太くてもいい邪ない?(1)
注意 この話は太邪がテーマですが1回目のこの話はまだ太っていません。
これからどんどん太らせるので(笑)苦手な方は読まないでください。
ジャレッドがとんでもない役を引き受けた。もともとあいつはチンピラや麻薬中毒者など普通でない役をやることの方が多い。俺と共演したヘファイスティオンが唯一まともな役かもしれない。あのゾクゾクするような瞳で見つめられたのは俺だけで、スクリーンの上といえども他の男はヤツのあんな表情を見れはしないというのはうれしくもあるが、かと言って今度の役だけは許せない。恋人である俺になんの相談もなしに決めやがって・・・俺は携帯を手に取りヤツの番号を押した。なかなか電話に出ない。
「誰だ!こんな夜遅くに・・・」
「俺だよ、俺・・・」
「どこの俺だ!最近はそうやって金を巻き上げる詐欺が横行しているんだろう?」
「お前の恋人だよ。声を聞いてわからないのか」
「なんだ、コリンか。こっちはどうやって太ろうかと真剣に悩んでいるところだ。ケーキやドーナツは胸焼けがして数多くは食べられない。もっと手っ取り早く太れるもの、アイルランドには何かないか?」
「ビールはどうだ。油たっぷりのフィッシュチップをつまみにすれば、いくらでもいける」
「それでいい。デザートはチョコレートアイス。俺はシャワーを浴びて待っているから30分後に来ればちょうどいい」
「どうして俺が近くにいるってわかる?」
「お前が夜電話するのは近くにいる時に決まっている。どうせ変なビデオでも見てその気になったのだろう?こっちから行ってやる。どこのホテルだ?」
「ああ、そうしてくれるとありがたい。俺は固くなったコイツをどうやってズボンに押し込もうか悩んでいたところだった」
「もっとゆるめのズボンを買えばいいだろう。どうしてお前はいい年していつもピチピチのジーンズばかりはく。お前のモノ、他の男がうっとり見ているんじゃないかと俺は気が気でない」
「コリン・ファレルがダボダボのズボンをはいて夜のニューヨークをうろつくなんてそんなことできるか!」
「お前、俺がこっちに泊まっていることわかっていて・・・」
「当たり前だ。いろいろ調べてなるべく近いホテルを予約する」
「もし俺の仕事が忙しく、滞在中に一度も会えなかったら?」
「それでもいい。お前と同じ空気を吸うことができれば・・・・早く来い、会いたかった」
「俺はお前の煙草とビール臭い空気、あんまり吸いたくないんだけどな。フィッシュチップでいいんだな」
「ああ、待っているよ、愛している」
俺は携帯に口付けをして電話を切った。他の男や女にはこんなことはしない。いろいろ付き合いはあるが、ジャレッドこそが俺の真のパートナー、待つときの興奮からして全く違う。俺はホテルのベッドの上でマクラを抱きかかえて転げまわった。もうすぐあいつを抱くことができる、ゾクゾクするほどの快感が俺の背中を走った。
40分ほどしてジャレッドが俺のホテルの部屋に入って来た。手には大きな紙袋を下げている。
「遅いじゃないか」
「悪い、揚げたてのフィッシュチップスを作ってもらうのに時間がかかった」
手早く紙袋の中身をテーブルの上に並べた。芋と魚のフライ、そしてアイリッシュビールに肉のパイのような物もある。俺の大好物ばかりであるが、ちょっと待て、いくらなんでも多過ぎやしないか。
「おいジャレッド、それは何人分だ?」
「十人分注文した。余ったらお前が明日食べればいい、大好物だろう」
「こんなに食べられるか!お前、明日の仕事は?」
「昼からコンサートのリハーサルがある」
「忙しいんだな」
「ああ、もう少ししたらしばらくコンサートもできなくなるからな」
「こっちもできなくなるか」
俺はジャレッドの頬に手を触れ、唇を重ねた。うっとり目を閉じ、舌を差し込んで喘ぎ声を漏らすジャレッド。俺との、ということはつまり男とのsexは久しぶりだから燃えているのだろう。だがすぐにその唇を離した。
「待ってくれ、やる前に今日のカロリーをしっかりとっておかないと・・・・」
「やった後ではだめなのか?」
「お前とやった後は意識がなくなっている。早く食べよう」
「まだ夕食を食べてなかったのか?」
「いや、夕食はとった。だけどお前とのsexはものすごく体力を使ってカロリーを消費する。その分食べておかないといけない」
「カロリー計算なんてやっているのか?」
「もちろんさ。撮影までに30キロ増やすつもりだ。1日どれくらいのカロリーをとればいいか、栄養士に計算してもらった」
「30キロ!そんなに太るのかよ。おいジャレッド、お前は正気か?どうしてそんな役を俺の断りもなしに引き受けた!」
「おいコリン、どうして俺が役を決めるのにお前の断りがいるんだ!俺はもう30をとっくに越えた大人だぞ」
「俺の恋人だ。30キロって簡単に言うけど、お前はそれがどういうことかわかっているのか?」
「わかっているさ、わかっていて役を引き受けた。さあ、早く食べようぜ」
椅子に座ったジャレッドは、俺が食べ始める前にさっそく魚のフライを手に掴んだ。日頃なんでこんな油っぽいものを喜んで食べると言っていたのが、次々と口の中に入れていく。
「ああ、うめえ。やっぱりビールにはフライが最高だよ」
「お前、少し前まではつまみはサラダやサーモンのような淡白なものがいいって・・・」
「体型を気にしていたからな。こんなもの食べて太ったらステージでどうなるか気になって・・・だけど食ってみたら・・・この店はポテトもスゲーうまいじゃんか・・・ちょっと待て、これどんなジャガイモ使っているんだ」
「これがそんなにうまいか?普通のフライドポテトだぜ」
「あのアイリッシュパブは最高だ!今度揚げたてを食べるために一緒に飲みに行こうぜ。ああ、幸せだ。俺、世の中にこんなおいしいものがあるなんて知らなかった。うまいもの食べるとなんかこう体中に力がみなぎり、どんなことでもできそうな気がする」
「お前、本当に大袈裟だなあ。これぐらいのフライ、アイルランドならパブに行かなくても普通の家で食えるぜ」
「いつもいいもの食っているから、そのありがたみがわからないんだよ。ああ、うめえ、ビールもう一杯いいか」
「いいけどさ、あんまり飲みすぎるなよ」
俺はだんだん心配になってきた。うまいうまいと次々フライを平らげるジャレッドだが、こいつはアルコールにあまり強くないというか酔いやすい。酔って寝てしまい肝心なことができなくなっては大変だ。
「なあ、ジャレッド、食べるのはもうこれくらいでいいだろう?」
「お前、意外と小食だな。ゆっくり食べていいぞ」
「どうして急にそう変わった?」
「チャップマンを意識しているからだと思うよ。実際に本人にも会ったし、サリンジャーは出版されている本全部に目を通した」
「お前が役作りに熱心で、見かけによらず読書家だということは知っている。だけど俺はどうしてもわからない。どうしてその役を引き受けた。主役だからか」
「コリン、お前でも言っていいことと悪いことがあるぞ。そりゃ俺は今まで主役なんてやったことがない。それにこの映画は役だけでなく総指揮として製作にもかかわれる。こんなチャンスはめったにない」
「製作もやるのか。それは知らなかった、おめでとう。パートナーとしてお前の仕事の幅が広がったのはうれしいよ。あそこの幅が広がってゆるくなるのは困るけどな。でもどうしてお前がわざわざそんな役を・・・・チャップマンといえばあの・・・・」
「お前が言いたいことはわかっているさ。世界的に有名な大スターを暗殺した男の役をどうしてやるかっていうことだろう」
「わかっているじゃないか。いいか、ジャレッド、お前は俳優としてだけでなくバンドの活動もかなり知られて認められるようになってきた。そんな時にどうしてわざわざ音楽をやっている者、いや、世界中の人間が憎んでいる男の役を引き受ける?お前がマゾでかなり性格がひねくれているということはよく知っている。人から非難され、アレコレ言われることがお前には快感なんだろう。体重を増やすことだって、無理をするのがお前にはうれしいはずだ。あのキャンプ生活でヒーヒー言いながらも一番うれしそうだったのはお前だ。俺とのsexだって、お前、仕事に差し支えなければベルトや蝋燭まで持ち出してくる。お前の性癖はよくわかっているさ。わかっているけど今度の役はお前にはあまりにも・・・・」
「危険だと言いたいんだろう。わかっている。俺はマゾだから人にとやかく言われ、自分を限界まで痛めつけるのが好きだ。だからお前とのsexは最高さ。でも、今回この役を引き受けたのはそれだけじゃない。もちろん主役をくれるとか製作にもかかわれるということは魅力的だよ。でも、それだけではない。映画ができあがるのを楽しみにしてくれ。見ればなぜ俺がこの役を引き受けたかわかると思う」
「そうか、いくら体を重ねてもお前の心はわからないってことか・・・それが魅力でもあるんだけどな。だけどお前の兄貴とか・・・・」
「シャノンは大反対したさ。もし映画で失敗して激しく非難されたら俺はバンドをやめるからな、とまで言われた。まあ、普通に考えればそうだろう。兄貴やコリンがそう言ってくれるのはうれしいよ。俺を本気で愛しているから忠告もする」
「本気で愛している。なあ、もういいだろう。待ちきれない」
「まだ全部食べ終わってない」
「明日のスタジオにでも持っていけ。昼飯にちょうどいいだろう」
「せっかくお前の好物を買ってやったのに」
「俺の好物はお前だ」
俺はジャレッドの体を抱き上げ、ベッドの上に押し倒した。胸を揉みしだき、服を剥ぎ取るように脱がせてジャレッドの足の間にあるふくらみにむしゃぶりついた。明りを消してベッド脇の薄明かりのランプだけにした。
「ああ、はああーん・・・・相変わらずお前、飢えているな」
「こんな体を見て飢えないヤツがいるか」
「おい、そこは弱いんだよ。いきなり噛り付くなよ」
「お前のその声、もっとやってくれとしか聞こえないぞ。気持ちいいんだろう」
ジャレッドの漏らすため息、耳元で囁く声、こいつの声はなぜこうも官能的なのか。俺だけかもしれないが歌っている時の声だってそうだ。俺はもう我慢できない、お願いだから抱いてくれ、体を温めてくれ、中に入れてくれ、そう訴えているように聞こえる。目を閉じ、顔を歪めて体をくねらせる、全ての声、全ての体の動き手触りが男の本能を刺激し、深い欲望へと導いてしまう。
「あああー・・・・もう我慢できない・・・・ううううー・・・」
俺の口からも唸り声が漏れた。固く直立した俺のものははけ口を求め、獣のように激しく暴れている。スラリと伸びたジャレッドの足を広げ、両足を肩にのせて体を持ち上げた。手のひらで襞を寄せ、穴に指を差し込めば歓喜に震えてビクビクと締め付けてきた。
「あああー・・・溶けてしまう」
「そんなにいいか、待っていろ、今すぐお前の望むものを入れてやる」
「だめだ・・・・溶ける・・・・とけてしまう」
「俺の指でお前をドロドロに解かしてやる。どうだ、ジャレッド、いいだろう・・・」
「ダメダ・・・・とける・・・・ドロドロのチョコレートになってしまう・・・とける・・・」
ジャレッドはベッドの上にガバリと跳ね起きた。
「ああ、よかった、まだ完全に溶けてはいなかった」
呆然とする俺の前でジャレッドは真っ裸で何か食べ始めた。明りをつけるとジャレッドの口の周りが黒く汚れていた。テーブルの上にはチョコレートのアイスケーキ、半分溶けかけてドロリとなっているのがある。
「間に合ってよかった。これをすっかり忘れていた」
「こんな時アイスなんか持ってくるな。俺とその食べているもの、どっちが大事だ」
「これぐらい溶けていれば冷たくないし、いくらでも食べられる。しかもなんておいしいんだ。そうだ!アイスを電子レンジで溶かして食べれば・・・・それにチョコも溶かして俺の好きなホットチョコレートにして・・・・これはいけるぞ、確実に体重を増やせる」
「ジャレッド、俺のことは忘れたのか」
「忘れてはいない。本当に体がとろけそうになっていた。あんな快感は久しぶりだ」
「それでチョコアイスを思い出すな!おかげで俺のアレはすっかり萎縮してしまったぞ」
「また大きくすればいいだろう」
「どうやって」
「こうすれば簡単に・・・・」
ジャレッドはベッドに座る俺の太腿の上に足を開いて座り、腰をゆっくり動かした。腿から伝わる柔らかい感触に俺のモノはたちまち元通りに直立した。それを手で確かめて笑いを噛み殺したジャレッドは唇を近づけてきた。甘いチョコレートの匂いがする。
「コリン、俺をもっととろけさせてくれ」
耳元で囁き、さらに腰をゆっくり動かした。俺はジャレッドの肩を抱き寄せ、チョコレート味の唇を夢中で吸った。
−つづくー
後書き
太邪映画を見てしばらく眠っていた官能が思いっきり刺激され久しぶりに懲邪RPSを書いてみました。今はまだ太っていませんが、これからどんどん増量させて二人の関係もいろいろ大変になってきます。太邪が大丈夫な方だけ、続きをお読みください。
2007、12、21
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