シロモンクロシジミ

《学名》
 Spalgis epius
《分布(記録のある沖縄県の島)》
 西表島、波照間島、与那国島。石垣島
《成虫の生態・写真解説》
 成虫の生態写真は特記のない場合は全て新田智撮影、未発表も含む。以下のようにキャプション▲の色によって成虫の生態行動、および天敵を分けています。必要なものは解説も入れます。なお、吸蜜植物で未同定のものは園芸種などとしています。これらの未同定植物名がお分かりの方、また明らかに誤りである(植物名・天敵名)場合はご指摘頂きたく、お願いします。
【吸蜜・吸水】印です。
『撮影メモ』カイガラムシ類の分泌物?を舐めたりしているようだが、私たちは今のところ花への吸蜜を観察できていない。口吻の作りが他の蝶とは違っているようにも思われる(太短い)ので、吸蜜に不向きなのかもしれない。
【交尾・求愛】印です。
『撮影メモ』数例観察、撮影している。
【成虫のその他の生態】印です。
『撮影メモ』テリトリーを張る♂のポーズは前のめりにするため時に前足を畳み4本脚で前傾姿勢をとることがある。日光浴で斑紋が見える個体も撮影できた。♀は♂より翅型に丸みをおび、裏面の地色が明るい。また、6本足で静止していることが多い。
【天敵】印です。
『撮影メモ』。

♀(カイガラムシ類?の分泌物を舐める)西表島 2003年10月25日 ♂日光浴 西表島 2003年10月25日 ♂(4本足でテリトリーを張る態勢)西表島 2010年1月2日 ♀も時に4本足に 西表島 2007年12月18日
♀(触角のお手入れ)西表島 2004年12月2日(新田敦子) タイワンクロボシシジミ♂が♀に求愛 西表島 2003年8月16日 交尾 西表島 2004年12月12日 交尾 西表島 2010年1月2日
《変異・異常型》
【標本写真】蝶研フィールドに報告されたものを中心にアップしています。多くの方々から標本写真の掲載についてご快諾いただきました。ご協力頂きました皆様へ感謝申し上げます。(これからも変異ある個体の写真を随時、募集しています)。
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【生態写真】生態写真で見る変異です。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種生態写真で見る変異へ
《産卵〜幼生期》
産卵〜幼生期までを紹介しています。野外での母蝶の産卵、その卵、幼虫、蛹、羽化シーンをまとめる予定です。撮影できしだい随時更新します。主に、新田智が撮影したものです。
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幼生期の食物》
 コナフキカイガラムシ、ハンエンガタカイガラムシ。
《文献覚え書き
【2015年度発行文献より】

 シロモンクロシジミ;1♂ 石垣島真栄里林道 2014年12月15日、1♀ 石垣島真栄里林道 2014年12月29日 柿本英明(柿本英明 石垣島でシロモンクロシジミを採集、月刊むしNo. 529、52)

【2013年度発行文献より】

 沖縄県の蝶・記録された島と食草(沖縄昆虫同好会)
【2011年度発行文献より】
 ハンエンガタカイガラムシ(新田智 月刊むし480)

《参考資料》
【参考文献】本種に関する蝶研フィールドについて(数字は通巻号数)
 藤原孝夫 シロモンクロシジミ 1
 手塚浩 西表島でシロモンクロシジミを採集 187
 田中豊 西表島でシロモンクロシジミを採集 200
 多田博 西表島でシロモンクロシジミを採集 206
 新田敦子 西表島へシロモンクロシジミを求めて 208
 藤田清和 西表島の高那でシロモンクロシジミを採集 208
 新田智 シロモンクロシジミの異常型 208
 新田智 シロモンクロシジミ♀に求愛するタイワンクロボシシジミ♂ 208
 稲垣昭三・樋口道夫 シロモンクロシジミの交尾飛翔形式を観察 210
 太田義之 シロモンクロシジミ蛹から羽化した日本初記録の寄生蜂 216
 河原宏幸 西表島でのシロモンクロシジミの記録 223
 新田智 西表島におけるシロモンクロシジミの興味深い生態観察 231
 藤田清和 波照間島でシロモンクロシジミを採集 250