網走から韓国馬山までのタヤナ37(旧flying)回航記録
2007年10月27日〜11月10日
myweb1096017.jpg
 網走のN氏から突然電話があった、「ヨットを買い替えるので欲しい人があったら紹介してほしい」との内容であった、Nとは、私が2年前北海道を周航の折網走に入港した際同型艇であるとのよしみから親近感を覚え大変御世話になったのであった。
 そのことが縁で時折連絡を取り合っていたが、今回の話となったのである。
 このヨットは函館の錦田さんが2001年から3年をかけてアラスカ、カナダ、アメリカ、メキシコ、南太平洋、ニュージランド等を単独でクルージングをした船であり長期航海のために設計建造されたものであることを知っていたので早速韓国の友人であるYuooさんに電話をしたたところ一週間後、そのヨットで世界一周をしたいから買いたいと言ってきた、しかし季節はもはや初冬のオホーツク海網走のことであるから厳しい回航になるので一日でも早いほうがいいと促したところ明日釜山を出発すると言う話になってしまつた。  
網走港で上架されていた弥生(旧flying)
myweb1096016.jpg
 網走のN氏は、オホーツク海は冬モードに入りとても厳しい天候であるから来年の4月回航にしたほうがよいと勧めたが私も冬の日本海の厳しさはよく知っているので慎重に構えなければならないと自分に言い聞かせた、Yuoo氏は私より慎重な男であり年は1 8歳も若いしかも持って生まれた自然に対する動物的感覚と度胸は人一倍であり、来年まで待てるはずがない、であるから一日も早いほうがいいと、すぐに出発を勧め札幌、女満別と15時網走に到着した。
佐渡ヶ島上空快晴で富士山が見えさい先の良いスタートであった
myweb1096015.jpg
myweb1096014.jpg
myweb1096012.jpg
出港前のYuoo氏10月27日午後3時30分
myweb1096011.jpg
 幸運にも風はクローズドホールド5メータ位で波高1メートルうす曇りの月明かりで知床連山が薄く肉眼で確認できるがカメラには映らなかった。
 22:30知床岬をクリーアーしばらく行くとこの海域には魔物が居るのか風も強まりヨットも大きく揺さぶられる1時間ぐらいで静かになった前回は昼であったがこれに濃霧やはり同じ現象だ、小型艇では引返す艇も多いでしょう。
うす曇りの月明かり知床半島に添い航行
myweb1096013.jpg
 野付岬付近に差し掛かったところ国境ライに明るい灯火の船が確認できる操業中の漁船であると思っていたがちょうどコース変更ポイントであったので船首をややその方向に向けると1キロばかりの距離であったがパトライトが回り両色灯が見えこちらに向かってくる様子すぐにコースを戻し離れるように針路をとったがおそらく海上保安庁の巡視船であったと思われた。
夜明け前の野付水道
myweb1096010.jpg
 納沙布岬平和の塔近いように見えるがズームが効いているここと歯舞諸島との間に貝殻島灯台があるその間約3キロメートルぐらいでありここがゴヨマイ水道と呼ばれている
納沙布岬平和の塔
myweb1096009.jpg
 貝殻島灯台銃撃事件があったが無用なトラブルを避けるためか灯台の向こうにはロシアの警備艇らしき船影が確認できた。
 この水道を通り抜けるには日本側と思われる場所には網を仕掛けた旗竿が沢山立っているその外側を通れば何ら問題がないように思えた、これは私事であり推奨は出来ません。
 ロシア側には一本も見当たらない、地元の人によれば日本側は箒で掃いたようになっており魚はほとんどいないロシア側は自然保護区のようになっており資源保護につながっているとの由であった。
myweb1096008.jpg
myweb1096007.jpg
 落石港手前ユルリ島外側には洗岩や定置網また落石港から出て西に向かう場合昆布瀬の洗岩があり要注意の場所である
myweb1096006.jpg
myweb1096005.jpg
 寒冷前線が夕刻通過との予報であったので釧路港に避難雨風の幣舞橋付近です、サンマ船も休漁
釧路港
myweb1096004.jpg
 10月30日午前6時釧路港を出航昨夜の雨も上がり風も落ちたが1,5メーター位のうねりが残っている海面を肌寒い北風を受け完全防寒装備で一路襟裳岬を目指した距離は80マイル
早朝の釧路港奥が幣舞橋
myweb1096003.gif
myweb1096001.gif
myweb1096002.gif