製作にあたって・・・

2009年、今までちょっとのんびりしていましたが、回転針の注文が前年の倍になるにつけありがたいと思うとともにやはりもっと量産、量販したいと思うようになりました。
が、いかんせん、仕事をしながら休日に製作するのではなかなかすすみません。
いろいろ釣具メーカー様に製作を依頼しても良い返事が得られません。やはり愛好する人口が少なく利益がコストに見合わないのかと落ち込んだりしています。

しかし、手前味噌ですが羽があると回転して面白いだけでなく、魚体の抜けが少なく、しかも側面をすくうように引っ掛けられるので皮を掛けやすく魚にもやさしい発明なのです。なんとか全国的に出回るようにならないだろうかと考えあぐねています。

宣伝が足りないのかもしれませんね。もっと量産していろいろな小売店さんに採用してもらえるように努力します。

針の形状ももっと変えてスタンダートにしたほうがもっと掛かりやすく良いかもしれません。(今までのが決して悪いという意味ではないですが)。

発明はちょっとしたアイデアでいきなり一攫千金というイメージがありますが、(確かにそういう発明もありますが)私のはこつこつ一般に浸透していければいいなとも思います。





 2006年は「発明にゅんコロ」を立ち上げて7年目になりました。すでに、「らせんローラー糊」
「台車ドアストッパー」は出願より7年間、審査請求せずにいたので権利はなくなってしまいました。審査料は個人では決して安くないことは発明好きの方はよくお分かりかと思います。

そんな中で、このまますべての発明を権利切れさせるかどうかの選択にせまられました。
実質7年間、メーカー様からの採用はなく、だからといって自分の発明が本当に世に出す価値のないものかどうかわからず、とにかく自主制作をしようと思い立ちました。

しかしその前に、F型ドアストッパーが差し迫って権利切れが迫っていました。ドアストッパーなど需要がないという意見を言う方もいらっしゃいましたが、引く力でドアを止める力学的な新規性も捨てがたいものでした。
審査を請求するとやはり(多少の直しは必要でしたが)審査は通過いたしました。ゆえに特許料を納めればあと13年は権利があることになりました。

さて、お話は元に戻って自主制作ですが、回転掛け針をまず作ってみることにしました。
理由は発明研究会に釣り好きの方が多く、わりといい評価を得たのと、自主制作するのに一番作りやすかったことによります。

回転掛け針はプラスティック製ではありません。それが幸いして、金型が必要なく、ステンレス鋼線の加工ととはんだ付けがメインの制作方法だからです。
しかし、考えるのは簡単・・・実際に製作していくのは困難を極めました。材料や道具の調達からまず開始しなければなりません。釣具店やホームセンター、ネット通販などを探し回り、どうにか良質のものをそろえることができました。

あとは掛け針を組み立てる道具ですが、残念ながら一般の店舗にはどこにも存在しません。

既存の大手メーカー様(釣具)にはあるのでしょうけどまさか借りるわけにはいきません。

そこで独自に開発となります。針を一定角度に固定し、鋼線とはんだで繋げる道具。鋼線を一定角度で曲げる道具。6つの鋼線をやぐらに組んで支柱の鋼線と繋げる道具・・・すべて自分で考えて手づくりしなければなりませんでした。いわゆる製造業ではこれらを治具と呼んでいますが、まずそこから白紙の状態だったのです。

なんども失敗を繰り返し、ようやく満足が行くものが出来上がったのは、6月半ばから初めて10月の半ばのことでした。

次に悩んだのが針の形状です。本製品は水中で羽根により針が回転し、魚体の側面を斜め下から掬い上げるような形で魚を掛けます。それゆえに針の曲がり具合はきつい方がバレにくい(はずれにくい)のです。しかしそうなると小さい魚や泳ぎの速い魚(小あじ、小さば)などは掛かりつらくなります。そういう魚は針の先が表に出ているほど掛かりやすくなります。回転するため、魚体が針の枝を抜けることがほとんどない本製品にはそういう魚も釣果として期待される方はいるはずです。

しかし、針先が前に出て、あご(フック)が浅くなるほど、魚体が大きく重い魚がバレる(はずれる)可能性も高くなります。本来の釣りの対象魚であるカワハギは筋肉質で大型のものはかなり重い魚です。
よってまずは、本来の対象魚である中型(20センチ以上)から大型(30センチ近いかそれ以上)のカワハギを対象として釣り上げるような製品の使用に作ろうと思いました。
針はフックのきついボラ掛け20号を採用し、しっかり取り込める形にしました。しかしどの掛け針でも同じように針先にあご(カエリ)がついていませんので取り込みの際はテグスを緩めないようにしてください。

次にパッケージです。針がいっぱいついていますから針カバーをつけようと思いました。自分でプラスティックを形成する方法もあったのですが、既存の食品パックに穴を開け、そこを通して底を閉じればコンパクトに収まることに気がつきました。二枚にパックを重ね、グルーボンドで接着すると丈夫ですし製造のコスト、手間ともに省けます。何度でも使えます。
これはパッケージ専門店様にお願いして安く大量に購入できました。

さてここまで約、4ヶ月もかかったのですが、その後やはり実際に製品を使用した釣果を実証する必要がありました。
7年前、成果は上がっていたものの、販売するとなるとやはり不十分でした。

そこで、広島県のK島やE島に頻繁に通い、釣行を重ねて写真を撮りました。
が、やはりどうしても動画の方がわかりやすいことに思い至りました。ビデオカメラを購入し三脚で固定して撮影をすることにしました。しかし、魚は生き物、こちらの思う通りに現れたり、釣れたりしてはくれません。何度も撮り逃がしたり、潮が悪くて釣れなかったり、釣れ始めたのが何時間も後でビデオの電池が切れていたり・・・四苦八苦です。

そうして釣り上げた魚は、ほとんどが魚体の側面に針がかかり、皮のみを掛けていて、スカリに入れておくといつまでも元気でいるのはうれしい事でした。つまり針がほとんど内臓を直撃しないのです。おなかをさしてしまって内臓がでろれん・・と出てくるのは、後で食べる魚といってもあまり気持ちのいいものではありません。特にカワハギは人間で言えばウエットスーツを着ているかのごとく厚い皮を持っています。エサつりで口の先や中に針が掛かるよりウエットスーツばりの皮を掛けてあげた方が、痛くないのでは?というのは人間の側の勝手な解釈でしょうか?(^^

動画を見ていただくと、そのことと、掛け針の動きと、釣果が上がることがわかっていただけると思います。

次は売り込みです。

幸い近所に大手釣具メーカ「かめや釣具」様の本社があったため、撮影した動画と製品のサンプルを持ち込み検討していただけることになりました。

そうして先日採用を得たのです。やはり、自分の発明が世にでるのは嬉しいですね。苦労も人一倍ですし、悩みもつきないのですが・、・辛口の批評もありますし・・。

今後は、回転掛け針が釣具の一角を後世まで担い続けられるように頑張っていきたいと思います。

2007年2月17日  発明にゅんコロ拝

魚体の側面に
掛かっている
画像

2006年11月某日の釣果
釣果の動画です。
2009年5月の動画です。これが一番わかりやすいと思います。 2009.WMVクリック!!
水中は見えにくく、魚が掛かった後は重みで回転しないので、素で回してみました。 .wmv(windows)   .mov(mac)準備中
わりと大物が水面に上がって来ました。 .wmv(windows)   .mov(mac)準備中
画像的にはわかりやすいのですが・・ .wmv(windows)   .mov(mac)準備中
見えないときは竿先のあたりで・・ .wmv(windows)   .mov(mac)準備中
白っぽい影が・・・ .wmv(windows)   .mov(mac)準備中
さお先のあたりのみ、水深はかなりありました。 .wmv(windows)   .mov(mac)準備中
わりと中型・・・ .wmv(windows)   .mov(mac)準備中
あたりが小さいなとは思いました。
(スルーの方がよかったかな?)
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カワハギばかりじゃないんです。 .wmv(windows)   .mov(mac)準備中
ある日の釣果です。 .wmv(windows)   .mov(mac)準備中
カゴ付のものと
クリップ付の
二種類があります。
現在、製作中の回転掛け針の実際の釣果をお届けします。
ご覧頂くには、Real Player など(.wmvファイル)対応ソフトが必要です。(.mov)ファイルは準備中・・
700kbpsくらいですべて見ることができます。
回転掛け針、釣果!!