ハンガリーの雄、17thだそうです。
ここ数年のOSSIANは美味しいボーナストラックが必ず収録されるという、貧乏ファン感涙のヴァージョンを初
回プレスでリリースする傾向があります。最近はヴィデオクリップやライヴ映像がメインでしたが本作(初回プレ
ス分ですよ、もちろん。他は知りません)は#14以降の5曲がブダペストでのライヴ音源。楽曲のチョイスは近
作からの名曲を中心とした構成です。いわずと知れた名曲中の名曲#18はややテンポを上げ会場も野太い
大合唱の嵐。ボートラとはこういうものを言うのです。本編とは関係ない部分だけでもそこいらの屁たれアルバ
ム数十枚分の価値がありますな。残念ながら私は#16のオリジナルヴァージョンを知らないので比較はできま
せんが、OSSIANとしては珍しくジューダスばりのハイトーンシャウトから始まる切れの良いファストチューン。こ
れも文句無くカッコいいです。
近作では80年代のロックンロール色が薄れ、代わりに速弾きツインが泣きまくる楽曲が増えてるような気がし
ます。東欧正統派メタルの中でスピードを主題に掲げてるのは珍しいことだと思いますけど、だからと言ってメ
ロディが後退してるわけでもなく、むしろ薄口であった初期に比べ旋律に重心を移しているかのような印象す
らありますね。日本での知名度はともかく、本国およびヨーロッパでは大御所バンドでもありますが、アルバム
を重ねるにつれ益々間口が広くなっていく音作り、尽きることない男らしいメロディは流石の一言です。
どこから聴いても正統派メタルの美味しいところが溢れ出る本作。余りにもスタンダードなスタイルなので言葉
もありません。が、何も特徴のない凡作でもありません。正統派としてスタンダード、すなわちピュアメタルです。
"FEMZENE"、"AZ
UTOLSO LAZADO"と並ぶバンドの代表作として語り継がれていくでしょう。これは名盤。
BEST
TUNE:ボーナスも込みで捨て曲なし。第二の黄金期と断言します。
by
たけ