♀ 沖縄県うるま市(浜比嘉島)2014年5月24日(宮城秋乃氏撮影)      

コモンマダラ

《学名》
 Tirumala septentrionis

《分布(記録のある沖縄県の島)》
 水納島(本部町)、沖縄本島、浜比嘉島、石垣島、竹富島、黒島、西表島、波照間島、与那国島
沖縄県以外の記録
 山口県(蓋井島)、長崎県(対馬)、宮崎県、鹿児島県、鹿児島県(種子島、屋久島、中之島、宝島、奄美大島)

《写真解説》
 本種に関しては、まだ野外での撮影経験が無い。今回、宮城秋乃氏から浜比嘉島初記録という貴重な写真をご提供頂きました。重要な資料としてアップさせていただき(2014年6月現在未発表)、改めまして宮城氏に感謝申し上げます。
【分布】印です。迷蝶なので島嶼ごとに写真を撮りためたいと考えている。
『撮影メモ』浜比嘉島(宮城秋乃氏からご投稿頂いた、浜比嘉島初記録という貴重な写真をご提供頂き、感謝いたします)。

《見分けるポイント》

 A・・・ひょうたん型が扁平(1.2.3)。下端の延長線(青線)が中央近く(2.3)。
 B・・・2本の条は2紋に分離。上の条の内側先端が細ならない(1.2.3)。下の条と上の条は大きくずれる(1.2.3)。
 【参考文献】解説中の数字は参考した文献を示す。
 (1)川副昭人 日本で初めて採集されたマダラチョウ数種について 蝶研フィールド8
 (2)蝶研出版 スーパー採集ガイド 沖縄・宮古編
 (3)白水隆 日本産蝶類標準図鑑
《変異・異常型》
 日本へ迷蝶として飛来して来るコモンマダラ類は種を見分けるのにポイントがあります。上の見分け方をご参考ください。なお、標本写真は『変異・異常型図鑑』にまとめてアップしていますので、ご参考ください。
【標本写真】蝶研フィールドに報告されたものを中心にアップしています。多くの方々から標本写真の掲載についてご快諾いただきました。ご協力頂きました皆様へ感謝申し上げます。まだまだ、新たなご投稿もお待ちしています。個体変異の参考になれば幸いです。
クリックしてね→本種標本写真へ
【生態写真】生態写真で見る変異です。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種生態写真で見る変異へ。
《産卵〜幼生期》
 産卵〜幼生期までを紹介しています。野外での母蝶の産卵、その卵、幼虫、蛹、羽化シーンをまとめる予定です。撮影できしだい随時更新します。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種沖縄蝶類幼生期図鑑へ。
食草》
 ブラウンカズラ、タイワンタシロカズラ
【参考文献】日本産蝶類幼虫食草一覧(仁平勲・2004)
《文献覚え書き
【2015年度発行文献より】

 コモンマダラ;♂ 屋久島小瀬田 2014年5月30日 久保田義則(SATSUMA154、29).

【2014年度発行文献より】

 山口県初記録(1♀、2014年5月22日、山口県下関市蓋井島、福村拓己;後藤和夫、山口県で採集されたコモンマダラ、月刊むし(526)2.
2013年度発行文献より
 記録のまとめ(SATSUMA 150)
参考資料》
【参考文献】
本種に関する蝶研フィールドについて(数字は通巻号数)
 杉原由一 迷蝶迷蝶迷蝶 8
 秋葉国広 Twin Memories おきなわ 54

 蔵田耕一 1990年9月与那国島で採集した迷蝶数種 蝶研フィールド62
 秋葉国広 1991年秋,八重山諸島で得られたマダラチョウ6種について 蝶研フィールド77
 北村英忠 石垣島でコモンマダラを採集 蝶研フィールド104
 橋本定雄 迷蝶に見るコモンマダラ属の見分け方 蝶研フィールド163
 神田正五 沖縄本島北部でコモンマダラを採集 蝶研フィールド169
 高橋 直 2000年,八重山諸島における迷蝶の記録 蝶研フィールド186
 葛目靖 2002年,八重山諸島で採集した蝶について 202
 水越雄二 2002年八重山諸島で採集した迷蝶の記録 203
 山口修 2003年八重山諸島の採集記録 218
 喜舎場孫進 八重山諸島で採集した蝶 222
 下村卓見 2004年、八重山諸島で採集した迷蝶 223
 松倉慶明 対馬でコモンマダラとウスコモンマダラを採集 蝶研フィールド229
 金子孝夫 2005年の八重山、迷蝶の記録 247