近年はPRIMAL FEARでの活動に力が入っている気がするマット・シナー率いるハードロック・バンド、2008年
のおそらく15作目。
15作目ですから相当なベテランなわけですけど、私はPRIMAL
FEARのマット・シナーがやってるバンドらしい
というんで手を出したのが始まりでして、30代以上の方は別にして、おそらくは多くの10〜20代のHR/HMファ
ンも「PRIMAL
FEARの人がやってるバンド」くらいの認識なのでしょう。
そんなわけで正統派メタルを期待して聴くと、もちろんヘヴィメタリックなツインギターにツーバス疾走する曲も
あるにはあるんですが、あまりの普通ハードロックぶりに肩すかしを・・・食らうはずがありません。だってめちゃく
ちゃカッコいいんですもん。
めちゃくちゃカッコいいのはPRIMAL
FEARもそうなんですけど、70年代のハードロックを消化しつつヘヴィメタル
的な志向を見せる80年代初期メタル風サウンドの方が私は好きなものでして、つまりはSINNERの方が断然
好き。80年代初期メタル風というかSINNERの1stは1982年リリースですから、まさにそのものですよね。
そんなわけで1曲目から涙なくして聴けない激熱ハードロックのオンパレードで、特に#8のバラードは泣けるけ
ど甘くない、男の哀愁を地で行く名曲。
続く#9はやや毛色の違うポップチューンながらいい曲だなあ。なんて思っていたらMARVELOUS
3(ブッチ・
ウォーカーが在籍していたバンド)のカヴァーなんだそうで、原曲は知らなかったんですが、ポップなロックンロー
ルというSINNERがカヴァーしてきたBILLY
IDOLやTHIN LIZZYにも通じるサウンドは選曲的には絶妙に思える
ものの、失礼ながらいい歳こいたおっさんが若い世代のバンドのカヴァーをできちゃうってスゴイなって。
さらに#10は誰がどう聴いてもTHIN
LIZZYじゃねえか!とツッコミを入れたくなるような、いやぁ、名曲です。参
りました。
内容の素晴らしさは当然なんですが、好きな音楽の前で正直であること。そんな素晴らしいスピリットを感じ
るアルバムです。歳とったらマット・シナーみたいなおっさんになれるかな。
BEST
TUNE:カヴァーされた方もカヴァーした方も素晴らしい。#9 LITTLE HEAD
by
鋼鉄の417