♂(オキナワアズチグモに捕食される)うるま市 2005年8月22日 ♂(チュラオニグモに捕食される)うるま市 2006年5月11日  ♂(ホシスジオニグモに捕食される)本部町 2010年11月8日 ♂(ジョロウグモに捕食される)本部町 2010年11月11日
終齢(イソヒヨドリに捕まる)うるま市 2006年4月27日 終齢(セグロアシナガバチに肉団子にされる)うるま市 2006年6月29日 交尾(左♂・右♀)うるま市 2014年5月3日 交尾(上♀・下♂)うるま市 2011年9月1日

ナミエシロチョウ

学名》
 
Appias paulina
《分布(記録のある沖縄県の島)》
 硫黄鳥島、伊是名島、伊平屋島、野甫島、水納島(本部町)、瀬底島、伊江島、古宇利島、屋我地島、奥武島(名護市)、沖縄本島、浜比嘉島、宮城島(うるま市)、伊計島、南浮原島、藪地島、津堅島、久高島、奥武島(南城市)、渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島、慶留間島、外地島、屋嘉比島、粟国島、渡名喜島、久米島、奥武島(久米島町)、オーハ島、北大東島、南大東島、宮古島、池間島、大神島、来間島、伊良部島、下地島、多良間島、水納島(多良間村)、石垣島、竹富島、小浜島、加屋真島、黒島、新城島、鳩間島、西表島、外離島、波照間島、与那国島、尖閣・魚釣島、北小島
沖縄県以外の記録
 兵庫県、宮崎県、鹿児島県、鹿児島県(三島村硫黄島?、種子島、屋久島、口之島、悪石島、小宝島、宝島、喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島)
《成虫の生態・写真解説》
 
成虫の生態写真は特記のない場合は全て新田智撮影、未発表も含む。以下のようにキャプション▲の色によって成虫の生態行動、および天敵を分けています。必要なものは解説も入れます。なお、吸蜜植物で未同定のものは園芸種などとしています。これらの未同定植物名がお分かりの方、また明らかに誤りである(植物名・天敵名)場合はご指摘頂きたく、お願いします。
【吸蜜・吸水】印です。
『撮影メモ』♂♀の吸水。吸蜜植物(センダングサ類、ソクズ、ダイコン、センダン、リュウキュウガシワ、ハマボッス、タイワンレンギョウ、タイワンウオクサギ、セイタカアワダチソウ、トウワタ、ランタナ、リュウキュウボタンヅル、モンパノキ、イボタクサギ、ショウジョウボク(ポインセチア))。2006年8月はカワカミシロチョウの大量飛来の年でした。8月13日の♀の写真では同じ場所にカワカミシロチョウ♀の吸蜜も撮影できました。この写真では花から離れる瞬間でナミエシロチョウ♀の斑紋(前翅の帯が後縁で斜めに切れる。カワカミシロは後縁まで同じ太さ)がよく見えます。
【交尾・求愛】印です。
『撮影メモ』うるま市、2011年9月1日の交尾例は、羽化殻が見えることから羽化したての♀に交尾している。通常、飛行形式は←♂+♀なので、♂が写真のようにぶら下がってしまうことはあまりない。こうなると、なかなか連れ去ることはできなくなる。ときに羽化したての♀は蛹殻にしっかり捕まって♂の飛翔の邪魔をすることがある。
【成虫のその他の生態】印です。
『撮影メモ』翅を半開きにして体を傾けて日光浴をするのを撮影。両前翅をピッタリくっつけ吸蜜する個体を撮影。
【天敵】印です。
『撮影メモ』オキナワアズチグモ、チュラオニグモ、ホシスジオニグモ、ジョロウグモ、イソヒヨドリ、セグロアシナガバチ。

♀日光浴 本部町 2013年7月22日 ♀(センダングサ類の花で吸蜜)うるま市 2014年3月28日 ♂(ソクズの花で吸蜜)本部町 2011年9月28日 ♀吸水 粟国島 2007年3月22日
♂(ダイコンの花で吸蜜)大宜味村 2006年2月12日(新田敦子) ♀(センダンの花で吸蜜)うるま市 2006年3月17日 ♀(リュウキュウガシワの花で吸蜜)うるま市 2006年4月20日(新田敦子) ♂(ハマボッスの花で吸蜜)国頭村 2006年4月30日
♀(タイワンレンギョウの花で吸蜜)名護市 2006年7月30日 ♀(タイワンウオクサギの花で吸蜜)名護市 2006年8月13日(新田敦子) ♂(セイタカアワダチソウの花で吸蜜)本部町 2006年10月21日 集団吸水 阿嘉島 2005年5月17日
♂(トウワタの花で吸蜜)うるま市 2005年5月22日 ♀(ランタナの花で吸蜜)うるま市 2004年5月8日 ♂(リュウキュウボタンヅルの花で吸蜜)うるま市 2004年7月20日 ♂吸水 伊是名島 2003年5月26日
 
♂(モンパノキの花で吸蜜)伊是名島 2003年5月26日 ♀(イボタクサギの花で吸蜜)うるま市南浮原島 2017年5月19日(新田敦子) ♀(ショウジョウボク(ポインセチア)の花で吸蜜)名護市 2018年12月18日  
《変異・異常型》
【標本写真】蝶研フィールドに報告されたものを中心にアップしています。多くの方々から標本写真の掲載についてご快諾いただきました。ご協力頂きました皆様へ感謝申し上げます。(これからも変異ある個体の写真を随時、募集しています)。
クリックしてね→本種標本写真へ
【生態写真】生態写真で見る変異です。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種生態写真で見る変異へ
【類似種の見分け方/おすすめサイト】
 日本産蝶類の見分け方を生態写真で紹介している「蝶鳥ウォッチング」は、類似種の見分け方や雌雄の特徴を図解で分かりやすく解説しています。
※「蝶鳥ウォッチング」サイトへのリンクは支配人のYODA氏の了解を得ています。
クリックしてね→「類似☆ ナミエシロチョウ×カワカミシロチョウの比較」の詳細は「蝶鳥ウォッチング」へ。
《産卵〜幼生期》
産卵〜幼生期までを紹介しています。野外での母蝶の産卵、その卵、幼虫、蛹、羽化シーンをまとめる予定です。撮影できしだい随時更新します。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種沖縄蝶類幼生期図鑑へ
《食草》
 ダイコン(産卵)、ツゲモドキ
《文献覚え書き
【2018年度発行文献より】
 奥武島(名護市)で確認、新田智・新田敦子「特集;離島大好き編(2003年〜2017年)」、ありんくりん通信 特別号(2018);1-8.

【2017年度発行文献より
 南浮原島(初記録);ナミエシロチョウ♂ 2017年7月5日、新田智(新田智、「2017年6月21日〜7月19日、薮地島・宮城島・伊計島・南浮原島・瀬底島・奥武島で撮影・採集した蝶」ありんくりん通信23、1-6).
【2015年度発行文献より】

 天敵;チュラオニグモ、ナミエシロチョウ♂ うるま市 2006年5月11日(新田智、ありんくりん通信6、5).
【2013年度発行文献より

 記録のまとめ(SATSUMA 150)※三島村硫黄島が抜けている?.
 沖縄県の蝶・記録された島と食草(沖縄昆虫同好会).
《参考資料》
★本種に関する双尾II発行文献
(「ありんくりん通信」、通巻数、ページ)
新田智 ナミエシロチョウ Appias paulinaコレクションの中から、ありんくりん通信4、1.
新田智 美しき・ハンター チュラオニグモ、ありんくりん通信6、5.
《参考資料》
【参考文献】
本種に関する蝶研フィールドについて(数字は通巻号数)
 小路嘉明 ナミエシロチョウがダイコンに産卵 10
 渡辺康之 ナミエシロチョウの生態について 30
 小路嘉明・米谷敦子 ナミエシロチョウの白化型 60
 番場圭介 竹富島でナミエシロチョウのキシタ型を採集 87
 新田智 ナミエシロチョウの黒帯型 98
 北村英忠 ナミエシロチョウの翅形異常型 115
 葛目靖 2002年,八重山諸島で採集した蝶について 202
 足立慎一 八重山諸島におけるもう一つの楽しみ方 220
 中島久朋 鱗粉不全のナミエシロチョウ 229
 足立慎一 ナミエシロチョウ♀の交尾拒否観察の一例 238
 新田智 海を渡るナミエシロチョウ 255
 山口修 2005年の八重山での採集報告(迷蝶を除く) 242
 菊地泰雄 ビギナーズラック!-黒いジャコウアゲハが採れた- 249