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33 函館〜松前小島 

 
注: 文字用の領域がありません!
7月30日霧函館7:30出港
 函館の天候は暖かく過ごし易かった、しかし出港予定の朝になると濃霧、港の対岸どころかすぐ横の漁船も全く見えない、出港予定の7時になって少しは回復したが充分ではない、みあわそうかとも考えたが30分を過ぎたあたりからよくなりつつあったので舫を解いた。
防波堤を交わし湾外に出た頃視界200m位までに回復した、風は微風で定まらない、ローリング止めにツーポンリーフのメーンセールを揚げる、9時近くになると霧も晴れ晴天になってきた、海上自衛隊の舟艇と思われる水中翼船が猛スピードで次々に通過して津軽海峡に消えた、海自にもあのような船があったのか始めて知った、機走でゆっくり進む、東進する海流には懲りているので避けながら岸沿いに進む、それでも福島沖あたりから対地速度が上がらない、松前半島白神岬辺りではピークに達し灯台の位置がなかなか変わらない。
 このままでは明るい間の松前小島に入港が不安になってきた、だけど暗くなり入港が危険であれ飛ばし秋田まで行ってもいいと思い小島を目指した。
 午後7時灯台の明かりが灯り小島の港に近ずくと煌々と明かりが輝いている、にぎやかな金森倉庫の前に一週間も居た後なので静かなところがいいと思い松前小島を選んだが期待はずれの様子、光の主は大きなコンクリートプラント船が入港して暗くなった港内で数十人の人が作業をしている、またダイバーが入っているらしく拡声器で息使いが伝わってくる、入港は無理かとも思い行き足を止めようとしたとき作業員から入るように合図があり大きな台船の横を通り港内に滑り込んだ、更に親切にも係留場所を指示しても貰った ここまでは良かったが、船固めを済ませて島には密漁監視の夫婦が夏季のみ住んでいると聞いていたので挨拶に行かなければ、と思っていた矢先、真っ暗になつた闇間からえらい剣幕で怒鳴りながら漁師風の老人が現れた。
 いまどき何事だ、入るなら事前に漁協なり保安部に連絡をしろ、昨年の台風で決壊した防波堤を突貫工事で修復している、そこえ突然入ってきて仕事の邪魔をした、とまくし立て、住所と名前を言え、うそをついてもすぐ分かるから、等と言って犯罪者扱いを受けた、連絡なしに入港したことを詫び、ヨットと言うものは、天候に左右される乗り物で計画道理に進まない事が多い潮流が早くて向かう事が出来ない場合は下北半島に変更する場合もありうると言って、あらかじめ監視員の奥さんが、かって放映された某テレビ番組から、石川県の輪島出身である事を知っていたので、能登から来た事を告げると急に態度を軟化させた。
 一段落した後工事関係者に挨拶に伺ったところ全く気にしていない様子であり、監視員の奥さんを交えてしばし故郷の話が弾んだ。
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霧の函館港出港
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海自水中翼船
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松前小島
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島内の様子
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松前小島の灯台
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松前小島の泊地
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松前小島
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