●ベニモンアゲハ●

《学名》
　Pachliopta aristolochiae
《分布（記録のある沖縄県の島）》
　伊是名島、伊平屋島、野甫島、水納島（本部町）、瀬底島、伊江島、古宇利島、屋我地島、沖縄本島、浜比嘉島、宮城島（うるま市）、伊計島、浮原島、津堅島、久高島、渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島、粟国島、渡名喜島、久米島、オーハ島、宮古島、池間島、大神島、来間島、伊良部島、下地島、多良間島、石垣島、竹富島、小浜島、黒島、鳩間島、西表島、新城島、波照間島、与那国島、うるま市宮城島
★沖縄県以外の記録
　京都府、山口県（ベニモンアゲハとして報告されているが，クロアゲハ異常型の同定の誤）、福岡県、鹿児島県（上甑島、悪石島、喜界島、奄美大島、加計呂麻島、徳之島、沖永良部島、与論島）
《写真解説》
　成虫の生態写真は特記のない場合は全て新田智撮影、未発表も含む。以下のようにキャプション▲の色によって成虫の生態行動、および天敵を分けています。必要なものは解説も入れます。なお、吸蜜植物で未同定のものは園芸種などとしています。これらの未同定植物名がお分かりの方、また明らかに誤りである（植物名・天敵名）場合はご指摘頂きたく、お願いします。
【吸蜜・吸水】▲印です。
『撮影メモ』ソクズ、ハマボッス、シロバナシマアザミ、コスモス、タイワンレンギョウ、コバノランタナ、♂の吸水、ヤブカラシ。
【交尾・求愛】▲印です。
『撮影メモ』写真以外に数例撮影している。
【成虫のその他の生態】▲印です。
『撮影メモ』
【天敵】▲印です。
『撮影メモ』オキナワアズチグモ、ジョロウグモ。
【分布】▲印です。八重山・宮古では土着しているが、本島周辺の島嶼は記録が少ない島もあるので写真を示す。
【ありんくりんニューレポ】
　★in 座間味島（2010年6月13日）ベニモンアゲハ、座間味島の記録（後日、ゆずりはクラブに報告）
　★in 渡嘉敷島（2010年9月20日）ベニモンアゲハ、渡嘉敷島の記録（「琉球の昆虫」３５号報告）
▲♂(イリオモテアザミの花で吸蜜)西表島　2005年3月28日 ▲▲♂（ソクズの花で吸蜜）渡名喜敷島　2005年11月12日 ▲♂（ハマボッスの花で吸蜜）国頭村　2006年4月30日 ▲♂（コスモスの花で吸蜜）国頭村　2006年5月3日
▲♀（タイワンレンギョウの花で吸蜜）名護市　2006年7月30日 ▲♂（シロバナシマアザミの花で吸蜜）国頭村　2006年4月30日（新田敦子） ▲♀（コバノランタナの花で吸蜜）うるま市　2007年10月21日（新田敦子） ▲♂吸水　瀬底島　2017年7月21日
     
▲♂（ヤブカラシの花で吸蜜）名護市奥武島　2018年6月5日      
▲1頭　座間味島　2009年6月8日（新田敦子） ▲♀（ジョロウグモに捕食される）　沖縄県国頭郡本部町八重岳　2011年10月19日 ▲♂（アレチハナガサの花でオキナワアズチグモに捕食）西表島　2010年6月30日 ▲交尾（上♀・下♂）本部町　2011年9月27日

《変異・異常型》
【標本写真】蝶研フィールドに報告されたものを中心にアップしています。多くの方々から標本写真の掲載についてご快諾いただきました。ご協力頂きました皆様へ感謝申し上げます。（これからも変異ある個体の写真を随時、募集しています）。
★クリックしてね→本種標本写真へ。
【生態写真】生態写真で見る変異です。主に、新田智が撮影したものです。
★クリックしてね→本種生態写真で見る変異へ。
《産卵〜幼生期》
産卵〜幼生期までを紹介しています。野外での母蝶の産卵、その卵、幼虫、蛹、羽化シーンをまとめる予定です。撮影できしだい随時更新します。主に、新田智が撮影したものです。
★クリックしてね→本種沖縄蝶類幼生期図鑑へ。
《食草》
　コウシュンウマノスズクサ、リュウキュウウマノスズクサ.
《文献覚え書き》
【2018年度発行文献より】
　新城島で初記録の種；ベニモンアゲハ（1♂　11月15日）。青木一宰・木村正明「新城島で確認した蝶類（2017年）」、琉球の昆虫42（151-153）.
　ベニモンアゲハ；新城島（2017年投稿中）、青木一宰　八重山諸島島嶼別蝶類分布表より初プロット、八重山採集観察地ガイド；32-35.
　浮原島で発生を確認（新田智）、新田智・新田敦子「特集；離島大好き編（2003年〜2017年）」、ありんくりん通信　特別号（2018）；1-8.
【2015年度発行文献より】
　久高島；ベニモンアゲハ　1頭　2013年5月6日。（小浜継雄「沖縄諸島久高島で確認したチョウの記録（2013年5月）」琉球の昆虫39（211）.
　ベニモンアゲハ2♂目撃　うるま市宮城島　2015年7月14日、新田敦子「沖縄県うるま市におけるカワカミシロチョウの記録」（ゆずりはクラブ197、5）
【2011年度発行文献より】
　1頭目撃　渡嘉敷島　2010年9月20日（新田敦子、琉球の昆虫35）
【2013年度発行文献より】
　記録のまとめ（SATSUMA　150）.
　沖縄県内で記録された島嶼および食草のまとめ、沖縄昆虫同好会；会創立50周年記念誌「沖縄県の蝶・記録された島と食草」（2013）　
《参考資料》
【参考文献】本種に関する蝶研フィールドについて（数字は通巻号数）
　広瀬正則　ベニモンアゲハの産卵について　17
　鷲尾恭助　ベニモンアゲハの寄生蜂　63
　佐藤伸　与論島でベニモンアゲハを採集　91
　新田智　沖縄本島でベニモンアゲハを採集・目撃　102
　木村正明　久米島におけるベニモンアゲハの記録　118
　野林千枝　沖縄島・本部半島でのベニモンアゲハの記録　146
　木村正明　沖縄島北部のベニモンアゲハとフタオチョウ　168
　新里元達　沖永良部島でベニモンアゲハを目撃・採集　185
　小松恵　奄美大島でベニモンアゲハを採集　193
　浅井千博　奄美大島名瀬市ほかでベニモンアゲハを採集　198
　新田智　沖縄県下各地で採集・飼育・撮影した数種の異常個体　226