プロ野球の報酬は、なぜ「年俸制」なのだろう?
「年俸制」が当たり前過ぎて、誰も疑問を抱いていないように、私には思える。野球のみならず、団体競技のプロスポーツは、選手や
監督・コーチに対する報酬が、私の知る限りその多くが「年俸制」だ。これに対して個人競技の報酬は、ほとんどが「賞金制」であるよ
うに思う。もちろん、個人に後援企業(スポンサー)が付き、年俸や月給が支払われることもあるのだが。
さて、「年俸制」とは何か? を突き詰めようというのは、素人には全く無理な話だ。では私は何が言いたいか、また何と言えばいいの
か ・・・ うまく言えないので、だいたい自分が考えて来た順に言わせてもらおう。
20年以上前、「野球の攻撃を、選手毎に統一的に評価する計算法」の本と出会った。理解してしまえば余りにも当たり前の考え方な
のだが、現在の公式的な方法(打率・本塁打など)と全く違うので、納得するまで何年もかかった。ただ、その本の中に
「チームの評価」としては勝たなければ価値はないといっていいが、「個人の評価」は違う。
という一文があった。まったくその通りだが、「本当にそうかな?」と、ちらりと思った。 野球はチームで戦う団体競技 だ。せっかく
「個人の評価方法」として正しい ものがあるのだから、「チームの評価方法」を考えて、さらに「チーム評価と個人評価の連動」も考え
合わせて行けば、すべてが「団体競技としての正しい評価方法」になるのではないか、と思った。
途中経緯は端折るが、結果的に
現在の球界の 「収支構造を改革する仕組み」 と言える考え方
に到達した。少なくとも、自分ではそう思っている。その 「収支構造を改革する仕組み」 が、この「野球の評価方法・第一部」の
結論でもある。
「チームの評価」や「個人の評価」、そして「両者の連動」を考えて、なぜ「収支構造を改革する仕組み」に到達したのだろう?
なぜだと言われると答えにくいが、大げさに言うなら、
原理原則を追究して行って、枠組みの改革にたどり着いた
と、なるだろうか。エラそうに聞こえるかもしれないが、そんなつもりはありませんので、どうか宜しく。
何はともあれ 「野球はチームで戦う団体競技」 、これを基本にして全てを考えて行きたい。そんな解かり切った当たり前すぎる
事を言うて ・・こいつアホちゃうか・・ と思われるかもしれないが、「年俸制」を少し考えれば現在の球界の在りかたの方が本筋から
ずれているのだと、解っていただけると思う。なぜなら、「年俸制」の主要因は「個人年間成績」だから。もちろん、各球団それぞれ必
死になって何百もの項目を使って選手の働きを査定しているのだが。だがしかし、報道される年俸のあり方を見る限りどうも「個人年
間成績(記録)」が年俸の主になっているとしか思えない。年俸以外にも、なにより我々ファンも含めて世間全体の「選手個人に対す
る評価」が、「年間や生涯通算の成績(記録)」を主にして見ているとしか、私には思えない。そうではない、という方も多いだろうが、
結果的にそのような見方に囚われていると言っても、そう的外れではないのではなかろうか。
さて、もし私の感じ方が正しいとして、そこで考えてみるならば、
個人年間通算成績 = 「団体競技である野球」の「選手としてのその年の主な働き」 ・・・ だろうか?
こう言うと誰しも、「少し違うかもしれない」と思うのではないだろうか。
野球 = チームで戦う団体競技 であって
一試合ごとに決着を付け、「チーム」に勝敗が記録され
年間通算成績で、最多勝(日本では勝率)の 「チーム」 が第一位(優勝)・・・ペナントレース内
観客の払う金(入場料)も、一試合ごと
であるから、従って、
野球 = 個人成績(記録)を争うための、チーム形式の個人競技 ・・・ では無い ・・・ のだ。
この点は、どなたにもご賛同いただけるものと思う。野球の本筋からずれた現在の球界の在り方の、象徴だと言ってもよかろうか。
他にも、山ほど本筋からずれた点があると思うのだが、この「要約及び補足」でも述べるが、詳しくは中身の本文をご参照願いたい。
とにかくすべてを 「野球はチームで戦う団体競技」 という、当たり前すぎて誰しも考える必要もない基本原則に沿って考えて行
くのが、この 「野球の評価方法」(特にこの第一部・総論) である。
では、前置きはこれくらいにして、手書きの縦書きの文章をそのまま画像表示して見にくい「本文」を、要約していこう。
はじめに
球界の問題点
球界の問題点を挙げればきりが無いが、ここではいくつかに絞る。一見、「野球の評価」に関係無いようなことだが、最後に結びつい
てくる。
・権力の不均衡 − 「巨人」の言う事ばかりが、まかり通る。
・戦力の不均衡 ー 特定の球団が強すぎたり、また弱すぎたりする。
・収支の不均衡 − 多くの球団が赤字。原因は、選手の高年俸のみではない。「構造赤字」とよく言われる。
「構造赤字」 = 「赤字になりやすい仕組み」
仕組み自体に問題がある。従って、今の仕組みのままでは、誰が何をどうしても黒字化は難しい。
仕組み自体を変えないと、収支の改善は難しい
と、考えられる。
・捉え方の問題 − 報道側・我々ファン共に、いろいろな面から見てはいるが、本筋からずれているものがかなりある。
なぜそうなのか、どうするべきか、この項では論じない。「はじめに」で言ったように、 「野球はチームで戦う団体競技」 を基本に
「チームの評価」を考えて行く。:その結果として、これらの問題を解決する
「今までに無い仕組み」 = 「黒字になりやすい仕組み」 (改革された構造)
を提出する。