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(2011)

 
   
 ☆ニッキンの記事に出ました(2011年11月)

 先日、ニッキンの取材があり、その内容が、11月18日付けの「ニッキン紙」の第1面の記事として掲載されました。
 見出しは、「小口の国際送金スキーム 米欧、日本に参加要請」となっています。

 内容は、IPFA(国債決済フレームワーク協会)が、FedやEquensを中心に、標準化を進めた形で外貨送金を行うようになっており、わが国の金融界にも参加の誘いが来ているという記事です。

 この中で、

 『資金決済に詳しい麗澤大学の中島真志教授は、「全銀システムを運営する全銀ネットが参加すれば、海外にコルレス契約先を持たない地域銀行などにメリットが大きいだろう」と指摘する』

 という形で名前がメンションされました。

 記事は、ここから。

 ニッキン

 
☆野村総合研究所の証券決済セミナーで話をしました(2011年11月)

 「証券決済制度改革 2014−進む国際標準化と決済リスク削減への取組み−」というセミナーで話をしました。

 「証券決済改革第2ステージに向けて」というテーマで、1)証券決済改革(第1ステージ)の成果(ここまでの進展)、2)リーマン・ショック時の教訓(さらなる改革の必要性)、3)第2ステージに向けて(今後の改革の方向性)の3点について話をしました。

 このほかに、保振機構の海野部長からは、ISO20022とSWIFTNetの導入と貸株取引のDVP化について詳しい説明がありました。
 また、国債の決済期間の短縮化に関するワーキング・グループの主査である吉田部長(大和証券キャピタル・マーケッツ)からは、国債のT+1化に向けた検討状況について突っ込んだ話がありました。全体として情報量が多く、とても充実したセミナーとなったものと思います。

 100名ほどの証券決済関係者が参加され、熱心に聞いて頂きました。
 質問されたのは、いずれも外資系証券会社の方ばかり(企業風土の違いでしょうか)

講師  所属  テーマ 
 中島真志 麗澤大学   「証券決済改革 第2ステージに向けて」
 海野俊一郎 証券保管振替機構
ポストトレードサービス部長 
「国際標準化と決済リスク削減に関する保振の取組み」 
 吉田聡 大和証券キャピタル・マーケッツ
グローバル・マーケッツ業務部
担当部長
(国債の決済期間の短縮化に関する検討ワーキング・グループ主査) 
 「国債決済短縮化の検討状況」


 NRI ロゴMasashi Photo3

 
☆ポストSibosミーティングで話をしました(2011年11月)

 トロントSibosの模様について、注目点を中心に話をしました。

 プレゼン資料については、スイフト・ジャパンのサイトに掲載される予定です。

 こちらをご覧ください。
 イベント>日本語資料ダウンロードページにあります。

 Sibos2011 ロゴ

 
☆アマゾンで5つ星のコメントがつきました(2011年8月)

 米国の出版社から出した”Payment System Technologies and Functions: Innovations and Developments”について、Amazonで、英語で5つ星のコメントがつきました。
 
5つ星のうち 5.0 Brilliant, 2011/8/1
レビュー対象商品: Payment System Technologies and Functions: Innovations and Developments (ハードカバー)
Mr Nakajima contributed to Japanese Financial Industry by completing another landmark book on Japanese Financial System. He is famous as Author of "Securities Settlement System", "All on Swift" and "Settlement Systems". We could not find other books in Japan explaining settlement systems.  For staff in the settlement department in a bank, this book is mandatory.
I appreciate his constant effort.

<中島仮訳>
 中島氏は、日本の金融システムに関する新たな画期的な本を出版することにより、日本の金融界に貢献を行った。彼は、『決済システムのすべて』『証券決済システムのすべて』『SWIFTのすべて』の著者として有名である。
日本では、決済システムに関して説明した類似の本を見つけることはできない。
銀行の決済部門に配属された者にとって、これらの本は、必読書である。
わたしは、彼の継続的な努力を評価する。

 Payment System Book IGI

 
 ”Payment System Technologies and Functions”が出版されました(2011年7月)

 米国の出版社(IGI Global社)から、”Payment System Technologies and Functions: Innovations and Developments”という本が出版されました。

 中島にとって、英文での初めての単著になります。

 カバーされているトピックは、以下のようなものになります。
  • Classifications of Payment Systems
  • Driving Forces for Innovation in Payment Systems 
  • DTNS Systems and RTGS Systems
  • Evolutionary Trends of Payment Systems 
  • Hybrid Systems and Integrated Systems
  • Legal Issues Regarding Payment Systems
  • Operational Reliability of Payment Systems
  • Payment Systems in the US, EU, and Japan
  • Settlement Risk
 章建ては、以下の通りです。

 Chapter I           Basics of Payment Systems

  Chapter II          Classifications of Payment System

  Chapter III         Settlement Risk

  Chapter IV        DTNS System and RTGS System

  Chapter V     Hybrid System and Integrated System  

 Chapter VI        Evolutionary Trends of Payment Systems         

 Chapter VII       Driving Forces for Innovations in Payment Systems  

 Chapter VIII      Critical Issues on Payment Systems

  Chapter IX        Payment Systems in US

  Chapter X         Payment Systems in EU

  Chapter XI        Payment Systems in Japan

  Chapter XII       CLS Bank 

 価格は、ハードカバーで195ドル(80円/ドル換算で15,600円)となっています。
 E-Book(電子書籍)版も出ていて、こちらも同じ195ドルとなっています。
 E-Book版は、章ごとに購入することができるようになっており(面白い仕組みですね)、
 各章がそれぞれ30ドルとなっています。

 まあ、日本人でわざわざ英文の本を読もうという人はいないかもしれませんが、
お知り合いの外人の方で決済システムに興味をお持ちの方がいたら、お勧めください。

 やー、英語で本を書くというのは、本当に大変でした。
 2年がかりの大仕事となってしまいました。
 無事、出版できて、ほっとしています。

 詳しくは、ここから。

 IGI Book

 
☆GMS2011で講演を行いました(2011年7月)

 『グローバルマーケットソリューションズ2011』というイベントで講演を行いました。
 
 決済インフラの来たるべき変化について話をしました。

 日時:2011年7月13日(水) 14:10〜14:55
 タイトル:「ペイメントランドスケープの変化がもたらすもの」
 講演者:麗澤大学教授 中島真志
 
 
 
「決済制度改革に関する意見交換会」についての記事がニッキンに出ました(2011年5月)

 下記の意見交換会に関する記事が、ニッキン紙の5月27日号に掲載されました。

 見出しは、「迫る決済制度改革で 包括的な意見交換会: ISID、業態越え金融機関支援」
 となっています。


 記事は、ここから。

 ニッキン ロゴ

 
「決済制度改革に関する意見交換会」のプレスリリースが出ました(2011年5月)

 ISID(電通国際情報サービス)が主催して、主要金融機関をメンバーに、決済制度改革への対応について意見交換を行う検討会が終了し、プレスリリースが出されました。

 この検討会は、2010年11月から約半年間にわたり、月1回のペースで開催されました。
 メンバーは、都市銀行、信託銀行、証券会社、外国銀行などでした。
 中島は、この検討会の座長を務めさせて頂きました。

 主な論点は、
 @新日銀ネットにおけるメッセージフロー
 AXML/ISO20022フォーマットについて
 B国債の決済期間の短縮化
 C保振機構のSWIFTNet導入について
 などでした。
 
 実務家の方々のご意見を伺うことができ、とても勉強になりました。
 また、毎回の議論も思った以上に盛り上がり、とてもよい意見交換の場となりました。

 参加者の方からも、「業態を超えて、こういった意見交換をする場はなかなかないので、貴重な場であった」との感想を頂きました。

 プレスリリースは、ここから。
 ISID ロゴ
 
 
 ☆『金融リスクマネジメントバイブル』が出版されました(2011年5月)

 金融財政事情研究会から、「金融リスクマネジメントバイブル」という本が出版されました。
連休明けに本屋に並ぶようです。

 東京リスクマネジャー懇談会という非営利団体に属する金融機関のリスクマネジメントの実務家によって書かれた本です。
 中島は、懇談会メンバーではないのですが、決済リスクについては、なかなか適任がいなかったらしく、日銀を通じて声がかかり、「第8章 決済リスク」について書いています。

 税込みで4,830円とバカ高い本ですが、金融機関のリスク管理に興味のある方は、本屋で手に取ってみてください。
 「バイブル」というくらいで、信用リスク、市場リスク、流動性リスクオペレーショナルリスク、決済リスクなど、あらゆるリスクについて、かなり詳細に書いてあります。
 通して読むというよりは、手元に置いておいて、必要に応じて参照するという性格の本かもしれません。きっとお役に立つものと思います。
 
 帯のセールストークは、以下のようになっています。

 「金融リスクマネジメントを包括的に論じた初の標準実務書!
  ファイナンス理論からバーゼル規制まで、東京リスクマネジャー懇談会のステアリングコミッティメンバーを中心に、第一線の実務家集団が総力を結集!」

 金融リスクマネジメントバイブル

池尾和人先生のTwitterで紹介されました(2011年4月)

 池尾和人先生(慶應大学教授)のTwitterで紹介して頂きました。
 以下の通りです。

「中島真志さんから、島村高嘉氏との共著『金融読本』の第28版(!)東洋経済新報社をいただいた。著者は変わっているが、着実に改訂が行われている定番中の定番。制度的知識を中心に金融を学ぶには、いまも一番かも知れない。ただし、最後の金融経済理論の章は1980年代までで終わっている。」

 「定番中の定番」というのがうれしいですね。
 最後のご指摘は、次回の改訂の際に考えないといけません。

 ところで、Twitterというもの、世間では騒がれていますが、今一つ使い方が分かりません。

 池尾先生のTwitterへは、ここから。
Ikeo Nigaoe

 『金融読本(第28版)』が出版されました(2011年4月) 

 「金融のスタンダード・テキスト」の2年ぶりの改訂です。
 今回は、金融政策の部分で、リーマン・ショック後の「非伝統的金融政策」についての説明を追加したほか、金融政策の「トランスミッション・メカニズム」(波及経路)についての記述を入れました。

 また、プルーデンス政策について、全面改訂を行い、体系的に記述しました。

 「学生・社会人向けの入門テキストとして最適」とされています。

 詳しくは、著書のページで。
 金融読本28版

 
 ☆季刊誌『ファンドマネジメント』に論文が掲載されました(2011年3月)

 野村アセットマネジメント(株)が発行している資産運用ビジネスの専門誌である『ファンドマネジメント』の2011年春季号に「欧米で進展する証券決済・デリバティブ決済改革の動き」が掲載されました。
 欧州の証券決済の統合に関する動きや、リーマン・ショック後の店頭デリバティブ市場の改革の動きについてまとめています。

 詳しくは、論文のページで。


 ファンドマネージメント誌
☆『麗澤経済研究』の2011年3月号に論文が掲載されました(2011年3月)

 「ペイメント・チェーンにおける銀行の役割について-e-invoicingを中心に−」という論文です。

 従来、紙ベースでやり取りされてきた「インボイス」(納品書・請求書など)を統一的なフォーマットで電子的に交換することを「e-invoicing」と呼びます。

 EUでは、e-invoicingの実現に向けて欧州委員会などが積極的に動いています。
 また、こうした電子インボイスを銀行のネットワークを使って交換していこうという動きも出ています。もし、これが実現すると、銀行のビジネスにも大きな影響が出るものとみられます。

 本論文では、ペイメントチェーンにおける銀行の新たな機能提供の可能性について、EUでの検討状況を中心に考察しています。

 詳しくは、ここから。
麗澤大学ロゴ


『SWIFTのすべて』が増刷されました(2011年2月)

 これで、第3刷です。
 1,000部の増刷で、累計5,000部となります。

 2009年7月の出版から1年半での5,000部には、編集者も驚いていました。

 わが国でも、SWIFTへの関心が高まっていることの表れかもしれませんね。

 保振機構がSWIFTを導入することを決めたことも影響しているのかもしれません。
SWIFT Book



 
『証券決済システムのすべて(第2版』が増刷になります(2011年12月)

 これで、第4刷です。
 1,000部の増刷で、累計7,000部となります。
 
 「専門書でこの数字はすごいですね!」と編集者が驚いています。

 国債の決済期間の短縮化(T+1化)に関する最終報告書が出たところなので、また関心が高まっているのかもしれません。

 

 
『金融読本(第28版』が出版されました(2011年4月)

 出版社による紹介は、以下の通りです。

 「昭和25年に初版が刊行された金融のスタンダード・テキストの最新改訂版。
 今回の改訂では、リーマン・ショック後の非伝統的金融政策、それと両輪をなす
 「プルーデンス政策」について、近年の金融危機との関連を踏まえて全面的に改訂、
 また金融政策と切り離せない財政政策についても大幅に見直した。
 また「国際金融」についてはサブプライム問題、ギリシャ危機とユーロの動揺、
 東アジアの通貨協力や人民元の改革なども織り込んだ。
 理論・制度・歴史をバランスよく解説した学生・社会人どちらも使える入門テキスト。」

 実際多くの大学の授業や、金融機関の研修のテキストとして使われているようです。
金融読本28版


『SWIFTのすべて』が増刷されました(2011年2月)

 これで、第3刷です。
 1,000部の増刷で、累計5,000部となります。

 2009年7月の出版から1年半で5,000部は、予想外です。

 SWIFTへの関心の高まりの表れかもしれませんね。

『証券決済システムのすべて(第2版)』が増刷されました(2010年12月)

 これで、第3刷です。
 1,000部の増刷で、累計6,000部となります。
 1年に1,000部のペースで読者が増えていっていることになります。

『決済システムのすべて(第2版)』が増刷されました(2010年10月)

 本書は、2005年3月に発行のあと、2007年、2008年、2009年にも増刷され、これで第5刷となります。
 累計で、8,000部になります。
 毎年1,000冊のペースで売れているようです。



『証券決済システムのすべて(第2版)』が増刷されました(2009年10月)

 2008年4月に出版のあと、1年半で増刷となりました。
 初刷り4,000部に、今回の増刷が1,000部で、累計は5,000部です。

 この秋から、証券決済システム改革に動きが出てきたことから、動きがよくなっているようです。

☆いきなり『増刷』が決まりました!(2009年7月)

 お騒がせしております『SWIFTのすべて』につきましては、お陰さまで、各方面でご好評を頂いております。特に、大手町界隈の大手書店や、インターネット・ブックショップでの動きがよいようです。
また、当方あてにも、1社で30冊や50冊、さらには100冊もの単位で大口注文を頂いたりしています。
それだけ、こういう本が待ち望まれていたということかと思います。

 ということで、7月初の刊行から1ヵ月も待たずに1,000部の「増刷」が決まりました。
 これまで何冊が本を出させて頂いていますが、こうした「いきなり増刷」の事態は、初めてです。

 ご購入頂いた方には、大感謝です!

『SWIFTのすべて』が出版されました(2009年7月)

 金融取引に関するメッセージ通信を国際的なネットワークによって提供する「SWIFT」(スイフト)について、ベーシックな知識、機能と業務、その最新動向などについてまとめた本です。

 わが国では、SWIFTに関する初めての書籍となります。

 お陰様で、関係者から好評を頂いています。


『証券決済システムのすべて(第2版)』が出版されました(2008年4月)。

 2002年2月に刊行した第1版の約6年ぶりの全面改訂版になります。出版は、東洋経済新報社です(前回同様、宿輪純一氏との共著)。
 この6年間の証券決済をめぐる状況変化は大きく、各方面からアップデートの要請が数年前から寄せられておりましたが、私自身の環境変化(大学への転進)もあってなかなか果たせず、今回漸く全面改訂に至ったものです。

 各国の動き(特に欧州と日本)については、この6年間の変化が激しかったことから、全面書き直し、大幅増補となっています。このため、第1版より、100ページも厚い本となっています。

 表紙は空色で、「壁を越えていくと、そこに明るい未来が待っている」というデザイン(証券決済改革を行うと、明るい証券市場が待っている?)になっています。

 お近くの本屋で手に取ってみてください。