"BATTLE METAL"
1.VICTORIAE
& TRIUMPHI DOMINUS 11.REX REGI REBELLIS
2.AS TORCHES
RISE
12.KATUMAN KAIKU
3.BATTLE METAL
13.TILL THE LAST MAN FALLS(DEMO)
4.THE LAND OF HOPE AND GLORY
14.TERRA TAVESTORUM(DEMO)
5.THE MESSENGER
15.MIDNIGHT SUNRISE(LIVE)
6.ONE MORE
7.MIDNIGHT SUNRISE
8.AMONG
ANCESTORS
9.SAHTI-WAARI
10.PROLOGUE FOR R.R.R.
男気溢れるウォー系ヴァイキングメタルを標榜していた前作からやや路線を変更をした2nd。
ヴァイキングメタルであった前作からの一番大きな変化は全編をクリーンヴォイスで歌っていることでしょうが、
解りやすさが売りでもあった大仰なメロディはそのままに、より緻密になったアルバムコンセプトにバンドの飛躍
を感じますね。中世ヴァイキングの旅の歴史を題材にしたアルバムである本作は非常に練られたコンセプトを
基に楽曲毎に物語が展開していく構成で「単曲ごとのクオリティにムラがある」、「実験的過ぎてわかりにくい」
といった数多のコンセプトアルバムにありがちな欠点が無く、解りやすさも楽曲の質も問題なく、というか名盤
ですし、つか余りにも素晴らしいアルバムだし、前作で感じた良さ、すなわち大仰なメロディであったり、ウォー
メタル特有の野太いクワイアであったり、トラッド風味の強さであったり、つまるところ前作の美点を全て受け
継ぎながら、その全てを驚異的なクオリティで倍加させている点において、もはや前作とは別物のバンドになっ
たとすら思わせる化け方です。むろん1stも愛してますがアルバムの完成度の高さは1stとは比べるべくもなく、
単なる名盤というより2007年を代表する一枚に仕上げてくるあたり嬉し過ぎる化け方なのは間違いないで
しょう。
ヴァイキングの歴史を採り上げてはいます。とはいえ前述のようにほぼ全編でクリーンヴォイスなこともあって個
人的にはヴァイキングメタルではなく正統派メタルとしてカテゴライズしてしまうんですが、例えばコンセプトのラス
トを感動的に締めくくるアルバムのハイライト#8のラスト3分半は誰が聴いてもプログレですし、前作路線の延
長線上に位置する血の気の多い名曲#2などなど、おそらく聴く人によってカテゴリが異なるんじゃなかろうか
というバラエティ豊かな作風も1stからの進化でしょう。様々なアプローチを試みながら複雑なコンセプトを長
尺な楽曲に頼ることなくまとめ上げた手腕も光ります。
よりアーティスティックな進化を遂げた2ndはメタル史に残るコンセプトアルバムの名盤になりました。灰汁の強
さがなくなってはいますので新しいファンも取り込むことでしょう。劇的にメジャー級バンドになりましたが、わずか
その一点を以って寂しさを感じます(←何を求めてるのか謎
BEST
TUNE:一言で表現すれば収納上手。コンパクトに収まった密度の高い楽曲群です。もちろん全曲。
by
たけ