日本水仙が咲いています
 今の時季、日本水仙が咲いています。平安時代に

唐より伝来して当時の貴族たちにとても愛されて広ま

りました。

 原産地はシルク・ロードをはるか西、地中海地方で

す。この花姿は渡来したときのままのようです。

 下田の爪木崎には300万本の日本水仙が、12月

の後半から咲き始め、1月いっぱい“水仙祭り”が催さ

れています。
 雪が積もっても凛として花がしおれないことから、

“雪中花”という名で都人はよんでいました。
バック・ナンバー(1)
(2005年1月、掲載)
おすすめ
冬の間も、花のある生活をおくりたいものです。手軽で費用もかからず手間もかからない花を身近におくことをお奨めします。
 ビオラは耐寒性もあり、植えた後に特別な世話を必要としません。一つの鉢に寄植えにしても見栄えがします。花壇の縁取りに植えてもよいものです。ベランダにフックを架けて(内側に)花を楽しむのにも適しています。わたしは、ビオラの間にクロッカスの球根を植え込んであります。最近のビオラは大きな花を咲かせるものもあってパンジーにひけをとりません。
 ビオラとパンジーはヨーロッパで野性のスミレを原種につくり出されたときに使った種類の違いから発生したもので同じスミレの仲間です。大きい花がパンジーで小さい花がビオラ、と区別したのは昔のはなしで10年ほど前からビオラの改良が進展して、今ではパンジーより大きな花を咲かせるものもあります。
 ビオラは寄植え用だとギュッと詰めて植える人がいますが、スペースの問題があるにしても買ってきたときの株と株の間に少しだけ隙間があるように植えてやると、葉が茂って春まで元気に花を咲かせ続けられます。
 ビオラの花はドライフラワーにしたときに花色がよく残り綺麗だそうです。今年はたくさん買い込んだので、ドライフラワーづくりにも挑戦してみます。
(2004年12〜05年2月、掲載)
春 を 待 つ 木 た ち
 冬のあいだ葉を落として過ごす木たちは、静

かに春にそなえて準備をしています。枝先や

枝に並んで「冬芽・ふゆめ」とよばれる芽を出し

ています。
 これは、サンシュユの冬芽です。花を咲か

せる花芽です。丸く固い芽をしています。そ

して、春が近づくと芽の成長に合わせ、2枚

に分かれ、ほころびる頃には4枚のソウホウ
に包まれるように守られます。最初は寒さから守り、次第に陽射しを受けとめやすく、外側のカラ

が変化していきます。鳥たちが見つけにくく、ほころびる頃は外側に毛がはえていて食べにくくなっ

ています。木は片時も休むことなく時をすごしているのです。すべてが、子孫を残し種を増やして

いくための生きる時の循環なのです。地上に現れてから絶えることなく営まれている木の生命、

それはとても崇高なものに思えます。冬芽には命をつたえる作業の尊さが凝縮されている、そう

思わされます。

 花のない時季にも、ときどきは頭上の木を見上げてみませんか。木は、わたしたちが語りかけた

ぶんだけ語ってくれると信じています。
(2004年12月〜05年2月、掲載)
雛 飾 り の 季 節
 立春を過ぎ、暦の上では春到来です。3月3日は雛祭り、そろそろ飾りつけをされているご家庭も多いでしょう。この時期、

伊豆の稲取では「吊るし雛」を飾ります。古くは、丸やひもを捻ったような形で干支や子供のしぐさなどを作っていました。今

は、材料も豊富に使えるので様々な形のものを作り、とても華やいでいます。もともとは、子供たちの健やかな成長と病除け

を願いこんで作られたのです。一つ一つ丹念に作られ、1本作るのに3ヶ月はかかるそうです。
フユサンゴ
 フユサンゴの実がだんだん増えてきました。白色、薄緑

色、黄色、オレンジ色、赤色と変化していきます。春本

番を迎える頃には5色そろうこともあります。
(2005年2月、掲載)
(2005年2月、掲載)