能登小木〜韓国トンヨン海賊船曳航
2018年8月20日〜9月15日往復
1100マイル
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 ヤフオクで一昨年から富山県で出品されていた海賊船が在った、富山県にもマニアの人がいるものだと感心して見ていた。
 今年に入り雪もたくさん積もった頃韓国のYOON氏から電話がありあのヨットを買いたい、5、6年前江ノ島に行ったときあのヨットを見ている、マリーナの飾りするので買いたいと言ってきた。
 これまでYOON氏の仕事を引き受けるとあまりいいことがないので聞き流していたが神奈川のY氏からオークションとは別にオファーがありオーナーの連絡先を知ることができた、早速架電現物を確認することになった。
 オーナーはもともとヨットマンではなかったが江ノ島に遊びに行、衝動買いで大金をはたいて富山に陸送したものの5、6回乗ったきり持て余してある状況であるた。
 
 一応私が買い取ることにした、艇のベースは日本ヨット界の大御所故横山晃さんの設計で岡崎造船で建造された木造船ドルフイン26であった。
3月終わりに取りに来る約束であったが延期になり仕方なく能登穴水マリーナまで移動することになりFirstwaveで曳航した。
 Y氏によると、改造した先々代オーナーは江ノ島で毎日通い海賊船に仕立てたが寄る年波には勝てず手放すことになりそれを富山の旧オーナーの目に止まったらしい。
 江ノ島にあった頃は、船体はオールチーク材でチークオイル仕上げで見ごたえのあるしろものであったらしいが、現物は雨漏りもありコンデションは良くなかった。
 5月17日YOON氏は受け取りに来た、七尾税関で輸出許可をもらったものの諸般の事情があり回航を断念置いて帰ってしまった。
 私としてはやな予感最終的に私に運べと言うことだなと感じたが即答はしなかった。
 8月お盆も過ぎた頃YOON氏はBOC世界一周レースで優勝した故多田雄幸が乗ったオケラ5世号を買った、そのヨットでノンストップ世界一周航海に出る予定で準備が忙しい、それで私に運んで欲しいと言ってきた、事情はよく理解できるそれでは一肌脱ぐかでFirstwave号で韓国トンヨンまで曳航することとなった一人で。
 七尾税関でFirstwave号で輸出許可の下りた船舶を曳航することは積み荷に当たるので、外国往来船の資格変更手続きが必要となり、穴水マリーナは不開港であるから、不開港出入許可申請が必要となる何と煩雑なことか、288円の印紙を買い許可を貰った。
 8月19日和倉ファミリーヨットレースに出たあと穴水マリーナを出港した。
 台風20号の動きが気になる能登猿山岬を超えた時点で進路を決めようと思っていた、最初は金沢直撃の予報であったので台風が来る前に境港に直行して台風通過後出国手続きをと考えていたが西寄りにコースが変わった、仕方なく金沢で台風をやり過ごし金沢で出国することに変更した。
 台風対策のため大野川に海賊船を移動した、ここなら安全。
 Firstwave号は良い係留場所はなく大野川に架かる橋を潜れないので加賀建設の台船にお願いして舫う事が出来た、ここなら安全、台風は金沢沖を通過予報、大事に構え船中泊ピークには27mまで吹いたらしいがなんとか凌げた。
 8月25日午前6時金沢出港の届けを出したが台風の余波が残っていることは覚悟の上、明日になれば静かになるがそれまで待てない、海保が出港したか電話で確認してくる8時以後の出港になると確認に来るので6時と言ったが、防波堤に打ち寄せる白波が上がつている、西防波堤を回り240°に進路を向けると打ち返りの波で三角波が立つている、かつてのホームポートでありよく知っている、少し走れば波の落ち着いてくる、それにしても向い潮艇速3,5ノット気分直しに恵比寿ビールをいただく。
 夜の兵庫県余部崎沖灯台に近づくと潮が早い苦い経験を数多くしているので携帯の届く範囲で沖出しのコース
Yutube曳航動画
https://www.youtube.com/watch?v=aeFnYn6eNQM