マリーナ河芸〜和歌山御坊
 配管を変更直接戻りの軽油をメインタンクに接続した、軽油流出したので更に400リットル補給翌早朝5時一人で再スタートした、今度は順調鳥羽沖をオートパイットでエンジン回転800rpm 9ノットで航行した。
 大王崎灯台をかすめ西進することこの海域は暗礁や定置網があり岸には近寄りがたく危険なところ要注意だ。
 熊野灘を過ぎ海も穏やか串本を目指していた、午後9時ころ大島に近づくと南西の風がやや強くなった、串本港に入りしばし休憩と思ったが風が強いこれでは一人での接岸は難しいと判断紀伊水道に進路を取った。
 午前1時睡魔と闘い貨物船を交わしながら和歌山県白浜沖に差し掛かったところ、水温計のアラームが鳴ったエンジンルームを見ると白煙が上がっている、右舷エンジンを止め点検するとVベルトが切れている、さらに清水ポンプがロックしている、これではお手あげ、避難港を探さねばならない。
 田辺はややこしい、少し距離があるが以前入港した覚えのある日高港に左舷エンジンに運命を託し祈る気持ちで5ノットで夜が明けたばかり御坊火電煙突を目指した。
 どうにか日高川の支流に入ったがこれからが大変、韓国籍のため、まず税関、海保、港湾管理者等に次々と連絡しなければならない、そして修理は不可能であるから曳航するよう手配が必要となった。
 気温は40度近い、体力が持たない、エンジン修理どころではない旅館を探してエアコンを利かせて爆睡した。
 韓国に連絡するも故障した場合曳航する約束であったが、ことがスムーズに進まない、一旦帰宅することにした。
 日本各地でゲリラ雨、特に東北、山陰では被害が多く発生している、豪雨や台風が来ればあの場所では艇は沈没してしまうであろう、漁協の勧めで火電近くの塩屋港に移動した。
 2週間後ようやく迎えが来て出港となった、日御碕を交わし半月ぶりで再スタート
どうにか難所鳴門海峡まで来た
備讃瀬戸高松沖では夕暮れが
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