思うに、メタルとその他のジャンルとのクロスオーヴァーとはそれぞれの持つ美味しい部分を切り取り単に寄せ

集めることではなく、互いの音楽性を肯定しながら消化、融合することなんだと思います。メタルとハードコア

との融合は無論このバンドに始まったことではなく、ずっと以前から存在するサウンドスタイルであって格別珍し

いものではありません。では何を以ってこのアルバムが凄いと言えるのか。簡単です。かっこいいんです。

ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!カッコいい、いいです!これほど重く歪んだサウンドなのにとてつもなくキャッチー、溢

れんばかりのスラッシュテイスト、及びデステイストですが、あり得ぬほどの整合感です。う〜ん、最近この手

のアルバムをよく聴くんですけどアタマ一つ、いや三つくらい飛びぬけたかっこよさを誇ってますね。

SIKTHでしたっけ、よく似た雰囲気を出した長いタイトルのデビュー盤があります。極端な手数の多さと過剰

なリズムチェンジ、メタルとプログレ及びハードコア少々をブレンドした個性的なアルバムでした。狂気という形

容詞をあちこちで見かけましたが、狂気ならばこのTHE END 〜も負けてません。ただし本作のほうがより整

合感がある、もとい計算されたものだと思います。突如として抜けるように美しいメロディが挿入されるあたり

は共通する要素ですけど、その展開がメタル様式に沿ったものであるという点で断然本作のほうが私好み

です。こりゃ大当たりですよ。

このような若干メタルと毛色が違うアルバムに拒絶反応を示すメタルファンは多いと思います。ピュアなメタル

じゃない、なんて声を聞いたこともあります。否定はしません。メタルファンはメタルじゃないと言い、ハードコア

ファンはハードコアじゃないと言う不思議な現象。それぞれが純度の低さを主張しサウンドを否定するのは

なぜなんでしょう。「愛ゆえに」なんでしょうか。私は違うと思います。

メタルファンだからメタル以外を否定する。これってただの排他主義じゃないですかね。他を否定することでメ

タルを肯定するって行為にメタルへの愛など感じられませんね。その他はどうあれメタルが好き、それでいいと

思うんです。メタルを否定する人の多くがメタルの美しさ、激しさ、かっこよさを知りません。同じようにハード

コアを否定するメタルファンのほとんどは私の経験上ハードコアを知りません。知らないものを否定できる厚顔

無恥かつ無知な人以外は一度は聴いてみるべきアルバムだと思います。

このアルバムが問うているのはリスナーの音楽的キャパシティの広さ、すなわち度量ですよ。
 
                                                       by たけ 
"THE END OF HEARTACHE"
1.A BID FAREWELL         11.WASTED SACRIFICE
2.TAKE THIS OATH         12.HOPE IS...
3.WHEN DARKNESS FALLS    13.MY LIFE FOR YOURS
4.ROSE OF SHARYN
5.INHALE 6.BREATHE LIFE
7.THE END OF HEARTACHE
8.DECLARATION
9.WORLD ABLAZE
10.AND EMBERS RISE
KILLSWITCH ENGAGE
アメリカはマサチューセッツ産、エクストリーム・メタル・バンドの通算4枚目のアルバム。
 
前作"The End of Heartache"で確固たる地位を築いた感がある KILLSWITCH ENGAGE であるが、約2
 
年振りになるんすかね、待ちに待ったニュー・アルバムが出ましたよ。期待し過ぎると裏切られる事が多いので
 
すが、大丈夫でしたわ。期待以上のアルバムです。
 
彼らのサウンドは聴けば直ぐにわかるぐらいに独特で、同じ系統のバンドが雑多な感じで氾濫しているが、や
 
はり飛び抜けて素晴らしいのが良くわかりますわ。よく比較されるSOILWORK よりも個人的には
 
KILLSWITCH ENGAGE の方が好きですね。へヴィでアグレッシヴでありながらメロディが凄くええんですわ。
 
猪突猛進型とは一線を画す楽曲の展開も素晴らしく、スクリーム・ボイスとクリーン・ボイスの使い分けが見
 
事なまでに楽曲に厚みを与えてくれています。それに時折聴かせてくれるクリーンな音色のギターとへヴィ・パ
 
ートでのリフとの硬軟の展開もカッコよく仕上がってますわ。サビメロもキャッチーでライヴで一緒に合唱出来そ
 
うな感じも○。
 
#1.DAYLIGHT DIES から強靭なリフで圧倒されますわ。#3.THE ARMS OF SORROW の様に、クリアーな
 
ギターサウンドから始まりヘヴィなパートへ移行するってのが彼らの好きなパターンなのかなと思わせますね。
 
#5.MY CURSE でも同じ様に綺麗なギターのメロディから入っていますね。こういったパターン、好きですわ。
 
エクストリーム系バンドに有りがちな、後半ダレる感じは全く無く、逆に後半3曲はそれぞれ素晴らしい楽曲
 
で、アルバムを引き締める事に成功していますね。特に#10.DESPERATE TIMES がええんですわ。スローな
 
曲調が重厚感を出していて深みある曲にしてくれています。カッコええわー。
 
前作も良かったけど、このアルバムもカナリですよ。う〜ん、単独での来日公演して欲しいな。
 
                                                       by よし
"AS DAYLIGHT DIES"
1.DAYLIGHT DIES
2.THIS IS ABSOLUTION
3.THE ARMS OF SORROW
4.UNBROKEN
5.MY CURSE
6.FOR YOU
7.STILL BEATS YOUR NAME
8.EYE OF THE STORM
9.BREAK THE SILENCE
10.DESPERATE TIMES
11.REJECT YOURSELF

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