譲れぬ夢(前書き)

これは小説「風の影」の中に出てくるミケルとフリアンを中心にした二次小説です。小説のネタバレもしているし、本から離れた勝手な創作もしています。小説としてまとまったものが書けるかどうかもわからないまま突然こんな話を書き始めようと思ったのは、この2人の印象があまりにも強すぎてそこから抜け出せなくなったからです。ちょうど映画と小説の「指輪物語」で本編のストーリーよりも執政家族(デネソール、ボロミア、ファラミア)にはまって、彼らの物語を書きたくなってサイトを始めたのと同じような気持ちです。

「指輪物語」のように大ヒットした映画と違って、小説のさらに二次小説を書いても読みたいと思う人がどれだけいるか、ということですが(ましてうちのサイトのようにそもそも訪れる人の少ないサイトでは)、それでも自分の読書記録のつもりで表のブログでは書けない妄想を思いつくままに綴っていきます。

それから私、「風の影」を実はまだ最後まで読んでいません。亡霊の手記の部分、ミケルとフリアンの物語が終わって謎が解けたところで気が抜けてしまって、もう主人公ダニエルはどっちでもよくなってしまったのです(笑)。小説の読み方としてものすごく邪道ですが、一部の登場人物を取り出してあれこれ考える方が楽しくなってしまったので、妄想を一通り考えて出し尽くした後で、再びダニエルの運命については読んでみようと思ってます。まあ、大体ハッピーエンドになるだろうと予測はついていますが・・・最後の1ページだけちょっと先に読んでしまって、ダニエルは結局「指輪物語」のピピンと一緒だ!と笑ってしまいました。自分の息子に一番尊敬する人間の名前をつけてしまう、ファラミアはいいとしても、フリアンの場合は一般常識で考えれば呪われているとしか言いようのない不幸な人生ですから、息子がそんな人生を送ることになってもいいのか、と突っ込みを入れたくなります。フリアンはどちらかというとファラミアよりもデネソールに似ていると思いました(特に自分に対する復讐の仕方がすごい。私は指輪でのこのシーン、完全にトラウマになりました)

この小説を映画化した場合の妄想による配役も考えています。真っ先に思い浮かんだのがフメロ刑事、これはもう「ノーカントリー」でおかっぱ頭の不気味な人殺し役のあの人です(映画見ていないし、名前もしっかり覚えてないけど雑誌に載っていた写真が強烈だったので)。フリアンはバレエダンサーのホールバーグ、これも雑誌に出ていた顔写真を見ただけですが、金髪碧眼、顔も雰囲気も完璧な王子様です。実際「白鳥の湖」のジークフリート役を得意とし、プリンスというあだ名までついているそうです(笑)フリアンは絶対天使のように美しい人が演じてくれないと困るし、あまりたくましく強そうな人でもマズイ、ヘタレで天然くらいがちょうどいいです。フリアンの父、帽子屋さんは「指輪物語」デネソール役のノーブル氏、気難しく息子をうまく愛せないで苦悩する父を演じるのにこれほどぴったりな人はいません。二次小説で私が勝手に主人公にしてしまったミケルは、「300」ステリオス、「エンジェル」エスメのM・ハスベンダーを推薦したいです。金持ちのお坊ちゃまなのでもちろん皮のパンツと赤マントというスタイルではなく、エスメのように上品なスーツもさりげなく着こなす、でも髪の毛はステリオスのように黒くてボサボサ、病人なので減量して凄みを出して欲しい、などなど一番妄想のしがいがあります。エンジェルで見せた男のエロティズムを、ヌリアを抱くシーン(しかもミケルは彼女はフリアンを愛し、パリで恋人同士になってその行為の記憶を持ち帰っていると妄想している)で見せてくれたら最高です。ミケルという名前、英語読みではマイケル、ドイツ語読みではミヒャエルになるんですよね?(誰に聞いているんだろう)

ミケル×フリアンの物語、ミケルは自分と同じように母が外国人という複雑な家庭に育ち、同じ孤独を抱えているフリアンと知り合いになり、強く魅かれます。人の言葉を批判することはできても、自分で物語を書き新しい世界を作ることができないミケルは、フリアンの作り出す物語こそが夢となり絶対的な価値を持ち始めます。現実に存在するフリアンの肉体を愛することはできない、ならばその言葉を、彼が書いた物語を舐めるように読み、言葉と魂を抱きしめ自分の中に取り込んでいきます。そんな友人が目の前にいて、しかも相手は自分のこといい友達くらいにしか考えてなく別の女の子に夢中、完全な片思いです。そしてミケルのとった行動は・・・

という具合にダラダラ書き始めました。お楽しみに(笑)


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