リラックス状態とストレス状態
 一般的にリラクゼーションとは、身体的・精神的・情緒的緊張のない状態、心身ともに緊張やストレスから解放された状態のことを指しています。リラクゼーションとはリラックスした状態へ誘導するための手段や方法のことをいいます。また、リラックスの反対の言葉は、ストレスになります。では、リラックス状態とストレス状態では身体にどうのような反応の違いがあるのでしょうか?
 リラックス状態とストレス状態の違いを表1に示します。まず、ストレス状態のときは交感神経が活発に働き、心拍数が早くなり、呼吸数も多くなります。筋肉は緊張し、末梢循環は減少します(手足が冷たくなる、手に汗を握る)。脳波ではβ波が優位となります。逆にリラックス状態のときは副交感神経が優位になり、心拍数や呼吸数が減少します。筋緊張は減少し、末梢循環が増加します(手足があったかくなる)。脳波ではα波〜θ波が優位となります。またストレス状態よりリラックス状態の方が自然治癒力が高いとも言われています。
通常、脳波は4つに分けられ、それぞれ特徴があります。

β波(13Hz以上):通常目覚めている状態。日常意識。
α波(8〜13Hz):リラックスし、集中している状態。ひらめき。軽い瞑想。
θ波(3〜8Hz) :深いリラックス、記憶に適した状態。イメージ。深い瞑想。
δ波(3Hz以下) :深く、元気を回復させる睡眠状態。
 
よく知られているα波は次のような状態のときに出るといわれています。
 
・精神状態がリラックスしている
・過度の緊張から心理的に解放され安静な状態を保っている
・イライラした気分や苛立ちが消えている
・あせる気持ちが消えている
・カン、ヒラメキが冴え、創造力が生まれやすくなっている
・ストレスが解消している
リラクゼーションの効果
リラクゼーション法の種類
代表的なリラクゼーション法を以下に示します。
 
@深呼吸(腹式呼吸)
 緊張したときによく行われる、最も手軽な方法。呼吸を深くゆっくり行うことで、 
 副交感神経を優位にしリラックス状態を促します。
A自律訓練法
 以下で詳しく説明。
B催眠によるリラクゼーション
 以下で詳しく説明。
 イメージを用い心身をリラックス状態に促します。
 例1)南の島の静かなビーチの木陰で、気持ちよく寝ている。そよ風がとても気持
       ちいい。寝ていると時間が経つの忘れてしまう。といった簡単なイメージを
       浮かべるだけでも気持ちが落ち着いてくる。
 例2)安心・安全・くつろぎ・幸せ・楽しいなどという言葉からイメージしてもら
       い、それを身体で感じる。
Dバイオフィードバック療法
 脳波計や筋電計、心拍数などを用いて、自分の身体の状態を視覚的に確認します。
E漸進的筋弛緩法
 緊張ー弛緩という身体動作を通して得られる筋感覚に基づいて、系統的かつ漸進的
 あるいは段階的にリラクゼーションを行う方法です。
F汗をかく程度の運動(またはストレッチ)をする
 適度な運動は、身体の緊張をほぐし、安静時の心拍数を減少させ、ストレスホルモ
 ンの分泌を減らすことが分かっています。適度な運動の利点は、交感神経活性の
 低下、副交感神経の活動の増強など心身に色々な変化をもたらし、ストレス耐性を
 高めることにつながります。
G泣く
 涙にはストレスホルモンが含まれています。泣く事で涙によりストレスホルモンが
 除去され、心が浄化されます。だから、泣いた後はすっきりするのです。
 
 
自律訓練法によるリラクゼーション
 自律訓練法とは決められた言語公式を頭の中で繰り返すことで、心身を緊張状態から弛緩状態へと誘導することを目的とした技法です。自律訓練法はドイツの精神学者シュルツによって1932年に発表されました。19世紀末、臨床でよく催眠が用いられていました。シュルツは催眠状態にうまく入った被検者に共通の体験があること、すなわち「気持ちがいい」、「両手両足が重い」、「両手両足が温かい」の3点があることに気がつきました。そしてこれに心臓、呼吸へ注意集中、腹部温感、額部涼感を想像させるような練習方法を考案しました。これがいわゆる自律訓練法の標準練習7段階です。このように自律訓練法は催眠の研究から始まりました。自分自身で催眠状態を作っていく自律訓練法は一種の「自己催眠」とも言われています。自律訓練法がマスターできると催眠と同じ状態になることが出来る。そう考えると、催眠というものも、そう怖いものではないということが理解できます。
 
 

 自律訓練法が自分で行う「自己催眠」に対し、催眠療法で行うリラクゼーションはセラピストが誘導する「他者催眠」ということになります。どちらも暗示またはイメージを用いて行われる方法ですが、自律訓練法は自分ひとりで行うため、時間と根気が必要となってきます。上記の自律訓練法を毎日行い習得できるまでいければ良いのですが、途中で断念する人が多いのが現実です。
 
 セラピストの誘導による催眠療法ではトランス状態へ入ることが容易となるため、暗示やイメージが潜在意識へと入りやすくなります。したがって、自律訓練法と比べ催眠療法のほうが容易にリラックス状態へ誘導することが出来ます。時間がない場合や一人では自律訓練法の仕方がわからない場合、訓練が継続できない場合は、他者催眠(セラピストによる催眠誘導)の方が効果が得られやすいです。また、一度催眠状態を経験してからの方が、自律訓練法も獲得しやすいといわれています。 
 
 テイクハートでは、頭の先からつま先まで催眠誘導で十分リラックスしてもらってからセッション(本題)に入ります。これだけでも気持ちがかなり楽になります。さらに問題が改善されるにつれて心身ともにリラックスすることが出来ます。
 
 特に問題の改善を必要としない、催眠リラクゼーションのみを受けたいという場合もセッションを受け付けています。この場合は初回8000円、2回目以降5000円で行っています。是非体験してみてください。心身ともにリラックスすることが出来るでしょう。