体がピッツィカートに入るときにはいいバランスに感じるのだけれどもそれ以外のパートでのチェロが聴きとりにくかった。逆に言えば低音部で響いていたのはコントラバスで座席の位置が悪かったのか、チェロの下支えが弱く感じたので比較的鋭いヴァイオリンの音が目立つ演奏になっていたのかも。
第1楽章:12分50秒程度、第2楽章:10分40秒程度、第3楽章:5分55秒程度、第4楽章:8分40秒程度
第4楽章の中間部が心持昨日より早くフィナーレは逆にじっくりと演奏する音作りでメリハリが昨日よりあった分、交響曲の演奏時間は逆に昨日より短めに抑えられている感じだった。

Posted by kakkun89 at 21:54 | Comments (0) | TrackBack (0)


2011年11月18日
ラザレフ・日本フィルのブラームス・交響曲第4番

アントニン・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
ヨハネス・ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98
 
チェロ:ピーター・ウィスペルウェイ
アレクサンドル・ラザレフ指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
 
2011年11月18日 杉並公会堂
 
正直、最近のパフォーマンスはどうかなと疑問符のついていた日本フィル、それがラザレフが指揮台に立つと音が一変したかの様な演奏になるのが不思議。
 
この日の演奏はやや狭い感じのある杉並公会堂の舞台を小さく使ったもので管の数がやや減っているほかは弦はVnが第1、第2ともに15人、ヴィオラが11人、チェロも多分同数でコントラバスが8人といった構成。ラザレフの指揮台での大きなアクションで速い演奏の様にも思えたブラームスの第4番は冒頭のみが強い入り方でその後の演奏はヴァイオリン、ヴィオラと大きな指示をラザレフが出すごとに音が強調される組み立て。第1楽章は2拍子だがラザレフの振り方は時々4拍子が混じっているのではと思うほど動きが大きい。
 
杉並公会堂の規模であればこのオーケストラ構成で十分な音量で明日の同じプログラム(横浜みなとみらいホール)も楽しみ。
 
演奏時間は概算で
第1楽章:12分55秒程度、第2楽章:10分55秒程度、第3楽章:5分55秒程度、第4楽章:9分00秒程度

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2011年11月17日
S・ツィンマーマン、ヤルヴィ、N響のベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲ほか

ドヴォルザーク / スラヴ舞曲集 作品46 から 第1番
ベートーヴェン / ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
ドヴォルザーク / 交響曲 第7番 ニ短調 作品70
 
ヴァイオリン|セルゲ・ツィンマーマン
ネーメ・ヤルヴィ指揮 NHK交響楽団

 
2011年11月17日 サントリーホール
 
セルゲ・ツィンマーマンの略歴は父親似でもあって、フランク・ペーター・ツィンマーマンは5歳の時に母親の手ほどきでヴァイオリンを始め10歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いてデビュー、セルゲ・ツィンマーマンは母親の手ほどきで5歳の時からヴァイオリンを始め、やはりデビューはモーツァルトのヴァイオリン協奏曲とある。
 
セルゲ・ツィンマーマンの名前「セルゲ」は父フランク・ペーターが敬愛する作曲家、セルゲイ・プロコフィエフから頂戴したものだそうだが(本人が直接言っていたのだから間違いはないと思うが)これをドイツ語読みしてセルゲとなるのか。
 
音量としてはきっとこれからどんどんついてくるのであろうなと期待を持たせる様な感じではあったがアンコールも含めて指回りの速さと正確さは周囲の環境に恵まれてぐんぐんと力を付けて来た印象と違わない感じ。ただ、それが才能によるものというより十分な練習によってもたらされたものであろうことはヴァイオリニストの勲章でもある顎の下の青あざの深さから容易に感じ取れた。

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2011年11月16日
ヤルヴィ・N響のドヴォルザーク・交響曲第7番ほか

ドヴォルザーク / スラヴ舞曲集 作品46 から 第1番
ベートーヴェン / ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
ドヴォルザーク / 交響曲 第7番 ニ短調 作品70

 
ヴァイオリン|セルゲ・ツィンマーマン
ネーメ・ヤルヴィ指揮 NHK交響楽団

 
2011年11月16日 サントリーホール
 
想定外の組み合わせ。元々イルジー・コウトの指揮で予定されていたプログラムがコウトの怪我との発表で代わりに指名されたのがヤルヴィだから期待は否応なしに高まる。そしてヤルヴィの客演はこのプログラムのみ。
 
ヤルヴィは録音が多いという理由もあるが、ドヴォルザークの一連の交響曲はグラスゴーのす子ティッシュ・ナショナル交響楽団と録音していて堅実的な纏め方をする印象があったのだけれども、この演奏会ではヤルヴィのテンポ設定が速かったのかオケの調子がよくなかったのか、はたまた座った位置が悪かったのは分らないけれども、上手く音が纏まっていたという印象は薄い。
 
第1楽章の3連符はそれぞれにアクセントが付くとリズムが出るのだけれど、ホルンの2拍目が流れるのでどうしても遅れ気味に聞こえて、1小節早く(弱音だからあまり目立たないのだけれど)入って来てしまうなどのアクシデントもあった。第1楽章も第2楽章も速めに流すので、比較的普通のテンポで入るスケルツォの導入が遅めに聞こえてそれでもテンポアップしていくために全体が速く纏まる演奏。ただ、ちょっと残念だったのがホルンだけではなくそれが全体のアンサンブルにも及んでいた様にも思えるのだけれども。
 
このプログラムでのヤルヴィということもあってか、後ろを振り向くとスタンディングオベーションの観客があちこちに目に付く光景だった。ということはやはり演奏としては素晴らしいと感じる観客の方が多かったということなのだろうか。首をひねる様なところが結構あっただけに心境としては複雑。
演奏時間は、第1楽章:9分55秒程度、第2楽章:8分35秒程度、第3楽章:7分05秒程度、第4楽章:8分15秒程度
 
以下、参考
Antonin Dvorak, SYmphony No.7 in D minor Op.70

1 Alsop, Marin Baltimore Symphony Orchestra 10:14 10:08 7:40 9:01 
        2009/3/19-22 D Joseph Meyerhoff Symphony Hall naxos
2 Askenazy, Vladimir Czech Philharmonic Orchestra 10:53 9:31 7:17 8:58 

        1998/4/21-23 D Rudolfinum, Dvorakova, Prague CANYON
3 Barbirolli, Sir John Halle Orchestra 9:58 9:48 7:04 8:42 

        1957/8/8 S Manchester PRT
4 Barbirolli, Sir John Royal Concertgebouw Orchestra Amsterdam 10:52 10:10 7:40 9:47 

        1969/1/22 S Concertgebouw, Amsterdam TESTAMENT
5 Bernstein, Leonard New York Philharmonic 11:40 11:05 8:04 9:25 

        1963/1/28 S Avery Fisher Hall, New York CBS
6 Chung, Myung-Whung Vienna Philharmonic Orchestra 11:05 10:00 7:02 8:56 

        1995/2/ D Musikverein saal, Vienna DG
7 Davis, Sir Colin Royal Concertgebouw Orchestra Amsterdam 10:01 10:11 7:03 9:00 

        1975/11/10-11 S Concertgebouw, Amsterdam Philips
8 Davis, Sir Colin London Symphony Orchestra 11:06 11:18 7:40 9:53 

        2001/3/21 D Barbican Center, London LSO
9 Dohnany, Christoph von Cleveland Orchestra 10:38 9:39 7:20 8:48 

        1985/10/ D Masonic Auditorium, Cleveland DECCA
10 Fisher, Ivan Budapest Festival Orchestra 11:18 10:04 7:44 9:28 

        2009/7/ D Palace of Arts, Budapest Channel
11 Giulini, Carlo Maria London Philharmonic Orchestra 11:34 11:33 7:58 9:40 

        1976/4/ S Abbey Road Studio, London EMI
12 Giulini, Carlo Maria New Philharmonia Orchestra 11:20 9:53 7:40 9:18 

        1969/11/30 S Royal Festival Hall BBC
13 Giulini, Carlo Maria Royal Concertgebouw Orchestra Amsterdam 12:45 12:10 8:36 10:13 

        1993/2/10-12 D Concertgebouw, Amsterdam SONY
14 Haitink, Bernald Royal Concertgebouw Orchestra Amsterdam 10:42 9:24 6:48 8:57 

        1959/9/ S Concertgebouw, Amsterdam DECCA
15 Harnoncourt, Nikolaus Royal Concertgebouw Orchestra Amsterdam 11:52 9:37 7:55 9:25 

        1998/3/ D Concertgebouw, Amsterdam TELDEC
16 Inbal, Eliahu Philharmonia Orchestra 11:11 10:43 7:34 9:35 

        1990/10/ D St Augustine's Kilburn TELDEC
17 Isserstedt, Hans Schumidt- NDR Symphony Orchestra 10:24 10:26 7:16 9:14 

        1953/3/23-25 D Kingsway Hall, London DECCA
18 Isserstedt, Hans Schumidt- NDR Symphony Orchestra 10:29 9:45 7:28 9:17 

        1970/6/8 S Toningenger, Hamburg EMI
19 Jansons, Marris Oslo Philharmonic Orchestra 10:37 9:58 7:32 8:56 

        1992/1/ D Konserthaus, Oslo EMI
20 Jarvi, Neeme Scottish National Orchestra 10:47 9:24 7:47 8:36 

        1986/5/8-9 D SNO Center, Glasgow Chandos
21 Kertez, Istvan London Symphony Orchestra 10:17 10:08 7:21 9:14 

        1964/ S Kingsway Hall, London DECCA
22 Kubelik, Rafael Philharmonia Orchestra 11:20 9:27 7:06 8:59 

        1951/9/1-2 M Abbey Road Studio, London EMI
23 Kubelik, Rafael Vienna Philharmonic Orchestra 11:11 9:09 6:56 8:50 

        1956/10/ S Sofien Saal, Vienna DECCA
24 Kubelik, Rafael Berlin Philharmonic Orchestra 11:18 9:42 7:26 9:18 

        1971/1/ S Jesus-Christus Kirche, Berlin DG
25 Kubelik, Rafael Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks 11:06 9:26 7:20 9:45 

        1978/4/2 S Herklessaal, Muenchen ORFEO
26 Levine, James Chicago Symphony Orchestra 10:52 9:56 8:14 9:16 

        1984/7/16 D Symphony Hall, Chicago BMG
27 Maazel, Lorin Vienna Philharmonic Orchestra 11:18 11:26 7:41 8:55 1984/ D  DG
28 Macal, Zdenik Czech Philharmonic Orchestra 10:08 8:49 7:07 8:37 

        2004/8/30-31,9/1-2 D Rudolfinum, Dvorakova, Prague EXTON
29 Mackerras, Charles London Philharmonic Orchestra 10:27 10:23 7:29 8:50 

        1991/5/21-23 D St Augustine's Kilburn EMI
30 Mackerras, Charles Philharmonia Orchestra 10:25 9:42 7:31 9:18 

        2008/10/9 D Royal Festival Hall Signam
31 Marriner, Sir Neville Minnesota Symphony Orchestra 10:51 9:51 7:30 8:26 

        1984/3/21 D Minnesota Symphony Hall Philips
32 Marriner, Sir Neville Academy of St-Martin-in-the-fields 10:49 10:42 7:37 8:57 

        1990/10/15-16 D St Jude's, London Capriccio
33 Mehta, Zubin Islael Philharmonic Orchestra 11:30 9:35 7:25 8:55 

        1968/5/31-6/1 S Kingsway Hall, London DECCA
34 Monteux, Pierre London Symphony Orchestra 10:42 10:34 7:23 8:42 

        1959/10/19-20 S Kingsway Hall, London DECCA
35 Neumann, Vaclav Czech Philharmonic Orchestra 10:50 9:10 7:25 9:13 

        1981/10/ D Rudolfinum, Dvorakova, Prague DENON
36 Neumann, Vaclav Czech Philharmonic Orchestra 11:00 9:30 7:36 9:06 

        1972/6/8,28,31 S Rudolfinum, Dvorakova, Prague DENON
37 Neumann, Vaclav Czech Philharmonic Orchestra 11:37 9:36 7:54 9:59 

        1991/11/12-13 D Tokyo Metropolitan Art Space CANYON
38 Norrington, Roger RadioSinfonieorchester Stuttgart des SWD 10:47 9:54 7:42 9:33 

        2010/4/20,24 D Liederhall, Beethovensaal  SWR
39 Ormandy, Eugene Philadelphia Orchestra 11:07 10:58 8:17 9:54 

        1976/10/19 S Scottish Rite Cathedral, Philadelphia BMG
40 Pesek, Libor Royal Liverpool Philharmonic Orchestra 11:12 9:45 7:23 9:20 

        1987/ D Philharmonic Hall, Liverpool EMI
41 Previn, Andre Los Angeles Philharmonic Orchestra 10:24 10:27 7:42 9:02 

        1988/5/4 D Royce Hall, UCLA, Calofornia TELARC
42 Rowicki, Witold London Symphony Orchestra 10:39 10:15 7:43 9:22 

        1971/11/29,-12/4 S Wembley Town Hall, London DECCA
43 Sawallisch, Wolfgang Philadelphia Orchestra 10:45 10:07 7:20 8:57 

        1989/4/ D Memorial Hall, Philadelphia EMI
44 Suitner, Otmar Staatskapelle Berlin 10:45 9:00 7:40 9:22 

        1981/2/ S Jesus-Christus Kirche, Berlin Berlin Classics
45 Szell, George Cleveland Orchestra 10:14 9:27 7:33 8:24 

        1960/3/18-19 S Severance Hall, Cleveland SONY
46 Talich, Vaclav Czech Philharmonic Orchestra 10:21 9:53 7:23 8:23 

        1938/ M Abbey Road Studio, London Opus

List by加来恭彦 Takahiko Kaku

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2011年11月12日
テミルカーノフ、サンクトペテルブルグのラフマニノフ2番、チャイコフスキー4番

セルゲイ・ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調作品27
ピョートル・チャイコフスキー:交響曲第4番 へ短調作品36
 
ユーリ・テミルカーノフ指揮 サンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
 
2011年11月12日 文京シビックホール
 
ラフマニノフもチャイコフスキーも、ともに既に2回録音しているテミルカーノフのレパートリー。
ただ、音楽は生き物と言うべきか、基本的な演奏スタイルは変わっていないけれども演奏そのものの自由度は大きく保ってテミルカーノフらしいといえばらしい演奏。
 
ラフマニノフは過去の録音に比べて演奏時間全体はかなり短めに抑えられているものの間の取り方やテンポの設定がかなり自由であるためにそれほど演奏に違いは感じさせない。
それにしてもテミルカーノフの魔術はどの様なオーケストラからも大音量を引き出すところであり、これは音量の調節できる録音では絶対に体験できないことの一つかと。
 
それがサンクト・ペテルブルグフィルハーモニーであっても、客演をしばしばしていたフィラデルフィア管弦楽団やニューヨーク・フィルハーモニックであったとしても、国内で客演の多い読売日本であっても、オーケストラから大音量を引き出すのが美味いのは、テミルカーノフの魔術と言うべきものかも知れない。
弦配置は第1Vn、Vc、Va、第2Vnの対向配置でコントラバスがチェロの後ろに9本配置されている。第1Vn、第2Vnともに15人編成で文京シビックホールの舞台はやや窮屈な感じ。
 
【1】ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
  18:40 / 9:57 / 13:36 / 14:01
  1977年12月 EMIアビーロードスタジオ
【2】サンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
  22:43 / 9:59 / 13:19 / 14:07
  1981年11月14、15日 ロンドン・ヘンリー・ウッドホール
今回の演奏会は
第1楽章:18分55秒程度、第2楽章:7分45秒程度、第3楽章:12分50秒、10分15秒程度
 
 
チャイコフスキーの交響曲第4番は冒頭のファンファーレを遅く丁寧にトランペットに吹かせたあと加速して行く演奏スタイルは以前からと同じ。このトランペットの鳴らし方は楽曲の途中であっても同様でこの箇所だけはゆったり目のテンポを取るので曲の動き方が顕著に聞こえて来る。
 
【1】ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 18:04 / 11:12 / 5:33 / 8:41
 1990年9月16-17日、ロンドン、ワトフォード・タウンホール
 
【2】サンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
 19:33 / 10:52 / 5:53 / 9:18
 サンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニーホール
今回の演奏会は
第1楽章:17分45秒程度、第2楽章:10分50秒程度、第3楽章:5分25秒程度、第4楽章:8分20秒程度。
演奏時間としては総じて速いものの、演奏そのものの起伏が大きいので速さはさほど差を感じさせるものではなかった。
 
アンコールは、エルガーの愛のあいさつ(管弦楽版)、チャイコフスキーの白鳥の湖〜4羽の白鳥の踊り。このリズム感が非常に楽しくテミルカーノフの指揮なしでも楽団にしみ込んでいる様なアンサンブルだった。
演奏会は6時30分開演だったが、大曲が2曲にアンコールを加えると2時間半に近くなる編成で、通常より30分前倒ししての開演は納得。ただ、隣の東京ドームではSMAPの結成20周年公演が同じ時間帯に開催されていたため、この不可抗力で行き帰りの交通状態は厳しいものだった。
 
TAKAHIKO KAKU

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2011年11月11日
シナイスキー、N響のマーラー10番、大地の歌

グスタフ・マーラー 交響曲 第10番 から「アダージョ」
グスタフ・マーラー 交響曲「大地の歌」

 
アルト|クラウディア・マーンケ
テノール|ジョン・トレレーベン

ワシーリ・シナイスキー 指揮 NHK交響楽団

2011年11月11日 NHKホール
 
没後100年企画となるマーラーの交響曲シリーズ
交響曲第10番のアダージョは導入のヴィオラによる旋律に引っ張られて音楽が展開していくのが非常に美しいと一気に引き込まれる感覚で、その点ではマーラー演奏の回数も多いコンセルトヘボウ管弦楽団がヴィオラパートの独特な強みを発揮していた時代のマーラーは何となくしっくりと来るものがあった。アダージョを平坦に演奏しないところの妙というのは中々難しいと今日のヴィオラパートを聴いていて感じたことだった。
 
大地の歌は冒頭だけトレレーベンが遅れ気味だったけれどもこれは管弦楽の演奏が速いのではなく、トレレーベンがためすぎて一歩入るのが遅かったということかなと。それ以外はとても聴きやすい演奏だった様に思えるのだけれども。

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2011年11月10日
フレディ・ケンプ、都響のモーツァルト・ピアノ協奏曲第23番ほか

モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調
R. シュトラウス:家庭交響曲

 
ピアノ:フレディ・ケンプ
ヴォルフガング・ボージチ指揮 東京都交響楽団
 
2011年11月10日 サントリーホール
 
モーツァルトのピアノ協奏曲でピアノパートに装飾音が加えられた演奏が時々見られるようになったのは古楽器演奏が増えて来た頃からだろうか。マルコム・ビルソンやモダン楽器ではクリスティアン・ツァハリスがかなり自由なスタイルを取る様になってカデンツァも自身の作曲した楽譜を使うことが当然の様になってきたが、フレディ・ケンプの演奏する協奏曲23番の第2楽章は、これまでの演奏(録音)の装飾音の付け方とは微妙に違い独特な演奏。中間部の装飾音はさながらツァハリスとジンマン、シュターツカペレ・ドレスデンが採用した様な演奏で(ツァハリスほど極端ではないけれども)、逆にフィナーレで全く楽譜をいじらなかったツァハリスと違って、フレディ・ケンプの採用した譜面はスティーヴン・コワセヴィッチ(サー・コリン・デイヴィス、ロンドン交響楽団)のものにかなり近い。勿論、従来の楽譜に従って比較的速く流したウィルヘルム・ケンプのスタイルとは全く違う。まさに、ライブならではの粋な演出といった感じではあるけれどもこういう演奏は楽しく聴ける。
バックの纏まり方も素晴らしく、都響+サントリーホール+モーツァルトはこのところ編成と残音のバランスが音の宝石箱といった印象。
 
第1楽章:11分10秒程度、第2楽章:6分30秒程度、第3楽章:8分05秒程度。
 
 
家庭交響曲は管楽器への負担から演奏される機会がそれほど多くない曲との評判はあるものの多分ベートーヴェンの対極にある様な必要最小限の楽譜だけで構成された曲というより中々曲が終わらずに引っ張られている感覚が、あまりこの曲を聴かない理由だけれども、実演の楽しみはまた別なところにあり大音量を堪能出来た。
 
演奏時間:43分55秒程度

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2011年10月25日
小泉和裕、都響のドイツ・レクイエム

第723回 定期演奏会Bシリーズ

ブラームス:ドイツレクイエム
 
ソプラノ:佐々木典子
バリトン:萩原潤
合唱:晋友会合唱団

 
小泉和裕指揮 東京都交響楽団

2011年10月25日 サントリーホール
 
プログラムが重なるというのは有り得ることではあるものの、今月に関しては東京シティフィル、N響、都響がそれぞれドイツ・レクイエムを取り上げる偶然が重なっている。合唱団の調達も大変な労苦ではなかったかと思うのだけれども。
 
さて、この演奏、サントリーホールの良好な残響にあってとても整った演奏であったのかな、と。
演奏自体は比較的飛ばしたプレヴィンよりはゆったり目ではあるけれども、サントリーホールの残音を考えるとこれくらいのテンポ設定がいいのかも知れない。
 
演奏時間はこれくらいの違いがあって(N響/都響)、
1.悲しんでいる人々は幸いである        8分55秒程度 10分55秒程度
2.人は皆、草の様に              13分10秒弱  13分55秒程度
3.主よ、我が終わりと             9分25秒程度 10分15秒程度
4.なんと麗しいあなたの住まい         5分25秒程度 5分5秒程度
5.あなたたちにも今は憂いがある        5分35秒程度 6分35秒程度
6.ここには永遠の都はなく           11分55秒程度 11分55秒程度
7.今からのち主にあって死ぬものは幸いである  10分5秒程度 11分20秒程度

 
全体的にゆったり目な楽曲であっても演奏時間に2分ほどの開きがあれば印象もかなり変わる。ただ、第6曲「ここには永遠の都はなく」では途中テンポが上がるところをプレヴィンは劇的にスピードを上げて反動的にその後テンポを下げているが、この日の演奏はそれほど顕著なテンポ設定の変更は行われていないから結果として同じ様な演奏時間に収まるものでも、印象は全然違う。
第1曲「悲しんでいる人々は幸いである」ではゆっくり演奏するオーケストラに対してテノールがやや走りがちな状況が発生して、結果としては持ちこたえていたものの楽曲全体を通じてやや合唱テノールが飛びだし気味にテンポを引っ張ろうとする様な場面が幾つかあった。
 
ブラームスはハンブルグで合唱団を設立していた経緯もあって、初期作品には合唱付きの曲が幾つかあって、全体としても作品のかなりの部分を声楽曲が占めている。管弦楽つきの合唱は作品50代と作品80代に集中しているが、ドイツレクイエムに見られる合唱の厚みは既に作品17の2本のホルンとハープの伴奏付き合唱曲にも感じることが出来て、ドイツレクイエムを宗教曲としてではなく合唱曲として見ると清々しさを見出すことが出来るのではないかと思うほど。

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2011年10月21日
プレヴィン、N響のメシアン「トゥランガリア交響曲」

メシアン: トゥランガリラ交響曲

ピアノ|児玉 桃
オンド・マルトノ|原田 節

アンドレ・プレヴィン指揮 NHK交響楽団
 
2011年10月21日 NHKホール
 
この曲でオンドマルトノの演奏となるとかなりの頻度で原田節が指名される。少々前の演奏までさかのぼると、20年近く前にリッカルド・シャイーがコンセルトヘボウ管弦楽団と録音したトゥランガリア交響曲でもオンドマルトノは原田節だった。
定期会員になると思わぬところで思わぬプログラムに当たるものでもあるが、座席固定の定期会員は同じ位置からホール全体に響く音を聴くことになるのだが、この日だけは、座席の位置がほぼオンドマルトノの真正面だった。
この電子楽器の真正面は正直、きつい。
 
演奏時間は79分50秒ほど。

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2011年10月17日
村治佳織、ブリバエフ、都響のアランフェス協奏曲、スクリャービン2番

グリンカ:スペイン序曲第1番「ホタ・アラゴネーサ」
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
スクリャービン:交響曲第2番 ハ短調 作品29

 
ギター:村治佳織
アラン・ブリバエフ指揮 東京都交響楽団
 
2011年10月17日 東京文化会館
 
すでにアランフェス協奏曲だけで2回録音している村治佳織。赤いドレスで颯爽と現れて颯爽と弾いて颯爽と去っていくと言った感じのメリハリ感。ただ、東京文化会館大ホールではギター一本だとオーケストラの音量には当然負けるのでスピーカーが設置されているのだけれど、この独特なフォルムのスピーカーは数年前にギタリストの福田進一氏がスペインでいいのを見つけたんだよ、と熱く語っておられたスピーカー。なるほど師匠譲りのアイデアということか。
 
録音は2回目の録音がややゆっくり目に思えるもののテンポにほとんど違いは感じられない。ただ、音が一本に聞こえて来る点では音質に変化は見られるといったところで、多分現在の演奏は2回目の録音の時期のものに近いのだろうと。
演奏は、第1楽章:6分15秒程度、第2楽章:11分10秒程度、第3楽章:5分20秒程度
【録音】
1) 山下一史指揮 新日本フィルハーモニー:6:10/11:22/5:12 1999年12月28〜30日
2) ビクトル・パブロ・ペレス指揮ガリシア交響楽団:6:23/11:55/5:26 2007年7月18〜20日
 
 
スクリャービンの交響曲第2番は29歳の頃の作品、
作曲年代が1901年だからラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と同じ時期に作曲された作品ということになる。この時期のスクリャービンの曲は調性がはっきりしていてどちらかというと、その当時のメロディアスなロシア音楽の傾向をそのまま反映させている様な感覚がある。ちょっと音符が多いのでは?と思う様な箇所も無きにしも非ずだけれども。スクリャービンのこの時代の音楽はピアノ作品の練習曲(作品8)に見られる様な美しい旋律が随所に盛り込まれているのが特徴かな、と。
 
交響曲全集としてはアシュケナージやロシア出身の指揮者が残しているが全く縁もゆかりもない指揮者でスクリャービンの交響曲全集を完成させているのはエリアフ・インバルとリッカルド・ムーティくらいか。
逆に、都響の指揮者でもあるインバルがプログラムにスクリャービンを持ってこないのがちょっと不思議な感じもする。
ブリバエフの演奏は全体を通じて41分10秒程度。録音がそれほど多くないプログラムなのでどのテンポ設定がスタンダードかは明確ではないけれども、ムーティは48分10秒程度掛けて演奏していることから7分程度ムーティより速いということになるかと。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
グリンカのホタ・アラゴネーサ、殆ど録音はないものと思っていたけれどアンセルメの他にネヴィル・マリナーも何気に録音していた。さすがと言うべきか

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2011年10月15日
プレヴィン、N響のドイツ・レクイエム

ヨハネス・ブラームス  ドイツ・レクイエム 作品45
 
ソプラノ:中嶋彰子
バリトン:デーヴィッド・ウィルソン・ジョンソン
合唱:二期会合唱団
アンドレ・プレヴィン指揮 NHK交響楽団

 
2011年10月15日 NHKホール
 
プレヴィンはブラームスの作品の中でもドイツレクイエムはレパートリーにしている作品といってもいいのかも知れない。ブラームスの録音の少ない中でドイツレクイエムはロイヤルフィルやロンドン交響楽団と録音がある。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ロイヤル・フィルハーモニックとの録音は1986年7月でロンドン交響楽団は2000年6月18日、そして演奏時間は年齢を重ねるごとに速くなっており、この演奏会も25年前のロイヤルフィルとの録音を聴いた後に演奏会場に入ると速く感じる。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
録音時間は(ロイヤルフィル盤/ロンドン交響楽団盤)
1.悲しんでいる人々は幸いである        11:46 / 09:38
2.人は皆、草の様に                14:28 / 13:24
3.主よ、我が終わりと               11:39 / 09:34
4.なんと麗しいあなたの住まい         05:36 / 05:15
5.あなたたちにも今は憂いがある        07:23 / 06:09
6.ここには永遠の都はなく            12:21 / 11:23
7.今からのち主にあって死ぬものは幸いである 12:12 / 10:08
 
そしてこの演奏会は
1:8分55秒程度、2:13分10秒弱、3:9分25秒程度、4:5分25秒程度、5:5分35秒程度、6:11分55秒程度、7:10分5秒程度
2000年の録音に比べて若干速いがロイヤルフィルとの演奏よりは11分以上も速いので、この速さは明解。
近年のプレヴィンの衰え方はその昔のロンドン交響楽団やロイヤルフィル、ロサンゼルスフィルで活躍していた時期の矍鑠とした姿の記憶が鮮明だと驚くほどではあるが、このドイツレクイエムはプレヴィンの強さの様なものを感じた。
 
それにしても、合唱付きのプログラムでもあるため普段はあまりプログラムに載らないドイツ・レクイエムが昨日(10月14日)は東京シティ・フィル、月末は東京都交響楽団と立て続けに演奏される。この様な機会も非常に珍しいことかと。

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2011年10月14日
長谷川陽子・宮本文昭・日本フィルのエルガー、メンデルスゾーン

エドワード・エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 作品85
フェリックス・メンデルスゾーン:序曲『フィンガルの洞窟』 作品26
フェリックス・メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 作品90 『イタリア』
 
長谷川陽子(チェロ)
宮本文昭指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
2011年10月14日 杉並公会堂
 
宮本文昭さんのプレトークから始まりエルガー終演後の解説も含めて通常のコンサートというよりは観客により近い位置での企画といったところ。フランチャイズである杉並公会堂での演奏会ならでは、というスタイル。
 
長谷川さんがエルガーの協奏曲を録音したのが2009年6月。この頃の演奏はどんなパッセージでも速く的確に弾きこなすというスタイルだと感じていたがこの演奏会は特に後半の第3楽章と第4楽章をやや遅めにじっくりと弾いていくスタイル。これが長谷川さんの意図したテンポだったのか、宮本さんの好んだものに合わせたのかは不明だけれど。
演奏時間は概算で第1楽章:8分50秒程度、第2楽章:4分25秒程度、第3楽章:4分55秒程度、第4楽章:11分55秒程度
録音:8:43/4:24/4:23/11:08 2009年6月12-13日、プラハ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アンコールは武満徹の「翼」
宮本さんは重いエルガーの後でアンコールもバッハの無伴奏だったらどうしようと思ったと冗談で語っていたが、このアンコールは確かに絶妙かも。
 
そう言っていた宮本さんだが、フィンガルの洞窟の導入の遅さ、重さは顕著で段々とテンポは上がって来るものの全体で11分程度。少々速めなプレヴィンの演奏よりも2分ほど、違和感を感じさせないドホナーニなどの演奏よりも1分ほど遅い。
交響曲はフィンガルの洞窟でのフィナーレのテンポをそのまま持続して演奏した雰囲気。
杉並公会堂の広さとしては大編成のオーケストラが組みにくいのでやや編成が小振りになるが、その編成でのテンポとしては古楽器編成での速い演奏があっているのかなとは思うけれど、その先駆けでもあったマリナーとアカデミー室内管弦楽団の旧録音(1979年11月)が一番しっくりくる感じだけれども、1〜3楽章はそれに近いテンポ設定だった。
第1楽章:7分50秒程度、第2楽章:6分15秒程度、第3楽章:6分40秒程度、第4楽章:6分5秒程度
 
終演後はホームタウンということもあるのかロビーで楽団員の方々が直接東京定期の案内を配布していた。改めてその大変さを認識するとともに杉並公会堂をフランチャイズとして地域密着を目指すのであればゲネプロを公開して地元の小中学校の生徒を招待するなどもう少し地道に展開できる活動もあるのではないかなとも思った次第。

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2011年10月11日
ゲオルギュー・ガラコンサート

ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」序曲
グルック:歌劇「パリスとヘレン」〜ああ私の優しい情熱が(A)
ヴェルディ:歌劇「椿姫」〜パリを離れて(A&B)
ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」〜ご覧、空がしらみ(B)
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
スポンティーニ:歌劇「ヴェスタの巫女」〜ああ不幸な人々を守護する女神(A)
ベルリーニ:歌劇「清教徒」〜さあおいでこの腕の中に(A&B)
ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」
マスネ:歌劇「ジュリュバン」〜来たれ愛よ(朝の歌)(A)
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」〜月に寄せる歌(A)
ロッシーニ:歌劇「ブルゴーニュのアデライーデ」〜叫べ、おお自然よ(B)
ヴェルディ/ヨハン・シュトラウス:仮面舞踏会カドリーユ
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」〜私の最後の願い(A)
ドリーブ:歌劇「ラクメ」〜貴方は知らなかったのよ、それは青春の神なのだ(A&B)
 
アンジェラ・ゲオルギュー(A)
ボグダン・ミハイ(B)
イオン・マリン指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
2011年10月11日 サントリーホール
 
ある意味ため息が出るコンサート。
ゲオルギューのアジア公演のフィナーレとして東京で5月6日に開催されるはずだったガラ・コンサートが震災の影響で延期となって仕切り直しで行われたリサイタル。
しかしながら、会場はガラガラで4割入っているかいないかくらいの寂しい状況。プログラムも当初、サントリーホールのサイトに掲載されていたのが
 
プッチーニ:オペラ『蝶々夫人』から「ある晴れた日に」
 カタラーニ:オペラ『ラ・ワリー』から「さようなら、ふるさとの家よ」
ドニゼッティ:オペラ『愛の妙薬』から「素晴らしい妙薬」
プッチーニ:オペラ『ラ・ボエーム』から「愛らしい乙女よ」
 
だったから、プログラムの変更についての周知徹底もされていない。
 
また、14曲のプログラムのうち二重唱も含めてアンジェラ・ゲオルギューの出番は8曲で、残りはミハイのソロか、オーケストラだけの演奏
これは企画の時点でどうかと思われても致し方がないかなと思われる内容だった。
 
ゲオルギューの機転で、
「これだけ席が空いているのだから皆さん、是非前の方にいらっしゃいな」と
客が前の方に集められたので間近で聴けた聴衆が多かったのが救いとも言えるのかも知れないが、この日は残念ながら管弦楽もほとんど鳴っていなかった。団友を集めてこの編成にしましたといった感じの普段お目に掛からない様な顔ぶれもあり、特にドヴォルザークの謝肉祭序曲ではヴァイオリンが殆ど聞こえてこなかった。管弦楽だけの演奏でソリストのために音を絞る必要は全くなかったのにも関わらず。
 
公演前には例によりCD販売も行われていたが、この日は事前に「購入された方は後ほどサイン会が」という案内が大きく出されていた。そして終演後は長い列が出来たのだけれど、ほどなく「体調不良のため」としてサイン会キャンセルの連絡があった。多分、主催者側がゲオルギューと対応を協議して時間が掛かったのだろうが待たされた方は多かったのではないか。
 
ただ、ゲオルギューの名誉のために。彼女はMETで椿姫を歌ったあと翌日に改めてサイン会を行った。このサイン会というスタイルが欧米では非常に珍しい状況下でMETの1階ショップから地下駐車場まで長い列が出来、ゲオルギューは一人一人と話す時間を取り、写真撮影も一緒にするなどかなりのファンサービス振りを発揮した。なので、サイン会自体を拒否した訳ではなく終演後の長い列に対して彼女なりの対応が取れないと判断したのか、元々がリサイタル後のサイン会が当日ではなく翌日と認識していたのか、不明ではあるが少なくとも主催者側とのコミュニケーション不足だったのは間違いない様。
 
結局サイン色紙を後で郵送するということで折り合いがついたようだったけれど、多分これでは本人、聴衆、主催者側いずれにも不満感が残ることになったのではないかと思う。
 
同じプログラムで行われるであろう10月16日のリサイタルもやはり事前調整の徹底不足のためかチケットがかなり余っている様子。25000円のS席が10000円で販売されるとの連絡がきた。震災前に25000円でチケットを買って代替公演のためにそのチケットを持っていた人たちは、多分いい感情は持たないと思われる。
後味の悪さだけが残ってしまった。

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2011年10月8日
関ヶ原、賤ヶ岳

ほぼ25年ぶりの関ヶ原
 
中山道と北国街道、伊勢街道の交差する関ヶ原。現在は所在も定かではなく、また、考証もほとんどされていないと思うが平治の乱の際に東国へ落ち伸びる源義朝と頼朝がはぐれ捕えられたのもこの関ヶ原周辺と伝えられている。今は東海道線が走っているこの周辺も、本来の東海道は更に南でここは中山道であった印象は非常に薄い。
 
それ以前は不破の関と呼ばれていたこの場所は壬申の乱において大友皇子と大海人皇子が戦った場所でもあって、両軍は不破の関を流れる関の藤川(藤古川)を挟み対峙したとされる。
同じ関ヶ原とはいってもこの辺りは土地の高低差が比較的大きく、敗れた大友皇子は戦場から200メートルほど西にある小高い森に逃れてここで最期を迎えたと伝えられている。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
この場所は松尾山から下りた小早川軍が大谷吉継軍に攻め込む際の通過地点にもあたっている。ここより若干南に下がったところに黒血川と呼ばれる小川があるが、この名前の由来は関ヶ原の戦いではなく壬申の乱の際の両軍の激戦地であったことから付けられた名前とのこと。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一方で、この不破の関の東側に陣を敷いていたと伝えられているのが福島正則

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
関ヶ原の戦いの口火を切った小西行長の陣へは小高い丘を駆け登っていかなければならない。陣形としては攻め上がる方の福島正則の方が不利のはずだけれども関ヶ原という印象からは平坦な場所で両軍が入り混じっているという印象すら受ける。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
不破の関を南北に走る藤古川は場所によっては峡谷に近い流れになっており、川そのものは大きくないものの戦国時代の様な大規模な合戦になった際に両軍が対峙する様な地形にはなっていない。藤古川に寸断された関ヶ原でこれより西に陣を敷いていたのが大谷吉継で、小早川秀秋が大谷吉継を攻めたのは地勢的にも一番理にかなっている様な気がする。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ただ、北国街道が比較的なだらかな傾斜であるのに対して、藤古川から中山道を横切って大谷吉継の陣へ到る道はかなり傾斜が急。中山道にはこの様な道案内も。源義経の母、常盤御前!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
大谷吉継の陣から一番近い西軍の陣地は宇喜多秀家になるがここへは山道を通って行かなければならない。逆に大谷吉継の陣を押さえることにより東軍は西軍を挟み討ちに出来ることになり、結果として石田三成が北国街道沿いに北へ逃げるしかなかったのが分る。それにしても、ここの山道を進んだところでクマ出没注意と言われても困るのだが

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
宇喜多秀家の陣は開戦の地である小西行長の陣に近く、今はうっそうとした檜が高くそびえる森の中にある。推定される戦力は記録上1万以上で西軍の中でも一番大きな部隊だったとのことなので小西行長の陣にもかなり近かったことが想像出来る。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
この小西行長の陣のやや北にあるのが島津義弘の陣。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
ここも小西行長同様、開戦の口火が切って落とされた場所ではあるが、関ヶ原の戦いが推移し、石田三成と徳川家康の決戦地となった笹尾山の両陣は現在の北国街道(国道365号線)の北側で、島津義弘の陣はそれよりも南側にあった。距離的には笹尾山へも徳川家康の本陣へも同じ様な距離で、逆に決戦地よりもやや手薄な家康の本陣に近かった点では本陣突破で南へ進むのが確度としても一番成功に近い戦術だったのかも知れない。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
家康が設置した本陣は現在のJR関ヶ原駅からは一番近い位置にある関ヶ原合戦最前線でもある。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この最後の激戦地であった場所も25年前は棚田の広がる静かな場所だった記憶があるが、今は観光地化している。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
笹尾山の若干手前であるといってもこの距離感。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
笹尾山の更に奥は伊吹山系で関ヶ原が一望出来る小高い丘が笹尾山であったといってもよく西軍は守りを固めるには優位な陣構えであったと言われるのは納得出来る。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この北国街道を進み琵琶湖にあたるのが長浜で、賤ヶ岳の戦いの際に羽柴秀吉が美濃大垣城からの52キロを5時間で返した美濃の大返しの行路となったところでもある。
現在の国道365号を歩いて進むと途中で姉川の戦いの古戦場址がありこの道を5時間で踏破するのは驚異的とも言える。賤ヶ岳は長浜から更に北、北陸本線の木之本駅から西へ2.5キロほど歩いたところになる。
柴田勝家との雌雄を決した賤ヶ岳の戦い。頂上からは北琵琶湖が一望出来できる。道幅の細い場所が激戦地となるここを開くことで形勢が決するのが分る様な場所でもある。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一方で賤ヶ岳の南側は大軍勢を展開するに適した平地が広がっていて、その奥には浅井長政の居城であった小谷城址も臨むことが出来る。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
齋藤道三が美濃を制するものは全国を制するといった背景には交通の要衝を有する伊吹山系の東側の平野と移動可能な水運が開けていたことが大きな特徴であったのかも知れない。岐阜城(稲葉山城)に立つと大垣の方まで見渡すことが出来る絶景であるのがよく分る。
(現在の岐阜市街、中央の一番高い頂きにあるのが岐阜城)

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2011年10月2日
せんくら2011(第3日目)

最終日も気合の入ったプログラムの続くせんくら
 
せんくら2011(42)
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番〜シャコンヌ
R・シュトラウス:ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 作品18


川久保賜紀(ヴァイオリン)、河村尚子(ピアノ)
2011年10月2日 仙台市青年文化会館 パフォーマンス広場

 
このプログラム、当初は川久保賜紀の無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータだけが公表されていたのでソロリサイタルが想定されていたと思うのだけれどその後出演者に河村尚子が追加されてこのスタイルになった。リヒャルト・シュトラウスは2日前の清水和音の5夜連続リサイタルへの出演の際に弾いたプログラムの再演だけれど、ピアニストが変わると当然弾き方も変わる。この共演が初めてだっただけに非常に楽しめた演奏。
せんくらならでは、と言いながらも1公演1000円でこの組み合わせは勿体ないくらいに贅沢。演奏者はボランティア出演でこの収益で被災地が盛り上がるのであればもう少し高値でもいいと思われるほどの内容だった。それにしても180席限定というホール選択はちょっともったいなかったかなとも。

 
 
せんくら2011(50)

サン=サーンス:動物の謝肉祭〜白鳥
ヴィラ=ロボス:黒鳥の踊り
ドビュッシー:ベルガマスク組曲〜月の光
ファリャ:火祭りの踊り
メンデルスゾーン:無言歌 ニ長調 作品109
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ポッパー:ハンガリー狂詩曲
ウェーベルン:チェロとピアノのための小品
ウェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品 作品11
R・シュトラウス:チェロソナタ〜第1楽章


遠藤真理(チェロ) 三浦友理枝(ピアノ)

2011年10月2日 仙台市青年文化会館 交流ホール
 
こちらは出演時間45分の枠をフルに使った楽しい演奏会。
初日の演奏会からウェーベルンの作品が入れ替わりで入って来ている。
もう何時の間にかこの二人もすっかりせんくらに定着してきた感じ。

 
 
せんくら2011(47)

バッハ:平均律クラヴィーア曲集 〜前奏曲とフーガ
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2「月光」
シューベルト-リスト:「糸を紡ぐグレートヘン」
シューベルト-リスト:「水車職人と小川」
シューマン-リスト:「献呈」
ワーグナー-リスト:「イゾルデの愛と死」
リスト:愛の夢第3番


河村尚子(ピアノ)

2011年10月2日 仙台市青年文化会館 シアターホール
 
ミスタッチの少ない河村尚子には珍しく月光で譜面を読み違える箇所もあったけれど力で押してくる演奏スタイルがやや軽めのタッチも使うようになって演奏に幅が広がった感じ。
そして45分枠を越えてアンコールで愛の夢第3番も入れる充実したプログラム。
 
 
さて、仙台駅の3階にある新幹線の切符売り場(みどりの窓口)の正面に仙台駅員が復興の願いを込めて作った切り絵が展示されている。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、これは、近づいてよく見ると

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
折り鶴で描かれている。
折り鶴は、仙台の七夕祭りでも使われるほどに仙台においてはポピュラーではあるが、仙台駅が開業になった1887年にちなんで1887羽の折り鶴がこの絵に使われているのだとか。まさに千羽鶴に託した復興への想い。正直、この絵には感動した。

 

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2011年10月1日
せんくら2011(第2日目)

今年は開催が危ぶまれたせんくら

出演者は全てボランティア参加で、通常の駅中、街中コンサートに加えて幾つかの商業施設での演奏会があったりとより生活目線での音楽会が街に広がる企画になっている。

とはいえ、ホールに集結する音楽家は一線級で活躍する人たち。

 

プログラムは重なりあうため幾つかのコンサートをセレクトしつつ足を延ばせるコンサートに向かう。

 

せんくら2011(23)
リスト:ピアノソナタ ロ短調
リスト:ラ・カンパネラ
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
小川典子(ピアノ)
2011年10月1日 仙台市青年文化会館 シアターホール

 

仙台駅周辺も地震による天板の落下や建物へのダメージもあったようだけれど、ビルの倒壊はなく一見平穏さを取り戻したように見える街並みだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せんくら2011(19)
ショパン:ポロネーズ第1番嬰ハ短調
ショパン:ポロネーズ第3番 イ長調 「軍隊」
リスト:愛の夢第3番 変イ長調
リスト:3つの演奏会用練習曲より第3番 変ニ長調「ためいき」
リスト:巡礼の年 第1年 スイスより第6番「オーベルマンの谷」

仲道祐子(ピアノ)
2011年10月1日 仙台市青年文化会館 パフォーマンス広場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せんくら2011(21)
ヘンデル-ハルボルセン:パッサカリア
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番〜シャコンヌ

漆原啓子(ヴァイオリン)、長谷川陽子(チェロ)
2011年10月1日 仙台市青年文化会館 パフォーマンス広場

 

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2011年9月30日
清水和音・川久保賜紀のモーツァルト28番、R・シュトラウスソナタほか

モーツァルト:ヴァイオリンソナタ第28番ホ短調K.304
R・シュトラウス:ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 作品18
  川久保賜紀(ヴァイオリン) 清水和音(ピアノ)

 
ショパン:ポロネーズ第7番 変イ長調 作品61「幻想ポロネーズ」
ショパン:バラード第4番 ヘ短調 作品52
ショパン:2つのノクターン 作品55
ショパン:スケルツォ第4番 ホ長調 作品54

  清水和音(ピアノ)

2011年9月30日 ヤマハホール
 
清水和音の30周年記念5夜連続演奏会の第3回目。
川久保賜紀は7月7日にプロコフィエフのヴァイオリンソナタ第2番、フランクのヴァイオリンソナタを演奏して以来のヤマハホール。世界各国で演奏をしているわけだからほぼ3ヶ月振りのヤマハホールは精力的で、このあと仙台に移動し、さらに安曇野を中心としたツアーが組まれている様子。
モーツァルトは好んで聞いているシモン・ゴールドベルクに比べて第1楽章でやや速い。
演奏時間は第1楽章が6分55秒程度、第2楽章が4分55秒程度。
リヒャルト・シュトラウスのソナタは最近、実演録音を問わず聞く機会が多いプログラム
29分30秒ほど
 
清水和音独壇場のショパンは300席のヤマハホールでは狭いと思わしき音量で特にポロネーズやバラードは響く。ミスタッチがなくいつもながら安定した演奏。
ポロネーズ第7番 変イ長調 作品61「幻想ポロネーズ」:12分5秒程度
バラード第4番 ヘ短調 作品52:10分5秒程度
2つのノクターン 作品55:4分45秒程度/4分45秒程度
スケルツォ第4番 ホ長調 作品54:9分20秒程度

アンコールはスケルツォ第2番。
 
チケットは翌日まで取っていたが、せんくらへ
清水和音のベートーヴェンはデビュー直後くらいの頃から2回ほど録音がある(第23番)が勢いはこのころから変わらない感じがする。

 
ベートーヴェン:ピアノソナタ第1番 ヘ短調 作品2-1
ベートーヴェン:ピアノソナタ第21番 ハ長調 作品53「ワルトシュタイン」
ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番 ヘ短調 作品57《熱情》
ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番 ハ短調 作品111

清水和音(ピアノ)
2011年10月1日 ヤマハホール


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
Takahiko Kaku
川久保賜紀 モーツァルト ヴァイオリンソナタ第28番 リヒャルト・シュトラウス ヴァイオリンソナタ

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2011年9月29日
清水和音・ラフマニノフの「楽興の時」、「展覧会の絵」

スクリャービン:左手のための2つの小品 作品9
ラフマニノフ:楽興の時 作品19
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
(アンコール)
プロコフィエフ:3つのオレンジへの恋〜行進曲
ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53「英雄」
 
清水和音(ピアノ・YAMAHA CFX)
2011年9月29日 ヤマハホール(ヤマハ銀座新館)
 
デビュー30周年を記念して清水和音が企画した5夜連続演奏会の第2日目。
メインプログラムとして展覧会の絵を持ってきたが、新録音よりもかなり速いテンポであまり間を取らない演奏。プロムナードをあっさりと通り過ぎてすぐ次の絵へ向かう情景(前半)。後半はやや表情を付けたが全体としては29分30秒程度で纏まった。
清水和音の展覧会の絵は2回の録音があり、
1回目:1988年12月6日録音
2回目:2004年8月9〜12日録音
 プロムナード              1:28 / 1:31 (1回目/2回目)
 グノムス                                  2:38 / 2:54
 プロムナード                             0:45 / 0:45
 古城                                       3:42 / 3:52
 プロムナード                             0:29 / 0:28
 テュイルリ                                0:52 / 0:58
 ブイドロ                                    2:32 / 2:39
 プロムナード                             0:41 / 0:38
 卵の殻を付けた雛鳥の踊り         1:04 / 1:15
 サミュエル・ゴールデンベルグとシュミュイレ  2:02 / 2:16
 プロムナード                             1:27 / 1:30
 リモージュの市場                      1:14 / 1:21
 カタコンブ                                 1:45 / 1:43
 死者とともに死者の言葉をもって  1:51 / 1:57 
 バーバ・ヤガー                         2:54 / 3:20
 キエフの大門                           4:32 / 5:12
総じて2回目の録音の方が演奏はゆっくり目なのでこの日の演奏は演奏時間だけ見ると初回に戻ったのかと思う感じ。ただ、タッチの強さと音の響かせ方の妙は相変わらずの凄みを感じさせるものだったかなと。

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2011年9月28日
ケント・ナガノ、バイエルン国立管弦楽団のシュトラウス、ブラームス

ワーグナー:『タンホイザー』から序曲とヴェーヌスベルクの音楽(パリ版)
R.シュトラウス:『4つの最後の歌』
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98

【アンコール】
ワーグナー:『ローエングリン』第3幕への前奏曲

アドリエンヌ・ピエチョンカ(S)
ケント・ナガノ指揮バイエルン国立管弦楽団

 
2011年9月28日 サントリーホール

最近、モントリオール交響楽団とのベートーヴェンの録音が注目のケント・ナガノ。少々違和感を感じるのはデュトワ時代のモントリオール交響楽団の演奏レパートリーにベートーヴェンが上がる機会が珍しかったからか。
ケント・ナガノはブラームスの作品の中でも交響曲第4番はベルリン・ドイツ交響楽団との録音があるので演奏スタイルは大体想像出来る。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その中で面白いといえば管弦楽伴奏付き歌曲だろうか。
フーゴー・ヴォルフの歌曲集は非常に面白い録音だと思ったのだけれど。この演奏から4つの最後の歌はケント・ナガノには非常に合っているのではいかと想像したが、やはり巧い様に思う。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
バイエルン国立管弦楽団、来日直前になって母体であるバイエルン国立歌劇場のスタッフが100名ほど来日拒否という話も伝わって演奏のモチベーションなどが心配されたが、そこはさすがにプロの演奏家たち。

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2011年9月27日
エマニュエル・パユ フルートリサイタル

クラカンプ&ブリッチャルディ:ヴェルディの「椿姫」によるファンタジー
チャイコフスキー/ブラウンシュタイン編:レンスキーのアリア(「エフゲニー・オネーギン」によるパラフレーズ)
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」より
フォッブス:モーツァルトの「魔笛」によるファンタジー
ノブロ:メロディー
フォーレ:ファンタジー/シシリエンヌ
ゴベール:ノクチュルヌとアレグロ・スケルツァンド
ラヴェル:ハバネラ
ボルヌ:ビゼーの「カルメン」による華麗なるファンタジー

【アンコール】
マルセル・モイーズ編曲:さくらさくら
ドップラー:ハンガリー田園幻想曲より
ビゼー:歌劇「カルメン」より第3幕への間奏曲

 

エマニュエル・パユ(Fl)、河原忠之(Pf)
 
2011年9月26日 東京オペラシティ・コンサートホール
 
このところ毎年の来日と精力的な演奏の続くエマニュエル・パユ。年間でベルリンフィルも含めて200日くらいは舞台に立っていると思うと平然と言ってのける体力もまた驚嘆。
昨年発売されたCDからのセレクションを主体としたプログラムだったけれど、同じ日の同じ時刻でサントリーホールではゴールウェイのリサイタルが開催されていた。このスケジュールも東京ならではということも出来るだろうし何とも皮肉な巡り合わせということも言えるのかも知れない。パユが敬意を払っているゴールウェイのリサイタルなだけに。
 
ゴールウェイのプログラムも本格的。
フォーレ:幻想曲 ハ長調 op.79
ドビュッシー:小舟にて、月の光
ドップラー:リゴレット幻想曲 op.38、

(共演)レディ・ジニー・ゴールウェイ(Fl)、マイケル・マックヘイル(Pf)

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2011年9月26日
カール・ジェンキンス『レクイエム』『スターバト・マーテル』

昨今、レクイエムと名のつく作品の多さが目立つ。それは宗教的色彩よりも音楽的というか合唱付きと言うか文化的な作品に軸が移っていると思われる作品も増え、その中でカール・ジェンキンス(Karl Jenkins)の作品は旋律がしっかりした聴きやすい作品で、日本風のテイストがふんだんに盛り込まれているが、それほど日本では知られている名前ではない。「オペラ座の怪人」や「キャッツ」で有名なアンドリュー・ロイド=ウェッバーの作曲したレクイエムよりも古典的な作品と言えるかも。

ニューヨーク時代に初めて知ったジェンキンスの作品も、CDショップでこの曲が流れていることでその存在を知ることになったがこういう曲との出会いがあまり日本ではないかなとも思う。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
1. Introit
2. Dies Irae
3. The Snow of Yesterday(呉山の俳句)
4. Rex Tremendae
5. Confutatis
6. From Deep in My Heart(一晶の俳句)
7. Lacrimosa
8. Now as a Spirit(北斎の俳句)
9. Pie Jesu
10. Having Seen the Moon(加賀千代女の俳句)
11. Lux Aeterna
12. Farewell
13. In Paradisum
カール・ジェンキンス指揮 西カザフスタン・フィルハーモニー管弦楽団
2005年1月11,12,13,15,19日、2月4、14日録音
 
 
そのレクイエムから2年が経って、スターバト・マーテルは作曲された。バロック時代の幾つかの作品を除いて大人しいスターバト・マーテルは早々にはお目に掛かれない雰囲気もあり、どちらかというと導入がフォーレのレクイエムを連想させる様な静けさが印象的。非常に聴きやすく、このスターバトマーテルは一級品だと思う。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1.Cantus Lacrimosus
2. Incantation
3. Vidit Jesum in Tormentis
4. Lament
5. Sancta Mater
6. Now My Life is Only Weeping
7. And the Mother Did Weep
8. Virgo Virginum
9. Are You Lost Out in Darkness
10. Ave Verum
11. Fac, Ut Portem
12. Paradisi Gloria
カール・ジェンキンス指揮 ロイヤル・リバプールフィルハーモニー管弦楽団・合唱団
2007年11月 リバプール
 
加来恭彦 Takahiko Kaku

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2011年9月24日
八ヶ岳2011年夏秋

八ヶ岳南西方面より

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この時期の日の出は絶妙な位置より

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
上がりきってしまうと日差しはまだまだ夏の太陽 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
八ヶ岳山頂は雲が掛からない時間の方が短い様に思うが、曇っていても風情があり

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
都心ではまだ残暑きびしい折でも寒暖差の大きい早朝は既に秋の気配

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
夜も晴れ渡ると綺羅星の如く

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
甲斐大泉より少し南下したところに甲州地鶏専門の「中村農園」が。親子丼も有名ながら卵かけごはんも絶品。甲斐大泉駅からは距離があるので車移動は必須

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こちら卵かけご飯膳

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一方、小淵沢の名店、鰻の「井筒屋」は小淵沢駅より徒歩圏内。予約枠が直ぐにうまる人気店。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最近清里駅前の寂れ方が著しいが玄関口である小淵沢の開発が進んだためだろうか。
その小淵沢の名所として定着したリゾナーレも細かなアレンジの変更を繰り返している。

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「リゾナーレ」内に新たにオープンした「八ヶ岳トマトファーム」。色とりどりのトマトが所狭しと並んで色鮮やかなデコレーション。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
八ヶ岳トマトファームではトマトを使った酸味のあるカレーも食べることが出来る。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
八ヶ岳トマトファームのほぼ反対側にある「丸山珈琲」。ここのバリスタは日本一の実績を持つ知られざる名店。珍しいコーヒー豆も揃って本格派

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リゾナーレから西へ八ヶ岳アウトレットを通過し富士見町へ入ると小さな音楽工房「アンダンテ」さんがある。木の板にはんだごてで五線譜や音符を書いてしまう職人さんは日本でもここだけでなはいかと思う独創性。シューベルトのアルッペジオーネソナタもこの様に息吹が吹きこまれている。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
八ヶ岳も標高が上がって来ると表情が変わる。清里・東沢橋より

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 さらに須玉川を下流に行くと中村農園から28号線を清里方面に直ぐのところに絶景が広がる
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして台風の影響を強く受けたが八ヶ岳を囲むように走る小海線

Posted by kakkun89 at 23:52 | Comments (0) | TrackBack (0)


2011年9月22日
ブロムシュテット、N響の『未完成』、ブルックナー7番(2日目)

フランツ・シューベルト:交響曲第8(7)番 ロ短調 D759 『未完成』
アントン・ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調

 
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 NHK交響楽団
 
2011年9月22日 サントリーホール
 
台風一過、ほぼ満席となった演奏会。
極めて正確に昨日の演奏会を再現するかのような緻密さ。
シューベルトは
演奏時間:第1楽章:14分35秒程度、第2楽章:10分50秒程度
 
ブルックナーの7番はノヴァーク版を使用とアナウンスされたが指揮者の意向によってシンバルは使用されないとのこと。過去2回のブルックナーの7番はいずれもハース版による録音だった。
 
ブルックナーの7番はブロムシュテットのレパートリーになっているものブロムシュテットの音作りが顕著に変わったサンフランシスコ交響楽団とのブルックナーは第4番のみの再録音で、ゲヴァントハウス管弦楽団の音楽監督に転じた後の交響曲第9番までがDECCAへの録音で、この7番に関してはシュターツカペレ・ドレスデンとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団での録音になることもあってか、サンフランシスコ時代の比較的軽い音からは若干抑え気味の低音部のやや強い音作りになっている印象。新録音のゲヴァントハウス管弦楽団はやや遅めのテンポ設定だったけれど、このNHK交響楽団との定期ではやや速めに戻している(2日目は1日目より若干程度遅いけれど気が付くほど劇的な変化ではない)。
 
演奏会は昨日同様拍手喝采で迎えられ、終演後にブロムシュテットだけ舞台へ再び引っ張り出される様子は昨日と同じだった。
 
演奏時間:第1楽章:20分45秒程度、第2楽章:22分50秒程度、第3楽章:9分55秒程度、第4楽章:12分30秒程度
 
<参考>
1980年6月30日〜7月3日 ドレスデン・ルカ教会
第1楽章:21:07 / 第2楽章:24:32 / 第3楽章:09:39 / 第4楽章:12:25

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2006年11月23日〜25日 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス(大ホール)
第1楽章:21:33 / 第2楽章:24:22 / 第3楽章:10:08 / 第4楽章:12:45

Posted by kakkun89 at 21:23 | Comments (0) | TrackBack (0)