・・・下心マン次郎と二宮キン次郎は、ぼったくりバー『ランジェリーバブ・おにゃんこクラブ』に足を踏み入れたばっかりに、ゴム・サックにボコボコにされた挙句、身ぐるみ剥がれて放り出されたでちゅマメ。  季節は2月、フンドシ1丁のマン次郎とキン次郎は焚き火を見つけ、そこで蓑虫みたいに身体にむしろを巻いた先客のオトコ2人に自己紹介したでちゅマメ。  蓑虫オトコ2人はそれを聞くと、何故かガバと平伏したでちゅマメ。  2人は田虫之助の家臣になりたいとオネガイしたでちゅマメ。  2人はおもむろに素性をカタりだしたでちゅマメ。 

「拙者、役者稼業の滓珍太郎(かす・ちんたろう)と申す者にござる。 馬の後ろ脚をやらせたら、拙者の右に出る者はいないと評判でござる。 最近では、帝劇で演じた『金色夜叉(キンいろよるマタ)の松の木』が好評だったでござる。 何でもフンドシの下に隠したがる癖があり、イヤがられてるでござる。」

・・・1人のオトコが話すと、もう1人のオトコも続けたでちゅマメ。

「拙者、蕎麦打ち職人のイケ麺男、蕎麦打棒細太郎(そばうちぼう・ほそたろう)と申す者にござる。 蕎麦は太打ちアソコは細打ち、あたしゃアナタのそばがいい、フッ!・・なんちゃって。 えっ? 関係ない? ・・おお、これは大変チツ礼つかまつったでござる。 とにかく、是非、田虫之助様に拙者の打った蕎麦をご賞味頂きたいでござる。」

・・・マン次郎はキン次郎に耳打ちしたでちゅマメ。

「この2人、そうとうイカレてそうでござる。 ヘタに若殿にご推挙つかまつらぬが賢明にござる。」 

・・・蕎麦打棒細太郎は更に続けたでちゅマメ。

「見たところ、ご両所も『ランジェリーバブ・おにゃんこクラブ』で身ぐるみ剥がれた由。 チツは、恥ずかしながら我らも風万固太郎にダマされた挙句、黒い大男に散々いたぶられ、衣服路銀もすべて奪われ、成すすべもなく、かような格好で暖をとっていた次第。 しかるに、災禍転福とはまさにこのこと、お陰で田虫之助様ご家臣にお目通りかなうことができたでござる。 ク・ク・ク・・!!」

・・・滓珍太郎も言ったでちゅマメ。  なぜか前がミョーにモッコリしてたでちゅマメ。

「我ら両名、おさね、じゃなくて、おさな馴染みにござる。 万摺センター街にナンパと繰り出したは良いものの、一向にモテずフラレっ放しのありさま、クヤシ紛れにタマタマ目にしたランジェリーバブに飛び込んだのがウンの尽き、『後悔先に立たず ポコチン前に立たず』とはこのことでござる。 クスクスクス・・!!」
 
・・・更に、珍太郎はフンドシの下からさつま芋を4本取り出して言ったでちゅマメ。

「ご両所とも空腹と推測つかまつる。 チツは先程、畑で失敬してきた故、とりあえずは焼き芋で腹ごしらえと参らん・・でござる。」
  
・・・珍太郎は芋を焚き火の中に入れると、前を押さえて言ったでちゅマメ。

「おお! もう1本あると思ったら、拙者の芋だったでござる。 クスクスクス・・!!」 

・・・マン次郎とキン次郎はちょっぴりシラけたけど、お腹空いてたのでヨロこんだでちゅマメ。 蕎麦打棒細太郎が言ったでちゅマメ。 

「ご両所、その格好ではお風邪を召すでござる。 幸いここにむしろが2枚、畑の案山子(かかし)から剥いだでござるが、身にまとえば多少は温いでござる。」

・・・というワケで、マン次郎とキン次郎もむしろを身にまとい、蓑虫が4匹になったでちゅマメ。  キン次郎はマン次郎に耳打ちしたでちゅマメ。

「この2人、確かにイカレてはござるが、ココロ根のヤサしいとこがあるでござる。 スケベとヤサしさは若殿の最も好むところ、家臣推挙にやぶさかで無しでござる。」   

・・・すると、それを聞きつけた滓珍太郎と蕎麦打棒細太郎は、大喜びで声を揃えて言ったでちゅマメ。

「我ら両名、ご家臣の末席にご推挙いただいたアカツキには、粉骨砕身、田虫之助様及び王国のため、猪木、じゃなくて、イノチを賭してご奉公イタす所存にござる!」

・・・この後、珍太郎と細太郎がそれとなく言ったことで、田虫之助と王国の一同は、新たなる恐ろしい強敵の挑戦にフン然とたち向かうことになるでちゅマメ。  というワケで、蓑虫オトコ4人はこれから、どうするでちゅマメ?  田虫之助始め王国はどうなるでちゅマメ?  意地のワルいキャバクラのオネーちゃんみたいに思わせぶりに引っ張るけど、まだエンエンとムナしく『続く』でちゅマメ。