フィンランド産ヴァイキングメタル、もとい、これはタイトル通りまさにバトルメタルですよ!最高です!!

勇猛果敢かつ質実剛健なウォーメタルです。好きな人には失禁では済まない高揚感があるでしょうな。

かく言う私もその一人、最初から最後まで茫然自失、唖然茫然HEATHENですわ。聴き終わる頃には私も

一人の戦士になってました。大袈裟かもしれませんが、とにかく戦闘意欲を掻き立てる扇情的なメロディは

最早スペクタクルです。スケールが大きいサウンドなんて軽い表現ではこの漢メタルに対して失礼だと思いま

す。ホーンセクションやヴァイオリンを多用したウォーメタルなんて珍しくはありませんが、本作の何が素晴らしい

って曲ですよ。キャッチーなのは言うまでもなく、太く逞しい男戦場クワイアは否応なく一緒に歌わせる説得力

を持っています。サウンドに強制的に乗せられる感覚、う〜ん、こりゃ軍歌メタルですよ。戦地に赴く戦士達

がコンセプトのジャケットですが、自分もその一群に紛れ込んだかのような臨場感と興奮を感じることができる

と思います、いや本当に。これは洗脳されます。徐々に戦士化していく自分に誇りを感じますね。

中世的な世界観と、ほんのり漂うペイガンな雰囲気に私はBATTLELOREあたりを思い出しましたが、あちら

のように女性Voなどは入ってませんし戦闘をモチーフとしたファンタジー色が強いサウンドではありませんから、

より汗臭い、漢臭い、血生臭いサウンドを堪能できます。そりゃそうですわね。中世の戦場に女性Voは似つ

かわしくありません。必要なのは剛毅な男手なんです。で、私もその戦列に加わり一緒に行軍する日々は

毎日続いておるんですが、悲しいかな私の赴任した戦地とは平凡な職場であり、討ち果たすべき異教徒は

上司であり・・・。

何の話をしてるんでしょうか。

漢ならば戦列に加わるべし、です。私ほど影響されやすい人間も珍しいですけど、本作を聞けば合点がいく

と思います。その上で一緒に歌いましょう。ライ、ララ、ライライ、ライ、ララ、ライ。バトル!メタル!です。

何を言ってるんだかワケわかりませんが、以上が報告であります。
 
                                                        by たけ
"BATTLE METAL"
1.VICTORIAE & TRIUMPHI DOMINUS  11.REX REGI REBELLIS
2.AS TORCHES RISE               12.KATUMAN KAIKU
3.BATTLE METAL                  13.TILL THE LAST MAN FALLS(DEMO)
4.THE LAND OF HOPE AND GLORY    14.TERRA TAVESTORUM(DEMO)
5.THE MESSENGER                 15.MIDNIGHT SUNRISE(LIVE)
6.ONE MORE
7.MIDNIGHT SUNRISE
8.AMONG ANCESTORS
9.SAHTI-WAARI
10.PROLOGUE FOR R.R.R. 


TURISAS
"THE VARANGIAN WAY"
1.TO HOLMGARD AND BEYOND
2.A PORTAGE TO THE UNKNOWN
3.CURSED BE IRON
4.FIELDS OFGOLD
5.IN THE COURT OF JARISLEIF
6.FIVE HUNDRED AND ONE
7.THE DNIEPER RAPIDS
8.MIKLAGARD OVERTURE
男気溢れるウォー系ヴァイキングメタルを標榜していた前作からやや路線を変更をした2nd。
 
ヴァイキングメタルであった前作からの一番大きな変化は全編をクリーンヴォイスで歌っていることでしょうが、
 
解りやすさが売りでもあった大仰なメロディはそのままに、より緻密になったアルバムコンセプトにバンドの飛躍
 
を感じますね。中世ヴァイキングの旅の歴史を題材にしたアルバムである本作は非常に練られたコンセプトを
 
基に楽曲毎に物語が展開していく構成で「単曲ごとのクオリティにムラがある」、「実験的過ぎてわかりにくい」
 
といった数多のコンセプトアルバムにありがちな欠点が無く、解りやすさも楽曲の質も問題なく、というか名盤
 
ですし、つか余りにも素晴らしいアルバムだし、前作で感じた良さ、すなわち大仰なメロディであったり、ウォー
 
メタル特有の野太いクワイアであったり、トラッド風味の強さであったり、つまるところ前作の美点を全て受け
 
継ぎながら、その全てを驚異的なクオリティで倍加させている点において、もはや前作とは別物のバンドになっ
 
たとすら思わせる化け方です。むろん1stも愛してますがアルバムの完成度の高さは1stとは比べるべくもなく、
 
単なる名盤というより2007年を代表する一枚に仕上げてくるあたり嬉し過ぎる化け方なのは間違いないで
 
しょう。
 
ヴァイキングの歴史を採り上げてはいます。とはいえ前述のようにほぼ全編でクリーンヴォイスなこともあって個
 
人的にはヴァイキングメタルではなく正統派メタルとしてカテゴライズしてしまうんですが、例えばコンセプトのラス
 
トを感動的に締めくくるアルバムのハイライト#8のラスト3分半は誰が聴いてもプログレですし、前作路線の延
 
長線上に位置する血の気の多い名曲#2などなど、おそらく聴く人によってカテゴリが異なるんじゃなかろうか
 
というバラエティ豊かな作風も1stからの進化でしょう。様々なアプローチを試みながら複雑なコンセプトを長
 
尺な楽曲に頼ることなくまとめ上げた手腕も光ります。
 
よりアーティスティックな進化を遂げた2ndはメタル史に残るコンセプトアルバムの名盤になりました。灰汁の強
 
さがなくなってはいますので新しいファンも取り込むことでしょう。劇的にメジャー級バンドになりましたが、わずか
 
その一点を以って寂しさを感じます(←何を求めてるのか謎
 
BEST TUNE:一言で表現すれば収納上手。コンパクトに収まった密度の高い楽曲群です。もちろん全曲。
 
                                                       by たけ

BAND


TOP