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2-20糸満〜金沢
7月15日晴、風SE座間味6:00出港、このところ全くついていない、行く先々向かい風、どこかに止まりタイミングをづらせば良いと思うが、しかしここは沖縄台風が発生した場合すくに襲来する、油断は禁物、出来るだけ安全な港を近くに確保したい気持ちが先立つからである。
座間味を早々出発糸満に向かう事にした、しかしこれまた上りぎりぎりのアングル風は10mを超えているルカン礁の灯台を近くに見ながら糸満の山頂レーダードームを目標に進む、浮標をたどりながら新港に進入、空いている岸壁に接岸したところ折りしもここに繋留されていたクルーザーを上架したばかりで10日間位ならOKと言われ安心して繋留できた。
 この場所は、台風避難を目的に設計されているらしく升目のように幾つにも区切られており、桟橋も高くここでは台風もしのぐ事が出来ると思える港であった。
 安住の地を得た感じがしたがやはり腰痛がひどい、今日は病院に行き診察してもらう事にした。腸の働きも悪く押さえると左下腹部に痛みを感じたので内科の診察を受ける、その女医師は他の医師に電話で問い合わせをするなどした後、病名ははっきりしない、精密検査を、と進められたが、藪医者め、自分の体は自分が一番知っていると自分に言い聞かせ、良く考えたところ、釜山からこの方冷蔵庫で冷え切った缶ビールを朝夕を問わず飲み胃腸を冷やした事が原因であると見立て、薬局に行き下剤を買い試したところ、少し楽になり公園の日陰のベンチで昼寝をしていたが実に心地よい風が吹いている、そう言えば、針をした後温泉に浸かった事が針以上に効果があったのだ、と思い近くの簡保の宿にあるサウナに通う事とした
 糸満新港の近くには、食菜市場のようなものがあり何でも手に入る、刺身、揚げ物、味噌汁定食もありとても便利である、これからは冷たいものはやめて酒屋で日本酒を買い熱燗で飲むことにした、また腹部には懐炉を当て治療に専念したところ、3日位でいたみも和らいだ。
 7月20日那覇に行き温泉に入り完全に治すかこのまま、古仁屋に行くか迷ったが、病院で見た台風被害防止のためのテレビ公報におじ気ずき漁業公社に行き5日分の繋留費1,200円を支払い9:30出港した。
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糸満港Kさんのトレッカー40
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糸満港で2年間逗留の「K」さんのヨット
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徳之島沖の朝日
沖縄本島南端を回航して奄美に向け進路を取る天候も良く風は今一だが快適な航海であ夕日は沖縄北端に隠れ日が暮れたが航行する船や漁船はほとんどなくのんびりとした航海であった。腰痛も完全に消え16:00古仁屋港に入港、葛西さんに御願いして給油の手配をしてもらう、そのとき夕食を誘われたが冷たいビールが飲みたくなるため丁重に断った。
 7月22日6:00出港、台風の来ない間に出来るだけ遭遇する恐れの少ない場所に移動する事とした。行きと違い帰りは連れ潮軽く7ノットをキープできる、二晩のオバーナイトで日向細島まで来てしまい、翌日早吸水道をぬけ瀬戸内海に入り3:30関門海峡で潮待ち、7:30には下関漁港山口漁連前に到着、朝風呂に入り多賀丸に再会した。翌朝27日6:00出港通いなれた日本海である。ノンストップ2日と14時間で金沢港についてしまった、したがって糸満から970マイルを9日で金沢まで走った事になる、以外に早かったと我ながら感心してしまった。
 この航海は、定年を迎え念願であった長期航海を実現できたが、振り返ると多くの反省すべき点が思い浮かぶ、良く検討して次回の航海に生かしより安全なクルージングに努めたい。
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