♂ 西表島(1997年11月7日、新田敦子) 同左裏面 ♀ 西表島(1997年11月6日、新田敦子) ♂ 波照間島(1998年11月26日、中野善敏)

ヒメウラボシシジミ

《学名》
 Neopithecops zalmora

《分布(記録のある沖縄県の島)》
 石垣島、西表島、波照間島

《写真解説》
 小路嘉明氏は、1997年11月に沖縄県八重山郡竹富町(西表島)で成虫の観察、野外で卵や幼虫を確認し、飼育で追跡。食草はハナシンボウギ、母蝶は休眠芽、花芽蕾などに産卵をし、野外でも多くの卵や孵化殻を見つける。飼育における卵〜若齢幼虫〜中齢幼虫〜終齢幼虫〜蛹を撮影している。全て西表島、特記がないかぎり撮影・飼育は小路嘉明氏でありデータ中からこれを外している。なお、電子顕微鏡写真は原雅幸氏である。なお、これらの記録は蝶研フィールド142号に詳しい。
 近年、ハナシンボウギなどを見るが発生の形跡が見当たらず、恐らく2005年頃が最後の記録になっていると思われる。

産卵 (1997年11月11日) 卵 (1997年11月11日) 卵 (顕微鏡写真、上面110倍) 卵 (顕微鏡写真、側面160倍)
1齢幼虫 (1997年11月9日、飼育) 中齢幼虫側面 (1997年11月9日、飼育) 中齢幼虫背面 (1997年11月9日、飼育) 終齢2幼虫 (1997年11月9日、野外)
終齢幼虫側面 (1997年11月6日、飼育) 終齢幼虫背面 (1997年11月6日、飼育) 蛹背面 (1997年11月9日、飼育) 蛹側面 (2004年12月4日、野外、新田智)
日光浴♀ (1997年11月9日) (1997年11月5日) ♂ (1997年11月7日)  (1997年10月26日)
《食草》
 ハナシンボウギ。
《文献覚え書き》
【2013年度発行文献より】

 沖縄県の蝶・記録された島と食草(沖縄昆虫同好会)
《参考資料》
【参考文献】本種に関する蝶研フィールドについて(数字は通巻号数)
 田中伸一 西表島でヒメウラボシシジミを採集 141
 新田智・小路嘉明・米谷敦子 今世紀最後の土着種発見か?西表島にヒメウラボシシジミがいた! 142
 新田智・小路嘉明・米谷敦子 ヒメウラボシシジミの生態 142
 白水隆 ヒメウラボシシジミの八重山での再発見―日本の在来種(土着種)の1種追加― 142
 原雅幸 ヒメウラボシシジミの卵の形態 142
 坪内純 西表島にてヒメウラボシシジミを採集 142
 藤井昭夫 西表島にてヒメウラボシシジミを採集 142
 小路嘉明 下草に止まるヒメウラボシシジミ♀ 142
 井辻一雅 西表島でヒメウラボシシジミを採集 146
 藤原純 波照間島でヒメウラボシシジミを採集 148
 中野善敏 1998年秋,ヒメウラボシシジミ探索レポート 152
 菅原春良 1998年,八重山諸島における発生迷蝶とヒメウラボシシジミについて 157
 中野善敏・米谷敦子 1999年5月,ヒメウラボシシジミ探索レポート 157
 藤田清和 ヒメウラボシシジミの採集記録 157
 徳田純夫 ヒメウラボシシジミの採集記録 157
 谷角素彦・田花雅一 ヒメウラボシシジミの記録 157
 長瀬正義 1998年のヒメウラボシシジミ採集記録 157
 水越雄二 ヒメウラボシシジミの採集記録 157
 江口榮治 西表島でのヒメウラボシシジミの採集記録 157
 田中伸一 ヒメウラボシシジミ,1998年10月の記録 157
 木村正明・杉本雅志 1999年上半期のヒメウラボシシジミについて 157
 龍居明 ヒメウラボシシジミの採集記録 157
 竹上敦之 西表島で7月下旬にヒメウラボシシジミを採集 160
 樋口道夫 西表島大富でヒメウラボシシジミの新発生地 162
 菅原春良 ヒメウラボシシジミの記録 172
 浜祥明 ヒメウラボシシジミ幼虫の飼育における観察 193
 浜祥明 ヒメウラボシシジミの飼育による代用食 212
 足立慎一 ヒメウラボシシジミの低温期型 239
 新田智 西表島でヒメウラボシシジミの蛹を追跡 250