<山行報告>
白根三山 (北岳 〜 間ノ岳 〜 農鳥岳)
【日程】 平成26年8月16日(土) 〜 8月18日(月)

【天候】 雨 曇り

【メンバー】 L神田 ・ 清水 ・ 吉川 ・ 宮脇(記)

【コースタイム】 (8/16) 広河原9:42 〜 12:00二俣 〜 14:24小太郎分岐点 〜 15:06北岳肩ノ小屋
         (8/17) 北岳肩ノ小屋5:25 〜 6:03北岳 〜 7:07北岳山荘 〜 7:58中白根山 〜
               9:09間ノ岳 〜 10:17農鳥小屋 〜 11:30西農鳥岳 〜 12:10農鳥岳 〜
               12:57大門沢下降点 〜 15:58大門沢小屋
         (8/18) 大門沢小屋5:46 〜 8:11発電所取水口 〜 9:00奈良田第一発電所バス停

【報告】
 8月15日までの天気は台風の影響でいたるところで大荒れで今回は中止かもしれない、と思ったのだけれど、リーダーのメールで決行するとのこと。南アルプス市の天気は晴れ。山の上は行ってみなければわからないとのことでした。一抹の不安を感じつつ当日を迎える。しかしこの時はまだ、天気以上に初心者の自分にとってどのくらい過酷か、そして体力の無さと未熟さを知る由もなかった。

 初日は奈良田まで車で到着。親切なおじさんのおかげで広河原まで早く着く。山の上の方は濃い雲がかかっていて、不安がよぎる。そういえば山行の何日か前にMさんからかなり辛いから、「今ならキャンセルできるよ。」との言葉を思い出すも時すでに遅し。その不安が的中したのは言うまでも無く、山へ入り、初日の北岳肩ノ小屋は永遠と思うほど、同じ登りが続く。濃い雲のおかげであそこまで行けば着けば、小屋かという思いは何度も挫かれる。途中、おそらく美しい花があったのだろうけども、全く目に付かず。下山した今では思い出せない。唯一思い出せるのはリーダーが言っていた、トリカブト。

 その永遠とも思えた登りも樹林帯を抜け、二俣を越え、小太郎分岐点を越え、ようやく小屋へと着く。リーダーは自分を見かねて何度、休憩を入れたんだろうと自分のふがいなさを感じた。後ろを歩いていただいた吉川さんと清水さんにもご迷惑かけました。

 慣れない手つきでテントを張り、冷たくないビールを飲み、夕食の用意をしていると、天からのご褒美か、雲が去っていき周りの山々が姿を現す。そう、この景色を見るために山へ登りに来たんだよと独り言。およそ一時間程度の暗くなるまでの時間、名前のわからない山々と遠くには富士山が見え、日本一の富士山と北岳のツーショットを見ることができた。尾根にはそこにいる人たちのほとんどが尾根に集まってきて、雄大な景色を眺めている。山へ登って良かったなと本当に感動した瞬間だった。景色が開けて、山の上でリーダーの作ってくれたカレーは美味しかった。雲の上でのごはん、最高だった。
その日はもう寝袋に入った瞬間に寝てしまいました。
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大樺沢の左岸を登って行きます
登山道はお花畑の中を進んで行きます
テント場から望む北岳山頂と肩の小屋
テント場から富士山の展望
北岳山頂