リュウキュウウラボシシジミ

《学名》
 
Pithecops corvus
《分布(記録のある沖縄県の島)》
 沖縄本島、石垣島、西表島
《成虫の生態・写真解説》
 
成虫の生態写真は特記のない場合は全て新田智撮影、未発表も含む。以下のようにキャプション▲の色によって成虫の生態行動、および天敵を分けています。必要なものは解説も入れます。なお、吸蜜植物で未同定のものは園芸種などとしています。これらの未同定植物名がお分かりの方、また明らかに誤りである(植物名・天敵名)場合はご指摘頂きたく、お願いします。
【吸蜜・吸水】印です。
『撮影メモ』♂♀吸水。吸蜜植物(シロバナイヌタデ?、リュウキュウイナモリ、シロバナイガコウゾリナ、シマイズセンリョウ、ヤマビワソウカッコウアザミ、ヌマダイコン、センダングサ類、オニタビラコ)。
【交尾・求愛】印です。
『撮影メモ』求愛行動:♂は葉上にいる♀の背後をしばらく、一定の距離を保ちホバリングするように飛び、時折♀に飛びながら接近しては元の場所に戻ってホバリングを続け、♀が止まっている葉上に後ろから止まり、触角を上下させながら近づいていき、斜め後方横並びに位置すると腹端を思いっきり曲げて交尾しようとした。このペアは交尾に至らなかった。 交尾;←♂+♀形式で飛翔。
【成虫のその他の生態】印です。
『撮影メモ』。
【天敵】印です。
『撮影メモ』ハナグモ、ハナグモの一種(未同定)。

♂(シロバナイヌタデ?の花で吸蜜)西表島 2003年10月22日 ♂(リュウキュウイナモリの花で吸蜜)西表島 2004年9月5日 ♂(シロバナイガコウゾリナの花で吸蜜)西表島 2004年12月5日 ♀(シマイズセンリョウの花で吸蜜)国頭村 2005年4月16日
♂(ヤマビワソウの花で吸蜜)国頭村 2005年10月4日 ♂(カッコウアザミの花で吸蜜)西表島 2005年11月30日 ♂吸水 国頭村 2006年3月29日 ♂(ヌマダイコンの花で吸蜜)西表島 2008年12月18日
 
♂(センダングサ類の花で吸蜜)国頭村 2010年3月14日 ♀吸水 大宜味村 2014年03月10日 ♂(オニタビラコの花で吸蜜)国頭村 2015年4月6日  
 
求愛(連続)国頭村 2006年3月25日(新田敦子) 求愛(連続)国頭村 2006年3月25日(新田敦子) 沖縄本島 2005年10月10日  
 
♂(ハナグモに捕食)国頭村 2006年3月20日 同左ハナグモに捕食 国頭村 2006年3月20日 ♀(ハナグモの一種に捕食)西表島 2005年11月30日(新田敦子)  
《変異・異常型》
【標本写真】蝶研フィールドに報告されたものを中心にアップしています。多くの方々から標本写真の掲載についてご快諾いただきました。ご協力頂きました皆様へ感謝申し上げます。(これからも変異ある個体の写真を随時、募集しています)。
クリックしてね→本種標本写真へ。
【生態写真】生態写真で見る変異です。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種生態写真で見る変異へ
《産卵〜幼生期》
産卵〜幼生期までを紹介しています。野外での母蝶の産卵、その卵、幼虫、蛹、羽化シーンをまとめる予定です。撮影できしだい随時更新します。主に、新田智が撮影したものです。
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食草》
 トキワヤブハギ、ミソナオシ、リュウキュウヌスビトハギ
《文献覚え書き
【2018年度発行文献より】
 新田智 西表島のリュウキュウウラボシシジミ、2003年〜2010年 ありんくりん通信26、1-6.
【2016年度発行文献より】
 1♀ 2016年5月29日、1♂ 2016年5月30日 いずれも崎枝、熊谷隆「沖縄県石垣島のリュウキュウウラボシシジミについて」、季刊ゆずりは70、63.
【2013年度発行文献より】

 沖縄県の蝶・記録された島と食草(沖縄昆虫同好会)
《参考資料》
【参考文献】
本種に関する蝶研フィールドについて(数字は通巻号数)
 渡辺康之 西表島のリュウキュウウラボシシジミの生態 18
 渡辺康之 リュウキュウウラボシシジミの生態(第2報) 31
 小路嘉明 石垣島にリュウキュウウラボシシジミはいるか? 35
 浜祥明 リュウキュウウラボシシジミの西表島および沖縄本島での生態について 55
 鳩山邦夫 リュウキュウウラボシシジミの採卵と飼育 134
 金子明弘 滝とリュウキュウウラボシシジミ 155
 新田敦子 リュウキュウウラボシシジミの一生態観察 243
 伊達常雄 「北九州市立自然史・歴史博物館」へ寄贈した蝶について 211