クリーム色の犬って、生命や健康に危険を持つ子なの?

「クリーム・コートを纏うダックスフンドは、虚弱体質であり、生命や健康に重大な危険性が高いので注意が必要」と仰る方を多く見受けられます。

本当にそうなのでしょうか?
それが本当のことならば生命や健康に重大な危険性が高いにも関わらずクリームコートの子犬を繁殖・販売するということは、犬の健康よりも金銭を重視したこととなり、鬼畜の所業とも言える行為をする輩でしかありません。

たしかにクリーム・コートを発現させるcch(チンチラ遺伝子)は劣性遺伝子であり、遺伝性疾患の多くは劣性遺伝子に乗りやすいと言われております。
それだけのことなら、取り立ててクリームだけではなく、チョコレートやブルー、イザベラなどのレア・カラーは無論のこと、ダックスフンドでは基本色とも言われるブラック&タンやレッドの犬も劣性遺伝子が組み込まれた状態で形成されています。
劣性遺伝子が無い生き物などおりません。
※劣性遺伝子とは、優性遺伝子に比べ「劣る」わけではなく、ホモ結合しなければ発現し ないだけの区分けです。

ならばなぜ、クリーム・コートのダックスフンドは生命や健康に重大な危険性が高いと言われているのでしょうか。

6点を推測します。
1.クリーム・コート = 劣性遺伝子 = 遺伝性疾患を運びやすい 
  → 大げさに広がってしまった。
2.ダップルの危険性 → ダップルが判別しにくいカラー 
  → 間違えて広がってしまった。
3.クリームのようなユーメラニン色素を希釈系するカラー遺伝子により生命に重大な危険性の
  高いアルビノの発現性が危惧されたため。
4.以前はクリーム・コートもレア・カラー → レア・カラーの犬は健康等に危険を
  持つというイメージが広がった。
5.ダップルの色抜けしたダップル班(マール柄)がクリームに見え、危険なダップル             =クリーム・コートと見間違われ危険視されてしまった。
6.ダックスフンドは特にカラー遺伝子の解明がなされており、危険性のみが先走りして広まって
  しまった。

上記に羅列した推測に対し、間違えた考えであることを説明します
1)劣性遺伝子が無い生き物などおりません。
  優勢遺伝子を多く持つ犬が良いというならばカラー遺伝子座は、
  AA BB CC DD EE GG KK MM PP RR SS TT
  ブラック・コートに致死遺伝子とも言えるダブル・ダップルを持つ犬です。
  遺伝子プールで考えても多様性に欠け、この子が亡くなるか、近々に血統が途絶えるかは
  間違いありません。
  「クリームだから劣性遺伝子が多く健康に危害を及ぼす危険性が高い」と認識するのでは
  なく、遺伝学で考えるべきです。

2)ダップル・コードを発現させるマール遺伝子(M)は、ヘテロ結合でも1/3は視聴  覚障害を
  引き起こし、ホモ結合(ダブル・ダップル)にもなれば心臓疾患や脳神経障害等を別にしても
  2/3以上の視聴覚障害が発症すると言われる大変恐ろしい遺伝子です。
  ケンネル・クラブ(英国)では、チワワのダップル・コートを認めないという方針を出されました。
  ダックスフンド、チワワ、シェットランド・シープドッグ、ポメラニアン等でダップ  ル(マール)を尊び
  ブリーディングを重ねることは大変危険です。
  クリーム・コートのダップルが危険な理由ですが、ダップル特有の斑がクリームの色にまぎれて分
  からなくなる(確認できなくなる)からです。
  ダップルか否かが分からない犬同士を掛け合わせ、ダブル・ダップルの作出をしてしまい、致死
  や奇形に至る子犬の繁殖を防ぐため、ダップル班の発現が分かりにくいク  リーム、ゴールド等
  のカラーの薄い犬へダップル因子が遺伝する可能性のある交配を  タブーと致します。
  クリーム・コートはダップルが分かりにくい → 安易な交配は危険 → クリーム  は危険と間
  違えて認識されそのまま広がってしまったとも推測します。

3)カラー遺伝子も徐々に解明され、カラーによる危険や掛け合わせや犬質の落ちる掛け合わせな
  どが分かってきました。
  ただ、数年前ですらクリーム・コートを発現させる遺伝子や作用が良く分かっておりませんでした。
  クリームを発現させるcch(チンチラ)とアルビノを発現させるca(アルビノ)  の明確な区別も
  付かず、生命に重大な危険性の高いアルビノを危惧するためクリーム  =危険という図式が
  出来上がり、カラー遺伝子が解明されつつある中でも刷り込まれ  たクリームは危険という認
  識だけが闊歩しているとも考えます。

4)わずか数年前はダックスフンドのクリーム・コートすらレア・カラーであり、ダック  スフンドの基本
  色であるブラック&タンやレッドのブリーダーには奇異に見え、カラーを薄めてしまうクリームは不
  完全で不健康な感じを持っただろうと容易に推測できます。
  犬質の落ちる色=クリーム→欠陥色と認識され、今もイメージだけが残っているとも考えられ
  ます。

5)ダップルの色抜けしたダップル班(マール柄)がレッドに発現すればクリームに見えないことも無い
  ですし、特にダブル・ダップルなどは白色に近いクリームに見えなくもありません。
  クリームとダップルの区別が出来ない人々が、ブルーアイ(青目)で短命なダブル・ダップルを見て
  しまえば、「クリーム・コートは恐ろしい」と広く他言しても不思議ではありません。

6)数多い犬種の中でもダックスフンドほど毛色のバリエーションが多い犬種はおりません。
  アメリカではコート・カラーだけでも数十色を数えられるといいます。
  カラー・ブリーディングが盛んに行われていることに比例し、ダックスフンドのカラー遺伝子の解明
  も急激に進んでおります。
  健康に関する危険性を危惧するばかりに、誤った認識だけが先走りし、広く伝わってしまったと
  も考えられます。

  クリーム・コートの犬が虚弱体質であり、生命や健康に重大な危険性が高いので注意が必要
  ならば、クリーム・コートが美しいポメラニアンやチワワもすべて同じように  危険だと言わざるを
  得ません。
  遺伝学上同じcch(チンチラ)遺伝子の作用により、クリームを発色させるのですから。
  それなのにクリームのポメラニアンやチワワに対し健康の危険性を問う声を聞きますか?

一概に希釈系遺伝子が危険であるならば、人間でも北欧ヨーロッパ系のプラチナ・ブロンドの髪に抜けるような青瞳を持つ人種も生命や健康に重大な危険性が高いといえますか。
ユーメラニン色素が多いほど健康ならば、白人<黄色人<黒人となり、健康に最も優れた人種と劣る人種が区別されるのですか。

クリーム・コートの犬は健康に重大な危険性を持っているなどと考えることは間違えています。
両親がクリーム・コートだから子犬は健康に関し危なく、そのようなブリーディングを行ったブリーダーは間違えているなどの考えは間違えています。

カラー遺伝学も学ばずに、ブラック系のコートを持つ親がいるから大丈夫だと無闇な交配を繰り返す繁殖が危険なのです。

遺伝学を学び、両親の血統とカラーを鑑み、計画的にブリーディングをした犬に関しては、過剰に健康に対する危険性を唱え危惧する必要は無いと考えます。

すべての生き物は、生命や健康に重大な危険性を及ばす可能性が高い遺伝子を持ちます。
「足が短い」「肌が荒れやすい」「身長が小さい」「視力が悪い」など人間ならば個性とも言える軽微な欠陥から、「脳神経障害」「癌」「心臓疾患」など死に結びつく疾患を発症させてしまう遺伝子まであります。
ブリーディングを行うからには、常にそのような危険性を持つ犬を作り出していることを忘れてはいけません。
ただ、ブリーダーの責任として重度な疾患を発症させる遺伝子は極力排除し、軽微な欠陥も無くすようなブリーディングを心掛けるべきです。

インターネットが誰でも簡単に検索が出来、軽々しい言葉であろうと容易に広がってしまい、虚偽や立証されていない言葉でも信じられてしまいます。
どこかのホームページに掲載されていたからと無闇に信じず、十分検証してから覚えるよう注意したいものだと思います。

                                                                                                     2010.3/26
パグのホワイトポイント。


可愛い子です。

我が家の宝物です。
すくすく元気に育っています。
可愛がってあげて下さいね。

綺麗なブラックコートでしょう♪
ビロードみたいに、ヌメヌメ、テカテカしています。

胸の白をミスカラーなんて言わないで下さいね!
パグは、はるか昔に中国から東印度会社を介してオランダに渡ったと言うのが定説になっています。
そのオランダの王室で大切に育てられていたそうですが、胸にホワイトを持つ犬は更に珍重されたとの事です。

イメージして下さい。
胸のホワイトはクロス(十字)形に入っていますよね。
漆黒のコート(毛色)にクロス(十字架)…
黒のコートを羽織った神父様が、胸に十字架を掲げている姿に見えませんか!
パグの偉そうにしている顔なんて、お年を召した方のお顔とそっくり…

家族の幸せと健康を授けてくれる神様の使いだそうです。

まあ、あんな顔見ていると、ついつい微笑んでしまい、
それが談笑へと繋がり、幸せになり健康になることは納得できますが♪

どうぞ、新しい飼い主様!
いつまでもお元気で、喜びと幸福とが続きますように。

パグ・イタグレ
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