V-21 E-06 EQA、PD-350 プレーヤー導入
2010年7月盛夏、待望のLUXMAN E-06が加わりました。国産フォノイクォライザー3名機のひとつと云われますが、アナログ情報や指導をいただいているS氏からで、曰く 「引き継いでもらうつもり」との由、とても美品です。
フォノケーブルはすべてAUDIOCRAFT製ダブルシールドタイプなので、E-06のバランススイッチをONで受け、結線直後の突っ張るような荒さも、4時間程でとても滑らかな美音に変わりました。しかし、これは音の支配力が強いようで、感性をくすぐる特有の響き、まさにたおやかといえる美音でよく鳴ります。
Musik fest EQAもボディは大きいけれど、内部は高級素材をさらっと並べて空間を広く取って軽い。S/Nが高く無色透明、帯域も広く窮屈さのない現代的高性能、繋いだ変化を忠実に出すのでシビアな試験で重宝します。
E-06は大きさだけでなくデザインもアンプ並、しかも一度聴いてしまうと、全部のラインをこの美音で聴きたくなる。これは換えないつもりのMusik festも外して、全部同じLUX的美音になって比較試聴ができない (笑)。 そんなインプレッションをS氏に送りました。
「してやったり」とニヤニヤしています(笑) 。支配力の強い? そうでなくては独立したフォノイコの意味は無いですよ」。アナログの師匠と仰ぐS氏からの回答です。
3プレーヤーシステムに踏み切った際、自作のラックとの結線ケーブルは暫定手持ちの1mで僅かに不足。調整等でうっかり機器やラックを動かすとEQA端子とケーブルとが綱引きして、L UXサービスの世話になることに ^_^; ついでにチェックを受けたら、「このE−06は凄い!左右出力差全くゼロです」と驚かれ、そこで、「これはアナログの師匠と仰ぐ方から引き継いで…」云々、名機と云うだけでなく個体としても逸品のようです。
美音に浸る秋が過ぎた頃、欲望はさらに深まり、「LUXMAN最上のプレーヤーをあてがってみたい」と、PD-350に手を伸ばしました。ヤフオク出品コメントと違ってジャンクに近く、手元のP D-310互換パーツとLUXサービスの奮闘、さらに私自身のシーリングパッド補修術とで1と月後にはなんとか実用です。
LUXMANサービスとは切っても切れない縁となって、しばしば困った製品を持ち込んでは技術者Oさんの厄介になります。その関係が幸いして、全国のサービスで不可となっているバキューム補修も可能です。私の技術も移転済みです(笑)。
そんなこんなで、毒喰らば皿まで、これまでフォノケーブルはAUDIO CRAFTのダブルシールドに統一していたのですが、Ortofon 8N の希少品を入手しました。これを繋いでもっとも変化したのはDL-1 000Aでした。以前、専用トランスの AU-1000に換えてこれで能力いっぱいと感じていたのですが、ここまで濃淡描写できる高いラチチュードに驚きです!
07th. Dec. '10
PD-350のアームベースは2kgほどの部厚い代物で、これに特製重量級スタビライザー(V-9参照)を組みあわせると、バランスは低域に寄りすぎ、重く暗い音質となります。正規重量品と換えると、なるほどと納得の落ち着きと、すばらしい情報再現です!