2日めの朝は5時半起床、6時朝食、7時出発です。雪道が心配な私とK森さんは軽アイゼンを装着しました。「このまま下山でもいいのに・・」という声もちょっと聞こえましたが、もちろんそんな甘い考えが通用するわけもなく、再び山頂を目指します。峰の辻を過ぎたあたりで、後方南側に足跡のある雪渓が見えて、「????」と思っていたら、「間違ちゃった。でも時間あるし、いいよね?あの空見たら稜線歩きたいでしょう!」とリーダー。(出た〜いつもの作戦。) 抜けるような青い空を目指して歩き、牛の背の稜線に出ました。青い空と爽やかな稜線・・・を想像していましたが、風の通り道で、超重量級の私が「飛ばされる〜」と思うほどの強風です。しかも反対斜面は沼ノ平という有毒ガス地帯です。そこをちょっとすぎると風はウソのように弱まり、遠くに磐梯山などが見え、気持ち良い尾根歩きとなりました。

 そして安達太良山山頂到着。みんなは乳首に登りましたが、「風も強いし〜、昨日も行ったし〜」ってことで私はパスして、デポした荷物番となり、甘納豆を食べながら体力を温存しました。(本当は、この先の雪道の下りでへばらないかどうか、自信がなかったのです。) で、下りは雪あり、石あり、泥あり、木道ありで、予想どおり苦戦を強いられました。ゴンドラで上ってきた登山者の数もだんだん増えてきて、細い道でのすれ違いもちょっと気づかいます。「ほんとうの空〜」のあたりまで下りて来ると、普通の格好をした観光客も大勢いました。雪道で頑張るちびっこに感動していたら、赤ちゃんを背負った若いママにも出会い、そこまでして山を登る気概に圧倒されました。(本当に好きなんですね〜)

 五葉松平周辺は石楠花が多く、またその季節にも訪れたいなぁと思いつつ、足元がとにかく雪、石、泥の連続で、雪の上で転ぶのはいいけど、泥にしりもちをつくのは避けたいと必死になって歩きました。(それでも5〜6回は転んだけどね。)

 スキー場まで下りてきて振り返ると、数時間前まで居た安達太良山が、堂々とそして清々しく見えました。まさに“刺激に満ちた二日間”を過ごし、改めて山のすごさを感じました。そして、立ち寄った岳温泉のホテルがまたリゾート感たっぷりで、小鳥のさえずりを聞き、木々の若芽を見、桜の花びらがはらはら舞い落ちる露天にゆったり浸かることができ、極楽な気分になりました。

 長時間運転のリーダー、ご同行のみなさん、素敵なGWありがとうございました^^
くろがね小屋
くろがね小屋の内部
くろがね小屋の温泉
出発前にくろがね小屋の前で
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牛ノ背の稜線は快適でした
ほんとの空の下の乳首
二日目の山頂は
ほんとの空の下
360度のパノラマでした
安達太良山頂上標識の前で
乳首を背景に記念写真
雪面のトラバースでは緊張しました
峰の辻で、後方ピークは乳首です
有毒ガス地帯の沼の平
牛の背は強風で立っていられないほど