シェイデッド(shaded)!


コートに入る差し毛のことを言います。

レッドやクリームコートの子の毛先1/3〜1/4程度に黒の差し毛が入っている子を見かけます。
shaded(影になった)感じにも見える差し毛は、綺麗な風合いです。

Agouti locus(アグーチ ルーカス)の、atとayのヘテロ結合から発現します。

カラーブリーダーとしては、消したかったのに、発現してしまった差し毛とも言うのでしょうか…
ドッグショーやスタンダードでも欠陥などでは全く無いのですが、計画的なカラーブリーディングを試みる者にとっては少し残念な結果と申しましょうか。

ユーメラミンによる発色ですので、レッド、ゴールド、クリームコートに発現します。

エクステンション・ルーカスのe遺伝子がホモ結合した場合は、ユーメラニン(ブラック)をフェオメラニン(レッド)に変えてしまうので、eeレッドやピュアクリームにはシェイデッドの発現はありえません。

チョコレートの遺伝子座を持つ、レッド、ゴールド、クリームコートの子でしたら、シェイデッドの発現色は黒ではなく、チョコレートの発現色となります。

アイラインもお鼻もブラウン・ルーカスの影響でチョコレートに染まっているのですが、クリームコートに、チョコレートのシェイデッドなんて淡い感じが美しく思います。

「ボケチョコ」と言われる、b遺伝子がホモ結合しているレッドでの発現があった場合は、見た感じではレッドもチョコレートも良く似た毛色ですのでシェイデッドの発現は分り難いでしょう。

交配での禁じられた組み合わせは、aシリーズだけで考えるとどの子とも問題ありません。

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