グロリア52フィート
回航と韓国トンヨンの旅
気が付けば回航屋
2013.7/6〜8/10
 韓国のユン氏から三重県の河芸マリーナに、イタリア製グロリア52フィートがある三年間は動いていない、現在エンジンは故障しているターボーが壊れているらしい、整備をして、韓国まで一緒に回航しないかと持ちかけられた
 業者がエンジニアを手配して動くまでに整備をするからとの話だったのでそれならと話にのつたのが間違いであった。
艇はご覧のとおり汚れ放題まして船底は蠣の養殖
 いつの間にか話が違ってきた、この蠣の住家を,艇を上架しないで除去することになった、
 私が用意した潜水装置フーカーとエァータンク2本で3時間かけユンは潜り一通り蠣は除去した、私はエンジン修理が担当。
 エンジンはドイッ製MAN820ps2機、ターボ4個その内2機が分解してバラバラ一個100万円はする代物である、また冷却水の通るパイプの取り付け箇所のボルトが数か所折れて外したまま、これから折れたボルトを抜く作業からしなければならない、この作業を全部私の担当、連日40度近い猛暑の中エンジンルームで3日間格闘の末どうにかエンジン始動までこぎつけた、しかし冷却水が上がらない、インペラ交換これまた大変。
 狭いエンジンルーム満身創痍格闘は1週間続きどうにか出港準備が整った。
 そう簡単にはことが進まない輸出通関のため片道50分かけ津税関支署まで出かけ通関手続きをしなければならない、しかも税関では書類を点検いまだかって要求されたことのない輸出者すなわち私の印鑑証明まで提出しろと言う仕方なく自宅に送るよう手配した、ユン氏は所要で帰国してしまい全部私がしなければならなくなった、この艇は韓国の仮国籍を取ってあるためJCIの臨時検査等は必要ない、しかし寄港する港が制限される、ダイレクトに下関まで行かなくてはならない。
 津税関支署に3回通い艇の検査を受けた後どうにか輸出許可が出た、韓国から別の助っ人1名が来たが日本語は話せない、日時の経つのが早い河芸に入り10日は過ぎただろう、7月12日2400リットル給油したので明朝出港することにした。
三重県津市マリーナ河芸
マリーナ河芸入口付近
 満を持して出港した、エンジン700回転で8ノットこれなら大丈夫だろうと思い伊良子水道に向け進路を取った、1時間ぐらいしてエンジンルームを覗くとなんと戻りパイプの軽油がタンクから吹き出ている、この艇の専従整備士の話では5個ある燃料タンクのうち一つに穴が開いて燃料がビルジに出るので配管を変更すると言ってパイプやバルブを付けて作業をしてくれた、この配管に問題があるらしい、マリーナに引返した方がよいと判断した。
 形勢不利と見るや同乗の韓国人はげんきんなもの家族の不幸を理由に帰国してしまい一人になってしまつた。
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